何故ヘッドライトは黄ばんで来るのか?
マツダ、アダプティブLEDヘッドライト
昔の車は、ヘッドライトの素材は主にガラス製でしたが、近年の車はその素材がガラスからポリカーボネート(樹脂)に変わってしまったのが、主な原因になります。
今までガラスは太陽からの紫外線によって変色する事はなかったのですが、変わってヘッドライトに使用される様になったポリカーボネート素材は、太陽からの紫外線によって黄色く変色する性質があります。
そのために近年の車のヘッドライトは変色する事になってしまいました。もちろん新車時には耐紫外線に配慮したコーティングは施されているのですが、経年劣化によりその効果は年々落ちてきてしまい、その結果ヘッドライトは黄色く変色しています。
黄ばまないための手入れの仕方
『魁 磨き塾 ラク速 ヘッドライトコンパウンド』
ヘッドライトの黄ばみを抑える一番の方法は、紫外線を浴びない事です。太陽光にさらさないことが一番の予防方法ですが、実際にはほぼ不可能と言えるでしょう。しかし、極力ではありますが太陽の光に当たらない工夫はある程度は出来ます。
例えば、駐車場は屋外ではなく、屋根付きのガレージにする。もしくは車にカバーをかける様にするなどがありますが、これもある程度の経費や労力がかかってしまいますし、完全に太陽光を遮ることは無理でしょう。
またヘッドライトに使われるHIDバルブも、紫外線を放出することがあり、これはヘッドライトの内部を黄ばませる原因になります。
ではヘッドライトの黄ばみは抑えなれないのでしょうか?完全に紫外線を浴びないというのは難しいですが、ヘッドライトが黄ばむ時間を遅らせることは可能です。その方法をご紹介していきます。
■ヘッドライトの黄ばみを抑える効果があるもの
ヘッドライトの黄ばみを抑制する為に効果のあるものとしては、
1. ヘッドライトをコーティングする。
2. 紫外線保護フィルムを貼る。
3. 極力カバーをかける。
4. ヘッドライトバルブをLEDに交換する。
などがあります。ヘッドライトコーティングですが、コーティングを施しておけばコーティング剤の効能が続く間は黄ばみを抑えてくれます。一概に何年持ってくれるかはその使用状況や地域差などがあり、その耐用年数は変わって来ます。
紫外線カットの効果がある保護フィルムと言うものがあります。このフィルムは汎用性のものと車種別のもの、オーダーで作成してもらうものなどがあり、効果はほとんど同じになります。
フィルムの利点としては、走行中の飛び石からヘッドライトを防護してくれる、という効果もある点です。一言では言えませんが、ヘッドライトコーティング剤と比べると幾分費用はかかります。
使用時以外はカバーをかけておくのも、効果はあります。フルカバーをかけるとなると少し大変な作業になりますが、ボンネットカバーと言うものであれば使い勝手は格段に楽な作業になりますので、こちらもヘッドライトの黄ばみを抑える効果は期待できます。
ヘッドライトによる内部からの黄ばみを抑えるにはHIDバルブなどを使用せずLEDのバルブに交換する方法が一般的な予防効果として選択できる方法となります。
黄ばんでしまったヘッドライトを元の輝きに戻すには
曇りや黄ばみがあるヘッドライトをピカピカに磨く!
いくら予防措置を行っていてもやはり、経年によるヘッドライトの黄ばみは避けられません。では黄ばんでしまったヘッドライトの輝きを取り戻す方法はないのでしょうか?この章では黄ばんでしまったヘッドライトの黄ばみを取り除く方法について書いていきます。
■DIYでも出来る黄ばみを取る方法
DIYでヘッドライトの黄ばみを取る方法は、あまり多くの選択肢はないのが現状ですが、勿論出来ないわけではありませんし、普段からのメンテナンスの一環としては是非行ってほしいです。
まずご自身で出来る一番効果的な黄ばみ取りは、普段からのこまめな洗車ではないでしょうか。紫外線だけでなく、ほこりや汚れも黄ばみや曇りを促進させる大きな要因となります。これらを洗車というご自身でも比較的たやすく出来るメンテナンスが、黄ばみ取りの効果をもたらします。
それでも黄ばみは年月とともに進んでいくので、黄ばんでしまったらどうすれば良いのでしょうか?
