トップへ戻る

【豆知識】スタビライザーとは?その意味や気になる疑問にお答え!

【豆知識】スタビライザーとは?その意味や気になる疑問にお答え!

「スタビライザー」と言うと、最近ではスマートフォンやデジタルカメラなどをブレない様に保持する道具として知られていますが、自動車部品としてのスタビライザーは、よほど車に詳しい人でないと車のどこに付いている部品なのかわからないのではないでしょうか?今回の記事では、スタビライザーの果たす役割と、交換費用についても紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

スタビライザーとは?

ニスモから、日産BNR32『スカイライン』用スタビライザーキット

スタビライザーは英語の「stabilizer」がそのまま日本の自動車用語になったもので、そもそもの意味は「安定させるもの」という意味です。

スタビライザーは船や飛行機にも付いていますが、自動車の場合は左右のサスペンションをつなぐ棒状のバネの事を指します。

クルマのスタビライザーの役割は、クルマがカーブを曲がるときに車体が片側へ傾くローリング(横揺れ)を抑え、安定して走行するための役割を持っています。

スタビライザーの役割とは?

スタビライザー

スタビライザーが付いていると、クルマの左右のサスペンションは、曲がる時に自由にストロークする事ができなくなります。この「自由にストローク出来ない」と言う点が大事なポイントで、サスペンションの動きを抑制する事で、結果的にコーナリング時のローリングも抑制される事になります。

スタビライザーが付いているクルマは、最初からスタビライザーが付いている状態でサスペンションがセッティングされているため、スタビライザーを外すとコーナリング時にクルマが不安定になったりします。

スタビライザーって、絶対必要?

ランドクルーザー70

スタビライザーの動作原理は、左右のサスペンションのストロークを抑制する事で、コーナリング時のローリングも抑制する、と言うものです。

一般的な使い方をしているクルマであれば、オンロードでのクルマの安定性が何よりも大事なのでスタビライザーをつけていますが、オフロードだったらどうでしょう?

実は、オフロード車のチューニングでは、スタビライザーを外してしまう事があります。理由は、スタビライザーはサスペンションの動きを抑制してしまうからです。オフロードでは、何より長いサスペンションストロークが大事なので、そのストロークを規制してしまうスタビライザーは不要なのです。

ただ、極低速でオフロード走行をする場合は、スタビライザーなしで自由にサスペンションが動く方が有利ですが、スタビライザーなしのクルマでオンロードを高速で走ると、直進安定性が悪くなったりします。

スタビライザーを外す場合は、ご自分のクルマの使い方をよく考えて、自己責任で行いましょう。

スタビライザーの構造とは?

スタビライザーロッド

スタビライザーロッド

サスペンションの左右を結んでいる棒状のバネの事を「スタビライザーロッド」と言います。このスタビライザーロッドの反力で、左右のサスペンションの動きを抑制する事で、クルマを安定させる働きをします。

スタビライザーリンク

スタビライザーロッドは直接サスペンションに接続されていない場合が多く、スタビライザーリンクと呼ばれる部品を介して接続されている場合がほとんどです。

スタビライザーリンクのブッシュ交換は必要?

スタビライザーリンクには、ブッシュと呼ばれるゴム製の部品が付いています。このブッシュと呼ばれる部品が付いている事で、直接、金属同士が擦れ合う事もなく、振動や異音を抑制する働きをしています。

そのスタビライザーリンクのブッシュは、ゴム製なので経年劣化します。なので、車検の際に整備士からスタビライザーリンクのブッシュ交換が必要と言われる事もあるかと思います。

スタビライザーリンクのブッシュ自体は、それほど高価なパーツでも無いので、整備士が交換が必要と判断したのであれば、交換をお願いしましょう。サスペンションから異音が発生している場合、原因がスタビライザーリンクのブッシュである場合も多いので、油断は出来ません。

スタビライザーリンク

まとめ

今回の記事では、スタビライザーの役割についてお伝えして来ました。

スタビライザーの仕組みを正しく理解し、その構造を理解すれば、車検時には整備士さんと対等に話ができるかと思います。

信頼できる整備士のいる整備工場に任せれば安心ですが、車を運転するドライバー自身がより深い知識を持っていた方が良いことは言うまでもありません。

なにも足回り・スタビライザーに限ったことではありませんが、知識が深まれば愛車にもより愛着が湧くことでしょう。

車の事をよく知り、より良いカーライフを送ってくださいね!

