レブルの特徴は?
《写真提供:response》レブル250(2018年モデル)
現行モデルだけでなく、1985年に発売されていたのがレブル。当時も気軽の乗れるアメリカンバイクとして支持を集めていましたが、2017年に再度登場してから近代的なボバースタイルに変更され、幅広い年齢層に支持されるバイクとなりました。
クルーザータイプのバイクというと、ハーレーダビッドソンのようなバイクのイメージが強いかもしれません。しかし近代的なアメリカンとして再登場してから、着実に人気を集めているのがレブルです。
高い人気を集めているレブルの魅力をさらに見ていきましょう。
■ナローなスポーティクルーザー
《写真提供:response》ホンダ レブル1100DCT
初代モデルはハンドルの位置が高く、空冷2気筒エンジンを搭載して、アメリカンらしいスタイルになっていました。レーサーレプリカブームの中で、速さ以外の楽しさをライダーにもたらしたモデルです。
しかし2代目になると、ボバースタイルを採用して、現代的なクルーザーに変化しました。スリムな印象のフレームやボディはそのままに、ハンドルも低めとなってシンプルなスタイルです。採用されているのはワイド&ファットサイズの前後16インチタイヤ。
250ccモデルには水冷単気筒が搭載されるなど、優れた機動性を見せてくれます。スポーツバイクのエンジンがベースになっているにもかからず、街中で軽快に走行できるのが特徴です。
アメリカンクルーザーの割にバンク角も深く、ワインディングを走行したときも楽しくコーナーを駆け抜けます。
一般的にアメリカンモデルなら、フロントフォークのキャスター角を寝かせてフロントタイヤが前方に配置されます。しかしレブルはキャスター角が調整されているので、スポーツバイク並のトレール量(ステアリング回転軸を地面まで延長させた地点とホイールの中心から地面までの地点の距離)です。
高めのステップ位置やマフラーの角度もスポーティな走行に適しています。
■レブルには3つの排気量がある
《写真提供:response》レブル250
レブルは3つの排気量が設定されており、排気量別にバイクの楽しみを堪能できます。後ほども取り上げますが、販売台数を伸ばしているのが250ccモデルです。さらに500ccモデルも同時に発売されていますし、2021年には1100ccモデルも設定されています。
主要な装備が同じでも、排気量別にレブル 250とレブル 500が設定されます。価格の差はおよそ税込価格で20万円ほどレブル250が安いです。レブル250は20kgほど軽量になっているので、取り回しもしやすいでしょう。
レブル250でもLEDヘッドライトやLEDテールランプが装着されるので、装備が充実しています。手に入れやすい価格でも充実しており、スタイリッシュなのは魅力的です。
《写真提供:response》レブル500
レブル500の場合には、エンジン出力が高くなっているだけでなく、低回転からパワフルに走れます。街中で発進するときなど、力強く加速できるでしょう。とっさに追い越すときなど、250でも十分なパワーかもしれないシーンでも、500なら力の余裕を見せてくれます。
《写真提供:response》レブル1100
一方でレブル1100に搭載されるエンジンは、CRF1100Lアフリカツインシリーズに搭載されているものがベース。しかしクルーザーというキャラクターにあわせて、低中回転域が重視されたエンジンスペックとなっています。
マニュアル車だけでなく、CRF1100Lアフリカツインシリーズと同様にクラッチレスマニュアルのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)車が設定されています。またトラクションコントロールやパワーモード、さらにエンジンブレーキ制御の電子制御も。
スポーティな走りはもちろんですが、簡単に変速でき、安心して乗ることが可能な制御が搭載されています。
■レブル250の販売台数が伸びている!
《写真提供:response》レブル250
1980年代に発売されていたモデルがありましたが、アメリカン・ホンダモーターがフルモデルチェンジしたタイミングで、2017年に日本国内仕様が発売されます。
初年度の販売台数は約3,500台と好調な売り上げでしたが、2018年に約5,000台、2019年に約8,000台、2020年は13,958台を販売しています。
特に2020年モデルは、灯火類がフルLEDになっているなど、装備が充実したことも販売台数を伸ばした要因でしょう。
■カスタムベースにおすすめ
カスタムベースにも適しているのがレブルです。「レブル 250 S Edition」は純正アクセサリーを装着した、存在感が増したモデル。純正アクセサリーでもその雰囲気を大きく変化させられます。
ブラウンのシートやマットブラック塗装仕上げのヘッドライトカウルなど、アクセサリーを装着させるだけでもレブルの印象が変わりますね。さらに社外カスタマイズパーツとして、ミラーやエンジンガード、サドルバッグやマフラーなども用意。
個性的なカスタマイズパーツが豊富ですので、自分だけの1台を作れますね。レブルのカスタマイズパーツが豊富なのも、ベースデザインがよいからに違いありません。
■女性でも乗りやすい足着き性のよさ
《写真提供:response》レブル1100
ネイキッドやオフロードバイクのようなスポーツバイクは、シート高が高くなっているのでどうしても停車時の足着き性はよくありません。
走行しているときは問題なくても、停車時になると扱いにくいモデルもあります。クルーザータイプのレブル250/500なら、スポーツバイクと比較して圧倒的に低い690mmというシート高なので、女性でも気軽に乗れます。
レブル250なら車両重量170kgと軽量なので、停車時に移動させるのも容易です。女性でも乗りやすい1台ですね。
2021年3月にレブル1100が追加!
