SUVでオシャレできる時代が来た!都会派な現行SUVはこれだ
フィアット アッヴェントゥーラ コンセプト(デリーモーターショー2014 出展車両)
SUVとはこんな車、という基準は実は難しく、2WD車だってクーペスタイルのものだって最近では数多く登場しています。そんな幅広いラインナップが揃っているSUVの中でも、スマートなデザインで都市部に似合うモデルをまとめてみました。
本格的な悪路走破性を備えたオーラたっぷりのクロカンSUVを街中で乗るのもそれはそれでかっこいいのですが、本格派のSUVはサイズも大きい場合が多く、都市部では扱いにくいですし、周囲から浮いてしまう印象もありますよね。
ホテルの車寄せ、高層ビル群を走り抜ける幹線道路、洒落たショップの前の道で路上駐車… どんなシーンでもしっくりくる、都会派のSUVをご紹介します。
【2020年最新】都会派SUVおすすめ6選
■マツダ MX-30:肩肘張らない抜け感がかっこいい、新世代SUV
マツダ MX-30
日々ラインナップが増えていくSUVの世界において、マツダから登場した最新作がMX-30です。
同社のより実用的な5ドアSUVであるCX-30とほぼ同等のボディサイズながら、より伸びやかなラインとクーペのようなスポーティさを持つキャビンが特徴的なMX-30は、デザインに対するこだわりで国産車メーカートップクラスのマツダの新たな一歩を象徴する、シンプルさが特徴的。
観音開き式でセンターピラーレスの「フリースタイルドア」の採用や、あえて表情が薄く設計された車両前後のスタイルは特徴的なもので、マツダ車の一員であることは感じさせつつも、ラインナップのどの車とも違う、独自の魅力に溢れていますね。
マツダ MX-30
スタイルの斬新さはエクステリアだけでなく、インテリアでもコルクを装飾に用いるなど、新基軸を感じさせる仕上がり。スタイル優先のため後席の余裕はあまりありませんが、都会派のおしゃれSUVとしてなら許せる部分でしょう。
マツダのパワートレイン電動化の嚆矢であるMX-30は、欧州ではフルEVモデルが発売されていますが、日本ではマイルドハイブリッド仕様を先行して発売し、フルEVは来年に持ち越されるとのこと。
未来的なフルEVパワートレインではMX-30の都会派の魅力がさらに高まると思われますので、発売が待たれるところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,395mm×1,795mm×1,550mm | |
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エンジン種類 | 2.0リッター 直4マイルドハイブリッド | |
WLTCモード燃費帯 | 15.1〜15.6km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,200,000〜2,415,000円 |
■トヨタ ハリアー:存在感のある優美さ、もはや現代のサルーン?
トヨタ ハリアー
乗用車の乗り味と高級感をSUVの世界に持ち込んだ高級クロスオーバーSUVのはしりであるハリアーは、現行型となる4代目が2020年6月に発売されるやいなや大人気車種に返り咲いています。
より洗練が進んだエクステリアデザインは、伸びやかで滑らかな曲面を持つフロントからリヤに向かって段々と緊張感が増していく高度なフォルム構成となっており、もはや普及価格帯の車ではないような存在感がありますね。
もちろんトヨタ車らしくハイブリッド車が用意されるほか、リーズナブルなお値段に設定された2.0リッター 直列4気筒モデルも揃えられ、幅広い価格帯でお求めやすくなっている点が嬉しいところです。
トヨタ ハリアー
プラットフォームにはTNGA思想の「GA-Kプラットフォーム」を採用しており、現行RAV4とはプラットフォームを共有していることになりますが、アクティブな印象で泥んこになっても様になるRAV4とは異なり、都会をゆったりクルージングする姿が似合いそうなところは、ハリアーの魅力の一つでしょう。
価格が倍近い輸入SUVと並んでもその存在感は薄れることなく、現行型にスイッチされてむしろ欧州プレミアムブランド車にも劣らない洗練されたスタイルを手に入れたハリアー。
素材やデザインにとことんこだわった色気すら感じさせるインテリアも相まって、この完成度の高さにしてバーゲン価格が設定されているので、大ヒットも当然といったところでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,740mm×1,855mm×1,660mm | |
