スズキハスラーが予防安全評価で最高ランク!スズキ軽自動車で2車種目
スズキのハスラー
スズキは2017年1月10日、デュアルカメラブレーキサポートと全方位モニターを搭載した軽自動車のハスラーが、2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントにて66.8点を取得し、最高ランク評価の「ASV++」を獲得したと発表しました。
ASV++の獲得は、スズキの軽自動車ではスズキスペーシアに続きスズキハスラーが2車種目で、登録車のスズキイグニス、スズキソリオと合わせて4車種目の認定となっています。JNCAP予防安全性能アセスメントとは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が自動車の先進安全技術について評価してその結果を公表する制度です。
2016年度の評価対象は、昨年までの「前方車両に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)」「車線逸脱警報装置(LDWS)」「後方視界情報提供装置(バックビューモニター)」の試験に加えて、「歩行者に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)」を追加した合計4項目で71点満点の評価点が与えられています。
評価点の合計が12点を超える場合は「ASV+」として認定され、さらに46点を超えると「ASV++」に認定されています。
スズキはその合格点を達成したということになります。スズキはこの軽自動車を開発する際、燃費などの基本的スペックのことだけでなくプラスアルファの安全面にも視点を置いたことが成功の鍵だったのです。
スズキハスラー がデザインで全国発明表彰 発明賞を受賞!20年ぶり3回目
スズキの人気軽自動車であるハスラー。安全装備や燃費などが優れているという点について述べてきましたが、それ以外にもこの軽自動車にしかない強みがあります。スズキの軽自動車ハスラーのデザインが、「軽ワゴンとSUVが融合した新ジャンルの車の意匠」で、平成29年度「全国発明表彰 発明賞」を受賞しました。スズキの受賞は20年ぶり3回目です。
全国発明表彰は、発明協会が日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に1919年設立し、日本において多大な功績を挙げた発明、考案、ならびに意匠を表彰する制度と知られています。今回、スズキハスラーのデザインが広く利用されて、生活文化の向上に大きく寄与し、さらに形状、機能等の構成要素が極めて優れ、新しい意匠の潮流を形成しているとして高く評価されました。今後このスズキハスラーに詰められた技術とこだわりが他のスズキの車種に影響を与えることは間違い無いでしょう。
実はハスラーのヒットは予想外だった!?
「遊べる軽」というキャッチコピーを持つこのスズキハスラーは今ではかなりの人気と知名度を誇っています。しかし、実は発売前にはこれほど売れるとはスズキでさえ予想しておらず、ある一人の人物のみが予想していました。
スズキのハスラー
実はこのスズキハスラーが生まれるきっかけとなる事件が存在します。スズキの名物会長鈴木修氏が会食の席で、2009年に生産を終了したスズキKei(大径タイヤを履き地上高を高くしたセダンとSUVのクロスオーバー車)に対する後継モデルを待ち望む声を聞いたことがありました。すると、たった一人のユーザの直訴から意外な軽クロスオーバーの需要を見て取ると、早速現場に検討の指示を出しました。
そうして誕生したのがスズキハスラーでした。そして、このハスラーが売れると予想していたたった一人とはもちろんこの鈴木会長のことです。
大人気のハスラー。実は、スズキの予想外のヒット車種だったこと、知っていましたか?
ハスラー、この軽自動車が売れないと思われていた理由とは
軽自動車のスズキハスラーは軽クロスオーバー(SUV)という新ジャンルを開拓した車種と謳られてはいますが、これは販売戦略上の話です。実はスズキハスラー以前にも、ホンダにドア枚数が3枚となったZといった車種があり、ダイハツにはネイキッド、軽ではないもののニッサンにはラシーン、そして何よりスズキには前出のスズキKeiと各メーカーそれぞれに乗用車派生型のクロスオーバー車が存在していました。
しかし、そのほとんどが後継車種を発売することなく、わずかな販売期間で廃盤となってしまったため、このスズキハスラーも軽自動車だということもあって大して販売台数を伸ばすことなく生産終了を迎えると予想されていました。そんな中でハスラーはこの大方の予想を大きく裏切り、正確な台数こそ公表されていないものの、月間目標販売台数の3倍を超える爆発的ヒットを記録しました。
スズキハスラーが売れる理由とは?
