マツダのスポーツ・クーペとは?
マツダ マツダ・ビジョン・クーペ
マツダのスポーツ・クーペの歴史はマツダの社名改称よりも長く、半世紀以上も前から販売されています。
スポーツ・クーペはクーペの中でもスポーティー性や動力性能を秘め、運動性が優れていることを指すことから、スポーツカー的存在ともなっています。
また、2人乗りということを軸に、シャープなデザインを強調しているとも言われています。
クーペタイプのブームを流れとしては、1960年ほどから世に知られはじめ、1990年代にかけ欧州、北米、日本でも各メーカーがバラエティ豊かなモデル販売されてきました。
マツダは他社メーカーがこだわりを持つ走行性能重視する中、流麗なスタイルでデザイン機能に観点を向け、ユーザーからの注目度を高めてきました。
マツダのスポーツ・クーペの特徴は?
マツダ 鏑(かぶら) 2006年
マツダが走行性能へのこだわりから手掛けていたのは、なといっても「ロータリーエンジン」です。
ロータリーエンジンは、シリンダー内で回転子(ローター)を回転させ、動力を得る内燃機関です。ロータリーエンジンはとてもコンパクトであり、車重軽減に役立ちレシプロに比べ70%の容積しかありません。
また、極めて対振動性が優れているため、ハイパワーエンジンとして優位点があり搭載されていました。
その後も、マツダの次世代エンジン「SKYACTIV TECHNOLOGY」の搭載により、さらに効率的なエンジン技術革新を実現してきました。
デザイン性としては「エレガントな上質なデザイン」を作り上げることを目指し、「魂動デザイン」の深化を表現したマツダ VISION COUPEモデルとして昇華しています。
そのため世界で最も美しいクルマとしても認められるほどで、スポーツカーの中でも美意識に誇りを持ち、熱狂的なファンだけではなく、他の自動車メーカーをも魅了しています。
■【特徴1】軽くて大きすぎない!
マツダ シナリ
マツダ スポーツ・クーペはライトウエイトスポーツカーのロードスターが有名です。
ユーザーがスポーツカーに求める要素としては、エクステリア・インテリア・車の持つ雰囲気・ハンドリング性能・エンジンの出力性能や感応性とさまざまな要素が存在します。
スポーツカーらしい2ドアスタイル、動力性能が水準以上であること、車両重量が1.000kg(1t)程度といった要素を満たせば、ライトウェイトカーというカテゴリーになります。
小排気量エンジンでも十分な走行性能を実現するために、車両軽減させなければなりません。
そこでライトウェイトカーは車両の軽量化が最大の武器となり、これに起因するハンドリング性能の高さ、小排出量で得られるアクセルワーク、コーナリングの楽しさを日常的に誰でも感じることができる軽量スポーツカーとなっています。
■【特徴2】パワフルなエンジン!
マツダ ロータリーエンジン
マツダのエンジン技術としては、小型・低振動・低騒音・高出力に優れているロータリーエンジンを採用し、90年代を代表するスポーツカーともいえるRX-7、その跡を継いだRX-8に搭載をしてきました。
近年では、SKYACTIV TECHNOLOGYの搭載車を多数展開し、好評を博しています。その性能はロータリーエンジンよりもさらに優れているとされ、将来的に利便性が増してくる可能性を秘めています。
そのエンジンの高性能を活かすために、ムービングパーツの軽量化や大径スロットルの採用により最大出力、最大トルクも大幅アップとなっており、高性能がエンジンパワーに対し荒れた道でも安全に乗りこなせる心地良いサポートがされています。
スポーツカーとしてはハンドリングもしやすく、クラッチ蹴りなどにより比較的楽にパワースライドが行えるということで、ドライバーとしてはエンジンのパワフル性は素晴らしい作りとなっているはずです。
■【特徴3】流麗なデザイン!
マツダ SKYACTIV-X搭載車 FRクーペ
マツダのデザイン性はクルマに命を与えるという究極な思考まで突き詰められており、単なる鉄の塊ではありません。ドライバーとクルマはまるで愛馬と心が一心となったエモーショナルなものに値します。
生物として生きている様をクルマに与え、生命力を強く美しくカタチに表現し、鼓動を揺さぶるほどの感動を感じさせてくれます。
その技術は、長年培ってきた造形力の積み重ねから生み出されたもので、デザインをより最高なものへと生まれ変えています。
しかし、マツダはその先を見据え、魂を宿していくことが次の課題と定義し、進み始めているのです。
【現行車種】マツダのスポーツ・クーペを紹介!
