アウディA6の概要
アウディA6とは、ドイツの自動車メーカーアウディが製造している高級自動車です。初代モデルは、アウディが1968年からアウディ100として販売していた車種の、後継車として1994年に発売がスタートしました。
通常のセダンタイプの他にも、ステーションワゴンタイプのアバントも非常に人気のあるモデルとなっています。
A6をベースとして、ステーションワゴンタイプだけではなく、ハイパフォーマンスモデルである「S6」やS6をチューニングされた「RS6」、RS6のステーションワゴンモデルの「RS6アバント」、A6ベースとなっている「A6オールロードクワトロ」といった派生車種も誕生しました。
プレミアムなセダンとしてだけでなく、ステーションワゴンタイプも設定されるなど、バリエーション豊かなモデルとなっています。
エンジンのラインナップも多くなっているため、予算や好みに合わせて選択できる点もA6の特徴です。
■アウディA6の歴史とは?
アウディA6の初代は1994年から1997年まで発売されていたモデル。
アウディ100の最終モデルが、マイナーチェンジを果たし、名称変更することで販売されました。
その後2代目のモデルは、1997年から2004年まで販売されていた車種。フルモデルチェンジされてからは、4ドアセダンとしては驚異的な0.28というCd値(空気抵抗係数)を実現しており、空力が非常に優れているモデルでした。非常に幅広いエンジンラインナップがありましたが、日本に導入されたのは2.4Lのモデルと2.8Lのクワトロでした。
2005年からは、3代目のモデルが発売されます。日本人のデザイナーがスタイリングを行ったモデルで、2005年世界・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞します。
4代目のモデルは、2011年4月から販売がスタート。「Innovation leader Through Progress Technology」をコンセプトに登場していたA7と共通するデザインを採用しており、2011年7月頃から右ハンドル諸国でも販売がスタート。
4代目のモデルから、環境性能が非常に向上しました。
アルミニウムとスチールを組み合わせて軽量化技術「アウディ・ウルトラ・ライトウェイト・テクノロジー」を採用しているのがポイントです。クラストップレベルの燃費性能を誇るのも特徴となっています。
アウディA6新型の内装・インテリアは?
上下に各種機能を選択できるマルチメディアシステムを搭載しています。
下側には空調コントロールやドライブモードを選択できる大型ディスプレイが搭載されているのも、最新の設備を搭載していることを感じさせます。
■アウディA6新型の内装はどう変化した?
A6新型は、バーチャルコックピットや、中央に位置しているディスプレイが特徴的なデザインになっています。
後席も広いスペースがあるので、乗っている人も余裕のスペースがあります。
バーチャルコックピットが新型A6の大きな特徴。高解像度のディスプレイには、様々な運転をサポートする情報が表示されます。AR技術を活用したヘッドアップディスプレイや、静電容量式のタッチパネルを採用しているので、ドライバーが操作しやすくなっているのが変化している点ですね。
新型A6には、MMIタッチレスポンステクノロジーが搭載されています。センターコンソールとインストルメントパネル内に2つのディスプレイが設置されているもの。
10.1インチのディスプレイは、上部に配置されており、インフォテインメント、まなナビゲーションを表示。また下部の8.6インチディスプレイには、コンフォート機能の操作などを行います。
これらの操作をする際に、MMIタッチレスポンステクノロジーが採用されているので、スマホのように快適に操作できるのも大きな変更点です。
アウディA6新型の外装は?
これまでの現行モデルでも、プレスラインがシャープになっていたり、ライト類のグラフィックにもこだわりがあり、従来モデルよりも新しいモデルに進化していることが明確でした。
アウディ車がモデルチェンジをすると、同様のスタイルが採用されており、同じようなフェイスになっているのが特徴の1つと言えます。
大きなフロントグリルは、存在感を高めるデザイン。迫力があるだけでなく、アウディらしさを強調しています。
後方にかけて、流線形にデザインされており、クーペのように流れていくラインが高級感を演出しています。上質な雰囲気を感じさせる外装デザインがA6の魅力です。
■アウディA6新型の外装・エクステリアの変更点
アウディA6新型になると、A8やA7に続く最新デザインを採用しています。ボディサイズがさらに拡大しているので、後部座席のスペースが拡大。
デザインだけでなく、インテリアにも良い影響が出ています。
アウディ独特のデザインのフロントグリルからは、アグレッシブさも伝わってきます。
これまでのモデルよりも、力強さがさらに増したデザインとも言えるでしょう。ヘッドライトも独特のデザインになり、よりスタイリッシュさが増しています。
夜でもアウディと一目で見分けることができるスタイル。
アウディA6新型のパワーユニット
エンジンのラインナップは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類になります。
新型A6のパワートレインには3.0LV型6気筒ターボのガソリンエンジンで、最高出力は340ps、最大トルクは550Nmです。
また、ディーゼルエンジンは、3.0Lで最高出力が286psで最大トルクは620Nmです。駆動方式は、前輪駆動の他にクワトロと呼ばれるAWDも設定されます。
