BMW カブリオレとは?
BMW 8シリーズ 2018年
名前の由来は、和製英語で「オープンカー」つまり屋根がない(もしくは開放式の屋根を装備している)自動車の意味であり、コンバーチブルとも呼ばれますが、馬車の時代の名残からBMWでは「カブリオレ」と呼んでいます。
自動車の黎明期ではこのような車両が主流でしたが、雨や雪などが降っても濡れることなく運転できることが必要とされ、屋根付きの車へと移行していったのでした。
BMWでも主力商品の一つとなっており、ヨーロピアン・スタイルのオープンカータイプであることからそのラインナップは充実したものとなっています。
天気のいい日にはルーフを全開にして開放的な車の走りを味わいながら風を感じることができる。それがこの車の魅力と強みであるため、ドイツ国内外問わず多くの人たちから人気を博しています。
【現行車種】カブリオレの特徴は?
BMW 8シリーズコンバーチブル
カブリオレも年々進化しており、他社のカブリオレも含めてルーフ部分も「ハードトップ」と呼ばれるルーフ部分が金属もしくは樹脂製のもので出来ています。しっかりしたタイプのものと、ソフトトップと呼ばれるキャンバス生地やビニールで出来ているものがあります。
双方ともに利点があり、モデルによって選択できるものもあれば、設定されているものもあり、双方ともにトップ部分を解放できることには変わりありません。
現在BMWが製造・販売しているのは実質4種類で、2・4・8・Mタイプに分類されています。
かつては1・3・6シリーズも設定されていましたが、惜しまれつつも製造を終了したため現在は中古車市場にて見かけることがある程度でしょう。
基本的にはスポーツ・クーペの姉妹車であるという位置づけですが、晴れた日には屋根を外して風を感じながら走る姿は、若い世代を中心に羨望のまなざしで見られることも多いでしょう。
なんといってもカブリオレの一番の醍醐味は、やはりフルオープンで、爽快感を感じられるところでしょう。
一世代前のカブリオレタイプの車の弱点として、フルオープンでの走行時に運転席や助手席に風を巻き込み運転の邪魔になるといった事例もありました。
進歩とともにそういったことも最近のカブリオレタイプの車には殆どなくなっていることも、カブリオレ人気に一役買っているのではないでしょうか。
■【カブリオレ 2シリーズ】洗練されたデザイン
BMW 2シリーズ カブリオレ 2015年
この車はコンバーチブルでありながらも、ダイナミックなデザインかつエレガンスと自由をボディで表すというスポーティスタイルの新たな形を提言しているかのような、イメージです。
キドニーグリルを新規にデザインしたことによりフロントデザインがより洗練されいます。天気が悪い時に開閉するルーフ部分との連携は、きれいなラインを描くことによりオープンカーとしてもう一つの魅力を感じることができるからです。
内装でも、コネクテッド・ドライブというシステムを搭載しているため、各種サービスやアプリとの連動が可能です。他にも、エンターテインメント面においても目的地まで退屈することなく、快適にドライブを満喫できるよう考慮されています。
総合的に見ても開放感溢れるスタイルとシルエットの力強さと美しさはBMWユーザー問わず人気があります。
カブリオレ 2シリーズのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,440mmx1,775mmx1,415mm | |
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ホイールベース | 2,690mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,650kg | |
燃費 | JC08モード:15.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC | |
最高出力 | 135kW(184PS)/5,000rpm | |
最大トルク | 270N・m(27.5kg・m)/1,350-4,600rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動 | |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
カブリオレ 2シリーズの新車価格
カブリオレ 2シリーズの中古車価格
カブリオレ 2シリーズの中古車価格は、261.9万円〜498万円となっています。
グレードや状態、物によりますが、新車で購入するよりも比較的お安く購入できます。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年4月現在)
■【カブリオレ 4シリーズ】全身で風を感じよう
BMW 4シリーズカブリオレ 2013年
オープンカーの最大の魅力は、晴れた日に屋根をオープンにして自然の風や音をリアルに感じながら軽やかに走ることです。
都会はともかく、自然に囲まれたのどかな田舎道を走るとき、海の潮風や海水浴客の喧騒や波の音、山ならばセミなどの鳴き声や森林などからの音が心地よく感じることができることが人気を博する理由として挙げられます。
自然と一体になって走る理由の一つとして、この車は俊敏性が抜群でダイナミックなボディにエンジンそのものが加速性と効率性を両立した力強いものに装備し、内装も優雅な空間を提供しながらもスポーティあふれるデザインへと仕上がりました。
洗練されたデザインと力強さを求めることに成功した性能が重なり合った時、周囲の人たちからも一種の憧れとしてみられることでしょう。
カブリオレ 4シリーズのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mmx1,825mmx1,385mm | |
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ホイールベース | 2,810mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,880kg | |
燃費 | JC08モード:12.3km/L | |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHC | |
最高出力 | 240kW(326PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 450N・m(45.9kg・m)/1,380-5,000rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動 | |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
カブリオレ 4シリーズの新車価格
車両本体価格(消費税込)
440i カブリオレ Luxury | 9,780,000円 |
440i カブリオレ Luxury | 9,970,000円 |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
カブリオレ 4シリーズの中古車価格
カブリオレ 4シリーズの中古車価格は、282.6万円〜718.5万円となっています。
グレードや状態、物によりますが、新車で購入するよりも比較的お安く購入できます。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年4月現在)
