トヨタの大型ミニバン「ヴェルファイア」
トヨタ ヴェルファイア
ヴェルファイアとは、トヨタが販売している人気の大型最上級ミニバンです。
実はヴェルファイアは、アルファードの二代目から独立して販売されているモデルでもあります。そのためアルファードとは基本設計がほぼ似ていて、当初の名前も「アルファードV」でした。
2008年にて「ヴェルファイア」として独立し、初めは国内専用でしたが徐々に海外にも輸出されるように。
そのデザインはアルファードとは対照的な「力強さ」「先進性」をモチーフにしており、全体からダイナミックさを感じさせます。
とくに特徴的なのは大きく迫力のあるメッキグリルと、キリッとしたヘッドライトでしょう。
■トヨタのヴェルファイア 圧倒的な室内空間 【画像多数】
トヨタ ヴェルファイア 内装
トヨタ ヴェルファイア 内装
トヨタ ヴェルファイア 内装
室内の圧倒的な広さと使いやすさで、とくにファミリー層に人気が高いです。
シートアレンジも多彩なので、好きなようにアレンジできる利便性も特徴です。
さらにミニバンの中でも燃費に優れていながらも走りの楽しさを味わえるので、お子さんを持つお父さん・お母さんからも多くの支持されています。
最新モデルでは、運転アシストなどの運転サポートが充実。
また、目線が高く見やすいので、女性でも安心して運転することができます。
■ヴェルファイアのハイブリッドモデルは2011年11月登場
ハイブリッドモデルは、初代ヴェルファイアのマイナーチェンジ時(2011年11月)に登場しました。燃費を重視するユーザーからの希望に答えて誕生したのです。
ハイブリッドモデルはガソリン車よりも燃費に優れているのはもちろんのこと、静寂性に優れつつパワフルな加速性能にも特化しています。
2015年1月には、現行の2代目へとフルモデルチェンジがされました。ここで新たに、「Executive Lounge」という最上位グレードが追加され、ハイブリッドモデルが充実していきます。
■2018年1月にはビッグマイナーチェンジで更にクールに
トヨタ ヴェルファイア
2018年1月、ハイブリッドモデルはビッグマイナーチェンジされ、デザインが大幅に変更されました。
とくにエアロパーツ装着車両は、エアロ部分が際立ち、より格好良さが際立っています。その存在感がさらに増した感じです。
内装に関しても、メーターや座席などの細部に高級感の拘りを発揮し、以前のモデルよりもさらに高級感が際立ちました。
またこの頃より、安全性能機能が充実するようになります。そのおかげで、2018年度のJNCAPでは「予防安全性能評価大賞」を獲得するようになったのです。
現行ヴェルファイア ハイブリッドモデルのスペックと燃費
トヨタ ヴェルファイア
ここでは、ハイブリッドの主なモデルについて、そのスペックと燃費を紹介します。
◯現行ヴェルファイア ハイブリッド スペック
・HYBRID X(標準モデル)
排気量 2,493cc(直列4気筒+モーター)
駆動方式 4WD
燃費 カタログ18.4km/L(7人乗り) 19.4km/L(8人乗り)
実燃費 13.03km/L(7、8人乗り共通)
全長×全幅×全高 4,935×1,850×1,950mm
車両重量 2,090kg
最高出力 112kW(152om)/5,700r.p.m
最大トルク 206N・m(21.0kgf/m)/4,400~4,800r.p.m
・HYBRID Z(エアロボディ)
排気量 2,493cc(直接4気筒+モーター)
駆動方式 4WD
燃費 18.4km/L
実燃費 13.03km/L
全長×全幅×全高 4,935×1,850×1,950mm
車両重量 2,140kg
最高出力 112kW(152PS)/5,700r.p.m
最大トルク 206N・m(21.0kgf・m)/4,400~4,800r.p.m
・Executive Lounge(最上位モデル)
排気量 2,493cc
駆動方式 4WD
燃費 18.4km/L
実燃費 13.03km/L
全長×全幅×全高 4,935×1,850×1,950mm
車両重量 2,240kg
最高出力 112kW(152PS)/5,700r.p.m
最大トルク 206N・m/4,400~4,800r.p.m
※情報は2019年9月現在のものです
ヴェルファイアの燃費をアルファード・エルグランドと比較
ヴェルファイア ハイブリッドの燃費を上記で紹介しましたが、他のミニバンと比較した時、燃費はどのくらい優れているのでしょうか?