H2 スタビライザーに関するFAQ

スタビライザーって、なに?

スタビライザーとは、サスペンションの安定性を向上させるための仕組みです。左右のサスペンションを棒状のバネで連結する事で、サスペンションの無駄な動きを抑えて走行安定性を向上させます。

  • カービュー査定

関連するキーワード


豆知識

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

当記事では駐車禁止違反(駐禁)について、違反をしてしまった際の反則金・罰金、違反点数などの罰則内容から、駐車禁止のステッカーを貼られてしまった場合にどうすればいいのか等の対処方法、駐禁の反則金の支払いについてや、違反をしてしまった場合はすぐに出頭すべきか否か等をまとめて掲載しています。(※情報は執筆時点のものです)


免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

交通違反や交通事故によって違反点数が加算され、一定の点数を超えると免許停止(免停)になります。免停となる点数や免停期間、免停講習はどのようなことをするのかなど、免停に関する疑問をわかりやすく紹介します。


金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

車を安く購入する方法にはさまざまなものがあります。中でも相場よりかなり安く販売されていることで注目されているのが金融車です。ここでは金融車とは何なのか、そしてメリットやデメリットについてわかりやすく解説します。


最新の投稿


輸入車買取センターの評判と高価買取の秘密を徹底解説

輸入車買取センターの評判と高価買取の秘密を徹底解説

輸入車を売りたいと思っても、「どこに頼めば正当に評価してもらえるのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。そんな輸入車オーナーの間で注目を集めているのが、輸入車買取センターです。大衆輸入車からスーパーカー・アメ車・旧車・EVまで幅広く対応し、全国どこからでもオンラインで査定から入金まで完結できるのが大きな特徴。さらに、元ポルシェジャパン代表が監修した査定体制により、オプションや希少性まで正確に評価してくれます。本記事では、輸入車買取センターの特徴や評判、高価買取の理由を詳しく解説します。


スズキ新型「ジムニー」発表!アダプティブクルーズコントロールも追加

スズキ新型「ジムニー」発表!アダプティブクルーズコントロールも追加

スズキは2025年10月15日、軽四輪駆動車「ジムニー」の新たな一部改良モデルを発表しました。実際の発売は同年11月4日より開始される予定です。


BMW新型「X2」発表!待望のディーゼルエンジン搭載モデル

BMW新型「X2」発表!待望のディーゼルエンジン搭載モデル

2025年9月9日、BMWはプレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおける唯一のSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)「X2(エックスツー)」の新たなディーゼルエンジン搭載モデル「X2 xDrive20d(エックスドライブニーマルディー)」を発表。同日より、全国のBMW正規ディーラーにおいて、注文の受付を開始しています。実際の納車は、同年9月半ば過ぎから開始しています。


スバル新型「レックス」発表!ついに4WDモデルが登場

スバル新型「レックス」発表!ついに4WDモデルが登場

スバルは2025年10月16日に、コンパクトSUV「レックス(REX)」の新たな4WDモデルを発表しました。「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用し、さまざまな道でもパワフルで余裕のある走りを実現したモデルです。


【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!?人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!?人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年9月新車販売台数ランキングによると、不動の人気を誇るホンダ「N-BOX」が1位なのはこれまでと変わらなかったほか、以下5位まで順位の変動はなく、順位が固定かされている様子が確認できました。6月にも新型となったダイハツ「ムーヴ」が3位で安定しており、同じくスライドドアを備えるダイハツの「タント」より人気があるようです。このほか12位だった日産「デイズ」が8位になるなど一部の車種が躍進を見せています。