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ジャパンタクシーとは?基礎知識や利便性、メリットとデメリットを解説

ジャパンタクシーとは?基礎知識や利便性、メリットとデメリットを解説

ジャパンタクシーは、従来のタクシーとは異なるワゴンタイプを採用した、室内空間が広々と確保されている高機能タクシーです。最近では導入を進めるタクシー会社も増えてきたため、街中や旅先で見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。ジャパンタクシーはバリアフリーに特化しており、誰でも乗り降りしやすいユニバーサルデザインなど、さまざまな魅力が詰まっています。そこで今回は、ジャパンタクシーの基礎知識や利便性、メリットとデメリットについて解説します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


ジャパンタクシーとは

ジャパンタクシーの車いす用スロープ

ジャパンタクシーの車いす用スロープ

ジャパンタクシーは、2013年の東京モーターショーで初めてコンセプトカーがお披露目された次世代型タクシーです。

従来のタクシーはコンフォートやクラウンセダンが定番でしたが、充実した車内空間を確保できるワゴンタイプを採用し、ゆったり過ごせる贅沢な空間を提供するタクシーとして2017年10月から実際に販売が開始されています。

ボディは小型ミニバンがベースとなっており、安全性能はトヨタ社が開発した「Toyota Safety Sense」を搭載しています。乗り降りしやすいパワースライドドアや、事故の危険を検知すると自動的に動作する衝突回避支援システムなど、安全性の高いつくりが特徴です。

これまでにないタイプのタクシーとして注目を集め、当初は東京日本交通とさくらタクシーの2社が導入しましたが、現在ではほかにも多くの企業が採用しています。

ジャパンタクシーの特徴

指を差す女性

どんな特徴があるの?

ここでは、ジャパンタクシーの3つの特徴を紹介します。

ユニバーサルデザインを取得している

ジャパンタクシーはバリアフリーに特化しており、「健常者や障がいのある人、お年寄りや子供、男女問わず、どんな人でも同じように使えるデザイン」の基準を満たしたユニバーサルデザインを取得しています。

例えばセンサー式の蛇口や自動ドアなど誰でも簡単に使えたり、点字が付いた缶飲料のように誰でも判別しやすかったりするデザインがユニバーサルデザインに認定されます。

乗り降りしやすく、どんな境遇の方でも使いやすいジャパンタクシーは、まさにユニバーサルデザインにふさわしい機能を有しています。

日本を象徴する伝統色

ジャパンタクシーのカラーには、日本を象徴する伝統色の「深藍」という色が採用されています。ジャパンブルーとも呼ばれる色で、世界で戦うスポーツの日本チームのユニフォームなどに採用される例もよく見られます。

基本グレードの「和(なごみ)」と上級グレードの「匠(たくみ)」の2種類が公道を走っており、ジャパンタクシーならではの高級感を保ちつつ、日本の景観に自然と溶け込むデザインが特徴的です。

室内空間のカラーリングも2種類あり、「琥珀」というブラウンを基調とした色と、「黒琥珀」というダークブラウンを基調とした色で、どちらもシックな雰囲気が漂います。

広々とした快適な車内空間

ジャパンタクシーの最大の特徴は、広々とした快適な車内空間にあります。全長×全幅×全高=4,400mm×1,695mm×1,750mmのボディサイズは一見するとコンパクトなようにも見えますが、車内空間はゆったりと過ごせるゆとりのある設計になっています。

静粛性も高いため、外部の音や走行音に気を取られずに過ごすことができるでしょう。

ジャパンタクシーの主な利用シーン

ジャパンタクシーはさまざまなシーンで利用できる利便性の高いタクシーです。ここでは、主な利用シーンを紹介します。

日常の買い物・通院

ショッピングする女性

買い物にも便利

乗り降りしやすいため、身体が不自由だったり体力面に不安がある人の日常の買い物や通院に利用すると便利です。高齢になり体力が落ちると、出かけることが億劫になりやすく家に籠もってしまいがちですが、ジャパンタクシーの力を借りると快適性の高い外出が可能になります。

また、子供を連れて外出するのは両親にとって一苦労ですが、車内空間が広いジャパンタクシーならファミリーで快適に乗車できるため、狭い空間に閉じ込められることに対する子供のストレスを軽減できます。乗車時間が長くなっても乗り心地を損なわないので、負担の軽減にもつながります。

