【伝説の猛牛】ランボルギーニ カウンタックを知っているか
■ランボルギーニといえば「カウンタック」ブッチギリのアンケート結果
カウンタック
ランボルギーニと言えば?と聞かれてまず出てくる名前の1つ。それがランボルギーニ、カウンタックなのではないでしょうか。
姉妹サイトResponseの「ランボルギーニといえばこれ、というモデルは何ですか」というアンケート調査によると、多くの方がカウンタックを挙げたとのこと。
生産終了してからかなり時がたっているものの、今なお多くの人に愛されている車、それがカウンタックなんですね。
たくさんの回答をありがとうございました。堂々の最多得票は『カウンタック』(クンタッチ)でした。文句なしの1位。2位の『ミウラ』にダブルスコア以上の差をつけました。3位に現行モデルの『アヴェンタドール』が食い込みました。
ランボルギーニ カウンタックの特徴をサクッとまとめ
カウンタック LP400(資料画像)
カウンタック(Countach)とは、イタリアのランボルギーニが手掛けるスーパーカーです。
1974年から1990年にかけて製造されていました。
Countach(クンタッシ)とは、イタリア北西部ピエモンテ地方の方言で「驚き」を表す言葉です。(日本ではカウンタックとして知られていますが、正しい言い方はクンタッシ)
ランボルギーニだけにとどまらず、スーパーカーを代表する自動車と言っても過言ではありません。
ミウラを凌駕する次世代のミッドシップ・スーパースポーツカーとして、パオロ・スタンツァーニを中心に開発されました。
発表された1971年当時、まるでSFのような近未来を思わせるシェイプなデザインは、世界に大きな驚きを与えました。
1990年に製造終了していますが、今なお数多くのファンがいる伝説の一台です。後継車はディアブロ。
ランボルギーニ・ディアブロSVR 1996
■幅広すぎ!低すぎ!インパクト抜群のフォルム
ランボルギーニ カウンタック(左)、アヴェンタドール(右) モータートレンド比較テストの様子
1985年型の「5000クアトロバルボーレ」を例に取って、カウンタックのインパクト抜群なフォルムに注目していきましょう。
全長は4,140mmと、現代でいえばトヨタ 86よりも短い程度でコンパクトながら、全幅はトヨタ ランドクルーザーを超える2,000mmととんでもなくワイド、それでいて全高は1,072mmともはや現行車では比較対象がいない低さで、異様とも言えそうなロー&ワイドのフォルムとなっていることがわかります。
実車を目にしても、これって人が乗れるの?と思ってしまいそうな低いルーフ高が特徴的ですよね。着座位置が低いこともあり、背が高い方でもしっくりと乗り込めてしまうのは、カウンタックの設計の妙でしょう。
■先代ミウラからの伝統、リトラクタブルヘッドライト
《画像提供:Response 》ランボルギーニ カウンタック グッドスマイルカンパニー 1/12スケール ダイキャストモデル
カウンタックのフロント部を特徴づけるのは、ポジションランプとウィンカーのみを下段に、メインのヘッドランプを上段に配置した二段配置のランプ類です。そのうち、ヘッドランプはリトラクタブル式で、使用しない間は格納されていてよりシャープなイメージを演出しています。
実は先代となるミウラもリトラクタブルヘッドライトを採用。低いノーズラインと夜間でも安心の照射性能を両立させることのできるリトラクタブルヘッドライトは、ミウラ、カウンタック、ディアブロと3世代連続してランボルギーニのフラッグシップを特徴づけていました。
■市販車初!いまやザ・ランボルギーニの「シザードア」
ランボルギーニ・カウンタックLP400(参考画像)
スーパーカーといえば上方に高々と掲げられるドア!という印象もありますが、ドア前方にヒンジがあり、上方向に回転しながら開くドアは「シザードア」と呼ばれ、現在に至るまでランボルギーニのフラッグシップ車や特別限定車に採用が続く、伝統の構造です。
「シザー」とはハサミのことで、そう言われるとシザードアの動きはハサミとも似ていますね。
あまりにワイドなボディで横方向に開くドアでは場所を取りすぎてしまうことや、ドア前方を大きく開口させることができて乗り降りの際に足の出し入れが容易になるなど、実用目線でも役立つシザードアは、市販車としてはカウンタックが初採用。ボディのフォルムだけでなく、ドアを開くだけでもインパクトが抜群です。
