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手が届くオープンスポーツ、ダイハツ コペン!グレード差、中古相場も

手が届くオープンスポーツ、ダイハツ コペン!グレード差、中古相場も

気候が暖かくなってくると街中で見かけはじめる、屋根を開けて優雅に走るオープンカーたち。近年ではオープンカーは稀少なボディタイプで、趣味性が強いだけに輸入高級車などの高価格帯のモデルばかりが目立つ印象もありますよね。しかしダイハツ コペンは、軽自動車でオープンカーを実現してくれています。コペンなら、リーズナブルなお値段で、羨望の眼差しを受ける側になれるかもしれません。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


憧れのオープンスポーツに、コペンなら手が届くかも!

ダイハツ コペン ローブ

ダイハツ コペン ローブ

数多ある自動車のラインナップの中でも、花形といえばやはりオープンカーではないでしょうか。

車内外が一体となって、開放感と風を感じながらのドライブなんて、ちょっと憧れてしまいますよね。オープンカーはデザインや走行性能も高度なものが多いので、スポーツカーをお探しの方にもぴったりといえます。

しかし、特殊な車であるオープンカーは、設計製造にもお金がかかって当然ですので、車両価格も高めになりがち。輸入メーカーのオープンカーを例にとれば、小型のモデルでも600〜700万円程度、ものによっては3,000万円超なんていう、おいそれと手が出しにくい価格帯のものが一般的になってしまいます。

そこで登場するのが、軽自動車界のトップランナーかつ我らが庶民の味方のダイハツです。寸法に制限のある軽自動車でオープンカーを実現してくれている「コペン」は、ボディが小さくてキュートな一台。

もちろん屋根が開くだけはなく、走行性能から室内の仕立てまでしっかりこだわって作られている本物です、

そんなコペンなら、憧れのオープンカーライフ、スポーツカーライフをにも手が届くかもしれませんよ。詳しくご紹介していきます。

ダイハツの宝石「コペン」 その歴史

ダイハツ コペン(初代、海外仕様車)

ダイハツ コペン(初代、海外仕様車)

コペンは現在2代目モデルが販売されていますが、初代の登場は2002年とまだ20年足らず。それなのに、非常に幅広く奥深いファンベースを持っており、ダイハツ屈指の名車の一台に数えられます。

そんなコペンの歴史を、軽くおさらいしていきましょう。

初代:2002年6月〜2012年9月

ダイハツ コペン(初代)

ダイハツ コペン(初代)

丸目基調の前後の表情が愛らしい初代コペンは、2002年に登場しました。

さかのぼること十年ほど以前の1990年代初頭、スズキ カプチーノ、ホンダ ビート、マツダ オートザムAZ-1によってにわかに乱立した軽2シータースポーツの流れにはあまり追従せずに、乗用車のリーザをベースにしたオープンカー「リーザスパイダー」を短期間リリースしたのみだったダイハツが、すでに競合車種が消えてしまった市場に新規車種として2シーターオープンカーを投入したことは、かなりの大ニュースになりました。

さらに、投入されたコペンはただ屋根が開くだけでなく、なんと電動格納式のメタルトップという高コストなシステムを持っていたことも話題になりました。

ムーヴなどに用いられた直列4気筒ターボエンジンを活用したコペンは、キュートなルックスから想像もつかないほどホットな走りも可能で、スポーティな車種を渇望していた軽ユーザーの心を一気に掴みました。

軽自動車としては異例の10年にもわたった生産は、その需要が途切れることがなかったことをうかがわせますよね。

2代目:2014年6月〜生産中

ダイハツ コペン セロ

ダイハツ コペン セロ

そんな1代にして名車の座に上り詰めた初代を引き継ぐ2代目コペンは、2年弱の空白期間の後に登場しました。

電動のメタルトップやパワフルなターボエンジンといった特徴はそのままに、どんどん厳しくなる環境規制や衝突安全規制に対応するべくややふくよかになったボディは、新世代コペンの新たな旅立ちを感じさせる部分ですね。

