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パドルシフトの仕組みや使いどころは?最新搭載車種まとめも

パドルシフトの仕組みや使いどころは?最新搭載車種まとめも

車に搭載されているパドルシフトってご存知ですか? ひと昔前ではスポーツカー専用の装備だったのに、最近ではファミリーカーでも標準装備されていることが多数。だけど意外とどうやって使うのか詳しく知らない…という方も多いかも。本記事では、最新のパドルシフト搭載車両をまとめつつ、パドルシフトの使い方から、上手な使いどころまでご紹介していきます。(※2021年6月更新しました)

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そもそもパドルシフトとは?

パドルシフトとは、シフトの形式名称であり、メジャーなものではフロアシフトが一般的なものとして挙げられます。

古いタクシーなどでは、コラムシフトが採用されていましたが、最近ではまずお目にかかる事はなくなってしまいました。

もともとはF1カー用の先端技術だった?!

そんな中でもパドルシフトが導入されて話題になったのが、日産のスカイライン、フェアレディZ、ステージアなどでしょう。シフトチェンジ時の動力伝達の遅延など、いささか粗削りの雰囲気重視のものでしたが、F1気分でワクワクしながら運転をした記憶があります。

少々話が逸脱してしまいましたが、そもそもパドルシフトとはF1から生まれました。

1989年にスクーデリア・フェラーリが、操舵の安全性向上やシフト操作に要する時間を短縮するためにフェラーリ640に初めて搭載したのがはじまりです。

V12・3.5リッターのトルクの細いエンジンの対策として7段変速を採用。そのシフトミスを防ぐ目的での導入でパドルシフトが採用されました。オフのテスト走行ではセミATにトラブルが続出しましたが、実戦では見事に優勝するという輝かしい記録を残しました。

そして、これを皮切りに一気にパドルシフトが主流となり現在に至ります。

パドルシフトの仕組みや構造はどうなってるの?

パドルシフトの構造、仕組みは市販車で現在主流となっているものは、セミオートマチックトランスミッションと呼ばれるものが一般的となっています。

種類として、トルクコンバーター式AT・DCT・CVTなどが挙げられ、要約すると、通常時はオートマチックミッションにより変速タイミングとクラッチ操作が不要で運転ができますが、任意のタイミングでもシフトチェンジを操作する事も可能となっているという事です。

マニュアル車のように常時変速を強いられる事はなく、またクラッチ操作も必要が無い事から運転免許のマニュアル車の定義に該当しませんので、AT限定の運転免許でも運転する事が可能となっています。

電気自動車にもパドル装備?!回生ブレーキをパドルで制御だ

ここ最近では、トランスミッションを持たないことが一般的な電気自動車にも、パドルシフトと似たスイッチが装備されていることがあります。また、プラグインハイブリッド車に装備されていることも増えてきています。

変速する必要がない電気自動車になぜパドルシフト?と思ってしまいそうになりますが、実は電気自動車やプラグインハイブリッド車に装備されるパドルスイッチの多くは、アクセルを離した際の回生ブレーキ量を制御するものなのです。

シフトダウンによるエンジンブレーキと似たはたらきなので、AT車のパドルシフトとも共通した使い方ができますが、回生ブレーキをオフにして高速道路などでスーッと滑らかなクルージングをしたり、回生ブレーキを強めて充電効率を高めたりと、シーンに応じた使い分けが手元でできるので、慣れるとかなり便利。

電動化車両へのパドル搭載はだんだん広がりを見せているので、これからも利用できる車が増えていくことでしょう。

パドルシフトのメリット・デメリットまとめ

今までパドルシフトが搭載された車に乗った事が無い人にとって、特に必要性を感じない人が多いでしょう。確かに、一昔前のパドルシフトは実用性があると言えないものや、雰囲気を楽しむ趣旨で導入されている車も数多くありました。

しかし昨今開発が進み、本格的なスポーツ走行にも対応できるパドルシフトであったり、燃費向上目的による導入であったりと、実用性の高いパドルシフト搭載車が増えてきて注目されています。

メリット

メリットとしては、一つ目はパドルシフトによる変速を自分で操作する楽しみが、AT限定免許でも味わえるという事です。
二つ目に燃費の向上、無駄な変速を手動で回避できる事による燃費の向上・車の負荷軽減などができるということでしょう。

【スポーツ性能での活躍】

では、どのような場面で活躍するのでしょうか。まず、スポーツ走行目的でのパドルシフトが活躍する場面をご紹介しましょう。スポーツカーとして最先端の技術を投じた車として知られるGT-R(R35)にはDCTが採用されています。

そしてR34型スカイランGT-Rに採用されていたHパターンシフトの3ペダルミッション車の採用は惜しくも無くなりました。不採用にはコストダウンや高速域でクラッチを切った場合の挙動による危険性を危惧した理由がありますが、DCTが実用的なものに進化した事も要因のひとつと推察できます。

