インフィニティとは
インフィニティ Q50 オールージュ
インフィニティとは1989年に日産自動車が発表してから現在まで続くブランドのひとつで、同社の中では高級車に位置づけられています。
最初に発表されたのはセダンの「Q45」とクーペの「M30」で、徐々に拡大を続けてアジアや中南米、アフリカや中東など幅広い地域で展開されており、その数は約40ヶ国にものぼります。一時期は欧州でも展開していましたが、2020年春を最後に同エリアからは撤退しているのが現状です。
欧州エリアからの撤退と同時期に本社を香港から横浜へと移転しています。しかし日本国内で開発は行われているもののインフィニティの販売自体はされておらず、アジア地域は中国をメインターゲットとして拡販施策が進められています。
また、中国のほかにも北米が主要なターゲットに設定されており、これまでのガソリン車だけでなくEVモデルの開発を進めています。
インフィニティの特徴
インフィニティ QX55
ここでは、インフィニティの特徴について解説します。
■セダン・クーペ・SUVの3種類がメイン
これまでのインフィニティはセダン・クーペ・SUVの3種類が発売されており、中でもSUVがラインナップの主流となっています。
セダンは「Q50」、クーペは「Q60」があるものの、その他のモデルは基本的にSUVであり、サイズはミドルサイズSUVやクロスオーバーSUV、大型SUVなどさまざまです。
■スポーティーなエクステリア
インフィニティの最大の特徴は、そのダイナミックでスポーティーなエクステリアにあります。
大胆にデザインされたフロントが迫力ある印象を与えつつ、流れるようなルーフラインを両立することで美しさも表現している見事なデザインが魅力といえるでしょう。
■ラグジュアリーな質感
外見はダイナミックな印象のインフィニティですが、内装はラグジュアリーな質感を意識して作られており、快適な時間を過ごせる空間に仕上げられています。
座り心地の良いシートや使い勝手の良さを考慮したインパネ周りなど、一つひとつの要素に快適性を追求した工夫があしらわれているのが特徴です。
現在購入できるインフィニティの車種は?
インフィニティQX50
現在販売中のインフィニティは全部で5種類あり、それぞれ特徴も異なります。ここでは、その中でもSUVの3台の特徴を詳しく解説します。
■QX50
QX50は2003年に登場したモデルで、当初は「インフィニティEX」という名称で販売されていました。現行型は2018年に発表された2代目となっており、クーペを意識したクロスオーバーSUVで、流れるようなラインの美しさが目を引くモデルです。
インフィニティらしいパワフルさはそのままに、コンパクトなボディであることから街乗りでも制御しやすいのが特徴のひとつといえるでしょう。日本では初代モデルが、「QX50」という名称ではなく「スカイラインクロスオーバー」として販売されていましたが、2016年に販売を終了しています。
■QX60
QX60は2012年に初登場したモデルで、インフィニティでは初めて3列シートを採用した7人乗りのクロスオーバーSUVです。QX50とQX70の間に位置するモデルではあるものの、QX70に比べるとボディサイズが少し大きめに作られているのが特徴です。7人乗りのため大人数のレジャーなどに活躍するモデルといえるでしょう。
当初は「JX」という名称で販売されていましたが、後に「QX60」に改称されています。2020年9月には「QX60モノグラフ」というコンセプトカーが発表されており、新型の登場も予測されているモデルです。
■QX80
QX80はQX56という車名で初代の販売が開始されたモデルで、パワフルな性能が魅力の大型SUVです。7人乗りと8人乗りがラインナップされており、ボディサイズは全長5メートルを超える大迫力となっています。
パワートレインも400馬力を記録する5.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンと、7速オートマチックトランスミッションを備えており、重厚感あふれる走りを実現できます。
現在判明しているインフィニティ「QX55」の特徴
インフィニティ QX55
ここからは、現在明らかになっているインフィニティの新型「QX55」の特徴についてご紹介します。
■QX70の後継車
「QX55」は2003年に初代が登場し、2代目の2017年モデルを最後にモデルチェンジが行われないまま市場から姿を消したクーペSUVである「QX70(FX)」の後継車にあたる位置づけとされており、デザインの流れを引き継いでいます。
クーペのデザインをさらに磨き上げた伸びやかで流麗なフォルムや、日本の「折り紙」から着想を得たフロントグリルなどが特徴で、洗練された雰囲気を持ち合わせています。
■機能的でダイナミックなエクステリア
フロントには「QX50」と共通のデザインが採用されていますが、力強さが増し、前面に大きくせり出したようなデザインが印象的です。過去に日本でも展開していた「スカイラインクロスオーバー」の流れを引き継いでいるため、中には馴染みのある方もいるでしょう。
グリルにも奥行きを持たせてよりダイナミックな印象を強めていますが、かといって美しさを損なわないのがQX55の特徴です。ピアノキーに似た印象のテールランプには45個のLEDが採用されており、ボンネットから続くルーフラインは全体の優美さを際立たせています。
■インテリアの装備が充実
エクステリアの美しさも魅力的なQX55ですが、インテリアの装備も非常に充実しています。車内は定員5名が快適に乗車できる広々とした空間が確保されており、体格の大きな方でもリラックスして過ごせるように38.7センチメートルのレッグスペースを設けています。大人数や長距離の移動でも苦にならないさまざまな工夫が施されているのです。
また、リアシートは可動式となっているため、荷物が多いときにはスライドさせてラゲッジスペースを広く取ることも可能です。QX70ではエクステリアを重視したことで車内の機能が犠牲になっている部分がありましたが、QX55では快適性も十分に考慮された設計が意識されています。
インフィニティは今後日本で販売される?
インフィニティQ50
これまで日本では展開されていないインフィニティですが、残念ながら現在のところは国内に導入する予定はないようです。
今後発売される予定のQX55や新型の発売が予測されている「QX60」が海外で好調であれば、日本で発売される可能性がないわけではない、といった程度に考えておくと良いでしょう。
まとめ
インフィニティQX55
インフィニティや現在発売されている車種、現在明らかになっているQX55の情報などについてお伝えしてきました。スポーティーかつラグジュアリーな質感が魅力のインフィニティは、発売当初から高級車として世界で人気を博しています。
今後発売される予定の「QX55」は、残念ながら現在のところは日本国内での取り扱いは予定されていないようです。しかし海外での売れ行き次第ではドライバーの要望に応えて登場する可能性もないわけではないため、今後の展開に期待しましょう。