【新車続々!】2020年、レクサス最新ラインナップまとめ
レクサス LF-30 エレクトリファイド(東京モーターショー2019 出展車両)
プレミアムブランドでありながら、「ベーシック」なトヨタ車の装備内容やデザイン力がどんどん充実していっており、以前までのような決定的な差が薄くなってきているように感じられるレクサス。
しかし、もちろんプレミアムブランドらしい魅力の数々は健在です。
2020年には主要車種であるLSとISの大幅改良も発表されるなど、今年後半まだまだ目が離せないレクサスの、最新ラインナップをご紹介します。
【2020年のレクサス・セダン編】セダンの活路を見出せるか?!
■LS:魅力に磨きをかけるアップデート、自動運転も近い?!
レクサス LS500h 改良新型(海外仕様)
レクサスのフラッグシップセダン、LSは、現行モデルの注文受付が終了となっており、発表済の大幅改良モデルの2,020年冬の発売開始が待たれています。
改良モデルは、内外装の意匠や乗り心地をより高度にアップデートするとともに、予防安全装備や運転支援機能の向上も実現。
今冬の発売には間に合わないのではないかとも噂されていますが、特定の条件下ではハンズオフ運転を可能にする「アドバンスド ドライブ」、ハンドル操作や加減速、シフトチェンジまで全操作を車にまかせられる「アドバンスド パーク」を統合した「レクサス チームメイト」の搭載が期待されます。
レクサス LS500h 改良新型(海外仕様)
内外装では、やや派手さがトーンダウンしたフォーマルな仕上がりを追求。新たに開発された外板色「銀影(ぎんえい)ラスター」は定番色であるシルバーながら粒子感のない独特な仕上がりで、人気色となることが予想されます。
現行モデルは、発売当初からの販売成績の急激な落ち込みが指摘されるなど、やや波乱の船出となっていましたので、大幅改良した新型LSで巻き返しなるか、強大なライバルにどこまで対抗できているのか、注目したいところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,235mm×1,900mm×1,450/1,460mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 12.6〜13.6km/L(ハイブリッド) | |
新車価格帯(消費税抜き) | 10,404,000〜15,560,910円 |
■ES:予想以上の大ヒット、細やかな進化で人気維持
レクサス ES300h バージョンL(アイスエクリュマイカメタリック)
2018年10月の国内導入以降、レクサスセダンラインナップでは現在唯一のFFプラットフォームを活かした余裕たっぷりの室内空間と、エレガントでありながら精悍なエクステリアデザインなどの魅力で、一躍大ヒット車種となっているES。
2020年8月の改良では、新たにハイブリッド車の駆動バッテリーにリチウムイオンバッテリーを採用し、効率の向上によって燃費性能を向上させています。
また、以前はグレード別設定だったパーキングサポートブレーキやブラインドスポットモニターが全車標準装備となり、予防安全装備がより充実している点も嬉しいところですね。
レクサス ES デジタルアウターミラーディスプレイ
また、国内仕様ESが量産車において世界で初めて装備したデジタルアウターミラーは、これまで豪華グレード「バージョンL」でしか選択ができませんでしたが、新たにスポーティな「Fスポーツ」でも選択可能になり、内外装のスポーティな専用意匠と先進装備を両立することができるようになりました。
その他、距離目安線の追加など、デジタルアウターミラーの使い勝手自体にも手が入った改良モデルは、これからもESの人気を継続させること間違いなしです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,975mm×1,865mm×1,445mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 22.3km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 5,445,455〜6,481,819円 |
■IS:走りも見た目も追求する欲張りセダン、ライバルは手強い!
