トップへ戻る

中型免許が必要なのはどんな車?取得の方法や費用・期間まで徹底解説

中型免許が必要なのはどんな車?取得の方法や費用・期間まで徹底解説

免許の種類の中でも比較的新しいのが平成19年の道路交通法改正時に新設された中型免許です。それ以前に免許を取得した方にはあまり馴染みがないかもしれません。今回は中型免許とはどういった免許なのか、取得の方法や費用などについてもご紹介します。また、同時に平成29年に新設された準中型免許との違いなどについても確認しておきましょう。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

中型免許とは?

三菱ふそう・中型トラック ファイター

三菱ふそう・中型トラック ファイター

冒頭でもご紹介しました通り、中型免許は平成19年6月2日の道路交通法改正の際に新設された免許の種類です。それ以前は自動車の免許は普通自動車免許と大型自動車免許の2種類のみで、普通自動車免許でも、現在中型自動車に分類されている一部車両の運転も可能でした。

中型免許新設以前に普通自動車免許を取得した方の中には、かなり大きな車まで運転できることに驚いてしまったという方もいらっしゃるでしょう。これが問題で、普通自動車免許を取得する際の教習や試験においては中型車運転の技能は求められません。そのため、運転は可能でも実際の運転は難しいという問題がありました。

そこで、普通運転免許と大型運転免許の間に中型運転免許が新設されることになったのです。

どんな車を運転するのに中型免許が必要?

中型運転免許が必要となるのは、その名の通り中型自動車に分類される車両です。車両総重量が7.5t以上11t未満、最大積載量が4.5t以上6.5t未満で、乗車人数が11人以上29人以下のものを指します。

こう言ってしまうと、少し難しく感じられるかもしれませんが、もっともイメージしやすいのは4tトラックと呼ばれる車両です。このサイズのトラックが運転できれば中長距離の運送業務なども可能となります。また、乗車人数が11人以上29人以下なのでマイクロバスの運転も可能です。

一般的に自家用車として使用される普通自動車が中型以上のサイズになることはほとんどありませんが、運送業などの業務を行う場合は中型免許が必要となるケースが多くなります。

中型免許ができる前に普通自動車免許を取得していた場合は?

前述の通り、中型免許が新設されたのは平成19年6月2日です。では、それ以前に普通自動車免許を取得していた場合はどうなるのか気になるという方も多いでしょう。

中型免許新設前に普通自動車免許を取得していた場合、すべての中型自動車が運転できるわけではありませんが、以前と同様に車両総重量8t未満、最大積載量5t未満までの車両の運転は可能となっています。

そのため、この範囲であれば新たに中型免許を取得することなく運転することができます。この免許は現在の中型免許と区別するために「8t限定中型免許」と呼ばれています。つまり、平成19年6月以前に取得している場合は普通自動車免許で4tトラックは運転可能であるということになります。

準中型免許との違いは?

現在では普通・中型・大型以外にももうひとつのカテゴリーが追加されています。それが平成29年3月12日に新設された準中型免許です。

準中型免許で運転できるのは、車両総重量が7.5t未満、最大積載量が4.5t未満、乗車定員が10人以下の車両となっています。

中型免許をさらに細かく分類したという形になります。

詳しくは後述しますが、中型免許は20歳以上、運転経験2年以上といった条件を満たさなければ取得することができません。しかし、普通自動車免許で運転できる車の制限が厳しくなったことから、高校を卒業してすぐに運送業などに従事することが難しくなってしまいました。

こういった問題を解消するために、18歳から取得できる準中型免許が新設される形になりました。

中型免許取得の方法は?

調べ物をする男性

どうやって取得する?

中型免許を取得することによって、運転できる車両の幅はかなり広くなりました。自家用の普通車を運転するのみであれば、普通自動車免許でもほぼ問題はありませんが、運送業などに従事するのであれば中型免許が必須となるケースもあります。

そこで、中型免許の取得を検討している方も多いでしょう。続いては中型免許を取得する方法について詳しくご紹介します。

中型免許取得に必要な資格はある?何歳から取得できる?

普通自動車免許と準中型自動車免許は18歳から受験資格を得ることができます。しかし、中型免許は20歳以上でなおかつ運転経験2年以上という条件を満たさなければ取得することができません。

運転経験が必要なことからもわかる通り、中型免許を取得するためには普通自動車免許などを取得している必要があります。

中型免許はどうやって取得する?

