スズキ クロスビーはどんな車?
≪写真提供:response≫スズキ クロスビー
近頃、世界ではSUVがブームとなっており、日本の街中でもいたるところでSUVの車を見かけるようになりました。しかし、大きなボディになりがちなSUVは「扱いづらく気軽に乗れない」と考えてしまう人も少なくありません。
そこでおすすめなモデルがスズキ クロスビーです。2017年に登場したスズキ クロスビーは、コンパクトSUVと呼ばれるジャンルで、大人が5人快適に乗れて悪路での走破性を備えながらもボディの大きさはコンパクトというモデルです。
大きなボディのSUVは、どこか重厚で迫力を感じるものが多いですが、スズキ クロスビーは見た目もカラーバリエーションも遊び心くすぐるようなデザインとなっています。
■コンパクトSUVとはどんな車種?
スズキ クロスビーは小型クロスオーバーワゴンとして、SUVのスタイルながらコンパクトなボディの「コンパクトSUV」であると紹介しましたが、この「コンパクトSUV」とはいったいどのような車のことを指すのでしょうか。
そもそもSUVというジャンル自体の定義がとても幅があり、判別も難しくなります。特徴としては、シート位置が比較的高く、SUV=Sports Utility Vehicleの名前の通り、アウトドアシーンなどでも利便性が高いモデルが多いです。しかし、日本の道路は海外と比べると狭く、大きなSUVではその大きさを持て余してしまいがちです。
このコンパクトSUVは、そんな道路事情にも対応したコンパクトさを備え、オフロードも走りつつ、都市のようなオンロードでも快適に走行することができる車となっています。日本におけるここ数年のアウトドアブームにも乗っかり、かつ普段は街乗りをするといったユーザーにはもってこいの車種といえます。
スズキ クロスビーの走行性能と燃費
≪写真提供:response≫スズキ クロスビー
コンパクトSUVであるスズキ クロスビーは、どのような走行性能や燃費性能をもっているのでしょうか。
今回はオンロードとオフロードの顔を持つ、スズキ クロスビーについて徹底解説していきます。
■走行性能
スズキ クロスビーに搭載されているのは1.0リットル3気筒の直噴ターボであるK10C型「ブースタージェット」エンジンです。このエンジンはまるで1.5リットルエンジンのような高出力かつ高トルクを生み出すことができます。
また、SUVの走破性として都市部のような舗装路はもちろん雪道のような滑りやすい道路状況でも4WDモデルを採用することにより、安定した走りをすることができます。「スポーツモード」ではエンジンの回転数を高めに維持し、高いトルクを生み出すことで急こう配でもパワフルに走ることができます。
「スノーモード」ではエンジンのトルクをある程度維持することで、滑りやすい雪道やアイスバーンでのタイヤの空転を抑えスムーズに走行することができます。他にも、ぬかるんだ地面でも発進しやすく制御する「グリップコントロール」や、急こう配の下り坂でも車速を約7km/hに制御できる「ヒルディセントコントロール」のような、様々なアウトドアシーンで活躍する機能が搭載されているのはSUVらしさがあります。
また、スズキの軽量かつ高剛性のプラットフォームであるHEARTECTと、優れたサスペンションを装備しているため、オフロードでも快適に運転をすることができます。
■燃費
スズキ クロスビーは「スズキグリーンテクノロジー」の技術を使った車で、環境に配慮した性能がたくさん詰め込まれています。マイルドハイブリッド機能は、減速時のエネルギーを有効活用するISGの搭載によりアイドリングストップ車用鉛バッテリーと、リチウムイオンバッテリーに充電することができます。
加速時にはバッテリーの電力を活かしてエンジンをアシストし燃費を良くします。また、よりパワフルな走りを実現する6速ATが採用されており、発進時を含め坂道といった場所での燃費性能も向上させ、走行時もこの6速ATを調節するパドルシフトで、よりダイレクトな走りも楽しむことができます。
スズキ クロスビーと他のコンパクトSUVの比較
≪写真提供:response≫スズキ クロスビー
日本のメーカーから、スズキ クロスビーの他にも様々なコンパクトSUVが発売されており、中には性能の面からもライバルとなるようなモデルもたくさんあります。また、スズキのラインナップの中にも車種や性能は異なるものの、どこか似た雰囲気のあるモデルも存在します。
今回は、そんな車とスズキ クロスビーとの比較を行っていきます。
■スズキ ハスラーとの比較
≪写真提供:response≫スズキ ハスラー
スズキ ハスラーという車をご存知でしょうか。スズキ ハスラーは軽クロスオーバーというジャンルで、軽自動車ながらアクティブな走りと遊び心のあるカラーバリエーションが特徴的な車です。このハスラーとクロスビーを並べて比較すると、お互い車種こそ異なるもののどこか共通した雰囲気を感じることができます。