レクサス IS350 Fスポーツ 改良新型(米国仕様)
LSと同じく、ISも現行モデルの販売は終了しており、発表済の大型改良モデルの2020年冬の発売が待たれている状況です。
エントリークラスのコンパクトセダンという売れ筋車種でありながら、近年は大きく改良が入ることもなく、惨憺たる販売成績となっていたIS。
改良モデルでは、プラットフォームとパワートレインをキャリーオーバーすることによる細かな熟成と、最新のレクサスデザインによるシャープな造形を追求します。
レクサス IS350 Fスポーツ 改良新型(米国仕様)
現行モデルよりも低く構えたスポーティな印象のエクステリアは、レクサスの最新トレンドに沿ったデザインに進化。車両幅いっぱいに点灯するテールランプや、小ぶりながら存在感のあるトランクリッドスポイラーが印象的ですね。
もちろん、インテリジェント・スポーツを掲げるISですから、走行性能の改善も余念がありません。新たにトヨタが開発テストコースとして準備した「トヨタテクニカルセンター下山」で丹念にチューニングが重ねられた結果、ドライバーの意思通りに走れる気持ちよさが実現されているとのこと。
実車を早く見てみたいものですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,680mm×1,810mm×1,430mm | |
---|---|---|
JC08モード燃費帯 | 10.4〜23.2 | |
新車価格帯(消費税抜き) | 4,364,816〜5,925,000円 |
【2020年のレクサス・SUV編】今やレクサスの大黒柱はSUV!
■LX:ブランド随一の本格派、モデルライフ終盤に到達か
レクサス LX570(ソニックチタニウム)
2015年から日本にも導入が開始されたフラッグシップSUV、LX570は、元を辿れば車両のデビュー自体は2007年。
大幅なスタイルチェンジによって現行レクサスラインナップとの整合性は確保されていますが、各部の仕上がりにやや古さを感じさせる点は否めません。
レクサス LX570(ソニックチタニウム)
近年では国内仕様は改良が公表されておらず、イヤーモデル制を敷くレクサスとしては異例の対応。
もちろん、トヨタ ランドクルーザー譲りの本格的な走破性や、国産乗用車最大クラスの大排気量による余裕あるドライブフィールは魅力的ですが、ランドクルーザーと合わせてそろそろモデルチェンジの噂も聞かれます。
熟成の現行LXがV8エンジンを搭載するのに対し、新型ランドクルーザーではV6エンジンへのダウンサイズが予想されているなど、現行モデルの大らかな雰囲気がお気に入りの方は、お早めに手に入れておくことをお勧めいたします。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,080mm×1,980mm×1,910mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費 | 6.6km/L | |
新車価格(消費税抜き) | 10,324,074円 |
■RX:増え続けるライバルにも負けない高級感!
レクサス RX450h バージョンL(テレーンカーキマイカメタリック)
RXも、シャープで古びないデザインのため忘れがちですが、デビュー自体は2015年とやや古め。
とはいえ、サイズ的にも小さすぎず大きすぎず、レクサスらしい緻密な仕上がりもあって、定番高級SUVとしての地位は揺らいでいません。
2020年7月の改良では、グレード別装備となっていたパーキングサポートブレーキとブラインドスポットモニターを全車標準装備とするなど、予防安全装備が充実した点は嬉しいところです。
レクサス RX450hL バージョンL(グラファイトブラックガラスフレーク)
2019年の一部改良で搭載されたブレードスキャン アダプティブハイビームシステムなどの先進装備は、新型LSへの搭載が発表されてはいますが、新型LSの発売までは世界でもRXだけが装備している特別なもの。
国内外のライバルは増え続ける一方ですが、3列シートのRX450hLの設定も含めて、独自の世界観はまだまだ魅力的です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,890/5,000mm×1,895mm×1,710/1,725mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 10.4〜15.6km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 5,009,091〜7,236,364円 |
■NX:ハリアーの登場で、定番SUVの座が危うし?!
