中古車査定までの流れ
中古車の査定って?
クルマを売却するときの流れを、7つのステップでご紹介いたします。
初めてクルマを売りたいと思っている方も、心配いりません!
■ステップ1:買取業者を決定する
中古車を売却するにあたり、まず決めなければならないのは、「どの買取業者に売却するか」ということです。せっかく売るのであれば、少しでも高く買い取ってくれる業者がいいですよね。
とはいえ、これまで何度もクルマを売ってきたという人ならいざ知らず、多くの方は知り合いの業者さんなどいないと思いますから、どこに売ったらいいのかと迷うかもしれません。
幸い、いまはインターネットでいろいろなことを調べられる時代。数多くある買取業者の中から、実績や口コミを調べて、絞り込むとよいでしょう。
複数の買取業者を比較できる「一括査定サイト」といった便利なものもあります。
もしこうしたサイトを利用するするなら、ひとつポイントがあります。
提携業者数が多いサイトを選ぶことです。たくさんの買取業者の中から選択できるからです。
加えて、大手買取業者と提携しているサイトのほうが、買取額を期待できます。そうした大手買取業者は、それだけ大きな販売網を持っているためです。
主な大手買取業者
大手買取業者には、どのような会社があるでしょうか。
ここでは、そのいくつかご紹介いたします。
・ビッグモーター
・ガリバー
・カーセブン
・アップル
・ラビット
・オートバックスカーズ
・ユーポス
・ネクステージ
・カーチス
・ホンダカーズ・U-Select
・ティーバイティーガレージ
・T-UP
・日産Ucars
「オリコン顧客満足度ランキング」など、マーケティングデータを集計し、提供しているサイトもありますので、そうしたものを参考に買取業者を決定できるでしょう。
■ステップ2:クルマをきれいにしておく
クルマをきれいに!
次に、簡単な清掃で構いませんから、査定前には洗車や車内掃除をおこなっておきましょう。
最終的な査定をおこなうのは、人ですから、印象も大切なポイントです。ちなみに、ボディーについたキズは修理不要。
査定額を少しでも上げようとして修理しても、結局アップは修理費の方が高くつくことになりかねません。買取業者は、自社で修理をおこなうノウハウも持っていますので、修理しなくて大丈夫です。
■ステップ3:実際に店舗へ持ち込む
続いてのステップは、実際にクルマを持ち込んで、査定してもらうことです。といっても、店舗に直接持ち込む方法のほかに、出張査定をおこなっている買取業者がたくさんあります。
もし出張査定を希望であれば、買取業者に確認してみましょう。査定にかかる時間は、だいたい30分~1時間程度です。
その際、クルマの状態や事故歴について聞かれる場合があるので、そこは正直に答えておきましょう。相手は、経験豊かな査定のプロです。黙っていても、結局分かってしまうことがほとんどです。
■ステップ4:売買契約を交わす
査定額に納得したら、今度は売買契約を進めます。その際、売却に必要な書類、クルマの引き渡し日、そのほか気になる点を確認しておきましょう。
特にローンが残っている場合、名義がローン会社などに設定されていることがあります。その場合は、所有者となっている会社に対して、所有権解除の手続きが必要になります。買取業者に相談しておくと、細かくアドバイスしてくれるでしょう。
■ステップ5:必要書類を準備する
必要な書類とは?
売却に必要な書類は、普通自動車と軽自動車で異なります。
それぞれ、ご説明します。
●普通車の場合
普通自動車の場合、以下のものが必要となります。
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車税納税証明書
・実印
・印鑑登録証明書
・委任状
・譲渡証明書
・自動車リサイクル券
加えて、振込で受け取る場合は「振込口座情報」が求められるでしょう。
このほかに、車検証に記載の住所と印鑑登録証明書の住所が異なる場合、住所変更が1回のみであれば「住民票」、複数回であれば「転出証明書」や「戸籍附票」が必要となるケースがあります。
もし、これらの書類が手元に見当たらない場合は、まずは買取業者に相談してみるとよいかもしれません。適切にアドバイスしてくれるはずです。
●軽自動車の場合
軽自動車の場合、以下の5つです。
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・軽自動車税納税証明書
・印鑑
・自動車リサイクル券
軽自動車の場合、印鑑は認印でOKです。印鑑証明書も必要ありません。
加えて、振込で受け取る場合は「振込口座情報」が求められます。
■ステップ6:クルマの引き渡し
次のステップは、クルマと必要書類の引き渡しです。ここで、署名や押印が必要となることもあります。
クルマを引き渡す前には、置き忘れているものがないか、今一度確認しましょう。特にチェックしておいた方がいい場所は、
・オーディオの中に入れてあるCDやDVD
・ダッシュボードやトランクの中にある荷物
・ETC車載器
です。
ナビがついているクルマであれば、登録してある自宅情報なども消去しておくとよいでしょう。
■ステップ7:代金の支払いを確認する
あとは入金を待ちましょう。契約通り、金額が振り込まれているか、必ずご確認ください。
振込期日は買取業者によって異なりますので、何営業日後の振り込まれるか、確かめておくと安心です。
これで、中古車査定から売却までの流れが完了です!