スズキのハスラー
遊び心満載で、それなりのオフロード走行性能と文句なしの燃費を持ち、比較的凝ったメカニズムと親しみやすいデザインが軽自動車のスズキハスラーの人気の秘密だとされています。
スズキのハスラー
室内の広さは丁度良く、それにアウトドアに適したプラスチック製のシートバックを持つことで濡れたものや汚れたものを室内に持ち込んでも対応できるといったスズキハスラーならではのインテリアの強みもその一部となっています。
スズキのハスラーの内装・インテリア
確かに高くなっている車高や重くなってしまった重心によってコーナリング時は多少の苦労はしそうですが、軽自動車なのにも関わらず、絶大なターボの威力を持っていることがこのスズキハスラーの欠点を忘れさせているのではないかとも言われています。
また、この欠点がある中で優れた燃費性能を持っていることもあり、中古車サイトでも、これらの利点によって高評価をつけているユーザーが数多くいました。
人気の理由の1つである燃費について
もちろんスズキはデザインだけでなく燃費性能など技術面に関しても徹底的に考えながら、この軽自動車のスズキハスラーを開発して改善を積み重ねてきました。例えば、2015年に前世代のスズキハスラーNA(自然吸気)・CVT車に搭載していた「エネチャージ」を燃費性能向上のために別のものに変更したことがあります。
S-エネチャージは、加速時にモーターでエンジンをアシストする、主に燃費の向上を目的としたスズキ独自のシステムで、ハスラーのS-エネチャージ搭載車では、モーターアシストする時間と頻度を、ワゴンRに搭載されている従来のS-エネチャージより増やし、さらなる燃費向上に貢献できる車種に仕上げることができました。具体的には、ISG(モーター機能付発電機)のモーターアシスト時間を、従来の最長6秒間から最長30秒間まで拡大し、モーターアシストする速度域を従来の「15km/h~85km/h」から「発進後~約85km/h」に拡大させることに成功したわけです。
スズキのハスラー
この燃費向上計画を行なった中で特に注目を浴びたのが2WD車で、S-エネチャージと燃焼効率を高めるなどの改良を施したR06A型エンジンを組み合わせることで、32.0km/リットル(JC08モード)といった優れた燃費性能を達成し、S-エネチャージ搭載車は全車エコカー減税の免税対象車と指定されるようになりました。これにより、スズキハスラーはデザイン性だけでなく燃費性能によっても軽自動車の可能性を証明したと言えるでしょう。
スズキハスラー グレード別基本情報・スペック・価格・中古車価格
スズキのハスラー
スズキハスラー Xターボ
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,665mm
ホイールベース :2,425mm
乗車定員 :4名
車両重量 :870kg
エンジンタイプ:R06A型
エンジン最高出力(kW/rpm):47<64PS>/6,000
エンジン最大トルク(kW/rpm):95<9.7kg・m>/3,000
新車価格: ¥1,547,640~¥1,717,200
中古車平均価格: ¥140万円前後
スズキのハスラー
スズキハスラー X
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,665mm
ホイールベース :2,425mm
乗車定員 :4名
車両重量 :850kg
エンジンタイプ:R06A型
エンジン最高出力(kW/rpm):38<52PS>/6,500
エンジン最大トルク(kW/rpm):63<6.4kg・m>/4,000
新車価格: ¥1,461,240~¥1,630,800
中古車価格:110万円前後
スズキハスラー Gターボ
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,665mm
ホイールベース :2,425mm
乗車定員 :4名
車両重量 :860kg
エンジンタイプ:R06A型
エンジン最高出力(kW/rpm):47<64PS>/6,000
エンジン最大トルク(kW/rpm):95<9.7kg・m>/3,000
新車価格:¥1,359,720~¥1,529,280
中古車価格: 120万円前後
スズキのハスラー
スズキハスラー G
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,665mm
ホイールベース :2,425mm
乗車定員 :4名
車両重量 :840kg
エンジンタイプ:R06A型
エンジン最高出力(kW/rpm):38<52PS>/6,500
エンジン最大トルク(kW/rpm):63<6.4kg・m>/4,000
新車価格: ¥1,162,080~¥1,442,880
中古車価格: 120万円前後
スズキハスラー A
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,665mm
ホイールベース :2,425mm
乗車定員 :4名
車両重量 :820kg
エンジンタイプ:R06A型
エンジン最高出力(kW/rpm):38<52PS>/6,500
エンジン最大トルク(kW/rpm):63<6.4kg・m>/4,000
新車価格: ¥1,078,920~¥1,199,880
中古車価格: 100万円前後
■スズキのハスラー 実際の口コミ・評価は?
ハスラー
今年3月より新東名高速道路の一部が制限速度120キロとなりました。
120キロは十分出せる性能は持っています。
しかし、燃費計は約19km/Lと、大幅に数値が下がります。
到着時間重視か燃費重視か、非常に悩むところです。
通勤に使用しててリッター21キロ出てます。
少し段差での突き上げが気にはなりますが、13年前のワゴンRと比べると、とても乗り心地は良いと思います。
購入から3年が経過したハスラーの購入後の
平均燃費を算出いたしました。
走行距離5万キロ目前で平均24.4km/Lとなっています。
一回の給油で約600キロ程度は走ることが可能です。
最後に
スズキのハスラー
開発当初は全く売れると予想されていなかった軽自動車のスズキハスラーは、現在大ヒット車種として多くのユーザーに愛用されています。
燃費に関しては文句のないレベルのポテンシャルを持ち、数々の賞を獲得するほどのデザインと技術も備えられているハスラーは軽自動車の中でトップクラスと述べても過言ではありません。また、今までの軽自動車の常識に改革を起こしており、ハイスペックながらも新車と中古車どちらも求め易い価格となっていることも注目すべき点だと思います。
■ハスラーもランクイン!2017年上半期のSUV 人気、売上ランキング!
2017年上半期の売上・人気モデルをSUVのみにピックアップし、販売台数を元にランキング化しています。是非ご覧下さい。
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https://matome.response.jp/articles/722今国内でとても人気のSUVですが、2017年の上半期(1月~6月)に最も売れたSUV車種は何だったのか!?全軽自協のデータ及び自動車産業ポータルMarkLinesのデータを元に国産SUVのみをランキング形式でお届けしています。他、7人乗りSUVやコンパクトSUVのおすすめ車種の紹介もしています。
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