レクサス NX300h 特別仕様車”スパイス&シック”(マーキュリーグレーマイカ)
サイズ的にガチンコのライバルとなるトヨタ ハリアーの快進撃に対し、2014年デビューのNXはやや苦戦しているところ。
発売以降レクサス最量販車種のひとつとして活躍してきたNXですが、新たに登場した子分のUXよりも、ハリアーとの競合が心配されます。
レクサス NX300h Fスポーツ 特別仕様車”クール&ブライト”(ヒートブルーコントラストレイヤリング)
2020年7月の改良では、グレード別装備となっていたパーキングサポートブレーキを全車標準装備としたほか、マルチメディアシステムが待望のApple CarPlay・Android Auto対応のものにアップグレードし、現代的装備も獲得。
レクサスらしいシャープなデザインと余裕のある走行性能で、ライバルにどこまで対抗できるか、今後も注視したいところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,845mm×1,645mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 11.2〜17.8km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 4,373,637〜5,570,000円 |
■UX:弱点だったユーティリティ性を大改善、人気を維持なるか
レクサス UX250h 特別仕様車”アーバンエレガンス”(ソニッククォーツ)
2018年11月の発売以降、売れ筋のコンパクトSUVであることや都市型SUVというキャラクター性もあってか、大人気車種となっているUX。発売から1年半以上経過し、街中で見かける機会も多くなってきました。
そんなUXで弱点とされていたのが、全高を抑えたフォルムの影響か、主に荷室容量の不足でした。
2020年1月の改良では、ガソリンターボのUX200にローデッキタイプを追加設定するなど異例のランニングチェンジが行われていましたが、10月の改良では250hにも2段階タイプのデッキボードを標準設定とし、下段設定時には268Lの荷室容量を確保しました。
レクサス UX250h 特別仕様車”アーバンエレガンス”(ソニッククォーツ)
その他、グレード別装備となっていたパーキングサポートブレーキを全車標準装備とするなど、予防安全装備が充実した点は嬉しいところです。
ライバル多数で各社売れ筋の小型SUVは、どのメーカーのものでも、それぞれのブランドの特色が色濃く表れているのが特徴的ですよね。UXもレクサスらしい先鋭の仕上がりで、人気が継続することでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,495mm×1,840mm×1,540mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 22.3km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 3,611,819〜4,953,637円 |
【2020年のレクサス・クーペ編】日本メーカー随一の充実っぷり
■LC:コンバーチブル追加で孤高の高級クーペはさらなる高みへ
レクサス LC500 コンバーチブル(ホワイトノーヴァガラスフレーク)
2017年の発売で、世間のレクサスに対するプレミアムイメージを一段と引き上げることに成功しているLC。未来感すら感じさせる魅力的な外観だけでなく、走行性能の高さも世界的に評価された部分でした。
そんなLCに、満を持してコンバーチブルモデルが追加。ルーフはホロ素材ながらクローズド時の静粛性を追求した4層構造で、ルーフ開閉時の動きのエレガントさまで追求された完璧な仕上がりは、ブランドフラッグシップクーペのコンバーチブルに恥じない仕上がりです。
レクサス LC500(ラディアントレッドコントラストレイヤリング 海外仕様)
LC本体も、もちろん改良が続けられており、2020年6月の改良では、フロントサスペンションロアアームをアルミ化、リヤスタビライザーバーを中空化するなど、これを一部改良と呼んでしまっていいのか?!と思うような改良内容で乗り心地を向上。
ルックスに違わない最上の乗り心地にさらに磨きをかけています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,770mm×1,920mm×1,345/1,350mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費帯 | 8.0〜14.4km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 12,272,728〜13,636,364円 |
■RC F:Fライン車種は今や一台だけ!際立つスポーツ感
レクサス RC F パフォーマンスパッケージ(ホワイトノーヴァガラスフレーク)
GS Fが生産終了してしまった今、レクサスのスポーツライン「F」の名を冠する車はRC Fの一台だけとなってしまいました。
5.0リッター V型8気筒自然吸気エンジンの魅惑の回転フィールはそのままに、2020年9月の改良では、オプション装備だったクリアランスソナー&バックソナーを標準装備化するなど、便利装備が追加されています。
レクサス RC F パフォーマンスパッケージ(ソニッククロム)
また、ライバルメーカーからの遅れが指摘されていたインフォテインメントディスプレイでのApple CarPlay・Android Auto対応もようやくなされ、いよいよ現代車らしい装備が勢揃いしたかという印象のRC F。
新たに設定されたボディカラー「ソニッククロム」の深い輝きとともに、唯一のFモデルとしての威厳を保ち続けています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,710mm×1,845mm×1,390mm | |
---|---|---|
WLTCモード燃費 | 8.5km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 9,472,728〜13,018,182円 |