そもそも「図柄入りナンバープレート」とは…?
まず、「そもそも図柄入りナンバーって何?」という点を簡単にご説明をします。
ラグビーワールドカップ特別仕様 図柄入りナンバープレート
「図柄入りナンバープレート」とは、2017年4月1日より導入された自動車のナンバープレートで、ナンバープレートの背景に、イラストなど「図柄」を入れたナンバープレートです。
原動機付自転車のナンバーには、以前から図柄やイラストなどがデザインされたナンバープレートが発行されていましたが、自動車用ナンバーとしては初の試みです。
東京オリンピック特別仕様 図柄入りナンバープレート
先だって発行されたのは上記の2019年に日本にて開催される「ラグビーワールドカップ」の応援を目的としたラグビーナンバーと、2020年の「東京オリンピック」の応援を目的としたオリンピックナンバーで、寄付金有の場合はカラーデザイン、寄付金なしの場合は、白地のナンバーとなっています。
話題を呼んでいる1つの理由としては、上記の画像をみて頂いたとおり軽自動車(自家用のみで、事業用の軽は除く)の黄色ナンバーも白ナンバーに変更できるとして、軽自動車ユーザーをメインに人気を博しています。
「地方版図柄入りナンバープレート」導入までの経緯
■【2017年5月】 導入地域の募集を開始
2017年5月〜2017年9月30日は、地方版図柄入りナンバーの導入を希望する地域募集行い、41地域の導入が決定しました。
■【2018年5月】 軽自動車には「黄色い枠」が入ることが決定
2018年5月に、地方版図柄入りナンバープレートでは、軽自動車のナンバープレートに黄色い枠がつくことが決定しました。
オリンピックナンバー、ラグビーナンバーは、軽自動車であっても黄色の枠が無かったため、軽自動車ユーザーに人気を博しましたが、軽自動車ユーザーの取得率に影響が出ないか不安が残ります。
■【2018年9月】 全41地域のデザインが決定
国土交通省は、2018年9月地方版図柄入りの全デザインを公開しました。
■【2018年10月1日】 交付開始予定
国土交通省は2018年10月1日から地方版図柄入りナンバープレートの交付を開始しています。
地方版図柄ナンバーの申し込み方法は?
■どこから申し込む?
地方版図柄ナンバーの事前申し込みは、
・専用のWebサイト
・お近くのディーラー・整備工場
にお問い合わせください。
■地方版図柄ナンバーの料金は?
地方版図柄ナンバーの料金は地域によって異なります。
下記の料金は普通自動車・モノクロを選択した場合の地方版図柄入りナンバープレートの料金です。
フルカラーの場合は1000円以上の寄付金が必要です。
【デザイン詳細】全41地域 地方版図柄入りナンバープレート
何より気になるのは決定した41の地域の図柄入りナンバーが、どんなデザインなのか?そこに尽きると思います。
【※注意※】既に「最終デザイン案決定」としているものであっても視認性確保のためや、色合いの調整等でデザインが一部変わる可能性があります。また、画像右下のサイトロゴは、各地方のデザインに関係していませんのでご了承下さい。
■【東北】岩手・盛岡・平泉、仙台(宮城)、山形・庄内の地方版図柄入りナンバーのデザイン
まずは北から、東北地方での地方版図柄入りナンバーのデザイン案をご紹介します。
東北から応募があった地域は6ヶ所で、岩手、盛岡、平泉、仙台、山形、庄内となります。
岩手の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
盛岡の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
11月15日までの期間、岩手県ホームページ、若しくはFAX・郵送で各デザインを決定するための県民投票を行ない岩手、盛岡のナンバープレートデザインは上記のデザイン案で決定となりました。
岩手は、宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフとしたデザイン。盛岡は岩手山をモチーフとしてデザインされた図柄が選ばれました。
上記のデザインが視認性確保の理由などにより不可となってしまった場合は、県民投票結果の次点の作品を繰り上げ再提案するとしているようです。
平泉の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
作品コンセプト:世界文化遺産「平泉」を
同じく岩手県の平泉は、合計53点の応募作品の中から上記のデザインが最優秀作品として決定しました。
作品のコンセプトは、世界文化遺産「平泉」を。
2011年に世界遺産に登録された平泉の「中尊寺(金色堂)」をイメージした模様で、円は平和を意味したデザインとなっているようです。
今後の予定としては、国土交通省に上記のデザインを提案後、2018年夏頃に国がデザインを決定、同年秋頃に交付開始となるようです。
※冒頭にも記載していますが、視認性確保や色の調整等でデザインは一部変更となる可能性があります。
仙台の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
仙台 地方版図柄入りナンバー C案「豪華絢爛!仙台七夕まつり」
宮城県の仙台から8141件のデザイン投票の結果、3086票を獲得したC案の「豪華絢爛!仙台七夕まつり」が最終デザインに決定しました。
デザイン案を争ったのは3作品で、全て「伊達政宗」をモチーフにデザインされた図柄デザインとなっていました。
8141件のデザイン投票の男女比、年代比なども公表されていて40代女性からの投票が1090表で全体の13.4%、30代女性からが861表の10.6%と、比較的年齢層が若く、且つ女性からの支持や、人気が高いことが伺える結果となりました。
山形の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
庄内の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
山形、庄内地方の図柄入りナンバーもデザイン案が決定しました。
山形はさくらんぼをモチーフに、庄内は稲穂と鳥海山をモチーフにしたデザインとなっています。
山形5作品、庄内5作品からの投票で決定したものにデザイン修正を加えたものが上記となるようです。
■【関東】土浦・つくば(茨城)、越谷(埼玉)、成田・柏(千葉)、世田谷・杉並(東京)、前橋(群馬)、富士山(山梨)の地方版図柄入りナンバーのデザイン
続いては関東地方。
関東からは、土浦、つくば、前橋、越谷、成田、柏、世田谷、杉並、富士山と9箇所の地域から応募がありました。
決定したデザインは下記となります。
土浦の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
茨城県、土浦の図柄入りナンバーデザイン案も最終案が決定しています。
デザインのテーマは「風・空・彩」となっていて、土浦ナンバーが対象となる地域11市町村(土浦市、牛久市、龍ヶ崎市、石岡市、取手市、稲敷市、かすみがうら市、美浦村、阿見町、河内町、利根町)をイメージして、花火の花弁の数と帆引き船の帆の数を11枚としたデザインになります。
つくばの地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
茨城県、つくばからは3つのデザイン案からWebサイトにて11月15日までアンケート投票の結果、上記のデザインにて最終決定となりました。
筑波山の山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド筑波」を鮮やかなグラデーションで表現した作品となっています。
越谷の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
出典:越谷市
越谷のナンバープレートも上記で最終案が決定しました。
越谷の哀キャラ、ガーヤちゃんがあしらわれたシンプルなデザインとなっています。
前橋の地方版図柄入りナンバープレートのデザイン(最終案決定)
群馬県、前橋の図柄入りナンバーのデザインも、全112作品の応募の中から上記のデザインが選出され決定しました。作品タイトルは「前橋から見る赤城」。
現在のところ交付手数料は未定となっています。
成田の地方版図柄入りナンバープレート(最終案決定)
千葉県・成田市のデザインは上記で決定しました。
空に描かれた飛行機の七色の軌道は成田国際空港周辺の7つの市町が表現されているそうです。