ランボルギーニ チェンテナリオ
ランボルギーニ創設者であるフェルッチオ・ランボルギーニの生誕100年を記念して、2016年から販売された「チェンテナリオ」でも、シザードアがしっかり採用されていることがわかります。
ちなみに、混同されやすいガルウィングはデロリアンなどで採用されています。
名前の通り、シザードア(またはシザーズドア)「ハサミのようなドア」ということで、ドアがハサミのように縦開きになる構造です。
ガルウィングドアと間違う方も多いかもしれませんが、ガルウィングはドアを開けた時の姿がカモメが翼を広げた姿に似たドアのことをいうので、ランボルギーニのドアには当てはまらないんです。
デロリアン
■V型12気筒エンジンは現在の基準でもパワフル
《画像提供:Response 》ランボルギーニ カウンタック エンジンルーム
カタログ値では5000クアトロバルボーレで455PSにまでチューンアップが進んだカウンタックのV型12気筒エンジンは、スーパーカーらしい豪快な性能を実現していました。
デビュー当初は乾燥車重で1.0トン程度と軽量だったものの、パワートレインの改良や豪華装備の追加などで最終的には1.5トン程度まで増量。しかし、345幅とクラクラするような幅広サイズのリヤタイヤを5速マニュアルで操れば、最高速度300km/h以上も可能だったとのことです。
■歴代6種類のランボルギーニ カウンタック、全部言える?
ランボルギーニ・カウンタック
ランボルギーニカウンタックには、6つの歴代モデルがあります。
簡単に表にまとめてみました。
LP500 | 1台のみで量産にはいたらなかった | |
---|---|---|
LP400 | 1974年に登場。LP500の市販モデル。150台のみ生産された | |
LP400S | 1978年に登場。235台が生産された製造時期によりシリーズ1~3までに分けられる | |
LP500S | 1982年に登場。323台が生産された | |
5000QV | 1985年に登場。フェラーリのテスタロッサに対抗すべくV12エンジンを4バルブ化 /8000rpm | |
25thアニバーサリー | ランボルギーニ創立25周年記念モデル |
■ランボルギーニ カウンタックのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,140×1,890×1,070mm(ホイールベース:2,450mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,065kg | |
エンジン種類 | 60°V型12気筒DOHC24バルブ | |
最高出力(kW(PS)/rpm) | 380PS /8000rpm | |
最大トルク(N・m/rpm) | 365N·m/5000rpm | |
駆動方式 | RWD | |
トランスミッション | 5速MT |
【2021年最新】ランボルギーニ カウンタック中古車相場
ちょっとカウンタックが気になってきた!という方向けに、中古車価格についてもまとめてみました。
結論:基本的には応談!!もしくは3000万円~
そうです。
カウンタックは中古車でもかなりの価格になります。新車当時に比べれば値下がりはしているものの、とはいえ軽い気持ちで購入できる車ではありません。
中古車として販売されているカウンタックを調べてみた結果、少なくとも3000万円は用意しておきたいということをお伝えしておきます。
気になる方、欲しい方は中古車情報を毎日追っておくほうがよさそうです。
スーパーカーブームでカウンタックと火花散らしたライバルたち
■フェラーリ 512BB
《画像提供:Response 》フェラーリ 512BB(コッパ フィオラヴァンティ2016 出展車両)
カウンタックがランボルギーニのフラッグシップであった頃、伝統のフェラーリでフラッグシップを担っていたのが「512BB」です。車名は排気量「5」リッターのV「12」気筒を示し、BBとは「ベルリネッタ・ボクサー」の略。これは「水平対向エンジンを搭載した2ドアクーペ」といったところでしょう。
