シガーライター(シガーソケット)って?
シガーライターとは、葉巻や紙巻タバコに火をつけるために用いる電気機器です。
自動車のダッシュボードに備え付けられていることが多いのですが、最近では、喫煙人口の減少に伴い、オプション装備となり、各種アクセサリー機器を使用するためのソケット部分として備わっているため、通称「アクセサリーソケット」とも呼ばれています。
一方、近年登場したEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)などでは、アクセサリーソケットとは別に、車載コンセントを標準装備している車種もあり、車両から電気を取り出し、電機装備や家電製品などへ給電できるものまで出ていますが、アクセサリーソケットに関していうと、DC12V(ボルト)電源は、基本的にエンジンを作動させるためのバッテリーであり、AC100Vの家庭用電源を賄えるほどの電力はないといいます。
さて、本来のシガーライターとして利用したいという場合は、その使用方法を知らない方もいらっしゃると思いますので、参考までに読み進めてください。
最初に車のキーの位置がACC、もしくはエンジンがかかっている状態にしてください。次に、タバコのマークが書かれた本体をソケットに押し込みます。
暫くすると本体が自動的に元の位置に戻りますので、引き抜いて熱くなった渦巻き状の電熱線の赤熱部分をタバコにあてて火をつけます。
■『シガーライター』という呼び方には違和感あり!?
最近では、電源を取る用途として使用されることが多いシガーライター。その呼称は多少違和感を覚えるほどです。
しかし、昔の車はほとんどシガーライターとソケットが装備されていました。時代が変わり、それらの装備がない、もしくはオプションの車両が増えてきたことにより、それに代わってアクセサリーソケットが普及されてきました。
そのようなことから、厳密には「アクセサリーソケット」、または「ソケット」という呼称が正しいのではないかと思われるかもしれません。ですが、ここではあえて、なじみ深い「シガーライター」という呼び方で話を進めさせていただきます。
シガーライターのソケット部分に配線されている上流には、トラブル防止のためにヒューズが取り付けられています。各メーカー・車種によって多少の違いはありますが、供給されるラインのヒューズは10A(アンペア)~15Aが多いようです。
そのようなことから、その範囲内であれば、ソケットを増設してもトラブルなく使えるといえるでしょう。
普通自動車では1920年~1950年代までは、電装品が少なくバッテリーの用途はヘッドライトやウィンカー、始動用ぐらいだったので、車載Vの電圧は6Vでしたが、電力を使ったパーツが多くなったことから12Vへと移行が始まり、今では乗用車は12Vが定着しています。
ちなみに、スマホを充電する際に必要な消費電力は概ね10W(ワット)以下といわれていますので、12V×15Aの仕事量をW換算すると、180Wになるので、スマホやタブレットを同時に充電したとしても、問題ないといえるでしょう。
しかし、ヒューズの容量以上で利用することはできませんので、ご自分の車の取扱説明書やヒューズボックスで確認をし、タコ足状態で利用する場合は、機器(ドライブレコーダー・ETC・スマホ・タブレット等の同時使用時)の消費電力の合計がその範囲に収まることが重要です。
【注意①】普通車と大型車では規格が異なる!
普通自動車ではDC12V、大型車ではDC24Vと規格が異なります。「DC」とは、車のバッテリーからくる直流コンセントのことで、家庭用のAC(交流)とは異なり、電流の向き・強さが一定なのが特徴です。そのため、家庭用の製品を車両のソケットで使用することはできません。
アクセサリー機器の電源として使う時は、DC12VとDC24Vでは、ソケットそれぞれに対応できる電気機器でないと故障の恐れがありますので、電気機器の対応電圧をチェックするようにしましょう。
チェックする方法は、商品パッケージに対応の電圧(12Vか24V車対応)などが記載されているので、その表示を確認してから購入することをおすすめします。
【注意②】輸入車は常時電源の場合がある!
輸入車の場合多くは、車のエンジンを切っても、ソケットに繋がっている機器には電気が供給され続ける車種もあります。当然、供給元はエンジンルームのバッテリーなので、そのまま長時間放置すればバッテリーが上がってしまいます。
輸入車に乗っている人は、必ず常時電源かどうかを販売店へ確認して、もし常時電源なら、エンジンを切る前に忘れずにソケットから電気機器を取り外しましょう。
また、スマホの充電や、FMトランスミッターなどを利用したい場合に、ソケットのサイズが合わないことは、よくあることのようで、国産のソケットで利用できる標準的なアクセサリー機器を使おうにも、多くの輸入車では奥行きが浅いので使用できないことがあるようです。
【注意③】シガーソケットがない!そんな時には増設するしかない!しかし…
■シガープラグ(シガーソケットの構造/仕組み)を簡単に説明
極性は、プラグ先端部がプラス極、プラグ側面の出っ張っている部分がマイナス極です。プラグをソケットに差し込むと、プラグの先端部と側面の出っ張っている部分がそれぞれソケットに接触します。シガーソケットの内側の金属全面が、シガープラグのスプリング(マイナス側接点)と接触する事により電気を流します。
■専門業者に任せた方が安心!
