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トヨタ プリウスα|7人乗りも選択できる、少し大きなプリウス!

トヨタ プリウスα|7人乗りも選択できる、少し大きなプリウス!

ハイブリッド車の雄であるプリウスに、プラスアルファの価値を付け加えたという意味で命名されたプリウスα。どんな魅力があるクルマでしょうか?今回は、プリウスとの違いや、グレード展開などをまとめました。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


トヨタ プリウスα(アルファ)って、どんなクルマ?

《写真提供:response》トヨタ プリウス+(日本名:プリウスα)の2015年モデル

トヨタ プリウスα(アルファ)は、2011年5月から2021年3月までのおよそ10年間にわたり発売されていた、ハイブリッド専用の5ドアステーションワゴンです。

その車名からも分かるように、すでに発売されていたトヨタ プリウスの派生モデルにあたります。北米やオセアニア市場では「プリウスv(ブイ)」、ヨーロッパ市場では「プリウス+(プラス)」という名前での発売されましたが、日本では従来までのプリウスに、「+α(プラスアルファ)」の価値を付け加えたという意味で、「プリウスα(アルファ)」という名前になりました。実際、使い勝手の良さや、室内空間が、従来までのプリウスにプラスアルファされた印象です。

今回は、プリウスαとプリウスの違い、プリウスαのグレード展開、その魅力や生産中止になった理由などを、まとめました。

プリウスαとプリウスの違いは?

ボディサイズの違い

《写真提供:response》プリウスα 3列シート7人乗り仕様

プリウスαとプリウスの最大の違いは、なんといってもそのボディサイズです。プリウスαのボディサイズは、「全長4,615~4,665mm・全幅1,775mm・全高1,560~1,600mm」。一方、現行モデルのプリウスのボディサイズは、「全長4,575mm・全幅1,760mm・全高1,470mm」です。比べると、プリウスαのほうが、プリウスよりも一回り大きいことがわかります。とくに、全高は100mmほど高くなっています。

室内空間で比較すると、両者の差はさらに大きくなります。プリウスα(Gグレード7人乗り/2020年9月モデル)は「室内長2,690mm・室内幅1,520mm・室内高1,220mm」ですが、プリウス(2021年6月発売モデル)は「室内長2,110mm・室内幅1,490mm・室内高1,195mm」となり、プリウスαのほうがプリウスよりも室内長で、580mmも大きくなります。

プリウスαは、このボディサイズや室内空間の違いを活かし、プリウスが5人乗り限定なのに対して、5人乗りと7人乗りの選択肢を提供しています。なお、7人乗りを選んだ場合、3列シート仕様となります。プリウスはセダン、プリウスαはワゴンというすみ分けのようです。

プラットフォームの違い

《写真提供:response》トヨタ プリウス プロトタイプ(FF仕様)

大きさ以外は、似ているように感じる部分も多いプリウスαとプリウスですが、実はプラットフォームが異なります。プリウスαのプラットフォームは、3代目プリウスと同じ「新MCプラットフォーム」を採用しています。一方、現行モデルの4代目プリウスは、新世代アーキテクチャー「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づく「GA-Cプラットフォーム」を採用しています。つまり、プリウスαのほうが古いプラットフォームということです。

現行モデルの4代目プリウスに採用されたプラットフォームは、骨格剛性から見直され、「走る」「曲がる」「止まる」といった基本部位の性能をレベルアップしており、中身が格段に向上しています。

室内空間の違い

《写真提供:response》トヨタ プリウスα Sツーリングセレクション(5人乗り)(内装色:ブラック)

プリウスαのホイールベースは「2,780mm」で、現行モデルのプリウスのホイールベースは「2,700mm」です。比べると、プリウスαのほうがプリウスより、80mmほど大きいことがわかります。このホイールベースの差は、室内空間のゆとりに直結します。加えて、プリウスαはプリウスよりも100mmほど全高が高いため、より開放感のある室内を実現しています。

また、ラゲッジスペースの大きさでも、プリウスαが535L(7人乗り仕様は505L)に対し、プリウスは502L(2WD)と、プリウスαに軍配が上がります。加えて、プリウスαはフルラゲージモードにすることで、スペース容量を1,000L以上にできるので、大きな買い物にも心強いでしょう。とはいえ、プリウスも後席を倒さなくて502Lですから、かなりの容量といえます。

