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車はローンで購入すべき?ローンの種類毎の特徴や金利を徹底解説&比較

車はローンで購入すべき?ローンの種類毎の特徴や金利を徹底解説&比較

車をローンで購入する人は多いですが、ローンは価格に金利を上乗せした状態で支払うため損ではないかという意見もあります。ローンを利用してでも購入すべき時はあるのでしょうか。また、ローンを利用するとどれくらい余分に支払わなければいけないのでしょうか。今回はカーローンの特徴と注意事項について解説します。


そもそも自動車ローンってどんな仕組み?

自動車ローンの説明の前に、まず「ローン」そのものからの説明を簡単にしていきます。

「ローン(loan)」とは、「貸しつけ」を意味する英単語です。貸主が借主に資金を貸してあげて借主は決められた期間で少しずつ返済を行う支払形態を指します。

生活の中では住宅ローンやカードローンといった言葉をよく耳にしますが、例えば銀行が設定している住宅ローンでは、借主(家の購入者)の購入代金をいったん銀行が肩代わりする形で支払い、後は借主が貸主(銀行)に決められた金額を少しずつ返していきます。

ローンのメリット

ローンを利用するメリットで最も大きなものは、一度にまとまった金額が用意できなくても欲しいものが購入できるということです。特に、住宅や自動車など大きな買い物をする時には、このメリットが大きくなります。

住宅を一括で購入するとなると何千万円もの大金が一度に必要になりますが、ローンを組めば「月々決まった金額を数万円ずつ30年にわたって返して完済する」という支払いが可能です。

また、たとえ一括で支払える資金力を持っていたとしても、まとまった額が預金口座からなくなると不測の事態への備えができなくなることもあるため、そのような時にもリスクマネジメントの一環としてローンを利用できます。

その他にも、例えば住宅ローンならローン残高の1%を10年間所得税から控除する「住宅ローン減税制度」などローン利用者への優遇制度が存在します。

ローンのデメリット

逆に、ローンを組んだ時のデメリットでまず挙げられるものは「金利」の存在です。

ローンプランには金利が設定されており、一定期間のうち決められた割合で貸しつけられた額が増えていきます。

例えば年利3%の自動車ローンを組んで300万円の車を買ったら、1年で返済が終わったとしても48,969円が上乗せされます。

なお、2年返済なら94,638円、3年返済なら140,755円の金利がかかります。

次に、ローンは社会的なステータスが無いと貸してもらえないという点もデメリットの一つです。ローンを組む際に重要になるステータスには、収入やクレジットカードの返済履歴、職種や正社員かどうかなどがあります。

もしもステータスが低いとローンに先立って審査の段階で貸しつけを断られる場合があります。つまり、貸主としては継続して支払える能力があるかを確かめたいわけです。また、時には保証人が必要になることもあります。

さらに、支払いを続けているときにトラブルが発生して購入した物品を失っても、ローンは残ります。

自動車ローンの場合なら、ローン返済を続けている途中で事故のために車を失ってもローンの支払いは続けなければいけません。ローンの残額を一括返済するか分割で支払っているかはローンの種類によっても異なりますが、購入者が支払う必要があります。

その他、自動車ローンのように種類によっては頭金が必要となるローンも存在します。詳しくはローンの契約内容によるので、頭金が必要かどうかはよく確認しておきましょう。

車のローンは主に3種類存在

車の購入に使えるローンには以下の3種類があります。それぞれメリットとデメリットが異なるため、自分に合った支払い形態のローンを使いましょう。

ディーラーローン・自社ローン

ディーラーローンとは、自動車の購入時に契約できるローン形態のことで、カーディーラーと取引のあるカードローン会社に支払いを行うためその名前がついています。

購入時に契約できるローンとしては他に「自社ローン」というものがあり、こちらは中古車購入時に中古車販売店に支払いを行うローンのことです。 中古車販売店がどこも介さず自社だけでローンを組むためその名があります。

2つのローン形態はどちらも車の購入時に契約するという点では同じです。以下に両方のローンの主なメリットとデメリットを解説します。

ディーラーローンのメリット

ディーラーローンの最大のメリットは便利さにあります。

ディーラーローンではディーラーで車を購入する時にローン契約を結べるため、別に手続きを行う必要がありません。

また、ローンの審査も30分から1時間ほどと短時間で済むため、もし条件を満たしているなら手軽にローンを組めます。加えて、返済が終わるまで車の所有権はディーラー側にあるため、審査に通りやすいというメリットもあります。

さらに、 ディーラーによってはローンを組むことで便宜を図ってくれることもあるでしょう。例えば、ディーラーローンを組むならいくらか車の価格を割り引いてくれるかもしれません。