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エンジン種類 | 2.5リッター 直4ハイブリッド、2.0リッター 直4ガソリン | |
WLTCモード燃費帯 | 14.7〜22.3km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,718,182〜4,581,819円 |
■ランドローバー レンジローバー イヴォーク:雰囲気もサイズも都会的
ランドローバー レンジローバー イヴォーク
本格派SUVとして圧倒的なステータス性を持つのはこのレンジローバー イヴォークではなく、レンジローバーやレンジローバー スポーツではありますが、イヴォークの武器はそのコンパクトさ。
なんと全長は約4.4mと、狭めのスペースにもスイスイ駐車できる点は都会向きな特徴ですし、兄貴分たちよりも先鋭的でとびきりスポーティなスタイリングも、街中でこそ映えるイヴォークの特徴でしょう。
2019年にモデルチェンジされた2代目は、イヴォークらしさは色濃く残しながらも、より滑らかな曲面で構成された高級感のあるスタイルにチェンジ。マトリックスLEDヘッドライトや普段は格納されたドアハンドルなど、より先進の出立ちを手に入れました。
ランドローバー レンジローバー イヴォーク
初代で気を吐いた3ドアモデルやコンバーチブルはラインナップされなくなってしまいましたが、それでも5ドアSUVとしてはもはや一つの完成形とも思えるほどのスポーティなデザインは他では得られないもの。
ノーズからリヤエンドまで迫り上がっていくベルトラインと、対比するように下がっていくルーフラインの組み合わせは、SUVらしい力強さのあるボディと組み合わさってとても魅力的ですよね。
現在のところポップな有彩色はフィレンツェレッドの一色なのが残念ではありますが、内外装のカラーバリエーションは豊富に用意されているので、自分仕様を追求する楽しさもあります。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,905mm×1,650mm | |
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エンジン種類 | 2.0リッター 直4ターボ、2.0リッター 直4ディーゼルターボ | |
WLTCモード燃費帯 | 8.6〜12.8km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 4,290,910〜7,418,182円 |
■ジープ レネゲード:かわいい!クロカン車が小さくなっちゃった
ジープ レネゲード BIKINIエディション
ジープといえば見るからに本格派クロカンのラングラーが有名ではありますが、都会派なモデルとしておすすめしたいのがレネゲード。
なんといっても魅力はその秀逸なエクステリアデザインで、7スロットフロントグリルや丸目のヘッドライトなど、ジープラインナップの兄貴分たちの特徴をうまく捉えつつ、コンパクトサイズにうまくまとめることに成功していますよね。
ジープを名乗る車である以上、悪路走破性にも気配りがされているためか、本物っぽいオーラも醸し出しつつ、それでもそのコンパクトサイズゆえにかわいさの方が際立ってしまっているかも。
ジープ レネゲード(欧州仕様車)
ラングラーは近くで見ると意外とボディサイズが大きく、街中では扱いにくいシーンもありそうですが、レネゲードのコンパクトさはキビキビ走れて非常に魅力的。
それでいてコンパクトなだけの軟弱SUVではないところは所有欲を満たしてくれそうですし、お値段がお求めやすくなっている点も嬉しいところですね。
これまでのジープ購買層よりも若い層に人気というレネゲードは、ブランド随一のポップさで街中でも注目の的でしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,255mm×1,805mm×1,695/1,725mm | |
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エンジン種類 | 1.3リッター 直4ターボ | |
WLTCモード燃費帯 | 12.1〜14.3km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,718,182〜3,518,182円 |