中型免許取得の方法としてもっとも一般的なのは教習所に通うという方法です。一発試験での取得も可能ではありますが、かなりハードルが高く、中型車両の運転経験がない方が合格するのはかなり難しいと言えます。

そのため、教習所を卒業してから適性試験を受けて取得するという形が一般的です。

取得までにかかる期間や費用

中型免許の取得にかかる期間は普通自動車免許を所持している場合で1~2ヶ月、8t限定中型免許や準中型免許を所持している場合で3週間~1ヶ月程度が目安です。教習所の混雑具合によってはさらに時間がかかるケースがありますので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。

費用は普通自動車免許を所持している場合は17~25万円が相場です。8t限定免許や準中型免許を所持している場合は14~20万円が相場となっています。

費用については教習所によってバラつきがありますので、事前に確認しておくようにしましょう。また、合宿免許などを利用すればより短期間かつ低料金で取得できるケースもあります。より早く免許を取得したいという方は確認してみましょう。

また、教習所によって取得することのできる免許は異なっていますので、必ず中型免許に対応したところを事前に確認した上で選ぶようにしましょう。

中型免許取得までの流れ

中型免許取得の流れは基本的に普通自動車免許とそれほど大きな違いはありません。まずは教習所に入校してから教習を受けることになります。期間は先ほどご紹介しました通り1~2ヶ月程度です。

教習所で卒業試験に合格し、卒業すれば管轄の試験場で適性試験を受け、合格すれば中型免許取得となります。

中型自動車は普通自動車よりもかなりサイズが大きく、感覚もまるで違っていますので、取得までに時間がかかってしまうというケースも少なくありません。なので、仕事などで中型免許が必要となる場合は、できるだけスケジュールに余裕を持っておくことをおすすめします。

まとめ

トラックを運転する女性

中型免許を取ろう!

中型免許が新設されたことによって、普通自動車免許では4tサイズのトラックなどを運転することができなくなりました。そのため、運送業などに従事する場合は中型免許を取得しなければならなくなっています。

そのため、中型免許の取得を考えている方も多いでしょう。現在では、中型以外にも準中型免許という選択肢もありますので、自分が運転したい車のサイズなどを確認した上でどの免許が必要なのかを考えるようにしましょう。

  • カービュー査定

関連するキーワード


豆知識 免許

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

当記事では駐車禁止違反(駐禁)について、違反をしてしまった際の反則金・罰金、違反点数などの罰則内容から、駐車禁止のステッカーを貼られてしまった場合にどうすればいいのか等の対処方法、駐禁の反則金の支払いについてや、違反をしてしまった場合はすぐに出頭すべきか否か等をまとめて掲載しています。(※情報は執筆時点のものです)


免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

交通違反や交通事故によって違反点数が加算され、一定の点数を超えると免許停止(免停)になります。免停となる点数や免停期間、免停講習はどのようなことをするのかなど、免停に関する疑問をわかりやすく紹介します。


金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

車を安く購入する方法にはさまざまなものがあります。中でも相場よりかなり安く販売されていることで注目されているのが金融車です。ここでは金融車とは何なのか、そしてメリットやデメリットについてわかりやすく解説します。


最新の投稿


カギ110番の評判・口コミは本当?料金や対応範囲・他社比較まで徹底解説

カギ110番の評判・口コミは本当?料金や対応範囲・他社比較まで徹底解説

突然のカギトラブルに焦った経験はありませんか?「家のカギを失くした」「車のカギが折れた」「金庫が開かない」など、日常生活の中で起こるカギのトラブルは、いつどこで発生するかわかりません。そんなときに頼れるのが、全国対応・24時間受付のカギ解錠サービス「カギ110番」です。この記事では、カギ110番の料金体系や対応範囲、口コミ・評判、他社との違いまでを徹底的に解説します。この記事を読めば、カギ110番が急なカギトラブルにも安心して依頼できる根拠が見えてきます。


【新車販売台数ランキング】やっぱり「ヤリス」「カローラ」が強い?スバル「フォレスター」が大健闘!9月はどんな車が売れたのか

【新車販売台数ランキング】やっぱり「ヤリス」「カローラ」が強い?スバル「フォレスター」が大健闘!9月はどんな車が売れたのか

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2025年9月の新車販売台数ランキングによると先々月急落して9位となり、先月3位になるなど乱高下していたトヨタ「ライズ」が安定し、上位1〜4位まで全く入れ替えがなかったほか、スズキの本格派コンパクトSUV「ジムニー」が15位まで急上昇するなど多くの変化がありました。


長距離移動で有効活用!ナビット、高速道路についてアンケート調査結果を公開

長距離移動で有効活用!ナビット、高速道路についてアンケート調査結果を公開

ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員を対象に「高速道路」についてのアンケートを実施し、結果を公開しました。


V2Hの価格と設置費用・対応機器・業者選び徹底解説ガイド

V2Hの価格と設置費用・対応機器・業者選び徹底解説ガイド

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の普及にともない、注目を集めているのが「V2H(Vehicle to Home)」です。車にためた電気を家庭で活用できる仕組みで、停電時の非常用電源や電気代の節約にも役立ちます。導入を検討するうえで気になるのが、V2H機器の価格や設置費用、補助金制度、そして信頼できる業者選びでしょう。本記事では、V2Hの仕組みから対応車種、導入の流れまでをわかりやすく解説します。


BMW新型「iX」発表!Mスポーツ・パッケージ初設定

BMW新型「iX」発表!Mスポーツ・パッケージ初設定

2025年9月24日、ビー・エム・ダブリューは、次世代電気自動車「BMW iX(アイエックス)」の新型モデル(一部改良モデル)を発表。同日より、全国のBMW正規ディーラーにおいて、注文の受付を開始しています。実際の納車は、同年11月からとなる予定です。