ホンダ シャトルってどんな車?
ホンダ フィットシャトル
ホンダのコンパクトカーの代表格といえばフィットを連想される方は多いでしょう。そのシャシーを流用しラゲッジルームを拡大して、2011年に発売されたワゴンモデルがフィット・シャトルになります。
そのコンセプトを受け継いで、2015年5月15日に「フィット」という冠を外して登場したホンダ シャトル。ワゴンの独自価値を強調するホンダのシャトルに対する意気込みが強く感じられます。
小型ステーションワゴンのシャトルは、ワゴン車としての使い勝手を向上させるため、5ナンバーの車両でありながら、3ナンバー車両と同等の荷室容量を確保しています。
5ナンバーサイズの扱いやすい、ボディ・燃費性能・センタータンクレイアウトによる多彩なシートアレンジもさることながら、パワーユニットは1.5リットル直噴DOHC i-VTECエンジンと、ハイブリッドシステム「スポーツ ハイブリッド i-DCD」が用意されています。
また、5ナンバーステーションワゴンのハイブリッド車としては、初の4WDが設定されているのも見逃せません。
ハイブリッド車を好み、趣味などで大きな荷物を載せる方に向いています。また、多様なパーツなどが用意されていることから、カスタマイズを楽しみたい方にも魅力のある車になっています。
ホンダ シャトルの使いやすさについて
ホンダ・シャトル改良新型
ホンダ シャトルの使いやすさは何といっても室内空間にあります。シャトルは扱いやすい5ナンバーサイズでありながら広々としたキャビンを実現し、前席には運転席と助手席を独立した空間に仕切るハイデッキセンターコンソールを採用。
後部座席下にある燃料タンクを前席下に配置する「センタータンクレイアウト」を採用することで、後席の頭上空間や膝まわりに余裕をもたせた居住空間を確保することが可能となりました。
ラゲッジスペースにいたっては、570リットル(床上540リットル、床下30リットル)と広大な荷室を確保しており、後席を倒せば床面は奥行き184センチとなり、容量は1,141リットルまで広がります。
ラゲッジの床面を開くと出てくるアンダートレイは、水や汚れに強いワイパブル仕様の収納スペースになっており、汚れた荷物と他の荷物をわけたい時や、ベビーカーや背の高い荷物を載せる際に便利です。
形の崩れてほしくない荷物があれば、後席のシートバックに「マルチユースバスケット」が設置されていますので、普段は折りたたまれている収納を広げて収納にすることができます。
大きな重い荷物は積み込みをする時が面倒ですが、シャトルは間口の広さも充分にとられているだけではなく、地上から荷室開口部までの高さが54センチに設定されており、重い荷物を高く持ち上げないように設計がされています。
ホンダ シャトルのグレード
ホンダ シャトル G
シャトルには1.5L直噴ガソリンエンジンと1.5Lエンジン、高出力モーターを組み合わせたホンダのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-D CD」の2種類のパワートレインを採用しています。
ガソリンエンジンを搭載するグレードは「G・Honda SENSING」の1種類のみ。ハイブリッドシステムを搭載するグレードは、「HYBRID・Honda SENSING」「HYBRID X・Honda SENSING」「HYBRID Z・Honda SENSING」の3種類です。
いずれのグレードにも2WDと4WDが設定されています。
■ホンダ シャトルのインテリア
シャトルの内装は、ブラック基調でまとめられ落ち着きのある印象です。ベースグレードである「G Honda SENSING」/「HYBRID Honda SENSING」には、カジュアルさを感じさせるブラックのファブリックシートを採用。
「HYBRID X Honda SENSING」のグレードには、手触りが良い上質な質感と、汚れにも強い機能性を併せ持つ素材へとバージョンがアップしています。プライムスムースとファブリックを組み合わせたコンビシートが標準装備になります。
その他にも、ドアライニングガーニッシュに高輝度シルバー塗装が追加され、ステンレス製のスポーツペダルが装備されます。
最上級グレードの「HYBRID Z Honda SENSING」では、シートはネイビーブラックのファブリックとプライムスムースのコンビネーションを採用。加えて、本革シートの選択も可能です。
最上級グレードに相応しく、インパネには木目調のガーニッシュをあしらい、インナードアハンドルにクロームメッキ、ドアライニングガーニッシュとセレクトレバーにはピアノブラック加飾が施されており、上級グレードを演出しています。
全車で収納も充実しており、ドライバーズポケット、フロントコンソールポケット、ドアポケットがついている他、ハイデッキセンターコンソールはドリンクホルダー2個とコンソールボックスがついていてタブレットを立てて収納することができます。
■ホンダ シャトルのエクステリア
ホンダ シャトルはフォルムにもこだわっています。すっきりとした流線型のデザインが魅力的ですが、色もプレミアムベルベットパープル・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、クリスタルブラック・パール等色々とあって選びやすいことも特徴。
フロントバンパーは、立体的な造形から水平基調でフラットに近いシンプルな形状となっています。フォグランプもシャープな形状となっており、LEDフォグランプが採用されています。