■ボルボ V60 クロスカントリー:フォーマルにも使えるハンサムSUV
ボルボ V60 クロスカントリー
堂々としたサイズ感も魅力的なV60 クロスカントリー。もっと大型のV90 クロスカントリーではさすがに大きすぎて持て余すシーンもありそうですので、日常でも使いやすいV60 クロスカントリーはかなり魅力的です。
ボルボが先鞭をつけたステーションワゴンのクロスオーバーSUVは、ベースとなったワゴン同様の使い勝手も魅力的ですが、しっかりと違いが分かる程度の差異化はされているのに、全体としてシックな印象が維持されている点が人気のポイントではないかと思います。
海辺にサーフィンをしに乗って行っても、パーティに乗り付けても、どんな場面でもしっくりくる万能的な高級感は、ステーションワゴンという背が低いモデルをベースにしたSUVならではでしょう。
ボルボ V60 クロスカントリー
無論、V60 クロスカントリーのプロテクター類や高められた地上高はルックスだけのものではなく、ちょっとしたラフロードなら難なく越えていける走破性も、SUVとしては魅力的。
北欧仕立てのハイセンスな内外装と、世界最高水準の安全性能を持つボルボならではの特徴はもちろん備わっていますし、その上で群を抜く都市が似合うおしゃれさ。
普段使いからロングドライブまで、どんなシーンでも活躍してくれそうなのがV60 クロスカントリーです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,785mm×1,895mm×1,505mm | |
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エンジン種類 | 2.0リッター 直4ターボ | |
JC08モード燃費帯 | 11.6km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 5,127,273〜6,036,364円 |
■ベントレー ベンテイガ:摩天楼で輝く洗練のSUV、お値段は…
ベントレー ベンテイガ(海外仕様車)
ここまでご紹介してきた車とは価格のケタが一つ変わってしまう、別格の存在ではありますが、都会派のSUVとして総合的に見て最も高級かつ使い勝手が良さそうなのが、ベントレー ベンテイガでしょう。
今やハイエンドカーブランドでもSUVのラインナップは常識で、ベントレーよりもさらに上を行く高級感ではロールスロイス カリナンはあるのですが、サイズの大きさなどを考えれば、ご自分で毎日運転するのはやや億劫になってしまいそう。
さまざまな場所に自分の運転でアクティブに向かわれる方にとっては、ベンテイガ以上に優れた候補はなかなかないのではないかと思います。
ベントレー ベンテイガ スピード(海外仕様車)
全体のフォルムはまごうことなきSUVでありながら、各部のディテールはベントレー車のそれ。内外装にわたるベントレーワールドは、2020年6月に発表されたフェイスリフトでさらに洗練の極みに到達しています。
ディテールに目を奪われて見落としてしまいそうになりますが、フェンダー部の絞り込みやプレスラインの強烈な主張などは、ハイエンドカーブランドならではの手の込んだ造形ですよね。
走行性能もさらに洗練が進み、もはやSUVであることを感じさせないほどの乗り心地を実現している新型ベンテイガ。
お財布に余裕のある幸運な方は、ぜひご検討ください。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,125mm×1,998mm×1,728mm | |
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エンジン種類 | 4.0リッター V8ツインターボ | |
WLTCモード燃費帯 | ー | |
新車価格帯(消費税抜き) | 19,480,000円 |
まとめ
サンヨン チボリ(欧州仕様車)
都会派な魅力を持ったSUVをご紹介してきました。
「都会派SUV」という表現は、少し前では考えることすらなかったような表現と思われますが、SUV市場の成熟に伴ってラインナップが拡大する一方の現代だからこそ実現したコンセプトでしょう。
広々とした室内や泥まみれにしても構わないような武骨さを持ってはいませんが、それを押してでも手に入れたくなる魅力がいっぱいの都会派SUV。
まだまだ稀少なコンセプトと思いますので、流行を先取りして街中で目立ってしまいましょう。