買取以外に、下取りという方法もある
下取りという手も
もし新しいクルマの購入も考えているのであれば、「買取」ではなく「下取り」に出すという方法も選択肢のひとつです。
下取りとは、いま乗っているクルマを引き取ってもらい、新しいクルマの購入資金に充てる方法。
ディーラーなどでは、それぞれ下取り価格表があり、そこからクルマの状態で減額したり、若干プラスさせたりしながら、下取り価格を決定します。
新車を販売するにあたり、値引きできない部分を、この下取り価格で調整する場合もあります。
■下取りのメリット
下取りのメリットは、購入と売却を同時におこなえるので、手間がかからないことです。
これまで乗っていたクルマの売却と、新しいクルマの取得が同じタイミングとなるため、自動車保険の車両入替手続きなども簡単に済ませられるでしょう。
買取相場に影響する要素
査定に大事なところって?
中古車の買取相場には、影響する基本的な要素があります。
これらの要素を知っておくと、気にするべきことと、あまり気にしなくてよいことが分かりやすいなるでしょう。
では査定で重要視されるポイントはどこでしょうか?
■車種
クラシックカー
査定のとき、大きな影響を及ぼす要素のひとつは「車種」です!
人気車種であれば、古いクルマでもそれなりの値段が付きます。
当然、同スペック・同程度でも、人気がある車種とそうではない車種では、買取価格に大きな違いが生じます。
極端な例を取り上げると、「旧車」とか「クラッシックカー」と呼ばれるクルマは、古いものですがプレミアさえついて取引されています。
例えば、2021年1月現在、日産 スカイライン 2000GT-Rやトヨタ スプリンタートレノは、30~40年落ちでも、数百万~1000万以上で取引されているケースがあります。
これは極端な例でしたが、車種が査定価格に大きく関わっているということがよく分かるでしょう。
■年式
年式も、査定価格に大きく影響します。もちろん、一般的には年式が新しいものの方が高く査定されます。
しかしそれだけでなく、現行型であるかどうかも重要なポイントです。古いクルマの場合、すでに先々代のモデル、もしくはそれ以上になってしまっているかもしれません。
とはいえ、メーカーのモデルチェンジ・サイクルによっては、10年落ちであってもデザインが大幅に変わっていないこともあります。その場合、買取価格の下げ幅は小さくすむケースがあるようです。
■走行距離
一般的に、走行距離は少ない方が高い査定価格となります。しかし、どんな場合でも少ない方がいいかと言うと、そうではありません。
エンジンなどの機械部品は、定期的に動かした方が良いとされているからです。一般的な走行距離の目安は、1年1万km程度とされています。
買取価格が低くなりやすい走行距離は、年式と比べて極端に走行距離が少ないか、反対に過走行の場合です。
■修復歴
修復歴ありは、買取価格に大きく影響する
修復歴は、とりわけ買取価格に大きな影響を及ぼします。
「修復歴あり」とは、骨格(フレーム)部品などを、交換したり、修理したりしたクルマのことです。一般財団法人 日本自動車査定協会では、「修復歴あり」に相当する修理箇所として、以下のような部分があげられています。
・フレーム(サイドメンバー)
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・各ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・フロア
・トランクフロア
「修復歴あり」のクルマは、骨格部分に損傷を受けており、しっかりと修理をおこなったとしても、走行性能に変化が生じている可能性があります。また、後々の不具合にもつながるため、買取相場では大きなダウンの要因となります。
■エンジン
たとえ修復歴がなくても、エンジンの調子が悪い場合、買取価格に影響が出ます。
エンジンはクルマの中心的な部分であり、修理には大きな費用がかかるため、査定金額がダウンしてしまうのです。
ただし、故障の程度にもよりますので、買取業者に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
中古車査定は難しくない!
今回は、中古車査定から、実際に売却するまでの流れをご紹介しました。
クルマを売りたいけれど、初めてのことなので、何を、どうしたらよいかわからないという方は、ぜひ参考になさってみてください!