それもその通りで、クロスビーはハスラーのデザインをモチーフに、コンパクトSUVとして生み出されたからです。丸目のヘッドライトなどの共通点を感じさせつつ、クロスビーは全体的にボリューミーな印象とサイドの形状などはSUVらしいインパクトを持って差別化されています。
クロスビーはハスラーが軽自動車規格として、実現できなかった走行性能や積載性を、コンパクトSUVという形にすることによってうまく兼ね備えたような車となっています。
■ダイハツ ロッキーとの比較
≪写真提供:response≫ダイハツ ロッキー
クロスビーと同じコンパクトSUVであり、よく比較されるモデルとしてダイハツ ロッキーがあります。ダイハツ ロッキーは新しいプラットフォームとCVTを搭載したコンパクトSUVであり、直線的なワイルドさがある車です。外観の比較としては、ロッキーが大型のバンパーを採用しSUVとしてのワイルドさを醸し出しているのに対し、クロスビーは丸形のヘッドライトに代表されるように、全体的に緩やかで優しめの印象があります。
ロッキーのフロントピラーは斜めに傾斜させることでSUVとしてのスポーティーさを出しているのに対し、クロスビーのフロントピラーは垂直気味で全体がバンのようなボクシ―さがあります。また、インテリアもロッキーはシンプルかつスポーティーさを感じさせる作りであるのに対し、クロスビーは特徴的なカラーリングで、全体的に遊び心を感じます。
車の見た目では、ロッキーは全体的にワイルドでスポーティーなSUVという印象を感じさせるのに対し、クロスビーはアクティブに遊び心のあるSUVといった雰囲気です。
それらが内装品にも現れており、撥水加工のシートや防汚のシートなど初めからオフロードを意識しつつ遊び心を取り入れた仕上がりをしています。
エンジン性能はどちらも1リットルのターボエンジンを搭載していてSUVらしい動作性能を発揮しています。
ただ、外観の違いに同じくロッキーが都市型のスポーティーな走りにむいているのに対し、クロスビーはレジャーやキャンプといった遊びにはもってこいのオフロード向けのスタイルとなっています。
スズキ クロスビーが向いている人
≪写真提供:response≫スズキ クロスビー
では実際にクロスビーが向いている人というのはどのような人なのでしょうか。SUVというと、普通は車体も重厚感があり内装は広々としていて、価格もそれなりにするイメージがあります。スズキ クロスビーの場合は、グレード設定がHYBRID MX、HYBRID MV、HYBRID MZの順に上がっていきます。
各グレードには2WDと4WDがあり車体のカラーリングが2トーンルーフや3トーンコーディネートかによっても値段が変わってきます。しかし、価格帯は税抜価格で164.1万円から204.7万円とSUVではあるもののコンパクトカーなどの車に引けを取らないリーズナブルさがあります。
では、スズキ クロスビーの内装や利用シーンからどのような人がこの車に向いているのか紹介していきます。
■利用シーン
クロスビーでおすすめの利用シーンは、やはり車のコンセプトが「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる愛すべき相棒」ということからも、レジャーやキャンプといった週末の遠出にはぴったりの車です。遊び心のあるデザインはもちろん、その内装もアウトドアシーンにはうってつけです。
リアシートは左右が独立してスライドするため、乗車人数や荷物の大きさによっては自由にシートアレンジをすることができます。また、アウトドアではバーベキュー用品のような大きな荷物を含め、大きな荷物を扱う時はラゲッジ側からもシートを操作することができ、スムーズに出し入れできます。また、シートの材質は撥水加工をしていたり、MZやMVのグレードでは防汚のラゲッジフロアであったりと、レジャーでも快適に過ごすことのできる装備がたくさんあります。
このように、街乗りだけでなく積極的にアウトドアに繰り出し、遊びにも使っていきたい方にはぴったりの車です。
■性能面
スズキ クロスビーは、ファミリーにも向いている車であるといえます。その理由にスズキの安全技術があります。
クロスビーに装備されるスズキセーフティサポートは、基本の衝突被害軽減ブレーキなどだけではなく、新たに全車速追従機能付きとなったアダプティブクルーズコントロールや、車線維持支援機能など安全運転、予防安全には欠かせない機能があります。
家族で遠出をする際も安心してドライブを楽しむことができます。
まとめ
≪写真提供:response≫スズキ クロスビー
今回は、スズキのクロスオーバーワゴンであるスズキ クロスビーを紹介しました。SUVのブームの中で、日本の道路事情にもフィットしたコンパクトSUVでワゴンとSUVの良いとこどりのようなモデルとなっています。
本体カラーは2トーンや3トーンコーディネートが可能で、遊び心満載の風貌に仕上げることができます。
また、内装や車内の様々な備品もレジャーを楽しむうえでは、至れり尽くせりの車といえるでしょう。