リアバンパーはフロントバンパー同様に水平基調のデザインとなっており、リアゲート全体を見ても各パーツがそれぞれ主張せずシックなデザインとなっていて、リアビューはスタイリッシュになっています。
ホンダ シャトルのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,440mm×1,695mm×1,545mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,530mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,130kg | |
燃費 | WLTCモード:19.4km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒横置 | |
最高出力 | 95kW(129PS)/6,600rpm | |
最大トルク | 153N・m(15.6kgf・m)/4,600rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) |
ホンダ シャトルの新車価格
ホンダ シャトルの新車価格をグレード別に見ていきましょう。こちらで表示する価格は全て消費税抜きの価格になります。
【ガソリンエンジン】
G・Honda SENSING(FF) | 1,644,000円 |
G・Honda SENSING(4WD) | 1,824,000円 |
手軽な価格を実現しているのがG系です。シャトルで唯一ハイブリッドシステムを搭載していないグレードとなります。ヘッドランプはハロゲンランプを採用。
フォグライトは装備されていません。必要最低限のシンプルな装備内容となっています。G系も他のグレードと同じく4WDを設定しています。こちらも必要最低限の装備内容となっています。
【ハイブリッド】
HYBRID・Honda SENSING(FF) | 1,962,000円 |
HYBRID・Honda SENSING(4WD) | 2,142,000円 |
HYBRID X・Honda SENSING(FF) | 2,199,000円 |
HYBRID X・Honda SENSING(4WD) | 2,379,000円 |
HYBRID Z・Honda SENSING(FF) | 2,370,000円 |
HYBRID Z・Honda SENSING(4WD) | 2,520,000円 |
HYBRID・Honda SENSINGのグレードからハイブリッドシステムが搭載されるとともに、燃費向上に貢献するようエコドライブをサポートする「エコアシスト」がティーチング機能付きになります。スマートキーシステム&パワースイッチが採用されているのもこのグレードからです。
X系では、LEDヘッドライトとLEDフォグランプが標準装備になります。さらにエクステリアにはクロームメッキのフロントバンパーロアガーニッシュが追加され、足回りはオプションでアルミホイールに変更することも可能です。
Z系はシャトルの中で唯一16インチアルミホイールが採用されているグレードです。X系と比較をすると、アルミ製ルーフレールやクロームメッキのサイドシルモール、クロームメッキアウタードアハンドルが標準装備となります。
(2020年10月現在 ホンダ公式サイトより)
ホンダ シャトルの中古車価格
ホンダ・シャトルの中古車価格についてもみていきましょう。2015年5月から現行モデルの平均価格自体は140万円台で、価格帯は50万円台からとなっており、探せばかなり安い車両を見つけることができるでしょう。
カラーや内装によっても大きく価格が変わります。ハイブリッドの方が人気が高くなっており、ハイブリッド車の方が平均価格も高くなっています。
情報は車情報サイトResponse中古車情報より(2020年10月現在)
ホンダ シャトルのライバル車
VWゴルフ ヴァリアント TSI ハイライン
ホンダ・シャトルは色々なライバル車種があります。まず、トヨタのカローラツーリングとは、よく比較検討される傾向にあります。
カローラツーリングはサイズ的にも機能的にも似ていますが、ホンダ シャトルはよりオールラウンダーになっています。もちろん、ホンダ シャトルのベースモデルであるフィットなどもライバルといっても良いでしょう。
容量があることもあり、ミニバンとも購入時に比較検討されることもあります。スバルのレヴォーグなどもライバルとして意識されています。いずれにしても、多様に使えるホンダ シャトルゆえにライバルも必然的に多くなってきます。
ホンダ シャトルの評判
ホンダ シャトル G
シャトルのハイブリッド車に搭載されている、アトキンソンサイクル採用の1.5L i-VTECエンジンは、高出力モーターと組み合わせることにより、満足のいくパワフルさが実現されていると高評価を得ています。
軽くアクセルを踏むだけでスムーズに発進してくれることや、低速から高速まで変速ショックを感じさせない心地よい走りとなっています。
全てのグレードで4WDが設定されているので、走行が不安定になりがちな雪道でも安心して走行できることを高評価と捉える方もいらっしゃいます。
まとめ
ホンダ シャトル G
スポーティさが強く感じられるカローラツーリングに比べ、シャトルは高級感が演出されています。荷室の広さや快適な走りを求める方は、一度試乗してみるのもいいかもしれません。