「ピタクル」とは?
「ピタクル」とは?
「ピタクル」は、三菱オートリース株式会社が運営している個人向けカーリースです。
これまでは法人による商用利用が一般的だったカーリースですが、現在は個人向けに広がりをみせており、新しい車の持ち方として注目を集めています。
そこで三菱オートリースでも、国内大手のオートリース会社ならではの安心感とサービスを強みに、個人向けのカーリースとしてピタクルを開始。
力を入れているのが、借り主にピッタリの車を提供するコンシェルジュサービスで、サービス名称の由来でもある「くらしにピタッとよりそうクルマ」のコンセプトにピッタリです。
今回は、ピタクルの契約プランやサービス内容、競合他社との違についてまとめてみました。ピタクルでのカーリースを検討中であれば、ぜひ参考にしてください。
ピタクルの契約プランの特徴(2種類)
ピタクルにはどんな契約プランがあるの?
ピタクルの契約プランはシンプルで2種類だけ。
車の利用にかかるさまざまな費用やメンテナンスがパックになっているベーシックプランと、車検やメンテナンス費用を自分で対応するメンテなしプランです。
■ベーシックプラン
ベーシックプランは、さまざまな費用やメンテナンスがパックになっていることが特徴。
このプランを利用すれば、車の状態を良好に保てることはもちろん、月々にかかる費用を一定にできるというカーリースの特徴をさらに活かせます。
このベーシックプランに含まれているメンテナンスや税金の内容は以下のとおりです。
・車検
・法定点検
・6ヶ月点検
・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・ワイパーゴム交換
・その他消耗品交換
・ロードサービス(JAF)
・自賠責保険・重量税
・自動車税
■メンテなしプラン
一方、メンテなしプランは内容がシンプルで、ロードサービス(JAF)と自動車税、初回の自賠責保険・重量税が含まれているのみ。
車検、法定点検、エンジンオイルやその他消耗品の交換など、すべて自身での対応になります。
パックになっていないぶん工夫できる余地が多いともいえますが、すべて自分で手配するのは面倒だと感じる方には少しストレスかもしれません。
ピタクルの特徴
ピタクルの特徴とは?
■国産すべてのメーカーと車種を選べる
ピタクルでは、国内すべてのメーカーとほとんどの車種を取り扱っており、2022年4月現在で158車種に対応。利用シーンや生活スタイルに合わせて、幅広い選択肢が用意されています。
さらに全グレード、全カラーにも対応しているので、こだわりの1台を選ぶことも可能です。
■ロードサービスのJAFが付帯
ピタクルではどちらの契約プランを選んでも、JAFのロードサービスがセットされています。
任意保険にロードサービスが付帯されているからJAFは不要と考える方もいるかもしれませんが、一般的にJAFのロードサービスのほうが、任意保険のロードサービスよりもサービスが充実しています。
とくに、自動車保険のロードサービスでは対象外であることが多い、雪道やぬかるみなどからの引き上げ作業、タイヤチェーンの取り付けや取り外しも対象内なのが、JAFのロードサービスが優れている点です。
また自動車保険のロードサービスの中には、利用回数制限が設けられていることもありますが、JAFは何度使っても原則無料です。
■中途解約金が免除になるケースがある
一般的なカーリースでは、1度契約すると中途解約には解約金が発生します。ところがピタクルでは、ライフステージの変化が理由の中途解約であれば、解約金が発生しないケースも。その内容は以下のとおりです。
・死亡
・障害者手帳が交付される障害を被ること
・公的介護保険制度に基づく要介護認定を受けること
・自動車の運転に支障がある「全治見込90日以上」の疾病又は傷害と医師により診断された状態
・自動車運転免許証の返納(運転能力・認識能力の低下による)
・運転免許の取消
・勤務先から海外駐在を命ぜられ、日本国内の居住者でなくなる場合または非居住者となった場合
・他の都道府県への転居
・結婚
とくに結婚や他の都道府県への転居、免許返納などでも解約金が免除されるのは、利用者に優しいサービスといえるでしょう。
契約期間中に結婚や転勤の可能性がある方、年齢などの理由で免許返納を考えている方でも、中途解約金が免除されると分かっていれば、安心して申し込みできます。
■コンシェルジュが車選びとプラン選定をサポート
ピタクルでは、カーリースを初めて利用する方や、車にあまり詳しくない方でも安心してカーリースを始められるよう、経験豊富なコンシェルジュが車選びから申し込み、自動車保険の設計、日常のメンテナンスまで全面的にサポートしてくれます。
予算についても相談できるので、まずは気軽に相談から始められるのもポイントです。
■自分でカーナビなどのカー用品後付けが可能
ピタクルでは、自分でカー用品の後付けが可能。ナビゲーション、ETC、ドライブレコーダー、コーナーセンサー、アルミホイールなど車体の改造を伴わないカー用品については、取り付けが可能です。
一般的なカーリース会社はナビゲーションやETCをオプションパックとして提供していますが、そうなると月額料金がどうしても割高に。その点、ピタクルなら自分で後付けできるので、出費も抑えられるでしょう。
ピタクルの他社との違い
ピタクルの他社と違う点は?
