トップへ戻る

マツダのスカイアクティブとは?どんなエンジン?仕組みや搭載車は?

マツダのスカイアクティブとは?どんなエンジン?仕組みや搭載車は?

スカイアクティブとは、マツダが開発した新しいエンジンや車の構造技術です。その中でもスカイアクティブエンジンは、車の性格を左右する新しい技術として注目されています。この記事では、スカイアクティブというのはどのようなエンジンなのか、仕組みや搭載されている車も解説していきます。(※2020年1月更新しました)

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

マツダのスカイアクティブとは?

スカイアクティブとは、マツダが掲げている新技術の総称のことです。2010年10月にマツダの新世代技術として発表されています。スカイアクティブには、エンジンだけではなくトランスミッションやボディ、さらにはシャシーなどの技術も含まれています。

従来の自動車開発では、それぞれが主要コンポーネントを設計するので、個々の理想的な構造を追求するのが難しいのが難点でした。しかしスカイアクティブテクノロジーで、自動車を構成する要素を包括的に開発することで、車両全体が良くなるという利点があります。

特にスカイアクティブエンジンは、ガソリン、ディーゼル、さらには次世代ガソリンエンジンに分かれており、内燃機関の効率向上を図っています。

マツダのスカイアクティブエンジンの種類一覧

■スカイアクティブ G

スカイアクティブG

スカイアクティブ Gのエンジンは、従来のマツダのガソリンエンジンとは設計から大きく異なっています。従来のエンジンと比較をすると、15%ほど燃費とトルクが向上しているのが特徴。

出力が向上しているのも、ガソリンエンジンでは最大の14.0という圧縮比を採用していることにあります。これほどの圧縮比は、他のメーカーでは実現できなかったレベルです。なぜ圧縮比が高くできないかというのには理由があります。それはノッキングという問題です。

ガソリンエンジンの場合には、圧縮比を上げすぎると異常燃焼であるノッキングが起きます。レシプロエンジンでは、熱効率を上げるには、圧縮比を上げることが効果的です。しかしガソリンエンジンでは、高い圧縮で高い温度になると、自己発火によって異常な振動や部品の破損を引き起こすのです。

従来のエンジンでは、圧縮比として10.0ほどが限界とされていましたが、マツダはそれを大きく上回る14.0の圧縮比を実現しています。新しいスカイアクティブ Gは、ノッキングという問題を直噴技術の向上と、排気システムの効率化によって解決。

多くのメーカーでは、低燃費を実現するためにハイブリッド技術を開発しています。しかしマツダは、エンジンの効率を向上させることで、対抗しようとしているのです。スカイアクティブ Gというエンジンは、まさにエンジン屋としてのマツダの技術の塊とも言えます。

■スカイアクティブ D

スカイアクティブD

スカイアクティブ Dというのは、マツダが開発した乗用車用のディーゼルエンジンの事です。日本では、ディーゼルエンジンというと黒い排気ガスというイメージが定着していることもあり、ディーゼルエンジンの乗用車は数が少なかった背景があります。90年代に排気ガスが社会問題として取り上げられるようになると、ディーゼルエンジンはさらに無くなりました。

しかし欧州では、ディーゼルエンジンは燃費が良く、CO2の排気量が少ないエンジンとして、販売台数の半分がディーゼルエンジンほどの人気です。排気ガスの問題は、技術の進歩によって解決されているので、黒煙の問題はほとんどなくなっています。

しかし欧州では一般的なディーゼルエンジンも、日本では環境に悪いというイメージが抜けずにいました。ハイブリッドカーこそがエコカーというイメージが定着します。しかしマツダは、ディーゼルエンジンもエコカーエンジンと位置づけにおき、独自で開発を進めていました。

スカイアクティブ Dでは、特に排気ガス浄化技術が向上しており、窒素酸化物の処理を低コストで行えるようになりました。窒素酸化物の処理には、高価な触媒が必要なのですが、スカイアクティブ Dでは圧縮比を下げることで窒素酸化物を抑えます。処理の方法ではなく、問題になる窒素酸化物の発生を抑えるという方法を取っているのです。