旅行時の移動手段

後部座席の女性と子供

旅行でも使える(イメージ)

車高の高いワゴンタイプを採用しているため、体格が大柄な方でも身を縮めて乗らずに済みます。旅行時には荷物が多くなりやすい傾向にありますが、キャリーケースや大型の旅行カバンなどの荷物を抱えていても、ラゲッジスペースが十分に確保されているため余裕をもって収納できます。

目安としては、ゴルフバッグが4つ程度、大型のキャリーケースを2つ程度積み込み可能です。大きな荷物を持ちながら慣れない土地を移動すると大きな負担になりますが、ジャパンタクシーを利用すると移動もスムーズになるでしょう。

身体の不自由な方の足代わりに

車椅子に乗った女性

車椅子で乗り降りが可能

一般的なタクシーは車いすをラゲッジスペースに積み込まなければならないため、折り畳みができない車いすだとタクシーに乗れない場合が多いです。

しかし、ジャパンタクシーは車いすのまま乗り降りが可能なため、身体が不自由な人でも外出に対する心理的ハードルを少し下げられます。

ジャパンタクシーのメリット

メリット(イメージ)

メリットは?

ここでは、ジャパンタクシーのメリットについて紹介します。

誰でも乗り降りしやすい

ジャパンタクシーは助手席側後部ドアにパワースライドドアを搭載しているため、開口部が従来のタクシーと比較して大幅に広いのが特徴です。

地面から床面までの高さは320mmと非常にフラットな設計になっており、誰でも乗り降りしやすいというメリットがあります。身体を支えるのが難しい人のためにつり革や取っ手も設置されており、色弱を持つ方にも対応できる黄色のカラーリングを採用するなど、さまざまなハンディを抱える人に優しいつくりとなっています。

子供が乗車しやすいようにチャイルドグリップも搭載されており、老若男女全ての人がスムーズに乗り降りできるタクシーです。

スマホやタブレットの充電が可能

ジャパンタクシーの車内には充電用のUSB端子が設置されており、スマホやタブレットを気軽に充電できます。仕事の移動中にタブレットで資料を確認したい方や、旅行中にスマホのバッテリーが心もとなくなってしまった方など、活躍の範囲は幅広いサービスです。

また、夜間に乗車した際は読書灯の利用も可能なので、車内で目を通したい資料や本などがある場合でも暗さを気にせず作業に集中できます。

通常のタクシーと同じ料金

ジャパンタクシーは充実した機能を備えていますが、従来のタクシーと同じ利用料金で乗車できます。オプションの利用料などはかからないため、いつもと同じ価格で快適性の高いサービスを受けられる点は非常に魅力的と言えるでしょう。

ジャパンタクシーの燃料は電気モーターとLPG(液化石油ガス)のハイブリッドを採用しているため燃費が良く、コストを抑えられる要因となっています。

ジャパンタクシーのデメリット

デメリット(イメージ)

デメリットについても知っておこう

ジャパンタクシーを利用するにあたって、考えられるデメリットを紹介します。

見た目がタクシーだと判断しにくい

現在でも「タクシーと言えばセダン」というイメージは根強く残っているため、高級感を感じさせるワゴンタイプのジャパンタクシーを見かけても、タクシーだと判断しにくい場合も中にはあるかもしれません。

少しずつ導入は広まっていますが、まだ決して多いとは言えないため、認知度の向上にはまだ時間がかかる可能性もあります。

車いすの乗降に慣れていない運転手もいる

車いすのままでも乗り降りできる室内空間の広さがジャパンタクシーの魅力のひとつですが、運転手が乗降対応に慣れていないために、スムーズに利用できないというクレームも時折聞かれることがあります。

導入各社は運転手の教育に注力し、マニュアルの整備などを進めてサービスの質の向上に努めている状況です。

まとめ

日産NV200タクシー

日産NV200タクシー

ジャパンタクシーの魅力やメリット、デメリットなどについてお伝えしてきました。

ユニバーサルデザインを取得しているジャパンタクシーは、「誰でも乗り降りしやすく高機能」が特徴の新世代型タクシーです。さまざまなシーンで活躍が期待できるため、これまでよりさらにタクシーが身近になるでしょう。

料金は通常のタクシーと同じなので、乗車するとお得感も感じられます。まだ普及が限定的な面もあるため、一見するとタクシーだと気が付きにくい場合もありますが、見かけた際はぜひ一度、乗車してみることをおすすめします。

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