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トルクコンバーターとは?仕組みから交換まで

トルクコンバーターとは?仕組みから交換まで

当記事では車の変速機のひとつであるトルクコンバーター(トルコン)について詳しく説明しています。トルクコンバーターの仕組みから故障した場合の症状とその原因、修理に出した場合の交換費用について役立つ情報をまとめています。(※2020年4月29日更新しました)

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トルクコンバーターとは

トルクコンバーターってなんだろう

トルクコンバーターってなんだろう

トルクコンバーター(略してトルコン)とは、オートマチックトランスミッションを構成する装置の1つです。

MT車の、マニュアルトランスミッションのクラッチの役割を担っています。

知っておこう トランスミッションとは

トルクコンバーターの説明に入る前に自動車のトランスミッションの説明をしていきます。

トルクコンバーターの仕組みや構造を理解する上で、知っておいた方が良いことです。

トランスミッションとは、変速機のことです。

現在は様々なトランスミッションの仕組みがありAT車も多く普及していますが、元々はMT車しかありませんでした。

クラッチを踏み込んでから、シフトレバーを操作して、ギヤを変えるものです。

1948年にトルクコンバーターがA/Tに応用されてから、現在のAT車の開発がどんどん進んでいきました。

トルクコンバーターが実装されたおかげで、発進時のスムーズさと変速時間を短縮することが可能になり、ギヤは自動でチェンジされるようになります。

トルクコンバーターはトランスミッションの中で、現実的かつ完成度の高いシステムとして高い評価をされているのです。

トルクコンバーターの仕組み

トルクコンバーターはエンジンと、トランスミッションの間に設置されているパーツです。

トルクコンバーターを構成するパーツ、ポンプインペラ、タービンランナ、ステータにはそれぞれプロペラが付いています。

例えば一方のプロペラから回っていないもう一方のプロペラへ風を送ると、そのプロペラは次第に回り始めます。

そして回り始めたプロペラは次のプロペラへと言うように徐々に力が増していきます。

実際に、オイルコンバーターの内部では、風ではなくオイルが送られていると考えてください。

その遠心力でタービンが回転します。

タービンの回転軸はトランスミッションからタイヤへと伝わり、車を発進させるのです。

液体(オイル)が循環するためショックが少なく、エンジンとトランスミッション間で動力を滑らかに伝えることができるという仕組みになっています。

トルクコンバーターはどんなもので構成されているの?

トルクコンバーターは、ポンプインペラ、タービンライナー、ステーター(固定翼)で構成されています。ちなみに、トルコンは、トランスミッションとエンジンの間に搭載されている、ドーナツのような形状をしてます。

これらはフルードカップリング(流体継手とも呼ばれる)の総称であり、フルードカップリングの中にトルクを増幅させる仕組みが入って、初めてトルクコンバーターと呼ばれます。

トルクコンバーター内部は、比較的粘度の低いオイルが満たされ、循環する仕組みです。

入力側と出力側の回転差によりトルクの増幅作用が発生するようになっています。

トルクコンバーターの故障の症状と原因

トルクコンバーターが故障してしまうと、どのような症状が現れるのでしょうか?またどのような原因で故障してしまうかを詳しく説明していきます。

トルクコンバーターが故障してしまう原因は?

トルクコンバーターが故障する原因には様々な原因があります。

その中でも多いのは

・オイル交換を怠けてしまった
・違うオイルを使った
・オイル内にゴミが混入
・寿命

などが挙げられます。

トルクコンバーターが故障?故障の時に起こりうる症状

①異音がする

故障するとトルクコンバーターから異音が発生することがあります。

ただ必ずしも故障と言う訳ではなく、トルクコンバーター内に空気が入ることによって上手く作動しないことが原因のこともあるようです。

この場合はシフトレバーD→Nを何回か繰り返すと直ることがありますが、これは一時的なものとも考えられます。

またこの時にギアをN→Dにシフトする時に「ガクン」という振動が起こるといったことがあります。

この場合は故障の可能性が考えられます。

②変速が上手くいかない

変速が上手くいかない状態を「滑る」と表現することもあります。

変速が上手くいかなければ当然エンジンに動力がうまく伝わらず、ATミッションの「滑り」が起こり、車のアクセルを踏んでもあまり進まなくなってしまいます。

MT車はクラッチが減ることで滑るようになるのですが、AT車はトルクコンバーターでの制御がされています。

そのため、ポンプの磨耗が原因で規定の圧力を送ることが出来ないことが原因の可能性があります。

③燃費の悪化

トルクコンバーターが上手く作動していない状態での走行は、先ほども説明した通りエンジンに動力がうまく伝わっていない状態で走行することになります。

このまま走行すると使用したガソリンの動力は、ロスされてしまうことになるため、より多くのガソリンを使用することとなります。

よって燃費の悪化に繋がります。

トルクコンバーターの交換!交換方法は?費用はいくら?

トルクコンバーターを交換する際は、どのような方法があり、またどのぐらいの費用がかかるのでしょうか?詳しく説明していきます。

修理に出す

トルクコンバーターの修理は、基本的に購入したディーラー、もしくはメンテナンスショップに持っていくこととなります。

ATミッションは極めて複雑な電子制御のため、ただ交換すれば良いと言う訳ではありません。

関連するパーツ全てをチェックし交換するとなると、その対象となるパーツは広範囲になってしまいます。

無理をせず、お店にもっていくことをおすすめします。

トルクコンバーターの交換と費用

トルクコンバーター自体の価格はそれほど高くありません。

しかし工賃込みとなるとその金額は、およそ7~10万程度となります。

トルクコンバーターの交換はミッションを分解する作業が必要となり時間や手間がかかるので、その分工賃が高くなります。

トルクコンバーターのみでなく、ATミッションに関連する部品などを合わせて交換する場合は、20万円を超えることもあります。

これは車検の時にも言えることですが、トルクコンバーターに問題のある車両は車検に通すことが出来ません。

そのため車検時に不具合が見つかった場合もトータルの費用がかなりかかってしまうのです。

■法定費用
■車検業者への支払い
■トルクコンバーターの交換

これらの費用を合わせると、30万円程度の費用も覚悟しなければなりません。

状態によっては車を下取りに出すことを検討するほどの価格になることも考えられますので、状況に応じて焦らずに対処しましょう。

まとめ

以上トルクコンバーターとは?という説明から、故障の症状、修理費用などについてまとめてきました。

トルクコンバーターはAT車にとって、非常に大事な装置です。

またトルクコンバーターは非常に複雑な構造のため、故障したとしても自分で直すことは基本的に出来ません。

故障を思わせる不具合がある場合は、購入ディーラーもしくはカーショップに持っていくことをおすすめします。

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