さらに圧縮比を下げると、粒状黒鉛が増えるのですが、浄化技術を向上させることで、エンジン全体のコストを下げています。

■スカイアクティブ X

スカイアクティブ X

スカイアクティブ Xというのは、マツダが2019年に量産車に搭載する新しいエンジンです。世界の自動車メーカーが開発していたのですが、量産化までには至らなかったHCCIという技術を世界で初めて量産するエンジンです。

スカイアクティブ Xは、ガソリンエンジンなのですが、点火機構がディーゼルエンジンと同じものになっています。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良い点をまとめているエンジンです。

ガソリンエンジンでディーゼルエンジン並みの18.0という圧縮比ができれば、熱効率が非常によくなります。しかしガソリンエンジンで、高い圧縮比はノッキングという問題を併発します。そこでノッキングを完全に制御する方法を考える必要がありました。

マツダはノッキングを制御するために、スパークプラグを一時的に使用する方法を取ります。完全なHCCIは自然着火なのですが、スカイアクティブ Xでは完全なHCCIではなくスパークプラグの併用が必要です。しかし爆発の際に、ディーゼルエンジンの様に混合気が爆発するという面で、ガソリンエンジンとは異なります。

ガソリンを燃料にしながらも、ディーゼルエンジンのメリットが活かされるのがスカイアクティブ Xの特徴なのです。

スカイアクティブエンジンのメリット・デメリット

スカイアクティブエンジンには、メリットとデメリットがあります。それほどデメリットは多くないとはいっても、完全なエンジンなどは存在しないので考えておくべき点もあるのです。メリット・デメリットはエンジンの種類によって異なりますので、主な点を紹介しましょう。

■メリットとは?

・スカイアクティブ G
スカイアクティブ Gの場合には、低燃費ということが大きなメリットです。同じガソリンエンジンで、排気量も変わらないのですが、スカイアクティブ Gのエンジンを搭載しているデミオはハイブリッドカー並みの低燃費です。

ハイブリッド技術を使わずしてガソリンエンジンの効率を高め、可能性を広げたという点で、スカイアクティブ Gは非常に良いエンジンです。出力も高くなっているのも、運転を楽しむという点でメリットになるでしょう。

・スカイアクティブ D
乗用車にディーゼルエンジンを搭載するメリットを広く知らせたエンジンです。日本では、ディーゼルエンジンに良い印象を持つ人が少なかったのですが、乗用車にディーゼルエンジンを搭載する良さを一般化させたエンジン。

ディーゼルの燃費の良さとトルクフルな走りが魅力です。ディーゼルの乗用車の中でも、窒素酸化物が非常に少ないというのも、環境の事を考えるとメリットと言えます。コンパクトカーでもディーゼルエンジンを搭載しているのは少ないです。コンパクトカーでもディーゼルエンジンの走りを楽しめるのも長所でしょう。

・スカイアクティブ X
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンのメリットを組み合わせた、次世代のエンジンです。ガソリンエンジンの吹けの良さを活かしつつも、ディーゼルエンジンの低燃費とトルクが高い走りを実現できます。

■デメリットは?

・スカイアクティブ G
ガソリンエンジンであるスカイアクティブ Gのデメリットは、ほとんどないでしょう。不具合が報告されることも少なく、完成度が高いエンジンです。

・スカイアクティブ D
ディーゼルエンジンなので、DPFを再生するために、負荷をかけて回す必要があります。街乗りでしか乗らないという場合には、負荷が高い走りをしなくても良いのに、DPF再生のためにエンジンを回転させるのが手間になる可能性があります。高負荷の走りを定期的にする方以外には、少し不便だと感じさせる部分もあるのがデメリットです。

・スカイアクティブ X
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのメリットが合わさっているので、デメリットはほとんどありません。少し車体価格が高くなるので、ガソリンエンジンとの価格差を埋めるには、距離を走る必要がある点くらいでしょう。この点は、ハイブリッドも同じですので、さほど大きなデメリットとは言えません。

スカイアクティブ搭載車

スカイアクティブエンジンを搭載しているモデルの数が増えていますので、その中でも主になるような車種を紹介します。

■デミオ

マツダの量販コンパクトカーで、欧州でも人気の車種です。搭載されているスカイアクティブエンジンは、ガソリンとディーゼルの二つです。燃費が良くてシステムが少し複雑になるスカイアクティブ Dは高価になります。しかしスカイアクティブ Gはベーシックモデルになります。