後ほど詳しくご説明しますが、現代の車としては非常に珍しい、ボディの着せ替えが可能な「ドレスフォーメーション」によって、複数の個性的な外観が設定された点も新たなコペンの特徴です。

そんな現行コペンの魅力を、詳しくご紹介していきます。

コペンが持つ刺激的な魅力をご紹介

高級車顔負け!スイッチひとつの電動開閉「アクティブトップ」

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン GRスポーツ ルーフ開閉イメージ

なんといってもコペンの大きな魅力であり特徴のひとつは、ロックを解除したらスイッチを操作するだけでトランクに格納される電動開閉メタルルーフ「アクティブトップ」でしょう。

ホロを利用したオープンカーのような騒音や防犯性能の低さはなく、ルーフを閉じてしまえばクーペの使い勝手なのに、いざ開ける時は約20秒の電動操作で気軽にオープンエアを楽しめるこのシステムは、まさに軽自動車の枠を超えた豪華装備です。

コペン登場以前は、メルセデスベンツ SLKクラスや、レクサス SC430といった高級モデルへの搭載が一般的だったこの豪華機能。街中で開閉動作をしてしまうと、思わず注目を集めてしまうかもしれません。

低く構えた低重心・軽量パッケージ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン ローブ

スポーティに低く抑えられた全高は1,280mmと、スーパーハイトワゴンが幅を利かせる現代の軽自動車業界においては異例の低さ。

低いだけでなく、オープンカーに求められる高剛性と軽量化を両立する基本骨格「Dフレーム」を採用したことでボディパネルを樹脂化することができたり、樹脂燃料タンクをダイハツとして初めて採用していたりするなど、惜しみない努力の結果、軽快な運動性能を実現しています。

ハイブリッドなどを備えないのに、WLTCモード燃費がCVTモデルで19.2km/Lと意外と善戦しているのは、その軽量な車重と空気抵抗の少ないボディのおかげ。風を切る爽快な走りっぷりが、コペンの持ち味です。

ターボエンジンとマニュアルの痛快な組み合わせ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン GRスポーツ インテリア

やはりスポーツカーの真髄はマニュアルトランスミッション。もちろんコペンにも5速マニュアル仕様が設定されています。

近年、新車販売されている軽乗用車でマニュアル車が選べるモデルは極めて少なくなってきており、パワフルな直列3気筒ターボエンジンとマニュアルを組み合わせたコペンの走行性能は痛快そのものです。

もちろんCVTモデルも用意されますし、その場合7速スーパーアクティブシフトによるマニュアル気分の変速や、上位グレードではパドルシフトも採用されるなどこちらも充分以上にスポーティ。

排気量に限りのある軽自動車だけに、エンジンのパワーバンドを余すことなく活用できるCVTは、新時代のスポーツトランスミッションといえるかもしれませんね。

着せ替えできちゃう?! 豊富なボディバリエーション

ダイハツ コペン ドレスパーツ

ダイハツ コペン ドレスパーツ

先述したDフレームとボディパネルの樹脂化によって生まれたコペンの新たな魅力が、ボディパネルを着せ替えることができるという点です。

ベースのフレームは共通ですが、顔つきが大きく異なる前後のパーツが変わるだけで、まるで車を乗り変えたかのような新鮮な体験ができることでしょう。

ダイハツ販売会社に依頼するだけで、精悍な印象の「ローブ」とキュートな丸目の「セロ」でデザインを着せ替えできる「ドレスフォーメーション」は、ダイハツらしいこれまでにない斬新なアイデアといえるでしょう。

ダイハツ コペンのスペック

【ダイハツ コペン ローブ 5MT】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,280mm
ホイールベース2,230mm
最大乗車定員2名
車両重量850kg
燃費WLTCモード:18.6km/L
エンジン種類直列3気筒ガソリンターボ 658cc
エンジン最高出力47kW(64PS)/6,400rpm
エンジン最大トルク92N・m(9.4kg・m)/3,200rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション5MT
新車価格1,735,000円(消費税抜)
(2021年3月現在 ダイハツ公式サイトより)

