ダイハツのミライースってどんな車
ダイハツ・ミライース
ベースとなったのは、ダイハツ工業が開発したミラという軽自動車ブランドの一つであり、その発展型として開発した車種がミライースです。分類するなら軽自動車のセダンタイプで、実態は5ドアハッチバックの型をしています。
最初に発売したのが2011年9月で、ガソリン車として当時最高の30.0km/Lかつ価格を80万円以下に抑えたため、低価格、低燃費、省資源の三拍子を持った第三のエコカーとして発売されました。
2012年軽自動車販売における車名別ランクでトップになり、ダイハツは9年ぶりにトップの座に返り咲きました。
新型は安全性を最優先に走りはきびきびとしたものにこだわり、以前発売したモデルと比べさらなる低燃費の実現に成功、軽自動車として本来あるべき購入しやすい価格にもウェイトを置いた設計となっています。
フルモデルチェンジでどこが変わった?ミライース
ダイハツ ミライース
初代のフェイスデザインはスマートかつ愛嬌がある顔つきでしたが、新モデルに関しては力強さと頼もしさを感じるデザインへと改め単なるマイナーチェンジではなく、一から作り直したかのような印象を強く感じかっこよさが一段と引き立てられました。
もう一つの変更点はヘッドライト(前照灯)で、丸みを有しつつも吊り目気味だった旧型と比べシャープなスタイルに変更したため、全体的に見ても直線スタイルになり変更した箇所の一部としても注目されています。
安全性に関しても改良され、衝突回避システムとしてスマートアシストⅢを搭載し、新たにソナーセンサーとステレオカメラを強化しました。また、横断する歩行者だけでなく先行の車までも認識でき、ブレーキを即座にかけて衝突(人身)事故回避に貢献しています。
第三のエコカー ミライース
ダイハツ ミライース
ミライースは低燃費技術の一つである「イーステクノロジー」を採用し、誰もが乗れるエコカーとして開発されました。注目すべき点として燃費が挙げられますが、現行モデルではWLTCモード燃費で25.0km/Lの低燃費達成しました。
KF型エンジンを改良(圧縮比の向上や燃焼効率のアップなど)し、車体軽量化や空力性能改善といったそれまでの技術を活かしました。
ボディー軽量化については骨格を合理化しながら剛性面を確保し、CVTの軽量化・樹脂部品の肉薄など内外問わず改良しました。
全長はそのままの状態に保ち旧モデルと比べ約60kg減に成功し、風洞実験の実施によりフロントコーナーの見直しや床下流速を減速させました。
アイドリングストップ機構はブレーキ使用中車速7km/h以下に達したら自動的にエンジン停止する機能へと改め、コンパクトかつ軽量化が実現できました。
ダイハツのミライースの各グレード
ダイハツ ミライース “SA Ⅲ”
大まかに区分すると4種類存在し、B、L、X、Gと構成されています。駆動方式が2WDと4WDに細分化し、色に関してはBだけ3色ですがそれ以外の各クラスに関しては7~8色が設定されています。
ダイハツ ミライースの動力性能
ダイハツ ミライース
自然吸気型エンジンの徹底したダイエットが功を奏し、先代モデルと比べ軽くなったほか無段変速AT制御の見直しによりスムーズな加減速が実現された事により、停車から発進する際にアクセルを少し踏み込んだだけで、機敏な加速が可能となりました。
低燃費にこだわり一部機能は廃止されましたが車の本能である「走り」を取り戻しつつ、環境にも配慮されたエンジンを搭載し、2018年度排出ガス基準50%低減に成功し低排出ガス車として国土交通省から指定されています。
■ダイハツ ミライースのインテリア
インテリアについて紹介します。まずはユーザーが実際に乗り込むシートの色はブラックをベースに、フロント側のみオフホワイトのアクセントが入るため、さわやかな印象を与えてくれます。
シンプルなコクピット部分に対しメーターデザインは、グレードにより異なり運転すると照明が変化します。通常は青、エコドライブはグリーンとなります。
また、チルトステアリングとシートリフターも装備しているため、運転手の体型に見合ったハンドルの高さとドライビングポジションを設定することができ、体型によって運転しづらいといった問題を解消しています。
運転席の周辺には収納スペースが多く設けられ、眼鏡やスマートフォン、ドリンクなどが収納できるよう人間工学的に工夫されています。
■ダイハツ ミライースのエクステリア
Cピラーからリアウィンドウを少し絞り、リアフェンダーを張り出させて見た目を良くし、LEDヘッドランプを採用して、少しキリっとした表情となっています。近年はこのようなフロントのデザインでも、女性の方が普通に乗っており時代に合った表情と言えるでしょう。
どうしても軽自動車は薄っぺらく見えがちなので、薄っぺらく見えないように試行錯誤を繰り返した結果、ドアのプレスラインをシャープにし強い印象を持たせることで、厚みを感じるようにしました。
軽自動車はボディが小さいため、事故の際に大丈夫か?とマイナスのイメージがあります。そのイメージを少しでも払拭できるように、ミラ イースは全体的にかなり安全を意識したデザインとなっています。
ダイハツ ミライースのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,500mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,455mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 650kg | |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | |
最高出力 | 36kW(49PS)/6,800rpm | |
最大トルク | 57N・m(5.8kg・m)/5,200rpm | |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
ダイハツ ミライースの新車価格
価格についてグレード別にご説明します。
価格については消費税別の表示です。トランスミッションは全車CVT装備となり、北海道地区は値段が若干異なります。
◎Bタイプ
・2WD→780,000円
・4WD→900,000円
◎B SAⅢタイプ
・2WD→840,000円
・4WD→960,000円
◎Lタイプ
・2WD→810,000円
・4WD→930,000円
◎L SAⅢタイプ
・2WD→870,000円
・4WD→990,000円
◎X “SA Ⅲ”タイプ
・2WD→1,000,000円
・4WD→1,120,000円
◎特別仕様車 X “リミテッド SA Ⅲ”タイプ
・2WD→1,015,000円
・4WD→1,128,000円
◎G “SA Ⅲ”タイプ
・2WD→1,120,000円
・4WD→1,240,000円
◎特別仕様車 G“リミテッド SA Ⅲ”タイプ
・2WD→1,135,000円
・4WD→1,248,000円
クラスが高くなるにつれ、各種装備が若干異なっている場合があります。実際にどの車がよいかを見極めるときには、装備面にも注目しておきたいところです。
※ダイハツ公式サイトより(2020年9月現在)
ダイハツ ミライースの評判
ダイハツ・ミライース
評判についてメリットを挙げるならば、まずは価格面をアップする方がいるほどで購入しやすい値段に設定されていて良心的との評価がある点です。それ以外にも燃費やコストパフォーマンスの良さ、エンジン音が静かで運転がしやすいほか、全体的にとても良い車だと評価してくれる方もいます。
デメリットは、色のバリエーションが少ないためもう少しバラエティある選択肢を持たせてはどうか、といった声や坂を上るとき心許ないと感じた方がいる点です。大きな荷物を収納したり、チャイルドシートの装備はもう少し余裕をといった意見も出てきます。
まとめ
ダイハツ ミライース
バリエーションも豊富で環境面に配慮し、車体剛性強化と軽量化を両立した車になります。エコ活動をしながら車に乗りたいという方は、第三のエコカーのダイハツ ミライ―スはおススメの一台となります。選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。