兄弟車である「アルファード」、日産の最高級ミニバン「エルグランド」と比較してみましょう。
■アルファードの燃費と比較
・カタログ燃費
アルファード ハイブリッド :18.4km/L
ヴェルファイア ハイブリッド:18.4km/L
・実燃費
アルファード ハイブリッド :12.45km/L
ヴェルファイア ハイブリッド:13.03km/L
カタログ燃費に関しては、アルファード・ヴェルファイアともに同じ数値です。
しかし実燃費をみると、ヴェルファイアのほうが若干燃費が良いのですが、ほぼ同じといって良いでしょう。
■エルグランドの燃費と比較
エルグランドは日産が販売しているミニバンで、ヴェルファイアと同じく最高級志向でファミリー層に人気があります。この2車を比較している方も多いではないでしょうか。
こちらはハイブリッドが存在しないので、ヴェルファイアのガソリン車・ハイブリッド車、両方と比較してみましょう。
・カタログ燃費
エルグランド:11.4km/L
ヴェルファイア(ガソリン車):10.8km/L
ヴェルファイア(ハイブリッド):18.4km/L
・実燃費
エルグランド:9.41km/L
ヴェルファイア(ガソリン車):7.8km/L
ヴェルファイア(ハイブリッド):13.03km/L
こうして見てみると、カタログ燃費の時点でヴェルファイア ハイブリッドが圧倒的に有利なのが分かりますね。ガソリン車に関してはエルグランドの方が上ですが、ハイブリッドの実燃費を比較すれば、約3.5km/Lの差があります。
ヴェルファイア ハイブリッドの中古価格
ヴェルファイアを少しでも安く買いたいと思い、そのために中古での購入を検討している方も多くいます。では、新車と中古価格はどのくらいの差があるのでしょうか。
◯ヴェルファイア ハイブリッドの新車価格
・HYBRID X(標準モデル)
希望小売価格 4,547,000円~
・HYBRID V(標準モデル)
希望小売価格 5,344,000円
・HYBRID V Lエディション
希望小売価格 5,507,000円
・HYBRID Z(エアロボディ)
希望小売価格 4,799,000円
・HYBRID ZR(エアロボディ)
希望小売価格 5,491,000円
・HYBRID ZR Gエディション
希望小売価格 5,654,000円
・Executive Lounge
希望小売価格 7,599,000円
・Executive LoungeZ
希望小売価格 7,752,000円
※2020年3月現在
このように、エアロボディのほうが少し高いのが分かりますね。最上位モデルだと700万円超えです。
◯ヴェルファイア ハイブリッドの中古価格
・HYBRID X(標準モデル)
相場 1,800,000~2,500,000円
・HYBRID V(標準モデル)
相場 1,500,000~2,500,000円
・HYBRID ZR(エアロボディ)
相場 2,000,000~3,000,000円
・Executive Lounge(最上位モデル)
相場 3,500,000円~
※2020年3月現在
各モデルの相場を見てみると、おおよそ新車価格の「5~6割」程度になっているのが分かります。
最低でも150万円代、最高でも350万円代です。
新車では手が届かない方は、中古も検討してみることをおすすめします。
※情報は2019年9月現在のものです
ヴェルファイアを買うならガソリン車かハイブリッド車か
トヨタ ヴェルファイア
ヴェルファイアのハイブリッドは燃費に優れているのはもちろんですが、その他にもガソリン車より優れた特徴を知るために、ガソリン車とハイブリッド車のメリット・デメリットを見てみましょう。
◯ガソリン車のメリット
・車両価格がハイブリッドより安い(約80~90万ほど)
・人気のあるため中古で値崩れしにくい
◯ガソリン車のデメリット
・燃費が劣る
・ハイブリッド車よりも振動や音が大きい
◯ハイブリッド車のメリット
・エンジン+モーター動力のため、ガソリン車よりも馬力がある
・減税制度の恩恵が大きい
・走行音が静か
◯ハイブリッド車のデメリット
・ハイブリッドシステムが搭載されている分、車重が重くなる
ハイブリッド車のほうが燃費が良いので、車両価格は確かにハイブリッドの方が高いのですが、維持費を見ればハイブリッド車のほうが優れているのが分かりますね。
また、ハイブリッドはモーターとエンジンの両出力となるため、ガソリン車よりも力強い走行が可能となります。静寂性にも優れていますから、同乗者にも不快な思いをさせずに走行可能です。
以上のことより、ヴェルファイアに乗りたいと考えている方で、
・維持費を少しでも安くしたい
・力強い走行をしたい
これらの点を重視する人には、ハイブリッド車がおすすめです。
トヨタのヴェルファイア ハイブリッドの口コミ・評価は?
ここで、ヴェルファイア ハイブリッドの気になる口コミや評価を見てみましょう。
平均実燃費使用2年間で13.8km/ℓ、2年10カ月で、13.6km/ℓで大型ミニバンとしては、十分満足です。
ハンドルは軽いです。
静かで、内装に高級感あり。
価格が高い。OPたくさんつけると
500オーバーする。
一般道では
乗り心地は柔らかい。
しっかりとした足まわりの印象です。
サスペンションがしっかり動く(仕事している感じです)。
このように燃費の高さと、走行性能が非常に優れていることがわかる評価です。
他にも快適に過ごせるという評価もいただいております。
燃費レポート中心となりましたがクルマ全体の出来としては乗員が快適に移動出来る仕上がりになってます。
まとめ
トヨタ ヴェルファイア
以上、ヴェルファイア ハイブリッドについてご紹介しました。
ヴェルファイアはガソリン・ハイブリッドともに人気の高い車種ですが、「静寂性」や「加速のパワー」などを求めるのであればハイブリッド車がおすすめです。
免税や減税額が大きい・燃費が良いので維持費が安い、という経済面でのメリットも大きいですから、経済的な心配をされる方であっても、トータルで考えればいい車なのではないでしょうか。
車両価格がどうしても気になるのであれば、中古車をぜひ検討してみてください。