どのデザインがお好み? 4つのバリエーションに迫る

新世代コペンの基本形「ローブ」

ダイハツ コペン ローブ

ダイハツ コペン ローブ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン ローブ

初代コペンが親しみやすい丸目基調だったのに対して、2代目コペンの基本モデルとして真っ先に登場した「ローブ」は、眼光鋭い迫力のデザインが持ち味。

角形基調のヘッドランプとテールランプは、実寸以上にワイドな印象を与えてくれますし、ランプ本体から下に伸びる「LEDフロントイルミネーションランプ」「LEDリヤエクストラテールランプ」も新鮮な印象で、現代的なスポーツカールックと表現できそうです。

フロントからリヤまで一筆書きの円弧を思わせるフォルムだった初代コペンに比べると、ボンネットは高めになっていますし、トランクの後端もぐいっと跳ね上げられて存在を主張していますね。

また、ボディサイドには力強い跳ね上げのキャラクターラインが入っており、より躍動感を感じさせるデザインになっています。

アイコニックな丸目が輝く「セロ」

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン セロS

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン セロ

2015年にやや遅れて登場した「セロ」は、初代コペンを彷彿とさせる丸目がアイコニックなバリエーションです。

初代同様、フォグランプやウィンカーなどまで丸基調にまとめられたデザインは、これぞコペン!とお思いの方も多いかも。見た目だけ初代に似せたのではなく、ヘッドランプはコンパクトながら大光量のバイアングル式LEDタイプとなっているなど、最新装備へのアップデートも抜かりなし。

ただし、初代では滑らかな曲面だったボディサイドにはくっきりとキャラクターラインが刻まれているなど、一目で新型だと気付かせる違いもあります。

ローブがハッキリとした目鼻立ちなのに対し、セロはまるで往年の英国小型スポーツカーのようなタイムレスで落ち着いた表情。限定で設定されるブリティッシュグリーンマイカのような深みのある色も、しっかりと着こなしていますね。

2シーターSUVオープンカー?!「エクスプレイ」

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン エクスプレイ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン エクスプレイ

まるでバギーを思わせるようなメカ感が特徴の「エクスプレイ」は、多面体のブロックがボディに噛み合わさってSUV風にも見えてくるようなアクティブさですね。

しかし、SUVにありがちな未塗装樹脂ではなく、塗装仕上げとなっているアンダーボディによって高級感やスポーティかんも感じられます。

ご紹介してきたローブともセロとも違う水平基調のドアを持つエクスプレイは、ドレスフォーメーションによる外板の着せ替えに非対応となっている点はややネックではありますが、エクスプレイを選ぶオーナーならこの見た目に心底惚れ込んでいるはず。

スポーツカー?SUV?どちらも? 似た車がなかなか思い浮かばない独自の世界観を持つエクスプレイは、とっても貴重な存在です。

メーカーの垣根を超えたコラボ「GRスポーツ」

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン GRスポーツ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン GRスポーツ

GRといえば、世界中のモータースポーツで大活躍しているトヨタ ガズーレーシングによるスポーツカーブランド。その中でもGRスポーツは、足回りなどの改良を主に行ったコンプリート仕様となっていますが、もちろんこれまではトヨタ車をベースとしたもののみが販売されてきていました。

しかし、なんとコペンにトヨタ車以外で初となるGRスポーツが2019年に設定されました。これはメーカーの垣根を超えたスポーツカーづくりのコラボによるもので、ダイハツはトヨタの完全子会社となっているとはいえ、極めて異例なことです。

他のGR車との関連性を強く感じさせるフロントエアロバンパーの表情は、スタイルだけでなく空力性能まで煮詰めた結果とのこと。

エンジンにこそ手は入っていませんが、エクステリアからインテリア、ボディ、シャシーに足回りまで、GRスポーツらしいトータルパッケージでの高性能が、軽自動車サイズでも存分に堪能できる仕立てとなっています。

