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【日産の軽自動車】歴代モデルから最新情報まで!

【日産の軽自動車】歴代モデルから最新情報まで!

スズキやダイハツといった有名どころほどの長い歴史ではないものの、日産の軽は独自の魅力を備えて人気です。他メーカーが開発した車を提供してもらうだけだった時代から自社で開発に着手するようになった現在までの歴史を、現行車種のおさらいも合わせてまとめてみました。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


意外と前からおなじみ!日産の軽自動車

日産 ルークス

日産 ルークス

軽といえばスズキかダイハツ、とイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、小型車から高級車まで手がけるフルラインナップメーカーの日産ならではの高品質な軽自動車、デイズやルークスなども、近頃は話題になっていますよね。

しかし、日産の軽自動車は、軽自動車が市場を席巻しはじめた2000年代初頭からラインナップされていたことはご存知でしょうか。最近人気のスーパーハイトワゴンだけでなく、軽SUVや電気自動車までラインナップしていたことは、なかなか近年では知る人が少ない事かもしれません。

日産の軽の歴史を、詳しく見ていきましょう。

【日産の軽の歴史①】なんと始まりは、電気自動車!

日産 ハイパーミニ(1999年)

日産 ハイパーミニ(1999年)

なんと日産が初めてラインナップした軽自動車は、電気自動車でした。日産初の市販電気自動車であっただけでなく、現在に至るまで日産自動車が生産販売した唯一の軽自動車が、2000年に発売された「ハイパーミニ」なのです。

ちょっと待ってよ!現在売っているデイズは、ルークスは日産製じゃないの?とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、後々ご説明いたしますので、しばらくお待ちください。

型式指定を取得して市販された日本最初の電気自動車でもあるハイパーミニは、航続可能距離を伸ばしにくい電気自動車を、航続距離が短くても気にならない、都会での高い機動性を持つウルトラコンパクトカーにしてしまうという、発想の転換によって生まれた画期的な車でした。

充電器込みで400万円という高価格、10・15モードで1充電115kmという短めの走行可能距離など既存のガソリン車と比べると難点も多く、総生産台数はわずか約350台とされていますが、電気自動車がより一般化してきている現代では逆にラインナップから消えている軽の電気自動車のはしりとして、日本車の歴史に名を残した一台でしょう。

見た目では、車両前方にしっかり取られた衝突安全向けのクラッシャブルゾーンや、2人乗りならではの短いキャビンが特徴的。タイヤは四隅にこれでもかと寄せられ、限られた空間を有効活用しながらキュートさも感じさせます。

見るからに取り回ししやすそうなボディはそのままに、中身だけ現代仕様にアップデートして販売してくれれば、街乗りEVとして今度こそヒットも狙えそうな予感すらするほどの完成度の高いハイパーミニによって、日産の軽自動車は幕を開けたのでした。

【日産の軽の歴史②】モコのヒットで始まった「日産の軽」第二章

日産 モコ(2002年)

日産 モコ(2002年)

ハイパーミニは2002年に発売終了してしまいますが、同じく2002年、今度はより一般的なガソリンエンジンの軽乗用車「モコ」が発表されます。

軽自動車への注力は、日産がカルロス・ゴーン体制となってから注力し始めたもので、このモコも、日産の業績をV字回復させるために新規顧客層を取り込むという、重要な役目を帯びていました。

モコはスズキ MRワゴンのOEM車(基本的に同一の車を製造元と別のメーカーが販売すること)なのですが、OEM車としては異例のボンネットまで作り替えるなどして日産らしさをアピールしたこともあり、MRワゴンと共に大ヒット。街中でもよく見かけました。

モコはその後3代目まで続く日産の定番軽自動車となり、MRワゴンが生産終了された2015年末まで生産が続いた長寿車種となりました。

【日産の軽の歴史③】スズキから供給を受けつつ、三菱にアプローチ

日産 キックス(2008年)

日産 キックス(2008年)

モコで軽乗用車の市場に手応えを得た日産は、今度は三菱からの軽自動車のOEM供給を増やしていきます。三菱 eKワゴンのOEM車「オッティ」、ミニキャブのOEM車「クリッパーリオ」など、車名が変わっても現在まで続いている日産の軽のラインナップはこの頃に完成されました。