このDCTはシフトアップ時のロスも極限まで抑えられ、スムーズ且つ迅速にシフトアップが可能になっています。

また、加速時のロスを抑えるだけでなく、減速時にはヒール&トゥをも凌駕するシフトダウンによる減速も可能となっています。性能面では評価できますが、スカイラインを乗り継いできたGT-RファンにとってはDCTのみのラインナップが無くなった事に悲観する声もありますが、それ程までに実用的なものとなっている事は間違い無いでしょう。

【燃費向上、実用面での活躍】

一方、近年スポーツ走行を想定していない車種にもパドルシフトが採用されています。勿論雰囲気を楽しむといった嗜好目的による意味合いもありますが、最近では全メーカーの最重要課題となっている燃費の向上にも一役買ってくれる面においても、採用車種が増えた要因となっています。車種で言えばワゴンRスティングレーなどが挙げられます。

ワゴンRスティングレーは室内高が高く、同メーカーのスポーツタイプであるアルトワークス(5速AGS)と比べても、ワゴンRスティングレーは全高が高く伝達効率が悪いCVTとなっています。

CVTにはギアが存在しないので、減速比(以下ギア)を区分けして疑似的に区分けされた領域内で変速するという用途でパドルシフトを用います。それがどのように燃費向上に繋がるのか説明をしますと、自動変速に任せた状態での走行時は、通常走行時には問題なく走れますが、勾配のきつい斜面を登っている際などでは、シフトスケジュールに無駄が生じる事があります。

そういった場面で、ギアを無駄に上げずにこちらで選択して、トルクの太い領域のギアに留める目的でパドルシフトを利用します。そうする事で、効率の良いギアで走り続ける事ができ、燃費の向上へと繋がります。

似たような状況で、キックダウンして加速したい場合などにも、意図的にシフトダウンさせる事で無駄な踏み込みをせずに且つ、素早くシフトダウンが可能となりますので、こちらも燃費の向上に繋がります。

それ以外にも長い下り坂を走る際に、ブレーキを多用する事によってブレーキが焼けたり、ブレーキフルードの温度が上がったりなどでブレーキがきかなくなる現象を防ぐ事もできます。

デメリット

デメリットとしては、変速操作が煩わしい事から、AT車を選んだ人にとっては、無用の長物となってしまい不満の声もあります。そういう人への考慮からか、パドルシフト自体が小さく邪魔にならない大きさに設定している車種が多い事も事実です。特に使わなければ邪魔という事以外にはデメリットはありませんが、パドルシフトを導入した事で上がったコストなども無駄と言えるでしょう。

パドルシフトの上手な使いどころはココだ

もちろん、パドルシフトを使わなくても、自動車メーカーがさまざまな運転シチュエーションを再現してAT車の変速制御を開発しているため、全く問題なく運転できます。ですが、その変速制御がちょっと自分の感覚と違う… なんてことを感じるシーンもあるかもしれません。

具体的には、このくらいの上り坂ならシフトアップせずに走ってほしい!とか、緩い下り坂だからシフトダウンして軽く減速したい!などのシーンがありそうですね。

そんな際に、パドルシフトを装備した車なら、右か左のパドルを操作するだけで変速ができ、思い通りの爽快な運転につなげられることでしょう。

【2021年最新】パドルシフトが装備される国産新車大まとめ

2021年6月現在、各自動車メーカーの公式サイトでラインナップされている車のうち、パドルシフトが装備されるものをまとめました。

レクサス

UX一部仕様を除く全車で標準装備

トヨタ

カローラスポーツ(ターボCVT車のみ)
カムリ(WSのみ)
クラウン(RSアドバンスのみ)
ランドクルーザープラド(TZ-Gのみ)
スープラ
86(Gを除く6AT車のみ)
GRヤリス(RSのみ)

ホンダ

N-ONE(ターボCVT車のみ)
N-WGN(ターボ車のみ)
N-BOX(ターボ車のみ)
シャトル(一部ハイブリッド車のみ)
シビックハッチバック(CVT車のみ)
インサイト
アコード
レジェンド
クラリティPHEV
ステップワゴン(一部ガソリン車のみ)
オデッセイ(ガソリン車のみ)
ヴェゼル(e:HEV車のみ)
CR-V
ホンダe
S660(CVT車のみ)
NSX

日産

フェアレディZ(7速AT車のみ)
フーガ(370GTタイプSのみ)
スカイライン(GTタイプSPと400Rのみ)

スズキ

アルトワークス(5AGS車のみ)
スペーシア(カスタム ハイブリッドXSターボ、ギア ハイブリッドXZターボのみ)
ハスラー(ターボ車のみ)
ワゴンR(スティングレー ハイブリッドTのみ)
イグニス(ハイブリッドMZ、ハイブリッドMFのみ)
スイフト(RSのCVT車、ハイブリッドRS、ハイブリッドSZのみ)
スイフトスポーツ(6AT車のみ)
クロスビー
エスクード

ダイハツ

コペン(ローブS、XプレイS、セロS、GRスポーツのCVT車のみ)