【2021年最新】ダイハツ コペン 新車・中古車価格まとめ

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン セロ

2021年3月現在、先ほどご紹介した通り、コペンには「ローブ」「セロ」「エクスプレイ」「GRスポーツ」の4つのメインバリエーションが設定されています。

そして、ローブ、セロ、エクスプレイの3つには、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやレカロシートなど上級装備が加わる「S」がそれぞれ設定されていますので、全部で7グレードの展開となっています。

税抜新車価格帯としては、最も廉価なのはローブとエクスプレイのCVT車で176.5万円、最も高価なのはGRスポーツの5MT車で約221.4万円となっています。

マニュアルトランスミッションの製造コストが高くつくのか、GRスポーツ以外の全車でMT車はCVT車よりも2万円高に、GRスポーツは5万円高に設定されているほか、Sグレードは全車18.5万円高に設定されています。

ダイハツ コペン 初代

ダイハツ コペン 初代

中古車市場でもコペンは大人気で、2021年3月現在、オープンカーとしては異例の約1,200台近い在庫台数が確認できます。

現行モデルの税込中古車本体価格平均は157.3万円とやや高めで推移していますが、タイムレスなデザインの初代モデルなら71.7万円と一気にお手頃になりますし、最安のものでは20万円台から探すことができるのは、オープンカーの入門にはこれ以上ないほど適役でしょう。

もっとも、現行モデルでも70万円台から探すことができますし、逆に初代モデルは走行距離が少ないなど程度が良いものや、限定グレードのものなどは、コレクター要素も加わってか価格が高騰しがち。

色や仕様などがバリエーション豊富なのもコペンの特徴ですので、欲しい仕様をしっかり定めておくと中古車選びもはかどりそうです。

中古で狙うなら現行?初代?グレードは?

《画像提供:Response 》ダイハツ コペン セロ クーペコンセプト(東京オートサロン2016 出展車両)

オープンスポーツをできるだけお得に体感したい!とお思いなら、初代がおすすめです。

現行型と違い4気筒ターボエンジンによる太いトルクも魅力ですし、アクティブトップの手軽さと高級感を持ち、それでいて中古価格は激安なものもあるので、あとはお好みのボディカラーのモデルを探せば、満足のいくオープンカーライフをリーズナブルに始められることでしょう。

販売台数が少なくかなり稀少性が上がりますが、初代モデルならアクティブトップをより軽量な脱着式樹脂ハードトップに換装した「ディタッチャブルトップ」グレードも用意されていました。こちらならターボエンジンを活かせる30kgもの軽量化がされているので、サーキット走行だって楽しめそうですね。

現行モデルのキーフリーシステムなどの豪華装備も魅力的ではありますが、まだまだ価格は高めで推移しています。それでもエクスプレイやGRスポーツなど、現行モデルにしかないスタイルに惚れ込んでしまった方なら、じっくり腰を据えて良質な中古車を探してみるのも楽しそうですね。

まとめ

ダイハツ コペン セロ

ダイハツ コペン セロ

ダイハツ乗用車ラインナップ中で唯一スマートアシストが設定されていない車となってしまっているコペン。継続生産される車には猶予期間があるとはいえ、新型車への衝突被害軽減ブレーキ装着義務付けが2021年11月から始まろうとしています。

まだまだ現行モデルの生産終了のアナウンスはありませんが、ホンダはすでにS660の生産終了を予告しているなど、コペンもそう長く生産が続けられないおそれもあります。

スポーツカー市場がこれまで以上に冷え込んでいる現代に後継モデルが登場するかどうかは不透明ですので、楽しめるうちに手に入れておかないと、いつの間にか手が届かない存在となってしまう可能性も。

小粋なオープンスポーツを楽しむなら今、なのかもしれませんね。

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