1.3リッターエンジンの他にも、1.5リッターエンジンのモデルも設定されており、パワーある走りが楽しめるのが特徴です。スカイアクティブを搭載したモデルでも廉価ですので、気軽にマツダの技術を楽しめる車です。

■アテンザ

中型セダンの大きさですが、マツダでは最大クラスの車となります。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが搭載されています。

スカイアクティブ Gは2.0リッターと2.5リッター、スカイアクティブ Dは2.2リッターと大きめの排気量です。出力も排気量以上のものになっています。カタログ値では、標準クラスの燃費ですが、実燃費では低燃費なのが特徴です。

スカイアクティブは乗って初めて感じることができる!

スカイアクティブは、マツダが開発した新しい技術です。それぞれのパワーユニットには、メリットがたくさんあります。マツダらしく環境対策や効率向上を目指して開発したスカイアクティブという技術は、ドライバーを楽しませてくれることでしょう。

よりパワフルで、環境にも優しいマツダのスカイアクティブエンジン。実際に運転をすることで、マツダの技術を感じてみてください。ガソリンエンジンの常識を超える低燃費で、高性能なエンジンになっていることでしょう。

Googleでカーナリズムをフォロー!

カーナリズムをGoogleで優先するソースとして追加(新しいタブで開きます)
  • カービュー査定

❄ スタッドレスタイヤの準備はお済みですか?

レスポンス・カーナリズムと同じイードが運営するタイヤ通販「CARTUNEタイヤ」。1本から購入でき、取付店への直送もOK。サイズを選んで在庫と価格をチェック。

CARTUNEタイヤでサイズ・メーカーから探す ▶

関連するキーワード


エンジン 豆知識

関連する投稿


中型免許を取るメリットは?乗れる車と取り方・費用、8t限定の見方

中型免許を取るメリットは?乗れる車と取り方・費用、8t限定の見方

求人に「中型免許」と書かれていたり、仕事で4tトラックやマイクロバスを任されそうになったりすると、今の免許で運転していいのか、取るのにどれくらいかかるのか気になりますよね。センスがないと取れないのでは、と身構えている人もいるでしょう。中型免許は、車両総重量11t未満・乗車定員29人以下までの車を運転できる免許です。MTの普通免許を2年以上持つ20歳以上なら、教習所の技能15時限から取れます。2007年6月1日までに普通免許を取った人の免許は、すでに8t限定の中型免許です。この記事では、中型免許で運転できる車と取るメリット、8t限定の見方、受験資格、教習の時限数と手数料について解説します。


引っ越したら免許証の住所変更はどこで?必要なものと受付時間、マイナ免許証の場合は?

引っ越したら免許証の住所変更はどこで?必要なものと受付時間、マイナ免許証の場合は?

引っ越しが終わると、役所での住所変更に続いて免許証の住所変更もしなければなりませんよね。平日に警察署へ行く時間をどう作るか、何を持っていけば一度で済むのか、分からないまま後回しにしていませんか?免許証の住所変更は、新しい住所の都道府県の警察署や運転免許センターで、免許証と新住所が分かる書類を出せば無料で済みます。マイナ免許証だけの人は、警察へ行かずに済む方法も知っておきたいところです。この記事では、持ち方別の手続きとマイナ免許証の住所変更ワンストップ、手続きできる場所と受付時間、必要書類、かかる時間、期限と罰則について解説します。


転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

学科の問題で、路面に白い斜線入りの記号と黄色のUの字が描かれた図を見て、「×がないのになぜ転回禁止の終わりなのか」と迷った人は多いはずです。この標示は転回禁止の区間の終わりを示すもので、白い記号が「終わり」を、黄色のUの字が「何の規制が終わるか」を表しています。この記事では、転回禁止の終わりを示す標示と標識の読み方、始まりや区間内の表示との見分け方、転回禁止の場所で後退や横断ができるか、試験で間違えやすい点について解説します。


タイヤのリムとは?各部名称とホイールサイズ表記の読み方【2026年】

タイヤのリムとは?各部名称とホイールサイズ表記の読み方【2026年】

リムとはホイールの外側でタイヤをはめ込む部分です。リム幅・リム径・フランジなどの各部名称、17×7.0Jなどのホイールサイズ表記の読み方、タイヤ幅とリム幅の適合の考え方、リムガードや傷・へこみの修理方法までまとめて詳しく解説します。


ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

前を走る車のナンバーが「あ」や「わ」だと、自分の車と何が違うのか気になりますよね。ナンバープレートのひらがなは、その車が自家用か事業用か、レンタカーかを表す文字で、割り当ては法令の別表で決まっています。同じ文字でも車種で意味が変わり、「あ」は普通車などの登録車なら事業用、軽自動車なら自家用です。「お・し・へ・ん」の4文字はどの区分にも割り当てがなく、希望番号制度でもひらがなは選べません。この記事では、ナンバープレートのひらがなの意味と車種別の一覧、使われない文字と選べない理由について解説します。


最新の投稿


2026-2027年末年始の新幹線はいつ混む?予約開始日と混雑予想

2026-2027年末年始の新幹線はいつ混む?予約開始日と混雑予想

年末年始に新幹線で帰省するなら、いつ混むのか、指定席はいつから買えるのかが気になりますよね。家族そろって座れるか、「のぞみ」に自由席はあるのかも迷うところでしょう。2026-2027年の年末年始は、12月26日(土)から1月3日(日)までの最長9連休です。新幹線の帰省ラッシュは休みの初め、Uターンラッシュは1月2日・3日がピークになると予想します。指定席は乗車日の1か月前の10時に発売され、「のぞみ」は12月25日から1月5日まで全席指定です。この記事では、年末年始の新幹線の混雑予想と指定席の発売日、先行予約の方法、料金、取れないときの対処について解説します。


コスパ最強の中古セダンは?予算別の狙い目12台と維持費の目安

コスパ最強の中古セダンは?予算別の狙い目12台と維持費の目安

セダンに乗りたいけれど、新車は高く、選べる車種も少なくなっていますよね。中古で安く買えても、税金や燃料代がかさんで結局高くつかないか、不安になりませんか?国内で販売を終えた上級セダンにも、中古なら100万円前後から探せる車種があります。コスパを左右するのは車両価格だけではなく、排気量で決まる自動車税、13年を超えたときの税金の増額、ハイオク指定かどうかも大切です。この記事では、中古セダンが狙い目の理由、維持費まで含めた選び方、予算別のおすすめ12台、買う前に確かめたいことについて解説します。


ヒョンデ「バイヨン」を全面刷新! 全長4.25mの小型SUV、後席リクライニングと新ハイブリッドも

ヒョンデ「バイヨン」を全面刷新! 全長4.25mの小型SUV、後席リクライニングと新ハイブリッドも

ヒョンデは2026年10月12日、欧州向けコンパクトSUV「バイヨン」の新型をパリモーターショーで世界初公開しました。角張った力強い外観へ生まれ変わり、後席の居住性やデジタル装備も充実。ガソリン車に続き、2027年にはハイブリッド車を追加する計画です。


大型バイクのおすすめは?2026年に新車で買える22台と選び方

大型バイクのおすすめは?2026年に新車で買える22台と選び方

大型二輪免許を取って、いざ大型バイクを選ぼうとしても、車種が多くてどれにすればいいか迷いますよね。重さや足つき、維持費を考えると、初めての1台を決めきれずにいませんか?大型バイクは、排気量が400ccを超えるバイクを指します。450〜500ccクラスには170kg前後の軽い車種や、新車で100万円を切る車種があり、AT限定の免許で乗れるDCT車やスクーターもそろっているのは心強いところです。この記事では、2026年10月時点で新車で買える大型バイクから、タイプ別のおすすめ22台と、維持費、初めての1台の選び方について解説します。


アルピーヌ初のEV「A290」が日本へ! 218PSの電動ホットハッチ、11月19日に発売

アルピーヌ初のEV「A290」が日本へ! 218PSの電動ホットハッチ、11月19日に発売

アルピーヌ・ジャポンは2026年10月22日、ブランド初のEV「A290」を11月19日に国内発売すると発表しました。最高出力218PSのモーターと専用スポーツシャシーを採用し、一充電走行距離は360km。コンパクトな5人乗りのボディで、アルピーヌらしい走る楽しさを追求しています。