F1でも活躍した180°V型12気筒エンジンをミッドマウントした512BBは、カウンタックと比べるとよりシンプルでエレガントなスタイルが持ち味。70年代後半のフェラーリを代表する車の1台です。
カウンタックの生産期間があまりに長かったことから、512BBは後継の512BBiへモデルチェンジし、さらにその後継である「テスタロッサ」まで同時期に発売されていました。テスタロッサは、512BBよりもかなりアヴァンギャルドなデザインが特徴的で、こちらも人気を博しました。
■ポルシェ 911ターボ
《画像提供:Response 》ポルシェ 911ターボ(930型)
ドイツの名門スポーツカーメーカー、ポルシェのフラッグシップでありながら、スーパーカーというよりは本格的なスポーツカーとして認識されていたポルシェ 911。しかし、1975年に追加された「ターボ」では、最高出力が260PSに達するなど、スーパーカー的な高性能を獲得します。
実際には、車体後部にエンジンを配置するレイアウトや、ラグの大きかったターボの出力特性などから、かなり乗り手を選ぶストイックな車だったとされますが、現在までも続く911らしいアイコニックなスタイルと高性能の組み合わせで、多くの人を魅了しました。
こちらもカウンタックのモデルライフ中に、ターボとしての初代である930型から、964型へのモデルチェンジを実施。964型ではよりスタイルの洗練が進みましたが、ターボモデルは開発に時間をかけたので、カウンタックの製造期間中には登場しませんでした。
■ランチア ストラトス
《画像提供:Response 》ランチア ストラトスHF グループ4参戦車両(オートモビルカウンシル2021 出展車両)
カウンタックにも通ずるような「くさび」を思わせるトガったフォルムが特徴的なストラトスは、イタリアで深い歴史を持つランチアが開発したラリーウェポン。カウンタックとの共通性は偶然ではなく、どちらもマルコ・ガンディーニという著名なカーデザイナーによるデザインです。
成り立ちとしては、ラリーにおける切り札として量産開発が進み、市販仕様はホモロゲーション取得のために少数販売されたにすぎない特殊な車ではありますが、ストラトスの独特なスタイルは見るものを夢中にさせる力がありますね。
エンジンはフェラーリ系のV型6気筒2.4リッターエンジンが搭載され、1トンを切る軽量ボディによって、ラリーカーに相応しい痛快な性能を発揮しました。
最後に
《画像提供:Response 》ランボルギーニ カウンタック
いかがでしたか。本記事では、憧れの名車!ランボルギーニのカウンタックについてまとめました。
カウンタックはデビュー当時、世界に大きなセンセーションを起こしました。そして今もなおその魅力今なお衰えていません。
カウンタックに囚われてしまった貴方!とはいっても「よし!ならば購入だ!」と簡単に購入できる値段でもないかと思います…。まずは往年の名車が集まる旧車イベントなどに参加してみてはどうでしょうか。
カウンタックはもちろん、他の名車に会えること間違いなしですよ。
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よくある質問
■ランボルギーニ カウンタックはどこの国の車?
ランボルギーニ カウンタックは、イタリア北部のサンターガタ・ボロニェーゼを本拠地とするランボルギーニ社によって製造された車です。プロトタイプの初公開は1971年、量産車の生産終了は1990年と、長期間にわたってランボルギーニのフラッグシップとして君臨しました。
■「カウンタック」ってどういう意味?
「カウンタック(countach)」という車名は、イタリア語方言のひとつであるピエモンテ語で「驚いた」という意味の「クンタッチ(contacc)」をベースとしたものとのことです。インパクト抜群であることが車名からも伝わってきますね。日本では「カウンタック」と読まれることが一般的ですが、海外ではより原語に近い「クンタッチ」と発音されることが多いようです。
■カウンタック、今でも買えるの?
長かった販売期間の間に2,000台近くの車両が生産されたカウンタックは、日本国内でも中古車で購入可能ですが、ランボルギーニのフラッグシップ、かつスーパーカーブームの中心というキャラクターの人気も相まって、程度の良い車両だと相場が年々高騰傾向にあるようです。