ディーラーローンのデメリット

ディーラーローンの最大のデメリットは金利が高いという点です。

後述する銀行の自動車ローンなら金利が最大4%弱までの所が多いものの、ディーラーローンでは8%近くに設定されているところもあります。

わずか数%の金利の違いでも車の金額と返済計画によっては返済金額がかなり違ってくる可能性もあるため、要注意です。

また、多くのディーラーローンではローンが適用される範囲は車体金額のみです。車体以外の代金は前払いとなる場合が多いので気をつけましょう。

その他、ローン完済までの最大返済期間が銀行のローンよりも短めに設定されがちです。ディーラーローンでは最大返済期間は7年か8年のところが多いものの、銀行ローンでは最大10年というところも多く存在します。

もっとも、このデメリットは言い換えれば利息が少なく済むということでもあります。

最後に、完済まで車の所有権が自分ではなくディーラーに帰属するということを忘れてはいけません。常識的な範囲のカスタマイズなどは認められている場合が多いものの、事故を起こした際の処理などで不自由な思いをする時があるかもしれません。

例えば、返済途中で事故を起こした場合は残額の一括返済を求められる場合もあります。

中古車が対象となる自社ローンはディーラーローンよりも条件は緩くなっています。

自社ローン(中古車)のメリット

自社ローンの主なメリットはディーラーローンよりも審査基準が緩いという点です。

破産を経験したりクレジットカードの支払履歴に問題があるなど、いわゆるブラックリストに載った人でもローンが認められる場合があります。

また、他のローンではパートやアルバイトおよび年金受給者はローン審査が通りにくくなりますが、自社ローンなら審査基準がかなり緩和されます。

また、金利が0%であるという点もメリットに挙げられます。これは中古車販売店は貸金業ではないため、金銭の貸し借りによって金利という利益を得てはいけないという法令があるためです。そのため、自社ローンを設定している中古車販売店はどの業者も金利は0%です。

自社ローン(中古車)のデメリット

次に、自社ローンのデメリットとしては車両価格に金利分が上乗せされる、保証金や保証人が必要になる、借り入れ可能額が低め、1年や2年といった短期ローンで返済しなければならないなどがあります。

自社ローンは一見お得なように見えますが、よく内容を確認すると他のローンを検討した方が良い場合もあります。不要なお金を払わないよう注意して条件を確認しましょう。

銀行ローン(信金、信販含む)

銀行ローンとは銀行が主体となって貸しつけを行うローンのことです。また、信金(信用金庫)ならびに信販(信販会社)の車ローンについてもここで解説します。

銀行ローンのメリット

銀行ローンの最大のメリットは金利が低い点です。

前述したように、ディーラーローンでは金利が8%弱のところもありますが、銀行ローンでは多くのところが4%弱までにとどまってます。

金利と並ぶ大きなメリットとして、車の所有権が購入者に帰属する点が挙げられます。車の買い替えやローンの借り換えも行いやすくなるため、便利です。 所有権は自分にあるため、思い切った改造なども可能です。

また、銀行のローンは総量規制(年収から借入可能額が決定される規則)の例外であり、年収の1/3以上の額でも借りることができます。

その他、免許取得費用など車に関わる代金にもローンが認められる、借りる銀行の住宅ローンを利用していれば金利優遇措置が取られるなどのメリットも存在します。

銀行ローンのデメリット

逆にデメリットとしてはディーラーローンよりも審査が厳しい点が挙げられます。加えて、ローンの審査には一週間程度かかることもあるため、時間に余裕を持たせた依頼が必要です。

信金・信販会社からの自動車ローンのメリットとデメリット

信金での自動車ローンの場合、車のローンプランを設定しているところがあり、そこでは銀行と似た条件で資金を貸しつけてもらえます。

メリットも銀行ローンと似ており、金利が4%程度とディーラーローンよりも安いところが特徴です。また、車庫購入費用など自動車以外にも車に関係した費用にもローンを適用できる点も似ています。さらに、審査は銀行よりも甘いという特徴もあります。

デメリットは、営業エリアが決まっており管轄外の業務に対応していないこと、手続きが手間である点などです。

信販会社とは信用払いを主な業務内容としている会社のことで、オリコやジャックスなどが主な企業です。ディーラーローンもおおむね信販会社を通して貸しつけを行うため、大まかな特徴はディーラーローンに準じます。

残クレ(残価クレジットローン)

