700km以上走れるB7グレードから導入開始
《画像提供:Response》《写真提供 日産自動車》 日産 リーフ 新型
日産「リーフ」は、2010年に誕生した日産初の量産電気自動車。15年間でグローバルに約70万台を販売し、その推定累計走行距離は約280億キロメートルに及ぶといいます。
2017年には2代目が誕生。ゼロ・エミッションである事に加え、電動パワートレインならではのパワフルな加速、そして低重心を活かした軽快なハンドリングを実現し、さらに進化した自動運転技術を始めとする先進技術を合わせ持つ、「技術の日産」の粋を結集したクルマとなっています。
2025年6月17日にそんなリーフの第3世代目となる新型モデルがグローバル向けに公開されました。これまではハッチバックモデルでしたが新型モデルでは、クーペSUVのようなスタイリングに変化しています。
スリークで大胆なスタイルながら考え抜かれた室内空間を実現した、次世代のクロスオーバーEVとして全面刷新。2010年の初代リーフの発売から15年間積み重ねた知見と経験を最大限に活かして開発されたといいます。
そんな8年ぶりの全面刷新を遂げた3代目モデルの日本仕様のB7グレードが、2025年10月8日に公開されました。
《画像提供:Response》《写真提供 日産自動車》 日産 リーフ 新型
ボディサイズは、全長4,360mm×全幅1,810mm×全高1,550‐1,565mm。クロスオーバーモデルに変化しましたが、先代モデルと比較してむしろ全長は短くなっています。
エクステリアは、ファストバックスタイルのシルエットや空力を考慮しデザインされたホイール、電動格納式のアウトサイドドアハンドルやフラットな床下に至るまで、徹底的に空力性能を磨きあげ、同クラスとしてトップレベルの0.26という非常に優れた空気抵抗係数(Cd値)を実現。
フロントは、6つの丸みを帯びた長方形で構成されたシグネチャーランプと一文字のセンターLEDアクセントランプによって、一目で新型リーフであることがわかるデザインとなっています。
リヤはⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDリヤコンビネーションランプ(3Dホログラム)を採用し、先進感を高めています。
《画像提供:Response》《写真提供 日産自動車》 日産 リーフ 新型
インテリアは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、そして使い勝手のよい荷室を実現。
インストルメントパネルは横に広がるフローティングデザインにより、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出しているほか、日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)を搭載しています。
開放感あふれるガラスルーフは、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられるだけでなく、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内空間を実現しっています。
《画像提供:Response》《写真提供 日産自動車》 日産 リーフ 新型
さらに、Boseパーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー、運転席用アナウンス)を搭載しました。
新開発のEVパワートレインは、モーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した3-in-1構造となっており、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上させています。
ローターを複数に分割し、それらを斜めにずらして配置した分割スキューローターの採用 や、ハウジングやモーターマウントブラケットを高剛性化することで、モーターの振動を大幅に低減し、より滑らかで気持ちの良い走りと、静粛性が高い快適な室内空間を実現しています。
バッテリー容量52kWhのグレードでは最高出力130kW・最大トルク 345Nmを、75kWhのグレードでは、最高出力160kW・最大トルク355Nmを発揮します。
ちなみに、今回発表となったB7グレードには、最高出力160kWのモーターが搭載されています。
B7グレードの最大航続距離は702km。最大150kWの急速充電に対応しています。150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができます。
また、車載充電器(OBC)から発生する熱を利用してバッテリーを効率的に加温するなど、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを搭載。これにより、特に寒冷時の回生性能を高めています。
更に、ナビゲーションと連動したナビリンクバッテリーコンディショニングも採用することで、走行ルートに応じてバッテリーの温度を最適化することが可能です。
サスペンションは、リヤにマルチリンク式を採用するとともに、日本の道路環境に合わせて専用のサスペンションチューニングを施しています。
これにより、街中から高速道路まであらゆるシーンにおいてフラットで快適な乗り心地を実現しています。
このほか、シーンに合わせて加速感や減速量を変更できるドライブモードに、加速と減速力を好みによってカスタマイズできるPERSONALモードを新たに設定。ワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、パドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルを採用し、EVならではの走りを楽しめます。
先進安全装備では、自動車専用道路においてハンズオフドライブが可能で、長距離運転の疲労を低減する「プロパイロット2.0」、スムースな駐車を支援する「プロパイロットパーキング」と「プロパイロット リモート パーキング」、後方視界を確保する「インテリジェントルームミラー」を設定するとともに、万が一の交通トラブルの際の映像を記録できる「ドライブレコーダー(前後セット)」も採用するなど、日本の道路環境やユーザーのニーズを踏まえた日本専用の装備も多く搭載しています。
更に、加減速を繰り返すシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」、先進のカメラ技術を用いた「インテリジェントアラウンドビューモニター」、「3Dビュー」、「フロントワイドビュー」、「インビジブルフードビュー」などの日常の運転をサポートする機能も多数搭載されます。
先進感あふれる12.3インチの大型デュアルディスプレイには、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを採用。同システムは「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応し、多彩な情報とエンターテインメントにシームレスにコネクトできます。
また、日本仕様では「V2H(Vehicle-to-Home)」機能も継続して採用されており、V2H機器と接続することで、車両のバッテリーから家庭へ電力を供給したり、太陽光発電の電力を車両に蓄電することも可能です。
新型リーフは、日本の栃木工場およびイギリス北東部のサンダーランド工場で生産される予定。価格は、ベースグレードとなるB7 Xが518万8,700円から、上位グレードとなるB7 Gが599万9,400円からです。
今回発表となったB7は、2025年10月17日から全国の日産販売店にて注文の受付を開始し、2026年1月より納車が開始される予定です。一方、55kWhバッテリーを搭載したB5は2026年2月頃の発表を予定しています。
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