ラゲッジスペースの使い勝手について調べてみると、開口部その他の違いから、プリウスαのほうが大きな荷物でも積み下ろしやすいとの声があるようです。

走行性能や乗り心地の違い

《写真提供:response》トヨタ プリウスv(プリウスα)の2015年型

プリウスαは、プリウスと比べて運転席の位置が高く、視界が開けているので運転しやすいといえるでしょう。ただし、運動性能では車体重量の差もあり、プリウスのほうが高いようです。そのため、プリウスほどのキビキビとした走りを求めるのは難しいですし、高速の登り坂などでは力不足を感じることもあるかもしれません。

プリウスαは静粛性も高く、長距離ドライブでも問題ない乗り心地です。2列目シートも、足元は十分に広く、ゆったりと座れるでしょう。一方、7人乗りを選択した場合、3列目は2列目との間隔が狭く、しかも後輪に近い位置に座ることになるため、乗り心地は明らかにダウンします。

プリウスαのグレード展開

《写真提供:response》トヨタ プリウスα Sツーリングセレクション(7人乗り)(スティールブロンドメタリック)

2017年12月発売以降のモデルをもとに、プリウスαのグレード展開を説明すると、まず大きく分けて、プレミアムモデルとなっている「G」と、スタンダードモデル「S」の2種類があります。

さらに、「G」と「S」にはそれぞれ上級オプションパッケージの「ツーリングセレクション」と、「S」のみにあるベーシックな「Lセレクション」、黒を基調に内外装デザインをコーディネートした「tune BLACK II」、スポーティで上質なデザインの「GRスポーツ」となります。

まとめると、

・G
・G ツーリングセレクション
・S
・S ツーリングセレクション
・S Lセレクション
・S tune BLACK II
・S ツーリングセレクション GRスポーツ

です。なお、S Lセレクション以外には、5人乗りと7人乗りの選択肢があります。

プリウスα G(5人乗り・7人乗り)

《写真提供:response》撮影 島崎七生人トヨタ プリウスα G

「G」グレードは、プレミアムモデルの位置づけで、5人乗りを選ぶと2列シート、7人乗りを選ぶと3列シートになります。オートレベリング機能がついたLEDヘッドランプを標準装備し、フロントドアガラスもUVカット・撥水・IRカット機能がついています。

また、ステアリングホイールは本革巻きとなり、インパネ部分は合成皮革です。フロントピラーガーニッシュが植毛素材、シート素材はファブリックと合成皮革のコンビシートになるなど、上級グレードらしい充実が見られます。

プリウスα ツーリングセレクション(5人乗り・7人乗り)

《写真提供:response》トヨタ プリウスα Gツーリングセレクション(5人乗り)(ダークレッドマイカメタリック)

ツーリングセレクションは、「G」グレード、「S」グレードのどちらにも設定があり、スポーツ・パーツを中心とした上級装備を配したクルマです。専用の17インチアルミホイールや、フロント・リアバンパースポイラー、本革巻きステアリングホイールといった装備を搭載。ベースグレードと同様、「Gツーリングセレクション」「Sツーリングセレクション」ともに、5人乗りと7人乗りの選択が可能です。

プリウスα S(5人乗り・7人乗り)

「S」グレードは、プリウスαの標準グレードにあたり、5人乗りと7人乗りを選ぶことが可能。16インチアルミホイールが標準装備され、インテリアは落ち着いたブラックと、上質な印象を与えるグレージュの2色から選択が可能です。ステアリングホイールはウレタン巻き、インパネは助手席部分のみ合成皮革です。シート素材はファブリックとなります。

プリウスα S Lセレクション(5人乗り)

もっとも装備が簡略化されたS Lセレクションは、法人需要も見込んだモデルで、16インチスチールホイールが標準装備されています。また、大きな特徴として、このS Lセレクションのみ7人乗りの設定がなく、5人乗りだけとなります。

スマートエントリーも運転席のみ、フロントガラスはUVカットガラスで、撥水機能やIRカット機能がつかないなど、さまざまなところで装備の差別化が図られている印象があります。

プリウスα S tune BLACK II

《写真提供:response》トヨタ プリウスα 特別仕様車Sチューン ブラックII(5人乗り)(ブラッキッシュアゲハガラスフレーク)