この頃の変わり種としては、現在大人気となっているe-POWER搭載の新型SUV「キックス(KICKS)」と同じ読みとなる車名の「キックス(KIX)」が挙げられるでしょう。

2008年から2012年の短い期間でしたが、三菱 パジェロミニのOEM車としてラインナップされたキックスは、エクストレイルにも似た日産らしいフロントグリルを持つ、ミニチュア四駆としてどこかかわいらしさをも感じさせるSUVでした。

現在の日産の軽自動車ラインナップにはSUVはないため、今後新たにラインナップされるのか、された場合はどのような車名が新たにつけられるのか気になるところですね。

【日産の軽の歴史④】NMKVの設立、現在まで続く車種の確立

日産 デイズ ハイウェイスター(左)、三菱 eKクロス(右) オフライン式(2019年)

日産 デイズ ハイウェイスター(左)、三菱 eKクロス(右) オフライン式(2019年)

OEM車のラインナップを充実させて軽乗用車に取り組んでいた日産でしたが、主要な車種のOEM提供元である三菱と、軽自動車専門の開発会社、「株式会社NMKV」を折半出資で設立するという驚きの一歩を踏み出しました。

ちなみにNMKVとは、「Nissan Mitsubishi Kei Vehicle」の頭文字を取ったものだとか。覚えやすいですね。

日産側としても商品企画・開発段階からより深く関与でき、三菱側としても競争激化の一途を辿っていた軽自動車の開発を一社で負担せずに済むなど、両方にメリットのあることからNMKV設立となりました。

NMKVの設立は2011年、その後2013年に、三菱向けには3代目「eKワゴン」、日産向けにはそれまでオッティとしてラインナップしていたeKワゴンのOEM車「デイズ」を発表したほか、2014年にはスーパーハイトワゴンの「eKスペース」「デイズルークス」を発表するなど矢継ぎ早に新車を投入しました。

設立当初は企画・デザインが日産、開発は三菱と役割分担がされたようですが、現行となる2代目デイズ、2代目ルークスにあっては開発も日産主導でのものとのこと。そのこともあってか、日産の誇る運転支援技術プロパイロットの搭載や、SOSコールなどの先進技術の軽自動車への導入が叶ったようです。

なおNMKV製の車は、日産のデイズやルークスも含め、全車が三菱自動車の水島製作所で製造されています。

現在の日産の軽ラインナップをおさらい

日産 デイズ ハイウェイスター(左)、デイズ(右)

日産 デイズ ハイウェイスター(左)、デイズ(右)

さて、先ほどご紹介したNMKVによる最新車種「ルークス」が新型に切り替わった2020年の日産の軽。実は軽商用車までラインナップしていることはご存知でしたか?

どんな車種がラインナップされているのか、おさらいしていきましょう。

日産 ルークス

日産 ルークス ハイウェイスター

日産 ルークス ハイウェイスター

現在日産の軽で最も新しいのが、流行のスーパーハイトワゴン界に先進技術で一石を投じた「ルークス」。CMでもよく見ますし、街中を走っていることもだんだん増えてきた印象があります。

ルークスの特徴はもはやこれ以上広くしようがあるのかと思うほどの余裕のある室内と、近年各社の軽自動車で密かに競争ポイントとなっている運転支援システムが充実していることでしょう。

特に、「プロパイロット」の設定があることは、余裕のある動力性能でどんどん遠出できる最近の軽自動車ではより役立つ特徴の一つ。これは日産の技術力が開発に注がれたことの証でもありますね。

プロパイロット装備車では、車間距離を保ったクルーズコントロールだけでなく、渋滞時のストップ&ゴーや、ハンドル操作まで車がアシストしてくれるので、家族揃っての遠出でもより安心して運転ができそうです。

また、日産車ではお馴染みのインテリジェント アラウンドビューモニターも、異動物検知機能付きの最新式。見切りの良いボクシーなデザインとはいえ死角もありますので、安全運転を支援してくれる機能として極めて有用です。

