スペアタイヤとは?
スペアタイヤって何?
スペアタイヤとは、自動車に装備されている細いタイヤと黄色のホイールが特徴的な応急処置用に開発されたタイヤです。
応急処置で使用するタイヤなので、「走行距離」や「速度」には規定が有り、標準タイヤとは全く別物のタイヤと認識しないといけません。
スペアタイヤは、一般的には前輪や後輪どこの場所でも装着することができます。交換方法も一般のタイヤ交換と手順が同じで、専用工具があれば誰でも短時間で交換することができ、タイヤも軽いので女性でもタイヤを持つことができます。
しかし、自動車の車種によってはスペアタイヤを装備する場所が設けられていないこともあるので、全ての国産車に適合していないので注意が必要です。
スペアタイヤの特徴
空気圧もチェックしよう
急なパンクやバーストといったトラブル時にタイヤを付け替える必要があります。そんな時に必要となるシーンがスペアタイヤには多いです。
特にパンクの状態によって、走行が不可能になるケースもあり、外出先で身動きが取れなくなってしまったといった場面で対応する事ができたりしますので、スペアタイヤを積んでいるだけでも安心できます。
■短い距離なら走行できる
応急タイヤのスペアタイヤは、速度に気をつければ一般道や高速道路も走行することが可能です。
速度に注意さえすれば、ハンドル操作の心配しなくても大丈夫です。
逆に、速度や乱暴な運転を行えば、ハンドル操作に支障をきたす可能性がありますので注意が必要です。
■スペアタイヤは普通のタイヤより寿命が長い
一時的な使用目的で、スペアタイヤは使用されます。
タイヤのゴムは、アスファルトで削れ紫外線などで劣化し定期的に交換する認識ですが、スペアタイヤは一時的に使うので劣化するスピードは遅いです。
スペアタイヤ自体に規定の交換時期の決まりが無いので、スペアタイヤのゴムの状態で判断するのが一般的に多いでしょう。
■タイヤがパンクした時などに使える
パンクしたタイヤを放っておくと大変なことに
スペアタイヤに変えることで、パンクしたタイヤの症状の悪化を抑えることができます。パンクしたタイヤで走行すると、タイヤの中のワイヤーに負担がかかります。
ワイヤーが切れてしまうと、修復不可能です。更にタイヤ以外にも、車体の重さに耐えきれずホイールまで変形する恐れがあります。
タイヤがパンクしてしまった時にスペアタイヤに履き替えることも可能です。
■季節関係なく活躍する
スペアタイヤがあるだけで、大雨や雪などの原因で路面の状態が悪くても瞬時に対応することができます。立ち往生の心配もいらず、スペアタイヤに交換の作業を行えば柔軟に対応することができます。
一ヶ所がタイヤトラブルとなるだけで、車は簡単に安定性を失ってしまいハンドル操作にも影響します。
運転に自信があってもどの様な状況で運転するか誰も予想できないので、最善の状態にするのがお勧めです。
スペアタイヤのメリットとデメリット
メリット・デメリットについて考えよう
■メリット
スペアタイヤのメリットは、パンクしても安全に走行ができる事とパンクしてしまったタイヤの修復ができる可能性が高い事です。
新しいタイヤを買うリスクは減り、出費を抑え遠出をする方には万が一に備えることができるスペアタイヤは優れものです。
■デメリット
デメリットもあります。
近年発売されている新車にはオプションで購入しないといけないので、タイヤのサイズによって価格が全く違っています。
スペアタイヤの準備をしても、パンクする機会が無ければスペアタイヤは不要と思ってしまいますが、あれば役立つのがスペアタイヤです。
スペアタイヤの使い方
事前準備も大切
スペアタイヤの使用方法は、「タイヤがパンク」したり「安全に走行できない」時などに使用します。
スペアタイヤを自分で取り付けるには、安全な場所に自動車を移動させ車載工具が必須になります。自動車を一時的に持ち上げる「ジャッキ」にナットを締める「L型レンチ」などで取付けを行います。
自動車ごとにジャッキポイント(フレームにヘコミがある)が設けられているので確認しながら、危なくない場所で作業を行います。
スペアタイヤと車載工具の設置場所は、事前に確認すると困った時にスムーズに動くことができます。
スペアタイヤのメンテナンス方法
スペアタイヤ
スペアタイヤのメンテナンス方法は、自分でも簡単にすることができます。
まず、スペアタイヤの保管場所は、室内のトランクルーム内にあるかトランクの真下などに装着されていることが多いです。日光が当たる場所に保管してあると、日焼けでタイヤのゴムが劣化することがあるので注意しましょう。
時間と共に「空気圧」も減っていきますので、こちらもこまめにチェックしておきましょう。
通常のタイヤに比べ約2倍近い空気が入っていますが、それでも放っておくと空気が減り、いざ付け替えて運転しようとしたら今度はバーストしたなどのトラブルに見舞われることもあります。
こちらはガソリンスタンドで空気を入れることができるので減っているとわかったら補充しましょう。
日焼けでひび割れを起こしていないか確認し、空気圧については最低でも年に1回点検を行うだけで安心して使用できます。
まとめ
タイヤのメンテナンスを忘れずに!
スペアタイヤは、車によってはオプションの設定になっています。また近年では、パンク修理キットが主流になってきています。
パンク修理キットを使用したパンクタイヤは完全修復することができず、理解せずに使用してしまう人もいます。
スペアタイヤは、あれば非常に便利なので一台に一つ準備するのがお勧めです。後からでもスペアタイヤは販売店などで購入することが可能なので、一度装備されていないか確認してみてはいかがでしょうか。