これまでのモデルでは、エントリーを担う1.8Lエンジンでも従来の2.0Lエンジンの出力を上回る190psを記録。2.0Lエンジンの場合には、従来の2.8Lエンジンに匹敵するスペックを誇ります。
エンジンの排気量に対して、クラス最高水準の高性能なエンジンでした。組み合わされるトランスミッションも、推進力が途切れないようにギアを切り替えられる7速Sトロニックを採用していました。
アイドリングストップ機能や、減速時のエネルギーをバッテリーに回収するエナジーリカバリーシステムが搭載されているのも特徴。軽快に走行するために、ダウンサイジングされているとはいえ、パワフルな走りが可能でした。
新型A6になると、エンジンラインアップは少なくなりますが、それでもアウディの高級セダンにふさわしい、パワフルな走りを期待することができます。
マイルドハイブリッドを搭載しているので、モーターの力と組み合わせて、さらに力強い走りをすることができます。
走りの面では、パワーユニットと共に、静寂性が高められているのは注目に値します。マイルドハイブリッドシステムを搭載していることから、エンジンスタートやストップ時のショックや静寂性が高くなっているのは、良いポイント。
それと共に、車体自体にも静寂性を高める施工がされています。遮音ガラスを採用していたり、19インチのタイヤには内部に吸音スポンジを挿入したタイヤを設定しているので、静かに走行できるように設計されているのです。
パワーユニットだけでなく、車体全体が静かになるように改良されているのも新型A6の変更点です。
■アウディA6新型 マイルドハイブリット搭載へ
新型A6では、全車に48Vマイルドハイブリッドドライブシステムを搭載しているのが特徴です。そのため、制動時にエネルギーを回収し、走行時にモーターのアシストをすることができます。
回収したエネルギーは、55~160km/hの速度域で、エンジンを停止していても走行可能になります。エンジンのスタートやストップ機能も、22km/h以下で作動するなど、環境性能がさらに向上しているのが新型A6の新しくなっているポイントでしょう。
アイドリングストップから復帰する時にも、静かで滑らかに作動できるのもマイルドハイブリッドシステムの特徴です。高速クルージングをしている時に、エンジンが停止し、モーターのみの走行になっても、ショックやノイズに気が付かないほどです。
快適に走行でき、さらに燃費性能が向上したA6は、走りも燃費性能も楽しめるセダンに生まれ変わっています。
■アウディA6新型 PHVモデルも登場か
新型A6のパワートレインには、アウディのPHVであるe-tronが設定されるのではと予想されています。
マイルドハイブリッドだけではなく、PHVモデルも追加されると、燃費性能がさらに向上し、魅力あるモデルへと変化するでしょう。
e-tronがラインアップされているモデル、A3 Sportbackの燃費は、ハイブリッド走行で23.3km/L。燃費の面で性能が向上しているのが特徴ですので、A6にも搭載されることが期待されています。
A6ではボディサイズが大きくなるので、A3ほどの燃費にはならないとしても、カタログ燃費でも15km/Lほどの燃費になることが予想できます。もちろんその分車体価格は高くなり、その価格は1000万円近くなることでしょう。
最新装備を導入すると、その分価格が高くなりますが、従来モデルよりも走りも燃費も向上することが想像できますので、PHVモデルの追加も期待したいものです。
■アウディA6新型 最新情報オールロードが加わる!?
アウディ A6 オールロードクワトロ 新型 スクープ写真
2018年、アウディは『A6セダン/アバント』の新型を発表しましたが、第3弾となる『A6オールロード』新型も登場を控えています。
スクープ写真によると、開発車両はリフトアップされ、専用デザインのルーフレールやフェンダーフレア、Yスポーツ大径ホイールを装着し、フロントバンパー、サイドシルがワイド化されていることがわかります。
ちなみに、グリルのクロムストリップが生産型に採用されるかは不明。
パワートレインの詳細も見えてきた。7速SトロニックATと組み合わされる、3.0リットルV型6気筒TFSIエンジンを搭載し、最高出力340psを発揮。
また8速ティプトロニックと組み合わされる3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルは、最高出力286psを発揮。スポーツディファレンシャルが標準装備される見込み。
また2.0リットル直列4気筒ターボエンジンはラインアップされないと予想されています。
ワールドプレミアは2019年内とのこと。
■アウディA6新型 価格は
アウディA6新型の価格は以下の通りです。
Audi A6 55 TFSI quattro debut package 9,200,000円
Audi A6 Avant 55 TFSI quattro debut package 9,550,000円
Audi A6 55 TFSI quattro S line 10,060,000円
Audi A6 Avant 55 TFSI quattro S line 10,410,000円
■発売日は3月12日!
アウディジャパンは、新型『A6セダン』および『A6アバント』(ワゴン)を3月20日に発売すると発表しました。
まとめ アウディA6新型は魅力たっぷりのモデル
アウディA6新型は2019年3月から発売されることが発表されています。ステーションワゴンタイプの発売に関する情報はありませんが、それでもセダンタイプの新しいA6が日本でも導入されるのは、アウディ好きにとって嬉しいニュースです。
しなやかで力強い走りをすることができるA6は、ドイツ車らしくもあり、グレードアップしたモデルなのです。
今後のA6のグレードの追加情報にも注目していきましょう。