■すべての契約にJAFのロードサービスが付いている
前述のとおり、ピタクルならJAFのロードサービスがついているので、車両故障や、外出先で事故に遭った場合も安心です。
■車の利用頻度な少ない方向けのプランがある
多くのカーリースでは契約期間中に走行できる上限距離が決められており、ひと月1,500kmが一般的です。ピタクルも走行距離の上限設定がありますが、利用頻度の少ない方のためのプランも用意されています。
ピタクルの走行距離設定は3パターンあり、一般的な毎月1,500km(年間18,000km)のほか、毎月1,000km(年間12,000km)と、毎月500km(年間6,000km)。
近所への買い物や週末にしか車に乗らないという方は、月500km程度でも十分なことが多く、この走行距離設定は魅力となるでしょう。
■契約年数のバリエーションが少ない…ただし相談可能
ピタクルの契約年数は、5年と7年の2種類だけなので、もっと短く利用したいといった方には不向きかもしれません。
一方競合他社であれば、3年・5年・7年の契約期間を用意しているカーリースが多く、定額カルモくんやMOTAカーリースなら契約期間は最短1年から最長は11年まで1年単位で選べるのでかなり柔軟です。
■トヨタ ヤリスの金額で比較
ではピタクルを、ほかのカーリース会社と下記の条件で比較してみましょう。
比較条件(2022年4月現在)
・車種:トヨタ ヤリス
・グレード:X(1000cc)
・オプション装備/メンテナンスプラン:なし
・走行距離:1500km
・契約期間:7年
・頭金/ボーナス払いなし
ピタクルでの見積りは、月額28,820円(税込)でした。カーナビ、ETC、バックカメラ、ドライブレコーダーなどは含まれておらず、メンテなしプランなので車検や法定費用はもちろん、初回以外の自賠責保険・重量税も自分で支払うプランです。
定額カルモくんでの見積りは、月額27,730円(税込)でした。ピタクルと比べて、月々1,090円安く、7年トータルでは約9万円の金額差になります。また定額カルモくんは、メンテナンスパックなしでも自動車税や重量税、自賠責保険などの法定費用が月額料金に含まれているので、これらを含めるとさらに金額差が広がります。
MOTAカーリースでの見積りは、月額26,950円(税込)でした。MOTAカーリースも、重量税や自賠責保険料は月額料金に含まれているほか、走行距離制限や全車種が残価設定なしのカーリースで契約満了時にはそのまま車がもらえるなどの特徴があります。
このように、ピタクルは競合他社のカーリースと比べると若干金額が高くなりますが、そのぶん結婚や他県への引越しが理由であれば中途解約金が免除になる仕組みや、JAFのロードサービスが全契約に付帯されているといった特徴があります。
こうしたカーリース会社の特徴の違いをどうメリットと捉えるかで、金額差を超えた魅力になるかもしれません。
ピタクルの評判や口コミ
ピタクルは2021年6月にサービス開始していますが、評判や利用者の口コミがネット上では見つけられませんでした。
ピタクルのよくある質問
ピタクルのよくある質問とは?
■走行距離の制限はある?
月間走行距離は基本、500km・1,000km・1,500kmから選択できます。とはいえ、もし1,500kmを超えて車に乗りたい場合も、コンシェルジュに相談できます。
■専業主婦でも申し込みできる?
専業主婦でも申し込みは可能。ただし、安定して定期的な収入がある家族の連帯保証が必要です。
■希望ナンバーは選択できる?
有料で希望ナンバーを選択できます。ただし、希望ナンバーは一部抽選となる場合があります。
■試乗は可能?
ピタクルでは試乗車の用意がありません。もし試乗したいときは、近くの自動車ディーラーでの試乗をおすすめします。
まとめ
カーリースのピタクルとは?
今回は、三菱オートリース株式会社が提供しているカーリースのピタクルについて解説しました。
最大の特徴は、他県への引越しや結婚などのライフステージの変化により、車が必要なくなったときには中途解約金が発生しないこと。長期間の契約になると、契約時点とは状況が変わってくることはよくあることですが、そうしたときでも安心です。
ぜひ今回の記事を参考に、カーリース会社を選んでみてください。