マツダ

フレアワゴン(タフスタイル ハイブリッドXT、カスタムスタイル ハイブリッドXTのみ)
フレアクロスオーバー(ハイブリッドXT、一部特別仕様車のみ)
マツダ2(プロアクティブSパッケージとLパッケージのAT車、一部特別仕様車のみ)
マツダ3(20S系、XD系、X系のAT車のみ)
マツダ6(AT車のみ)
CX-3(20S系と一部XD系のAT車のみ)
CX-30(20Sを除くAT車のみ)
MX-30
CX-5(プロアクティブとLパッケージのAT車、一部特別仕様車のみ)
ロードスター(AT車のみ)

スバル

インプレッサ
レヴォーグ
XV(1.6iアイサイトを除く全車)
フォレスター
レガシィ アウトバック
WRX S4

三菱

eKスペース(Tのみ)
eKクロススペース(Tのみ)
エクリプスクロス
アウトランダーPHEV
RVR
デリカD:5

パドルシフトが装備される国産新車まとめ表(2021最新版)
レクサス
UX一部仕様を除く全車で標準装備
トヨタ
  • カローラスポーツ(ターボCVT車のみ)
  • カムリ(WSのみ)
  • クラウン(RSアドバンスのみ)
  • ランドクルーザープラド(TZ-Gのみ)
  • スープラ
  • 86(Gを除く6AT車のみ)
  • GRヤリス(RSのみ)
ホンダ
  • N-ONE(ターボCVT車のみ)
  • N-WGN(ターボ車のみ)
  • N-BOX(ターボ車のみ)
  • シャトル(一部ハイブリッド車のみ)
  • シビックハッチバック(CVT車のみ)
  • インサイト
  • アコード
  • レジェンド
  • クラリティPHEV
  • ステップワゴン(一部ガソリン車のみ)
  • オデッセイ(ガソリン車のみ)
  • ヴェゼル(e:HEV車のみ)
  • CR-V
  • ホンダe
  • S660(CVT車のみ)
  • NSX
日産
  • フェアレディZ(7速AT車のみ)
  • フーガ(370GTタイプSのみ)
  • スカイライン(GTタイプSPと400Rのみ)
スズキ
  • アルトワークス(5AGS車のみ)
  • スペーシア(カスタム ハイブリッドXSターボ、ギア ハイブリッドXZターボのみ)
  • ハスラー(ターボ車のみ)
  • ワゴンR(スティングレー ハイブリッドTのみ)
  • イグニス(ハイブリッドMZ、ハイブリッドMFのみ)
  • スイフト(RSのCVT車、ハイブリッドRS、ハイブリッドSZのみ)
  • スイフトスポーツ(6AT車のみ)
  • クロスビー
  • エスクード
ダイハツ
  • コペン(ローブS、XプレイS、セロS、GRスポーツのCVT車のみ)

マツダ

  • フレアワゴン(タフスタイル ハイブリッドXT、カスタムスタイル ハイブリッドXTのみ)
  • フレアクロスオーバー(ハイブリッドXT、一部特別仕様車のみ)
  • マツダ2(プロアクティブSパッケージとLパッケージのAT車、一部特別仕様車のみ)
  • マツダ3(20S系、XD系、X系のAT車のみ)
  • CX-30(20Sを除くAT車のみ)
  • MX-30
  • CX-5(プロアクティブとLパッケージのAT車、一部特別仕様車のみ)
  • ロードスター(AT車のみ)

スバル

  • インプレッサ
  • レヴォーグ
  • XV(1.6iアイサイトを除く全車)
  • レガシィ アウトバック
  • WRX S4

三菱

  • eKスペース(Tのみ)
  • eKクロススペース(Tのみ)
  • エクリプスクロス
  • アウトランダーPHEV
  • RVR
  • デリカD:5
(2021年5月現在 ダイハツ公式サイトより)

実車を具体的にチェック!こんな車にパドルシフト

前項でもご説明した通り実用性が高まった事から、様々な車種がパドルシフトの採用を決定しています。では、例にパドルシフトが採用されている車種をご紹介したいと思います。

マツダ CX-5

マツダの人気SUV、CX-5。こちらにもパドルシフトが採用されています。SUVで雪道を走る際にも、下り坂などでスピードが出過ぎないようにキープする為に、パドルシフトで減速しながら走行したりなど、活躍するシーンはたくさんあります。

マツダ CX-8

CX-5同様、CX-8にもオプションでパドルシフトを搭載可能となっています。
3列シートで乗客定員いっぱいで乗車した際の、重量がある時に勾配のきつい斜面を加速する際にパドルシフトが活躍するでしょう。

ホンダ N-BOX

ターボ車にパドルシフトの設定がされています。かなり小さく申し訳なさそうに装着されていますが、ターボがきいてくるタイミングで維持したい時など、パドルシフトがある事でスポーティな走りを思う存分楽しめる事ができます。

ホンダ S660

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