レブル1100DCT
250と500が発売されて、右肩上がりの販売台数を誇るなど、人気モデルのレブルシリーズに1100ccモデルが追加されました。
レブル250とレブル500は共通の車体になっていますが、レブル1100は専用設計となります。エンジンはCRF1100Lアフリカツインがベースとなり、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)車が設定されます。
さらに電子制御が装備されるのも、レブル250とレブル500との違いです。2021年3月11日に110万円で発売されました。「SIMPLE」「RAW(未加工の素材感)」「CASUAL」というレブルのテーマだけでなく、「SERIOUS」というテーマも付け加えられたデザイン。
一目見てレブルと気が付くデザインですが、大排気量のエンジンが重厚感を感じさせてくれます。
レブルのスペックや価格
レブルのスペックと価格を見ていきましょう。
■レブル250
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 2,205mm×820mm×1,090mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 1,490mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 170kg | |
燃費 | WMTCモード:34.1km/L(1名乗車時) | |
エンジン種類 | 単気筒 249cc | |
最高出力 | 19kW(26PS)/9,500rpm | |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/7,750rpm | |
トランスミッション | 常時噛合式6段リターン | |
新車価格 | 545,000円(税抜) |
■レブル500
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 2,205mm×820mm×1,090mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 1,490mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 190kg | |
燃費 | WMTCモード:27.0km/L(1名乗車時) | |
エンジン種類 | 直列2気筒 471cc | |
最高出力 | 34kW(46PS)/8,500rpm | |
最大トルク | 43N・m(4.4kgf・m)/6,500rpm | |
トランスミッション | 常時噛合式6段リターン | |
新車価格 | 727,000円(税抜) |
■レブル 1100
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 2,240mm×850mm×1,115mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 1,520mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 223kg | |
燃費 | WMTCモード:18.7km/L(1名乗車時) | |
エンジン種類 | 直列2気筒 1,082cc | |
最高出力 | 64kW(87PS)/7,000rpm | |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/4,750rpm | |
トランスミッション | 常時噛合式6段リターン【電子式6段変速】 | |
新車価格 | 1,000,000円(税抜) |
価格やスペックを比較していくと、レブル500とレブル250の価格差は約20万円あります。ほとんどのパーツが同じですが、サスペンションの設定が変更されています。
排気量が大きくなっている分、トルクがある走りを楽しむことができ、街中でも走行しやすいでしょう。排気量が大きくなっている分、約20万円高くなっているのはユーザーによっては高いと感じるかもしれませんが、余裕のある走りを楽しめるモデルです。
一方でレブル1100は電子制御が盛り込まれていたり、DCTが選択できるなど同じようなデザインでも快適に走行できる装備があります。
レブルに乗った人の口コミは?
試乗記を見てみると、初心者が乗りやすくハンドリングにも癖がないこと、さらに街乗りでも扱いやすいことが評価が高い要因です。エンジン特性もトルクが重視されており、快適に走行できます。
さらに高回転域まで回しても、気持ちよくライディングできることも魅力のようです。
250も500も誰でもすぐに乗りこなせる懐の広さが魅力。それでいて各々に個性がある。普段の足として多目的に使いこなしたいなら250、ロングツーリングも想定した乗り味や所有感を求めたいなら500がおすすめかも。
でも、レブル1100の大排気量の本質は速さよりもクルージングの余裕感や鼓動感、そこから来る楽しさに直結しているように感じたな。この鼓動感もドコンドコンとしたいかにもクルーザーだぞと主張しすぎた突き上げ感を感じるような強すぎることがなく、本当に「心地いい」という言葉がピッタリの絶妙な味付け。強すぎると長距離走っていて疲れちゃいますからね。
1100なら大排気量の余裕の走りを楽しむことができますね。また1100が追加されたことで、以前よりも選択肢が広がったのも特徴でしょう。大型バイクながら身長160cmの女性でも余裕の足着き性があるので、運転しやすいのも魅力です。
まとめ
レブルは、好みに合わせて排気量を選択できるので、初心者からリターンライダーにも優しいモデル。レブル250は販売台数を伸ばしているだけに、取り回しの面でもデザインの面でも魅力たっぷりの万能バイクです。
市場でも多数流通しているので、カスタムパーツで自分だけのバイクに仕上げることもできますよ。ツーリングの時期に備えて、新しい愛車を検討してみるのはいかがですか?
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よくある質問
■レブルは何気筒?
レブル250は単気筒、 レブル500は直列2気筒、レブル 1100は直列2気筒です。
■レブルの価格は?
レブル250は545,000円(税抜)、 レブル500は727,000円(税抜)、レブル 1100は1,000,000円(税抜)で、レブル500とレブル250の価格差は約20万円ほど。ほとんどのパーツが同じですが、サスペンションの設定が違います。約20万円の差はユーザーによっては高いと感じるかもしれませんが、余裕のある走りを楽しめるモデルです。レブル1100は電子制御が盛り込まれていたり、DCTが選択できるなど同じようなデザインでも快適に走行できる装備があります。