ジャガー XJ次期型 EV化決定!I-PACEのノウハウを導入!
《photo by Jaguar》現行ジャガー XJ
ジャガーの最上級サルーン、XJですが、次期型がEV化されるとの最新情報が入ってきました。8世代/50年に及ぶXJの内燃機関車の歴史は現行型で終了ということになります。
■ジャガーは全モデルに電動車を設定する予定
ジャガー・ランドローバーは2017年秋、2020年からジャガー・ランドローバーが展開するすべての車種に、電動モデルをラインナップする計画を発表しました。
EV、PHV(プラグインハイブリッド車)、そしてマイルドハイブリッド車といった電動モデルを取りそろえ、顧客のニーズに対応します。
■ジャガー市販EV 第一弾はI-PACE
また、ジャガーカーズの市販EVの第一弾として、2018年に発売されたのが、ジャガー『I-PACE』です。
EVパワートレインは、電気モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動します。
2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出します。
I-PACEは0~100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現可能。
バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWh。
また、DC100kWの急速チャージャーを使うことで、バッテリーの80%の容量をおよそ40分で充電可能、100km走行分であれば、およそ15分で充電可能です。このI-PACEに続く市販EVが、次期XJになります。
■ジャガーのXJとは
《photo by Jaguar》現行ジャガー XJ
初代XJは1968年に発表され、以来50年以上の長い歴史を持っています。
8世代にわたって生産されていて、英国王室を皮きりに、世界のビジネスリーダー、有名人、政治家、王族などに支持されている車です。
XJは、先進的なアプローチで他のラグジュアリーサルーンとは一線を画すポジションを築いてきました。
初代モデルの1968年の誕生から4年の年月を経て、世界で唯一の12気筒エンジンを搭載した4ドアサルーンのプロダクションモデルを投入しました。
最高速225km/hを発揮し、当時としては世界最速の4シーターモデルでした。
その後、スタンダードホイールベースとロングホイールベース、2ドアと4ドアのボディスタイルを設定し、1975年には初の2ドアクーペの「シリーズ2」を投入。
1986年には、「Jゲート」と呼ばれるギアシフターとセルフレベリング機能付サスペンションを初めて採用した「XJ40」を発売し、8年間製造されました。
現行モデルのジャガーXJは2009年7月、欧州で発表され、ジャガーのラインナップにおいて、頂点に位置する最上級サルーンがXJです。
《photo by Jaguar》現行ジャガー XJ
■次期XJにはジャガー初のEV I-PACEのノウハウが
次期型ではEVに変わるXJですが、ジャガー・ランドローバーは英国のカッスルブロムウィッチ工場を改修し、英国初の高級EVの生産に備えています。
EVとなる次期ジャガーXJの開発は、ジャガー初のEVのI-PACEのデザイナーや製品開発スペシャリストを擁する専門家チームが担当し、I-PACEのノウハウを導入していきます。
また、ジャガー・ランドローバーは、英国ミッドランドに、電動車向けのバッテリーなど電動パワートレインの組み立て工場を建設する計画です。
この電動パワートレイン工場は、2020年に稼働する予定で、年間15万ユニットのバッテリーを生産します。
ここで製造されるバッテリーなどの電動パワートレインは、次世代のジャガーとランドローバー車に搭載される予定です。