■【M4 カブリオレ】革新的なクルマ
BMW M4クーペ
この車を語る前にまずは、BMW Mについて紹介しましょう。BMWはレースなどの参加に積極的で、そのための会社として立ち上げたBMWモータースポーツがすべての始まりでした。
現在の名称へと改めたもののMはモータースポーツを意味していることについては、自社の車をベースに、走るために生まれてきた車本来の「愉しみ」を味わってほしいという切実な願いをこめられました。
この車は4シリーズの仲間でありながらもMシリーズの一員であることから、モータースポーツで培ったノウハウを活かしながら、カブリオレの魅力を引き出すことに成功した車です。
独特のキドニーグリルはMタイプのものを採用しており、エンブレムが装備されていることやエンジンも専用のものを装備していることから、「音」についても官能的な音色を味わうことができます。
そのエンジンも力強く働き、運転する人をモータースポーツの醍醐味を味わいながら楽しませてくれるということをこの車が教えてくれることでしょう。
M4 カブリオレのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,685×1,870×1,390mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,810mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,880kg | |
燃費 | JC08モード:10.8km/L | |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHC | |
最高出力 | 331kW(450PS)/7,000 rpm | |
最大トルク | 550N・m(56.1kg・m)/2,350-5,500 rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動 | |
トランスミッション | 7速 M DCT Drivelogic |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
M4 カブリオレの新車価格
M4 カブリオレの中古車価格
M4 カブリオレの中古車価格は、953.4万円〜999万円となっています。
グレードや状態、物にもよりますが、中古車価格でも950万円超えとかなり高価な車ですよね。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年4月現在)
■【カブリオレ 8シリーズ】ラグジュアリー・スポーツ
BMW 8シリーズ・カブリオレ
カブリオレ 8シリーズは後述するM8カブリオレのベース車で、同車とは兄弟車という関係です。
兄貴分の車に恥じないデザインは、スポーティとラグジュアリーを両立することに成功し、スタイルとボディデザインとして生かしています。
最新鋭のテクノロジーを搭載しながら、ダイナミクスドライビング&ハンドリングでドライバーに走るための喜びを教えてくれるでしょう。
クーペの長所である卓越した運動性と美しさにオープンカーの開放性と優雅さを兼ねそろえた車であり、安全性と快適性、最先端な技術までもふんだんに取り入れたことから、ドライブの楽しさを倍増させてくれること間違いなしです。
カブリオレ 8シリーズのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,855mmx1,900mmx1,340mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,820mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 2,010kg | |
燃費 | JC08モード:13.6km/L | |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHCディーゼル | |
最高出力 | 235kW(320PS)/4,400rpm | |
最大トルク | 680N・m(69.3kg・m)/1,750-2,250rpm | |
駆動方式 | 4輪駆動 | |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
カブリオレ 8シリーズの新車価格
車両本体価格(消費税込)
M850i xDrive カブリオレ | 18,820,000円 |
840d xDrive カブリオレ M Sport | 14,780,000円 |
840d xDrive カブリオレ | 13,660,000円 |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
カブリオレ 8シリーズの中古車価格
カブリオレ 8シリーズの中古車価格は、1285.3万円〜1539.5万円となっています。
中古車と言えど、簡単に手が出るような価格にはなっていませんね。さすがカブリオレ 8シリーズ。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年4月現在)
■【M8 カブリオレ】進化を遂げたMの遺伝子
BMW M8カブリオレ 2019年
M8 カブリオレは、M4カブリオレ同様モータースポーツで培ったノウハウを活かした車です。
オープンカーの魅力である自然を感じながら走る喜びをプラスすることにより、さらなる走りの楽しみを提案してくれることから、Mの遺伝子を組み込まれた車が仕上がったのです。
ラグジュアリー&スポーティスタイルを両立した車で、8シリーズのよさを受け継ぎつつもMシリーズの血筋を受け継いでいます。
専用デザインもさることながら、内装もシートが特別仕様であることから通常のバージョンと一線を画したスタイルとなっています。
先進性あるデザインと性能は、ドライブや走ることの楽しみを増やしてくれるでしょうし、モータースポーツで得た知識などがこの車には息づいています。
M8 カブリオレのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,870×1,905×1,355mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,825mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 2,030kg | |
燃費 | JC08モード:-km/L | |
エンジン種類 | V型8気筒DOHCガソリン | |
最高出力 | 441kW(600PS)/6,000 rpm | |
最大トルク | 750N・m(76.5kg・m)/1,800-5,600 rpm | |
駆動方式 | 4輪駆動 | |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
M8 カブリオレの新車価格
まとめ
BMW カブリオレ8シリーズ
今回はBMWカブリオレの現行車を中心にお送りしましたが、晴れた日にさわやかで涼しい風を感じながら走るこの車は、まさにオープンカーの魅力を感じさせることでしょう。
カブリオレに関しては、BMWは特に力を注いでいるメーカーと言われております。そのBMWの理念のもと数種類のカブリオレをラインナップに加えているのは、BMWのこの分野における立ち位置を明確に表せていることの証明です。