現在、マツダのラインアップの中では、ロードスター(4代目)と、ロードスターRFがスポーツ・クーペモデルとなっています。
ロードスターは、3代目に続き2世代続けて「カーオブザイヤー」を受賞、さらに2016年「ワールドカーオブザイヤー」、「ワールドカーデザインオブザイヤー」のダブル受賞するなど、世界各国で多くの受賞を果たし高く評価されています。
ロードスターRFのクーペには、ロードスターお決まりのオープンカースタイルを設計されており、ルーフを閉めた時のシルエットは、息をのむほどの美しさを感じさせてくれます。
また、ルーフを開けることで、開放感はロードスターならではの心地良さが味わえるオープンカーへと変化させることができます。
■【ロードスター】ギネスにも登録!世界一売れているオープンスポーツ
マツダ ロードスター
販売当初は希少となるオープン2シーターのロードスターも、アメリカ・日本・欧州と世界的ヒットを巻き起こし現在に至ります。
そのロードスターに刺激を受け各国の自動車メーカーも参入をし始めています。オープンカーの開発、販売が行なわれ、爆発的にオープンカーのブームの火付け役としてロードスターは黄金時代を走り続けてきました。
ロードスターの構造は、スポーツカーの伝統通りのフロントミドルシップ後輪駆動レイアウト、ライトウェイトカーとディメッション、それに50:50の重量バランス、低いヨー慣性モーメントを開発目標として作られ、AT車・MT車が存在します。
マツダ ロードスター
注目すべきサイズとして、全長は初代より短い作りになっています。さらに、パワートレインは軽量化や軽量材料実用化に伴い、先代から100kg以上の軽減化を実現しています。グレード「S」では重量を990kgを達成しています。
その最大の要因として、ボンネット、フロントフェンダー、トランクリットなどをアルミ製にしたことが挙げられます。
エクステリアの魅力も増しており、フロントビューは、オーバーハングをより低く短くするため、LEDヘッドライトとアクティブボンネットを採用。ソフトトップの収納スペースをコンパクトにすることで引き締まり、リアデッキのコンパクト化も実現しています。
ソフトトップの開閉は手動となりますが、操作力を軽減させたことで楽に行えます。
マツダ ロードスター
リアビューはU字と丸型を組み合わせられた形状の個性的なデザインとなり、サイドビューとは異なるモダンなクォータービューを作り上げています。
搭載されるエンジンは1.5L直列4気筒の「SKYACTIV G 1.5」で最高出力131ps/7.000rpm、最大トルク15.3kgm/4800rpmの性能となり、車両軽量からみて考えられないパワーエンジンとなっています。
マツダ ロードスターのスペック
【マツダ ロードスター S】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,915mm×1,735mm×1,235mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,310mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 990kg | |
燃費 | WLTCモード:16.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | |
最高出力 | 97kW(132PS)/7,000rpm | |
最大トルク | 152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpm | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
トランスミッション | SKYACTIV-MT 6MT |
情報は2020年3月現在の公式サイトより
マツダ ロードスターの新車価格
メーカー希望小売価格(税込)
RS | 3,334,100円 |
S Leather Package | 3,284,600円 |
S Special Package | 2,933,700円 |
S | 2,601,500円 |
情報は2020年3月現在の公式サイトより
マツダ ロードスターの中古車価格
マツダ ロードスターの中古車価格は、20万円〜414万円となっています。
グレードや状態、物によりますが、新車で購入するよりも比較的お安く購入できます。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年3月現在)
■【ロードスター RF】ハードトップの安心感!
マツダ ロードスターRF 2017年
ロードスターRFに搭載されている「SKYACTIV-G 2.0」は、環境・燃費性能が高められており、更にハイスペックとなっています。
先進安全装備としてアップデートや内装色の追加もありますが、ロードスター初となるテレスコピック構造の採用は、装備面で一つのうれしいポイントではないでしょうか。
これにより、スポーツドライビングを楽しむための正しいドライビングポジションをとることができます。
マツダ ロードスターRF
車室内には荷物スペースがなく、一定の不便さを感じられる方もいらっしゃるかも知れません。2人乗りとなると荷物のカバンなどはトランクルームにしまう事を強いられます。
しかし、トランク容量がソフトトップモデルとほぼ変わらぬ、127L確保されていますので、それほどの不自由さは、感じないのではないでしょうか。
マツダ ロードスターRFのスペック
【マツダ ロードスターRF】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,915mm×1,735mm×1,245mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,310mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,100kg | |
燃費 | WLTCモード:15.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | |
最高出力 | 135kW(184PS)/7,000rpm | |
最大トルク | 205N・m(20.9kgf・m)/4,000rpm | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
トランスミッション | SKYACTIV-MT 6MT |
情報は2020年3月現在の公式サイトより
マツダ ロードスターRFの新車価格
メーカー希望小売価格(税込)
RS | 3,900,600円 |
VS Burgundy Selection | 2WD(6MT):3,776,300円 2WD(6EC-AT):3,803,800円 |
VS | 2WD(6MT):3,735,600円 2WD(6EC-AT):3,763,100円 |
S | 2WD(6MT):3,439,700円 2WD(6EC-AT):3,467,200円 |
情報は2020年3月現在の公式サイトより
マツダ ロードスターRFの中古車価格
マツダ ロードスターRFの中古車価格は、166.6万円〜650万円となっています。
グレードや状態、物によりますが、新車で購入するよりも比較的お安く購入できます。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年3月現在)
まとめ
マツダ ロードスター 2020年
マツダのスポーツ・クーペにはギネス世界記録の称号がありスポーツカーとしてデザイン性が持ち味で、他社メーカーには劣らぬところがあります。
また、実用性に凝った作りでハイスペックモデルであるため、高級スポーツカーというイメージがあり、所持をしているだけでもステータスとなり、気分が高揚するのではないでしょうか。
このようなスポーツカーを一度は乗りこなし、性能を実感したい方のため提供され続けているのがロードスター、ロードスターRFとなっています。