かっこいい車の条件は?
スズキ ジムニーシエラ(左)、ジムニー(右)
単にかっこいい車と言ってもさまざまな要素があります。なのでまずは色々な角度からかっこいい車の条件について考えていきましょう。
■デザインの魅力
かっこいい車というと、多くの方が真っ先にデザインのことを考えるのではないでしょうか。どんなにハイスペックで居住性が高い車であっても、デザインが魅力的でなければ「本当に乗りたい車」にはなり得ないかもしれません。
実際に、昔から名車と呼ばれている車の多くは個性的で魅力的なデザインを身にまとっていました。今や国産車の伝説となっているトヨタ 2000GTであれば、美しい曲線を組み合わせたスポーティなシルエットが大きな魅力でした。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したDMC DMC-12、通称「デロリアン」であれば巨匠・ジウジアーロが手がけた直線的なシルエットと無塗装のステンレスボディが魅力です。
現在においても、人気の車はやはりデザインにも独自の個性や哲学が反映されており、車全体の魅力の中でも大きなウェイトを占めています。そういった意味でも、かっこいい車について考える上でデザインは決して外すことのできないポイントです。
■機能性やロマン
機能性やロマンもかっこいい車の要素のひとつです。日本の公道を走行する前提であれば、基本的に時速120km以上のスピードを出す必要はありません。乗り方によっては時速80kmも出れば十分というケースもあるでしょう。
そう考えると、普通乗用車であれば重量による違いはあっても100馬力ほどのパワーも必要ないということになります。現在販売されているスポーツカーやそれに準ずるスポーツモデルなどの多くはオーバースペックとも言えます。
しかし、これは車を単なる移動手段であると考えた場合の話です。パワーがあればそれだけ機敏に加速してくれますし、よりスポーティで快適な走行を楽しむことができます。また、単純に大きなパワーを持つ車は、人の所有欲を満たしてくれるのです。
スピードに限った話ではなく、走破性能などについても同様で、実際はオフロードをバリバリ走らないけれど走破性能の高いSUVに乗っているという方も少なくありません。本来は不要であるほどの高い性能を持つ車にロマンを感じるという方も決して少なくないのです。
そして、これは車としてのかっこよさにも繋がっています。
■ステータス性
ステータス性もかっこいい車について考える上で大切な要素のひとつです。昔から車をステータスシンボルとして選ぶという方も少なくありません。例えば、日本においてベンツといえばリッチな車の代名詞的な存在となっています。
また、トヨタのフラッグシップセダンであるクラウンなどもステータス性を示す車として長年にわたって愛されてきました。
もちろん、ステータス性の高い車はそれだけ品質も高く「高級車」と呼ぶにふさわしいスペックや品格を持ち合わせています。しかし、ステータス性の高いブランドもまた「かっこいい車」の要素であると言えるでしょう。
近年で言えば、トヨタ系のブランドであるレクサスがブランディングに成功し、高いステータス性を持つブランドとして成功を収めていると言えます。
■使用シーンとの相性
使用シーンによってかっこいい車の条件が変わることもあります。例えばフォーマルなシーンに乗って行くことが多い場合、スポーティ過ぎる車は少し場違いな印象になってしまいます。
もちろん、洋服のようにTPOに合わせて車をかえることができるという方はそれほど多くはないでしょう。ですが、車選びの段階でどんなシーンで乗ることが多いのかという点を考慮することもかっこいい車選びのポイントとなります。
要素別おすすめのかっこいい車
ここからは具体的にさまざまな角度からおすすめのかっこいい車をピックアップしていきます。かっこいい車選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。
■【トヨタ ハリアー】魅力的なデザインで圧倒的人気
トヨタ ハリアー
近年の自動車業界の大きなトレンドとなっているのがSUVです。ここ数年、特に人気が高まっていることもあり世界中の自動車メーカーがさまざまなSUVをリリースしています。
そんな中、日本国内のSUVの牽引役となってきたのがトヨタのハリアーです。スポーティな走行性能、走破性能を持ちながら、上品でスタイリッシュなデザインを採用することによって幅広い層の方の間で高い人気を誇ります。
現在、トヨタではヤリスクロスやライズ、RAV4といった多くのSUVをラインナップしていますが、その中でもハリアーは特別な「プレミアムSUV」としての地位を確立しています。かっこいいSUVを求めるのであれば最初にチェックしたいモデルのひとつです。
■【トヨタ GRヤリス】ロマンあふれるスペックと物語性
トヨタ GRヤリス
続いてもトヨタになりますが、デザインのみでなくスペックや物語性で高い人気を集めているのがGRヤリスです。ベースとなっているのはトヨタの定番コンパクトカーであるヤリス(旧ヴィッツ)ですが「純粋なトヨタのスポーツカー」として豊田章男社長の肝いりで作られたモデルです。
単なるスポーツカーではなくWRCなどのレースで「勝つ」ために設計されていることもあって、そのクオリティは非常に高く、2020年に発売された車の中でもっともカーマニアの注目を集めたモデルと言っても過言ではありません。
■【メルセデスベンツ Cクラス】ステータス性だけじゃなくコスパも抜群?
メルセデスベンツ C200アバンギャルド
ステータス性の高い車といえば、メルセデスベンツは外せないでしょう。中でも日本の道路事情にマッチしたCクラスは特に高い人気を誇ります。
ベンツではさまざまなクラスのモデルがラインナップされていますが、いわゆる高級車と呼ばれるのがこちらのCクラスからで、エクステリア・インテリアともに非常に高級感ある仕上がりとなっています。
ベンツといえば高級車のイメージが強いものの、このCクラスはスペックや品質と価格のバランスもとてもよく、コスパの高いモデルとしても人気です。
■シーンを選ばず乗りやすい車はどれ?
シーンを選ばず乗りやすいかっこいい車というと、やはりベーシックなセダンです。シルエットも上品なものが多く、あらゆるシーンにマッチします。
近年では軽量化や広い荷室を確保しやすいといったメリットからハッチバックを採用するモデルが増えていますが、セダンならではの魅力も捨てがたいものです。
まとめ
メルセデスベンツ CLA クーペ
かっこいい車にもさまざまな考え方がありますので、一概にどの車が「かっこいい」と断言することはできません。今回はさまざまな角度からかっこいい車についてご紹介しました。
かっこいい車を求めている方は参考にしながら自分の好みに合った車を探してみてください。