9月1日 YAMAHAより悲報・・・。SR、ドラッグスター等全9車種が生産終了
2017年9月1日、夏の終わりを告げると共にYAMAHAから悲しい知らせが舞い込みました。
YAMAHAが誇る名車とも呼べる、SR400やドラッグスターなどの全9車種についての生産を終了するという悲しい報せです。
生産終了が発表された全9車種はこちらとなっています。
SR400
ドラッグスター400(250含む)
ドラッグスタークラシック400
セロー250
トリッカー
マグザム
BW'S
アクシス トリート
VOX デラックス
以上の9車種が生産終了という悲しい知らせが届きました。
■落胆の声、相次ぐ…
YAMAHAは公式ツイッター及び、サイト内にて上記9車種の生産終了を発表としましたが、ツイッターでは、9月1日に相次いだ生産終了の知らせに9車種合計で、約9000ずつのリツイートといいね(決して良くはない・・・) 、他多数のコメントが寄せられており、1時代を築き上げたといっても過言ではない名車たちの生産終了に落胆を隠せない様子でした。
※上記文中のいいねやリツイートの数は9/4現在の数字
中でも、一番の反響を呼んでいたのは初代モデルの生産が1978年からと、約40年にも及ぶ期間生産され続けていた人気モデル「SR400」の生産終了。空冷単気筒でセルによるエンジンスタートではなくキックでのスタートを貫き続けていた『名車』。
東京モーターショー2009出展の「SR400(F.I.)」
2008年には同じように排ガス規制の影響を受け、生産終了となるものの2009年開催の東京モーターショーにて展示された「SR400(F.I.)」が、エンジンに電子制御式燃料噴射装置を搭載し、環境性能を達成し同年の12月に2010年モデルのSR400として復活を果たしています。
今回も2008年と同様に、2017年の排ガス規制も9月1日までに対応できない車種に関しては販売できなくなるため生産終了の知らせが届くという悲しい状況となりました。
排ガス規制についての詳細は下記の記事にてまとめています。
「バイク離れ」排ガス規制影響で更に加速か・・・50ccは大ダメージ
https://matome.response.jp/articles/318日本自動車工業会から3月16日に発表された自動車国内需要見通しによると、2017年度の需要見通しが16年度見込み比で36万9000台(前年度比98.4%)と前年割れが続く見通しとなっています。詳細についてまとめています。
またヤマハの公式ツイッターでは、「生産終了が悲しいので」というコメントともに、生産終了となったセローのファン106人から投稿された写真で構成された動画もUPしています。是非ご覧下さい。
400ccアメリカンは絶滅…
このYAMAHAより発表された悲報。生産終了の知らせの中にアメリカンブームを長らく牽引してきたドラッグスター400、ドラッグスタークラシック400が含まれることにより、悲しいかな400ccクラスのアメリカンバイクは全て生産終了となってしまいました。
ドラッグスタークラシック
「ドラッグスター(クラシック)」は、ホンダ初のアメリカンである「スティード」、その後の「シャドウ」、他メーカーではカワサキの「バルカン(クラシック)」やスズキの「イントルーダー」等らと共にアメリカンブームを長く牽引してきただけに悲しみは一入…。
ホンダ シャドウ
これにより中型(普通自動二輪)免許で運転可能なアメリカン(クルーザー)モデルは現在、2017年4月17日に販売開始となったホンダのレブル250のみとなってしまいました。
ホンダ新型レブル250/500のスペック・価格・インプレ・評価一覧!
https://matome.response.jp/articles/430【5/23更新】2017年4月17日、ホンダから新型クルーザーモデル『レブル250』と『レブル500』が発売されました。こちらの記事では新型レブル250/500のスペック、カラー、価格、燃費、インプレ・試乗評価についてまとめています。
■復活を期待したい!
人気のある名車といっても過言ではないバイク達が姿を消し、30代半ばのバイク乗りだったメンズ達に取ってはセンセーショナルなニュースが続く今日この頃…。
特にSR400は2008年にも同様に姿を消し、復活をした経緯もある人気車種。今回の排ガス規制の影響で姿を消してしまいますが、やはり復活には期待してしまいます。
また、昨今のバイクの人気は、過去に一斉を風靡(?)したアメリカンや、某アイドル・俳優がドラマで乗り人気となったTWなどのオフロード等ではなく、レーサーレプリカやスポーツモデルが流行の主流となっているようです。
「スーパースポーツ、フルカウルスポーツといわれるロードスポーツモデルに人気が出ている。特にこの排気量帯は20代の若者、エントリーの購入層が多く、今後も伸びると期待している。もう1つの理由としては今年からホンダ、スズキ、カワサキがこの排気量帯にアドベンチャータイプのモデルを投入、お客様に受け入れられていること」。
個人的にはあの頃のように、アメリカンバイクやオフロード、リジッドサスなんかを組んだSRなどが注目を浴びてくれると嬉しいなと思う今日この頃ですが、バイクに乗る若い世代の"層"も今と一昔前では変わってきたということですね。
若者のバイク離れ、クルマ離れといわれる近年ですが、バイクも車も往年の「名車」と呼ばれるようなバイク、車たちが(復刻モデルでもいいので)復活してくれることを望みます…。
完全に筆者個人の好みと偏見で、復刻・復活=若い世代の需要とはなりませんが、過去にホンダがCB400fourの復刻モデルを販売したように、70~80年代のいわゆる旧車たちも復活してもらいたいと密かに願います。
■New! SR400、セロー、トリッカーは復活が決まっている!?
9月1日発表された悲報でしたが、9月5日にヤマハ公式サイトにても「SR400、セロー、トリッカーは後継モデルの開発に取り組んでいる」との発表がありました。当サイトでは前日4日に、ヤマハへ質問をさせて頂き、5日に当情報をキャッチ。下記記事について詳細をまとめています。
ヤマハSR400が復活・・・!!どうなる消えゆく名車たち・・・!
https://matome.response.jp/articles/8419月1日にYAMAHAから発表されたSR400やドラッグスター等、一時代を築いてきた名車とも言えるバイクたちの生産終了の報せ。SRに関しては発売から約40年も続く大人気のバイクです。そんな悲しい報せでしたが、そんな最中SR400が「復活」するとの情報。詳しくまとめます。
■その他 生産終了となった名車たちはこちらの記事から
ホンダの原付50ccバイク「モンキー」が2017年8月末に生産終了することが明らかになりました。こちらの記事では生産終了に至った経緯や、過去のモデルからモンキーの歴史を振ると共に今後のモンキー復活の可能性についてもまとめます。
50年の歴史を誇るホンダの50cc、「モンキー」の生産終了に関する記事です。
カワサキ、エストレヤ生産終了…6月1日よりファイナルエディション発売中!
https://matome.response.jp/articles/487カワサキモータースジャパンは、トラディショナルシングル『エストレヤ』の生産終了を発表、ファイナルエディションを6月1日より発売します。2017年に生産終了するバイクは他にも様々。まとめてみました。
カワサキの空冷単気筒、エストレヤの生産終了に関する記事はこちらから。
■旧車が好きな人はこちらの記事も!
旧車・絶版車好き必聴!?バイクの音を楽しむ「名車図鑑」に新作!
https://matome.response.jp/articles/726JAFではホームページ内にて「バイクの音を楽しむ『名車図鑑』」というコンテンツを公開しています。2017年7月14日に、第2弾として2台のバイクが追加されました。追加されたモデルと共に、懐かしの旧車・名車の紹介をしています。
ヤマハRZやカワサキZ900、Z400FXなどの旧車のエキゾーストを動画視聴にて聞くことができます。