日産 ルークス ハイウェイスター プレミアムグラデーションインテリア

日産 ルークス ハイウェイスター プレミアムグラデーションインテリア

室内では広さだけではなく、質感の高さも特徴的。標準グレードではアイボリーの明るい内装、ハイウェイスターではエボニーのスポーティな内装が標準装備されていますが、ハイウェイスターにメーカーオプション装着できる「プレミアムグラデーションインテリア」は、まるで高級ミニバンを思わせる洗練された仕上がりです。

単色ではない移ろいゆくグラデーションが特徴的なシートや、大胆にモカ色のソフトパッドが配された前席内装など、軽だからといって高級感を諦めないで済む、上質な空間を選ぶことができます。

日産 ルークスのスペック

【日産 ルークス ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,780mm
ホイールベース2,495mm
最大乗車定員4名
車両重量970kg
燃費WLTCモード:20.8km/L
エンジン種類直列3気筒 659cc
エンジン最高出力38kW(52PS)/6,400rpm
エンジン最大トルク60N・m(6.1kgf・m)/3,600rpm
モーター種類交流同期電動機
モーター最高出力2.0kW/1,200rpm
モーター最大トルク40N・m/100rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッションCVT
新車価格1,843,600円(消費税込)
(2020年9月現在 日産公式サイトより)

日産 デイズ

日産 デイズ ハイウェイスター

日産 デイズ ハイウェイスター

ルークスと同じく日産最新ラインナップの一翼を担うのが、デイズです。こちらはルークスほど背が高くない「トールワゴン」に分類される車型で、よりキビキビとした走りをお求めの方に特におすすめです。

より空気抵抗に不利なルークスでもかなり頑張っている燃費は、デイズではさらに磨きがかかった低燃費になるほか、デイズは車重が約100kg程度軽くなるなど、スーパーハイトワゴンの大空間を持て余さずにスマートに運転ができる点が高評価のポイントです。

燃費だけでなく、ルークスと共通のパワートレインは軽量ボディと組み合わさってよりストレスを感じない走りを実現。またお値段がルークスよりお手頃なことも嬉しいですね。

もちろん、こちらも新世代車ですのでプロパイロットやインテリジェントアラウンドビューモニターが選べるほか、軽自動車だけでなく普通車でも珍しい、2台前を走る車の動きまでモニタリングして衝突被害軽減をアシストする先進装備「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」が用意されている点は、ルークスとともに日産の軽の先進性を存分に表しているといえるでしょう。

日産 デイズ ハイウェイスター プレミアムコンビネーションインテリア

日産 デイズ ハイウェイスター プレミアムコンビネーションインテリア

また、デイズの室内も特徴あるもの。かなり広い範囲に用いられたステッチ入りソフトパッドがダッシュボードを覆うほか、特別なインテリア「プレミアムコンビネーションインテリア」がハイウェイスターにメーカーオプション設定されている点もルークスと同様です。

こちらはルークスのプレミアムグラデーションインテリアよりも抑えめの色調が特徴で、より大人っぽいシックな仕上がり。とは言えシートはブラックとブラウンに、差し色でブルーが入るなど、なかなか冒険的なオシャレさですね。

日産 デイズのスペック

【日産 デイズ ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,640mm
ホイールベース2,495mm
最大乗車定員4名
車両重量870kg
燃費WLTCモード:21.2km/L
エンジン種類直列3気筒 659cc
エンジン最高出力38kW(52PS)/6,400rpm
エンジン最大トルク60N・m(6.1kgf・m)/3,600rpm
モーター種類交流同期電動機
モーター最高出力2.0kW/1,200rpm
モーター最大トルク40N・m/100rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッションCVT
新車価格1,666,500円(消費税込)
(2020年9月現在 日産公式サイトより)

日産 NV100クリッパー リオ

日産 NV100クリッパー リオ

日産 NV100クリッパー リオ

先にご紹介した2台とはやや雰囲気が異なるNV100クリッパー リオ。軽商用バンのNV100クリッパーの乗用車仕様なのですが、商用バンと乗用仕様ともに、現在はスズキ エブリイのOEM車となっています。

NV100クリッパーは、元々は三菱 ミニキャブのOEM車として誕生したもので、モコに続いて販売が始まった日産の軽自動車第3弾という歴史の深い名前です。しかし、三菱が自社製ガソリンエンジン軽商用車から撤退することになったため、ミニキャブとNV100クリッパーは揃ってエブリイのOEM車に生まれ変わったという複雑な経緯を経ます。

