BMW X2、実はブランド最小SUV。でも妖艶さはクラスレス!
BMW X2
広告展開などで見られるガルバニック・ゴールドの刺激的な色だけでなく、なんといっても独特のクーペSUVフォルムが特徴的なBMWのコンパクトSUV「X2」。
車名の数字的には弟分と思われがちなX1よりも、実は全長では短くなっているほか、見た目的にもSUV然としたX1に比べて、かなり低く見えるルーフ高や、それに付随してワイド感が強調されたフォルムとなっているX2はかなりスポーティで、もはやスポーツクーペを思わせる妖艶さがありますよね。
登場以来注目度の高いX2の魅力を、簡単にではありますがまとめてみました。
■見た目買いしたくなるエクステリアデザイン
BMW X2(海外仕様車)
SUV市場がだんだんと飽和状態に近づいている今だからこそ、人とは違うフォルムやディテールを求めたくなる方もいらっしゃるはず。スポーツクーペテイストのX2は、そんな方にぴったりの一台でしょう。
Xシリーズの一員であることを主張しつつも、兄貴分たちとは違う独特のポップでスポーティな印象を持ち合わせるX2。
BMWの往年の2ドアクーペライン「CS」系を思わせるCピラーのBMWエンブレムなど伝統を感じさせる部分も持ちつつ、他のどのBMW車とは異なったホフマイスターキンクの処理など革新的なデザイン提案もするという奥深いデザイン構成が見所です。
…といったウンチクはさておき、単純に「カッコイイ」エクステリアデザインとなっている点が非常に魅力的。またスポーティに低く抑えられた全高は、立体駐車場にも対応できるという副次的なメリットも生み出しています。
■「BMWといえば」の優れた走行性能
BMW X2(海外仕様車)
やはりBMWの車となれば、SUVであっても走行性能へのこだわりが感じられる点がうれしいところ。低く構えた低重心パッケージも相まって精度の高いハンドリングと、全車ターボエンジン搭載のパワフルさが織りなすダイナミズムは、SUVであることを忘れてしまいそうなほどです。
さらに、2019年1月に新たに追加された「M35i」グレードは、Mパフォーマンスモデルの名に恥じない優れたスポーツ走行性能が魅力的。基本構成こそxDrive20iと共通の直列4気筒ガソリンターボエンジンは、専用仕様にパワーアップがなされ、なんと306PSもの高出力と450N・mもの高トルクを獲得しています。
ボディ各部に配されたMパフォーマンスモデル専用となるセリウムグレーのマットな輝きのもたらす迫力通りに、さらに走れるX2となっています。
■話題の先進装備も便利装備もしっかり満載
BMW X2(海外仕様車) ダッシュボード
高級車らしい雰囲気の演出も抜かりなく、全グレード標準装備となるアンビエントライトや10.25インチのワイド・コントロール・ディスプレイなど、クラスでも先進的な装備の数々は非常に魅力的。
BMWらしくドライバー側にやや傾けられたスマートなコンソールデザインなど、ブランドの個性を感じさせてくれるデザインの数々は、Xシリーズの一員であることを強く感じさせます。
また、縦列駐車を車が自動で行ってくれる先進機能「パーキングアシスト」が全車標準装備となる点もうれしいところです。ドライバーはボタンを押すだけで、車両がステアリングホイールとアクセル/ブレーキ操作を自動的に行ってくれるので、タイトな駐車スペースでもリラックスして運転できそうです。
■意外?!ユーティリティはちゃんとSUVです
BMW X2(海外仕様車) 荷室
先述の通り、価格的により廉価でエントリーモデル扱いとなるX1よりも、実は全長が短いX2。Xシリーズ最小SUVな上に、クーぺ風に低められたルーフと傾けられたリアウィンドウで、室内の広さはかなり犠牲になっているのでは?!と心配される方もいらっしゃるのでは。
しかし、実はX2の室内ユーティリティはかなり優秀。X1同様にFFプラットフォームベースとなっているため、四輪駆動の安定した走行性能も選択可能でありつつ、スペース効率に優れたFFベースとなることで、余裕のある室内空間を実現しています。
やはりサイドウィンドウの天地高が狭まっていることもあり、開放的とまでは言いにくいかもしれませんが、成人男性でもくつろげる後席空間は確保されており、普段使いでも問題なさそうです。
SUVですので使用頻度も高くなりそうな荷室も、定員乗車時で470L、後席折りたたみ時で1,355Lとクラスとして平均的な容量が確保されているほか、オプションにはなりますが電動テールゲートも用意されており、使い勝手も十分以上といえるでしょう。
BMW X2のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,375mm×1,825mm×1,535mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,680kg | |
燃費 | WLTCモード:15.3km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 1,995cc | |
エンジン最高出力 | 110kW(150PS)/4,000rpm | |
エンジン最大トルク | 350N・m(35.7kg・m)/1,750-2,500rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 8速AT | |
新車価格 | 4,790,910円(消費税抜き) |
BMW X2、最新情報まとめ! PHVの噂も
■新グレード「エディション ジョイ+」がかなりお買い得!