シガーソケットは(シガープラグもですが)、それ自体が"電極"ですので、取り付け・取り外しは丁寧に行いましょう。万が一破損してしまった場合は、カーディーラーや整備工場で修理してもらうことになるのですが、配線ミスなどによって火災になることもあります。
また、車種やグレードによってはシガーライターソケットの配線カプラーが無い場合もあります。
そういった場合にもディーラーにて部品を発注・購入することもできますので、そちらの方が安心です。
【使い方その①】トラックのシガーライター(シガーソケット)で、普通自動車用のアクセサリーを使う!
24V→12Vの電圧変換コンバーターを使えば、DC12V電源で動作する普通自動車用の様々なアクセサリーがトラックのDC24Vシガーライター(シガーソケット)で使用できる様になります。
使い方は、トラックのシガーライター(シガーソケット)に差し込むだけのものと、バッテリーに直接接続するタイプがあります。
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商品説明:電圧は常に13vで安定し、12v機器をつなげて使用するには最良品。乗用車と同じ感覚でアクセサリー機器を使用できることや、USB充電端子も付いているので携帯電話等の充電にも重宝です。
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【使い方その②】モバイルオーディオを繋いで音楽を聴く!
FMトランスミッターは、シガーライター(シガーソケット)から電力を供給して、記録された音声データをFMラジオへ飛ばして聴く為の装置です。最近はBluetooth搭載の製品が増えており、お持ちのスマートフォン(android、iPhone)からBluetoothで音楽を飛ばして聴くことができます。Bluetooth接続なら、iPhoneケースに入っていても関係ないので安心ですね。
※FMトランスミッターをつけていることで、FMラジオ受信時にノイズが入ることがある様です。
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商品説明:コンパクトで場所を取らない、FMトランスミッター。Bluetooth内の音楽を大音量で聞いてもノイズもなく、且つ、充電もできちゃう優れもの!
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【使い方その③】スマートフォンを充電しよう!
iPhoneやandroidなどのスマートフォンを充電できます。USBポートを二口以上備えた様々な製品があります。5V/500mA(つまり0.5A)出力のUSB充電器が多く、市販されています。
アダプター内部で、シガーライター(シガーソケット)のDC12Vを5Vに変換してくれるので、変圧器を別途探して購入する必要はありません。
中には5V2000mA(つまり2A)のUSBポートを備えた製品もありますが、急速充電対応の機器様の製品の為、誤って通常の製品に2000mA(つまり2A)を繋ぐと機器が壊れてしまう可能性も出てきます。
お使いの機器の説明書をよく確認してから購入しましょう。また、後部座席でシガーソケットを使いたい人の為に、延長ケーブルも市販されています。
■おすすめ商品(USB充電器)
商品説明:本体180gで超コンパクトサイズなのに機能面ではコスパも含めておすすめ商品。
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商品説明:Anker製品は、充電製品ブランドの中ではAmazon第1位のブランドです。通電中は青く光りますが、眩しくなくてわかりやすいのも便利です。
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商品説明:コードが長くて後ろの席まで届くのが嬉しいだけではなく、USBポートが4つも付いているので、ドライブ中子供達がタブレットを使っていても充電できるのが最高です。
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三連ともオンオフがあるため、使用しない時はオフにしておくことによりバッテリーに負荷がかからなくて安心。また、大元のソケット部分にはバッテリー数が表示されるため、今、どれだけのバッテリーを消費しているかがわかるのも魅力。
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【使い方その⑤】ドライブレコーダーをつないで情報を記録する!
万が一の事故の際に、ドライブレコーダーの記録は重要な証拠になります。値段は2千円台からある様なので、取り付けておくのも良いかもしれません。前述の様に、普通自動車のシガーライター(シガーソケット)は12Vですが、ドライブレコーダーはほとんどの製品が5Vで動作します。
ドライブレコーダーを購入すると、付属のプラグで、12Vから5Vに電圧を変換できる仕様になっている製品がほとんどです。
■おすすめ商品
※駐車中の録画の為、エンジンルーム内のバッテリーから給電する製品も中にはありますが、ここでは走行動画を記録する製品を紹介します。
商品説明:前後にカメラが付いていて、配線もシガーソケットひとつだけと簡単。コードの長さ、32GBのマイクロソフトSD付きと至れり尽くせりの商品。
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【使い方その⑥】イルミネーションライトを付けて、車内をドレスアップ!
LEDライトは淡色のものと、付属のコントローラーで自在に色を変えられるものとがあります。値段も比較的リーズナブルです。
商品説明:光と音楽の融合が楽しめる商品。シガーソケットのUSB口に差し込んだらすぐ点灯が始まります。
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商品説明:オンオフが自在で色と明るさが自由に変えられ、フットライトとしても取り付け可能。電源がシガーソケットなので誰でも簡単に取り付けしやすい商品です。
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シガーライター(シガーソケット)にドライブレコーダーを繋いだら、ほかのアクセサリーが使えなくなった!
シガーライターにドライブレコーダーを繋いだら、ほかのアクセサリーまでそんな時は、シガーソケットを二股に分岐させる分配器を取り付けることで解消できます。分波器はダイソーなどの100円ショップで、108円から324円で売られているものから、USBポートだけではなくコンセントの口も付いている商品があります。
ダイソーでは他にも、シガーソケットからUSB端子に変換するアダプターも売られています。自動車で外出した先で、スマホやiPodを充電したい時に助かりますね。
■おすすめ商品
商品説明:出力の高いカーインバーター。USBポートも4口付いていて、尚且つ、コンセントの口も付いているので便利さ極まりない。これは、アウトドアでも活躍できる一品。
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