最近では各メーカーから様々なヘッドライトの黄ばみ取りの商品が発売されていますが、やはり一番確実な方法が耐水ペーパーで研磨する方法ではないでしょうか?勿論これは根気とある程度の技術が必要とされますが、その効果は明らかです。
まず耐水ペーパーでヘッドライトを綺麗に磨きます。その際耐水ペーパーは数種類用意する事と、磨きすぎない事が重要になります。どこまで磨けば良いか何番の耐水ペーパーで磨けば良いのかは、そのヘッドライトの黄ばみ具合で変わってきます。
共通して言えることは、耐水ペーパーで磨いた後はコンパウンドで仕上げを行うこと、を忘れない様にして下さい。コンパウンドで磨いた後にさらにピカールなどで磨き上げれば、より効果が期待できます。
以上のような作業はDIYとして自宅で行うことは可能ですし、費用も最も抑えられる作業ですが、ある程度の知識は前もって調べておくことが重要になります。
■業者に施工してもらう黄ばみ取りの料金と効果は?
ヘッドライトの黄ばみ取り
費用はかかりますが、完璧にヘッドライトの輝きを取り戻すのであれば、業者にお願いする方法が一番確実に結果の出る方法となります。近年ではヘッドライトの黄ばみや曇りだけでなく、車のボディの磨きも行ってくれる専門業者もあります。
費用としては、一般的な価格はヘッドライトのみの磨きなおしであれば、約5,000円から数万円までとかなり業者により差があるので、業者にお願いする際には数社から見積もりを出して貰うのが良い方法ではないでしょうか?
■驚きの結果で効果絶大
業者にお願いした結果は勿論満足のいくものである事が殆どです。中にはヘッドライト交換したかのように、輝きを取り戻すことも専門業者であればできるでしょう。
しかし、こういった作業はある意味職人の技術が要求されるものですから、業者選びは慎重に行うに越したことはありません。
黄ばみ取りにおすすめ!カーケアグッズ
オートバックス、12枚箱入りマイクロファイバークロス
DIYにおいて使いやすいカーケアグッズをご紹介いたします。
■シュアラスター ゼロリバイブ
クロスに付けて擦るだけで簡単に、ヘッドライトのくすみ・黄ばみを落とすことが誰にでもできます。
UVカットコーティングで紫外線による劣化反応を抑え、表面の劣化・内部の劣化を防ぐことができ、他の樹脂パーツにも使用できます。
■株式会社スマートビジョン ヘッドライトキレイ.com
経年劣化によるくすみ・黄ばみの酸化物を、吸収し拭き取り・下地処理・コーティングの3ステップで、ヘッドライトの光度・透明感が復活します。様々なヘッドライトに使用でき研磨剤が入っていないので傷つけません。
■SOFT99 ( ソフト99 ) ヘッドライトリフレッシュ
ベースクリーナー・ハードトップコートの2液タイプで、必要な物はこれ1つで揃い手軽に作業する事ができます。ガラス状硬質コート仕上げで約6ヶ月間効果があり、クリア感が続きます。
普段からのお手入れが大事
トヨタ86専用の洗車ブラシで86を洗う
やはり普段からの手入れが黄ばみを防ぐ上では一番大事なことです。その第一歩は先にも触れましたが、洗車が一番大事ですし簡単な手入れ方法です。
洗車する事により黄ばみ具合もご自身で把握でき、大がかりな作業に発展する前に処置を施すことも出来る事になり、経済的にもメリットは大きいのではないでしょうか?
黄ばみ予防におすすめ!カーケアグッズ
黄ばみを予防するお勧めのカーケアグッズをご紹介いたします。
■UNIVERSALBC 完全硬化型ガラスコーティング
ヘッドライトに散布することでコーティング被膜(UV吸収剤配合)を作り、変色や汚れから保護することができ使用環境などによりますが、3年以上効果が持続するヘッドライト用硬化型ガラスコーティングになります。
■Feileng ヘッドライトコーティング剤
UV吸収剤が配合されており容量は30mlと大型車でも余るほどで、剝がれなどが発生しないガラス皮膜でキズ・ひび割れ・色あせから車を守ります。虫の死骸などの汚れも簡単に落とせ光沢アップと最極の艶を実現しました。
■3M ヘッドライトコーティング 38060
樹脂製のヘッドライトは、紫外線やいろいろな外的要因の例年劣化により、黄ばみ・くもり・くすみが出てきます。それらからヘッドライトレンズを守りクリアな状態を保つことで、夜間の良好な視界を確保する事ができます。
まとめ
ヘッドライト右側のみにガラコブレイヴを施工
ヘッドライトの黄ばみを放置しておくことは、安全面の問題や車検が光量不足で通らないといった事もあります。またヘッドライトは、夜間の走行では唯一前方の視界を確保する手段となります。万が一の事態に陥らないためにも、ぜひ日頃からヘッドライトをメンテナンスする事をお忘れなく。