これによってスズキ エブリイは、日産ではNV100クリッパー、三菱ではミニキャブ、その他マツダでもスクラムとしてOEM販売されており、軽バン市場で非常に広く愛されていることが分かりますね。

エブリイワゴンについて詳しく知りたい方はこちら

日産 NV100クリッパー リオ インテリア

日産 NV100クリッパー リオ インテリア

無論、エブリイの高いユーティリティ性はNV100クリッパー リオでもそのまま。ロングホイールベースとターボエンジンも相まって、ガンガン荷物を積んでも余裕の動力性能をも兼ね備えます。

ただし、新開発したエンジンを搭載して低燃費を実現しているデイズやルークスに比べて、環境性能で遅れが見える点は否めません。

NV100クリッパー リオのトランスミッションは、燃費が稼ぎやすいCVTではなく4速ATであることもあり、WLTCモード燃費は2WDでも13.4km/Lに留まるなどやや前時代的。

ハイルーフ車では1.9m以上にもなる全高を活かし、フル積載できる容量ではルークスなどのスーパーハイトワゴンを上回るので、使用用途とハマれば大活躍できそう。軽自動車上級者向けの車と言えるかもしれませんね。

日産 NV100クリッパー リオのスペック

【日産 NV100クリッパー リオ E ハイルーフ 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,910mm
ホイールベース2,430mm
最大乗車定員4名
車両重量950kg
燃費WLTCモード:13.4km/L
エンジン種類直列3気筒 658cc
エンジン最高出力47kW(64PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク95N・m(9.7kgf・m)/3,000rpm
駆動方式後輪駆動(フロントMR)
トランスミッション4速AT
新車価格1,723,700円(消費税込)
(2020年9月現在 日産公式サイトより)

経商用車、NV100クリッパーとNT100クリッパー

日産 NT100クリッパー

日産 NT100クリッパー

先ほどご紹介したNV100クリッパー リオと同じく、スズキ エブリイのOEMとなっている軽商用バンがNV100クリッパー、スズキ キャリイのOEMとなっている軽トラックがNT100クリッパーです。

ちなみに日産の商用車系車種は、全世界的にバンにはNV(Nissan Van)、トラックにはNT(Nissan Truck)と名前がつき、その後の数字が車両総重量クラスを表しているので、分類が非常に分かりやすくなっています。

NT100クリッパーについてご紹介すると、軽トラック界の大御所「スズキ キャリイ」のOEM車ですので、日本各地で愛されてきた魅力はそのまま。

NV100クリッパーと異なりキャブオーバースタイルになっているためホイールベースが短く、最小回転半径3.6mと小回りが効く点も、あらゆる職種のユーザーから愛される理由の一つです。

また、DX セーフティ パッケージとGXのみとグレードが限られるとはいえ、インテリジェント エマージェンシーブレーキなどの予防安全装備が標準装備される点も、現代の仕事車としてもはや必須の条件をクリアしています。

日産 NT100クリッパーのスペック

【日産 NT100クリッパー DX セーフティ パッケージ 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,765mm
ホイールベース1,905mm
最大乗車定員2名
車両重量700kg
燃費JC08モード:17.2km/L
エンジン種類直列3気筒 658cc
エンジン最高出力37kW(50PS)/5,700rpm
エンジン最大トルク63N・m(6.4kgf・m)/3,500rpm
駆動方式後輪駆動(フロントMR)
トランスミッション3速AT
新車価格1,053,800円(消費税込)
(2020年9月現在 日産公式サイトより)

まとめ

日産 ルークス ハイウェイスター

日産 ルークス ハイウェイスター

日産の軽自動車の歴史を振り返ってきましたが、いかがでしたでしょうか。ご存知の車は登場しましたか。

現行の日産の軽自動車ラインナップは高付加価値・高級路線が目立ってはいますが、以前のラインナップではベーシックな仕様も数多くあり、現在では中古車でもお手頃な価格で手に入れられるものもたくさん。

新車のルークスやデイズもいいですが、人とは違う「日産の軽」を探して乗ってみるのも楽しそうですね。

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