残価クレジットローンとはディーラーローンの一形態ですが、条件が特殊なためここでは別のローンとして扱います。

ディーラーローンとの主な違いは、車の購入時に一定期間後にの買取を条件として含んでいることです。例えば、5年後に車を買い取ってもらうとすれば、その時の買取金額をあらかじめ購入金額から引いてもらってローンの支払いを行います。

残価クレジットローンのメリット

この方法の主なメリットは、通常のディーラーローンよりも支払う金額が少なくなる点にあります。購入金額から差し引かれる買取金額は新車価格の3割から5割である場合が多く、その金額分だけローンの支払い金額が安くなるためお得です。

次に、ディーラーローンよりも金利が大幅に少ない点も大きなメリットです。ローンプランによっては金利が4%を切る場合もあります。

さらに、契約内容を言い換えれば、あらかじめ買い取り額が保証されているとも言えるため、数年ごとに車を買い替えたい人にとってはありがたい条件となっています。

残価クレジットローンのデメリット

一方、残クレのデメリットを挙げると、車に思い切り乗れなくなるという点が挙げられます。

契約条件では、買い取り額を保証するために走行距離や車の汚れなどに制限がなされます。また、どんなに良い車でも契約期間を過ぎて乗り続けることはできません。

さらに言えば、車のカスタマイズは不可能です。ディーラーローンと同じく、所有権がディーラーにあるという点もデメリットに挙げられます。

残価クレジットローンは制限こそ多いものの、車を数年で買い替えたい人に向いているローンです。うまく使って、支払いを楽に済ませましょう。

金利には注意

ここまで紹介してきた通り、ローンを組むにあたっては「金利」が重要な項目となってきます。

ディーラーローンおよび残価クレジットローン、銀行ローン、信金ローンと様々な種類がありますが、ローンプランを選ぶ際には支払う金額を優先させて選ぶと良いでしょう。

ローンプランによっては、同じ車を買っても最終金額に数十万円の差が出ることもあります。

うっかり金利の高いローンを選択した結果支払いが滞ると、最悪の場合車を業者に引き上げられてしまうこともあります。引き上げまでの前段階としては遅延損害金の発生や督促状の送付などの段階があり、いきなり引き上げが行われることはありません。

しかし、ひどい場合には信用情報に傷がつくこともあるため、滞りなく払えるよう支払い金額を設定しましょう。

支払いが苦しい場合には、貸しつけた信販会社や銀行に相談すれば月々の支払い金額を設定し直してもらえることもあります。なるべく早めに相談しておくことも有効な手段です。

どのような方法をとっても支払いが苦しい場合には、車を売って代金をローンの返済に充てる方法もあります。ただ、この方法は所有権が購入者にあるタイプのローンしか基本的には使えません。

審査基準はどうなっている?

それぞれのローンによって審査基準の厳しさに差はありますが、具体的には以下の項目に気をつければ審査も通りやすいです。次の項目に該当していると、審査に落ちやすくなります。

・過去にローンの返済が長い間滞っていたり、債務処理で問題を起こしたことがある。
・税金の支払いが滞っている。
・年収に占める返済額の割合(返済負担率)が35~40%である。
・他社からのキャッシング回数が多い。
・アルバイト、パート、学生、年金受給者である。
・年収200万円以下である。
・今の職に就いて1年未満だ。
・申し込み内容に嘘があった。
・30代以上なのにローンやクレジットの利用経験が無い(スーパーホワイト)。

以上の項目に思い当たる節がある場合、金融機関により違いはありますが、それが原因で審査に落とされてしまう可能性があります。該当する場合はその他の支払手段を考えた方が良いかもしれません。

現金一括で買うのが一番お得だが・・・

金利がある以上は現金一括で買う方法が一番お得であると言えます。しかも、金利も審査も考える必要が無いため、購入手段としては最も楽です。しかし、車を一括で買おうとすると中々難しいのも事実です。

もしも新車を買いたい場合は、補助金を利用してはいかがでしょうか。国や地方自治体が提供いているエコカー減税やクリーンディーゼル補助金などの制度を利用すれば安く買える場合もあります。

あるいは、新車にこだわらず中古車を買うのも一つの方法です。

ショップによっては多少年式が古くても新品同様のものがあるため、そちらなら手が届くかもしれません。その車のどこが魅力的なのかを考えて、中古車でその条件を満たせないか考えてみましょう。

【最後に】ローンで購入するなら比較は必須

駆け足ながら、ここまで車のローンについて解説してきました。

ローンプランによって条件は違っているため、より良いプランを探すための比較検討を忘れないでください。未来は誰にも読めないものなので、軽はずみに支払い内容を決めると苦境に立たされる場合もあります。賢く選んで、楽しいカーライフを送ってください。

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