BMW エディション ジョイ+ ラインナップ
BMWラインナップ全体で、クリーンディーゼル車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などのクリーンエネルギーモデルに新たに設定されたグレード、「エディション ジョイ+」が、もちろんX2にも設定されています。
X2では四輪駆動のクリーンディーゼルモデル「xDrive18d Mスポーツ X エディション ジョイ+」と「xDrive20d Mスポーツ X エディション ジョイ+」の2つが設定されており、既存のそれぞれのグレードに替わってラインナップされます。
なんと、エディション ジョイ+に移行したことで、装備内容はそのままにそれぞれ25万円もの車両価格値下げが行われているという非常におトクな状況になっています。
これらのクリーンディーゼルモデルは、もとより税金などの諸費用が優遇されているグレードですので、ますますリーズナブルさが際立ちます。X2のクリーンディーゼル車の人気が加速しそうですね。
■X2 プラグインハイブリッド仕様が欧州デビュー!日本導入あるか
BMW X2 xDrive25e(海外仕様車)
BMWの地元、欧州市場向けには、X2のプラグインハイブリッド仕様「xDrive25e」が発売されています。
こちらは1.5リッター 直列3気筒ガソリンターボエンジンで前輪を駆動し、新たに搭載した電気モーターで後輪を駆動するというユニークなシステムのプラグインハイブリッドとなっており、BMWらしく走行性能を重視した仕上がりになっている模様。
システム全体では220hpという高出力を得つつ、EVモードで57kmという必要十分なレンジを確保しており、非常に魅力的なモデル。
元よりXシリーズ最小のX2ということで、新たに追加されたバッテリーによる荷室容量の減少なども気になるところかもしれませんが、バッテリーは後席下に搭載しているとのことで、心配無用なようです。
日本への導入に関してはまだ正式発表がありませんが、ラインナップの電動化を積極的に進めているBMWですので、早期の導入も期待されますね。
BMW X2 新車価格まとめ
BMW X2
2020年11月現在のX2の税抜き新車価格は、二輪駆動モデルとなるsDrive18iの410万円から、MパフォーマンスモデルとなるM35iの637万円までの価格帯となっています。
X2のトップモデルとなるM35iが、その特別装備の多さゆえにかなり高めの価格設定となってはいますが、X2とX1双方の最廉価グレードとなるsDrive18iで比較すると、その価格差はX2が11万円高に抑えられており、ユーティリティ性では譲るものの唯一無二のスタイリングを手に入れる対価としては、十分に納得できる程度と思われます。
BMW X2
まとめ
BMW X2(海外仕様車)
国産車・輸入車限らず、個性派も続々登場しているコンパクトSUVクラスでも独特のオーラを放っているX2の魅力についてご紹介してきました。
ユーティリティ性を求めてなんぼのSUVなのに、クーペルックであえて基準から外れた痛快さが魅力的なX2。まだまだ街中で見かける頻度も少なめかと思いますので、颯爽と乗りこなせば注目を一気に集めてしまいそうですね。