トヨタ・マークXとは?
《写真提供:response》《撮影者 松下宏》マークX
マークXとは、半世紀以上も国内大手メーカートヨタの柱として活躍を遂げたミドルクラスセダン、マークⅡの後継車として誕生した車種となります。
2004年にデビューを果たしたマークXは、マークⅡという車種名のイメージ「マーク」を受け継ぎつつ、ボディフォルムなどの車体形状を大胆に一新することで、新たな車種マークXとして生産販売を開始しました。
当初国内ターゲット専用車種として生産販売を行なっていましたがその後、中国での生産を期に、その名は世界へと進展し販売が進みました。
その人気度としては、ミニバン・SUV全盛期というセダンとしては不利な時代でも安定したユーザーをキープし続けたクルマとなります。
しかし、そんなマークXは世間にビックネームとしてインパクトを与えつつも、残念ながら2019年12月に生産終了と幕を閉じています。
トヨタ・マークXのグレード
《写真提供:response》マークX 250Sファイナルエディション
グレードとは同じ車種における性能や装備の違いによる等級を表しています。マークXにはどの様なグレードがあるのか見て行きましょう。
グレードとしては複数あり分かりにくいのですが、まずはマークXのグレードは基本的に3つと憶えておきましょう。これから説明していくグレードにも役立つと思うので参考にしてみてください。
■標準グレード:『G』
■上級グレード:『S』
■最上級グレード:『RDS』
そして、グレードに表示されている「250」や「350」は排気量のことを指しています。250は排気量2,500cc、350は排気量3,500ccと考えるとグレードはとても分かりやすくなるでしょう。また、「Four」は駆動方式のことで4WDという意味になります。
さらにFパッケージは標準グレードから装備などの加飾を省き、値を落とした廉価なグレード、ファイナルエディションは販売終了発表と同時に出た特別仕様車であり、オプションとして「クリアランスソナー」などが装備されたモデルとなっています。
スポーツはその名のとおり、走りにこだわったグレードとなっています。この様に理解すると分かりやすくなります。
●250G Fパッケージ
●250G Four Fパッケージ
●250G
●250G Four
●250S
●250S Four
●250S ファイナルエディション
●250S Four ファイナルエディション
●250RDS
●250S GRスポーツ
●350RDS
●350RDS GRスポーツ
※(2019年グレード参考)
トヨタ・マークXの性能
《写真提供:response》マークX
250G F パッケージ・250G Four Fパッケージの性能は衝突安全ボディといった全グレード搭載のとてもシンプル装備のため、マークXを廉価価格で求める方に提供できるグレードとなります。
標準グレード、250G、250G Fourはスタンダードグレードとしては安定した内装・装備・燃費などが設定されているため、上級車にも劣らないグレードとなっています。
装備はスーパーインテリジェント6速オートマチックになりますが、近年見かけない後輪駆動と組み合わせ加速と変速フィーリングが良く燃費も良いグレードになります。また、シーケンシフトマチック装備もその見どころになります。
これだけの技術が盛り込まれていれば、街中を走るだけなら十分満喫できるでしょう。
250S・250S Fourはさらに上級グレードで、運転席・助手席が電動でシート位置を調節できるパワーシート機能やナノイー機能を始め、ドライブの楽しさを味わう為にアルミペダルのブレーキ、AT車専用のパドルシフトがセッティングがされています。
250RDS・350RDSはボディがワイルドになっており、見る角度により表情を変えるアッパーグリル、低く構えたバンパーとロアアングル、目ヂカラを感じさせるシャープなデザインのヘッドライト、これらによりフロントとの一体感が強調され大人のスポーティさを持ち合わせています。
ハンドリングを強化し、性能を路面にトレースするとともにFRの持つクセのないハンドリングを維持しつつ、マイルドな走りが楽しめます。
250S・250S Four ファイナルエディションは先ほども説明したように、マークXの最終モデルということもあり、クリアランスソナーがメインの装備となっています。
250Sと350SのGRスポーツはスポーツグレードとして性能がセッティングされており、19インチアルミホイール・マフラー・エアロなどを装備しています。
■トヨタ・マークXのエクステリア
エクステリアデザインとしては深彫りでくっきりとしたキャラクターラインにメッキ素材となりつやを感じさせる色合い、走り抜けるだけでクルマの輝きが湧き上がり、インパクトを与えてくれるエクステリアとなっています。
■トヨタ・マークXのインテリア
インテリアはブラック&レッドを合成したアルカンターラ、合成皮革シート表皮、レッドを配色したソフトレザードアトリム表皮が採用されており、洗練された面持ちが演出されており、車内での雰囲気・居心地としても高級車を体感できるでしょう。
トヨタ・マークX の特別車GRMN
《写真提供:response》《写真 トヨタ自動車》トヨタ マークX GRMN
マークX最高峰モデル GRMNはなんと、販売台数350台の限定特別仕様車であり販売当日完売。このグレードは売上を目指したのではなく、トヨタの技術を世間に知らしめるために販売したと言っても過言ではありません。
また、エクステリア・インテリアも若者が好む形状となり、特に足回りの見た目やボディの剛性に力を入れ、スポーティ性を超えてスポーツカーへと追撃している走行性能抜群のモデルと見られています。
そんなクルマを一度体感すれば、乗り飽きるということがないと言われるほどユーザーを魅了していました。
トヨタ・マークXの中古価格
《写真提供:response》《撮影 太宰吉崇》マイナーチェンジしたトヨタ•マークX
マークXの中古車情報をご紹介します。
250G F パッケージ | 30万円台~240万円台 |
250G Four F パッケージ | 60万円台~170万円台 |
250G | 30万円台~280万円台 |
250G Four | 40万円台~260万円台 |
250S | 150万円台~350万円台 |
250S Four | 150万円台~ |
250S ファイナルエディション | 240万円台~380万円台 |
250S Four ファイナルエディション | 250万円台~260万円台 |
250RDS | 200万円台~250万円台 |
250S GRスポーツ | 250万円台~340万円台 |
350RDS | 170万円台~260万円台 |
350RDS GRスポーツ | 350万円台~410万円台 |
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(20201年5月現在)
※表示価格は車両本体価格です。
マークXはハイブリッドではなく全グレードガソリン・AT車となっています。またファイナルエディションは、全グレードのなかでも今後の高騰化が予想されています。
■トヨタ・マークXの評判
思ったより燃費が良くて、高速道路での快適なエンジン音・安定性が良いとの評価を得ています。
他には乗り心地が良くFun to driveを実感する事ができるとの評価もあります。
まとめ
《写真提供:response》マークX プレミアム
自動車先進国だからこそブームの流れも早い日本。近年ではなくなりつつある高級車時代を味わってみるのも一つの楽しみ方で思い出として残る一台となってくれるでしょう。
そんな一台の候補にマークXの購入を考えてみてはいかがでしょうか。