S tune BLACK IIは、ベーシックな「S」グレードをもとに、黒をアクセントとしたデザインを採用した特別仕様車です。

エクステリアでは、ブラックエクステンションの装飾を施したヘッドライトや、クロームメタリック調の16インチアルミホイールを装備。またインテリアでは、ラメ入りのピアノブラックの装飾が施され、ゴージャスな仕上がりになっています。

プリウスα Sツーリングセレクション GRスポーツ(5人乗り・7人乗り)

《写真提供:response》プリウスα GRスポーツ プロトタイプ

Sツーリングセレクション GRスポーツは、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けるモデル。エクステリアはスポーティの中に華やかさを表現しており、コックピットはブラック基調の空間にクロームメッキが施され、上質な味わいとなっています。

専用フロントバンパーとラジエーターグリル、専用リアバンパー、専用サイドマットガードなどのパーツが、特別な印象を与えるはずです。また、快適さと走りの楽しさを高次元で満たす足回りになっており、専用チューニングサスペンションや、特別なセンターオーナメントが配置された18インチアルミホイールなど、GRスポーツ専用の手が加えられています。

プリウスαの魅力|中古車として狙いか?

室内空間がゆったりしている

《写真提供:response》トヨタ プリウスα

プリウスαは、室内空間がゆったりしています。とくに、2列目シートでそのことが顕著です。全高が一般的なセダンと比較してやや高めに作られているため、足元に限らず、頭上にも開放感があります。さらに、7人乗りを選択していれば、いざというときには大人数での乗車できるのも魅力的です。

また、前述のとおり、広いラゲッジスペースも魅力でしょう。通常仕様でも容量は500Lを超えますが、フルラゲージモードにすると1,000L以上になり、日常の買い物で困ることはほぼないでしょう。ちょっとしたアウトドアに出かけるのにも、必要十分です。

魅力的な低燃費

《写真提供:response》トヨタ プリウスα

プリウスシリーズの魅力は、何といっても低燃費。プリウスα(2020年9月カタログ・スペック)の燃費は、WLTCモードで「20.7km/L」です。グレードや乗車定員による違いはありません。

1.8リッタークラスの3列シートステーションワゴンが、この低燃費であれば、かなり優秀といえるでしょう。

プリウスαのデメリット

加速不足を感じるかもしれない

《写真提供:response》トヨタ・プリウスv(日本名:プリウスα)

これは何と比較するかによりますが、プリウスとの比較で考えると、プリウスαはホイールベースが長く、車体重量も100キロ以上も重い1,400キロ越えです。当然、それだけ加速にはハンデがあります。場合によっては、物足りなさを感じるかもしれません。

3列目のシートが狭い

《写真提供:response》トヨタ プリウスα 3列シート7人乗り仕様

7人乗りでフル乗車する場合、おのずと3列目シートの使用が必須ですが、前述のとおり、2列目シートとの間隔が狭いため、窮屈に感じる可能性があります。

しかし、子どもたちであれば問題ありませんし、3列目シートを「いざという時のため」と割り切って考えていれば、さほどのデメリットにはならないかもしれません。

なぜ生産が終了してしまったのか?

《写真提供:response》トヨタ プリウスα モデリスタバージョン

生産が終了した明確な理由は明らかにされていませんが、2020年に入って、プリウスαの販売はかなり落ち込んでいました。販売台数が月平均で約500台となっており、生産終了の判断を後押ししたと思われます。また、いまトヨタ自動車は車種整理を積極的におこなっており、その一環ともいえるかもしれません。

SUV全盛の現在、全高が1,600mm前後で、背の低いタイプのワゴンもしくはミニバンが、ほとんど見当たらなくなりました。ホンダ ストリーム、トヨタ ウィッシュ、ホンダ オデッセイなど、生産終了や生産終了予定の発表が相次いでいます。プリウスαも、残念ながらその流れに乗ることとなりました。

まとめ

《写真提供:response》トヨタ プリウスα CYBER CROSS CONCEPT モデリスタ(東京オートサロン15)

今回は、プリウスαについてまとめました。2021年3月に生産を終了したばかりで、まだまだ古いと感じるクルマではありません。燃費のいい7人乗りを探していたら、検討してみるとよいでしょう。

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