トヨタセーフティセンスとは?
トヨタセーフティセンス
「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」は、安全運転をサポートするトヨタのドライバーサポート機能です。
これは、事故を未然に防いだり、軽減したりするのを目的に開発されました。自動ブレーキやハンドル操作のサポートをはじめ、6つの機能でドライバーのミスや疲れをカバーします。
トヨタセーフティセンスはは広い視野の「単眼カメラ」と霧や夜道に強い「ミリ波レーダー」で歩行者や車や先行車の割り込み、車のふらつきを検知してお知らせしてくれます。その上、適切な車間距離も保ってくれる優れものです。
では、なぜそこまでサポートするのでしょうか。それは、事故が起こりやすいシーンで車がドライバーのミスや疲れをカバーできると考えたことに起因します。
死亡事故の約7割の理由が「歩行者事故」「正面衝突・車線逸脱」「追突」です。集中力が切れそうなときや、ぶつかりそうなときにお知らせをしたり、操作性を向上する仕組みがトヨタセーフティセンスとなっています。
トヨタセーフティセンスは何のために必要?
トヨタセーフティセンスICS体験会
もちろん事故を回避し、被害の軽減を行うために必要です。
加えて、運転のストレスが少なくなるということにも繋がります。普段の通勤やお買い物はもちろん、高速道路や不慣れな道での走行、長時間ドライブのときにも「あってよかった」と言える機能です。
では、その他にトヨタセーフティセンスが必要な理由について見ていきましょう。
■歩行者を遠くから見つけるために必要
オートマチックハイビーム(自動ハイビーム)で先行車や対向車のライトを認識し、ヘッドライトの上下を自動で変更します。
ハイビームで遠くまで照らしながら走行する時間が増えることで、歩行者により早く気づく機会を作り出すので、事故の確立を低くできます。
■道路標識の見落とし防止に必要
ロードサインアシスト
ロードサインアシスト(標識読み取りディスプレイ)は認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに標識を表示します。
読み取るだけでなく、速度規制値を超えた場合に表示を点滅させお知らせることも可能ですので、見落としを防いでくれます。
■渋滞で距離を保つために必要
レーダークルーズコントロール(追従ドライブ支援機能)で速度が低いときに、先行車との車間距離を詰めすぎないように適切な距離を保ってくれる機能です。
先行車が移動したときは設定された速度で走行し、適切な距離まで移動します。
■線が見えないときにも必要
レーントレーシングアシスト(LTA)
レーントレーシングアシスト(ハンドル操作サポート)で、白線や縁石といった境界を認識し、はみ出そうなときにブザーとディスプレイで知らせます。
中央線が渋滞などで見えづらい場合にも、先行車を追従しお知らせしてくれるので安心です。
■はみ出したときに気がつくために必要
レーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)はウィンカーを出さずに、車線を逸脱しそうになるとブザーとディスプレイでお知らせします。
一部車種ではそれに加えて、ステアリング制御が作動して、ハンドル操作がしやすくなります。
■疲れを知るために必要
車がふらついていると車が感じたときには休憩を促すディスプレイを表示してくれます。
ぼんやりしていることに自力ではなかなか気づけないものですが、これからは車が教えてくれます。
■人やモノとぶつからないために必要
プリクラッシュセーフティ(夜間歩行者)
プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)は、映像天気が悪いときでもぶつかりそうな対象を検知。ブレーキを踏んだ場合はブレーキの補助を、踏めなかった場合は自動ブレーキで事故を軽減します。
トヨタセーフティセンスのメリット・デメリット
メリット・デメリットについても知っておこう
■メリット
メリットは、助手席に運転できる人を乗せているような感覚で運転できることでしょう。
標識や境界の支持はもちろん助かりますし、渋滞時に車間距離を自動で保ってくれる機能はとにかく手間が減るので楽です。
また、被害軽減をサポートする機能も「搭載されている」というだけで心にゆとりができます。
しかも、実際に駐車場での踏み間違い事故発生件数を比較したところ、事故の件数が装備してない車に比べ約7割減ったデータがある実力者です。
■デメリット
デメリットは運転を完全に車任せにできるわけではないという点です。
例えば大きいカーブや、上り下りの激しい道、大雨や大雪の悪天候、たくさんの人だかりは、センサーがうまく対応できず、機能が発揮されない可能性が高いです。
もちろん完全に不注意で脇見運転をしたら重大事故に繋がります。
有能なサポーターがいて楽に運転できてもあくまで、運転手はご自身です。見通しの悪い道はいつも以上に安全運転を心がけましょう。
トヨタセーフティセンスの種類
トヨタセーフティセンス
トヨタの安全技術全般が「トヨタセーフティセンス」の名称で呼ばれていますが、発売時期によって少し違いがあり、カメラで画像認識やレーダーで動作の認識という仕組みは変わりませんが、使用されている機器の組み合わせが違います。
2017年以前は、小型車向けと中大型車向けで使用している機器が異なりました。
ヴィッツのような小型車向けに開発された「トヨタセーフティセンスC」は、レーザーレーダーと単眼カメラを使用。クラウンやランドクルーザーのような中大型車向けに開発された「トヨタセーフティセンスP」は、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせでした。
2018年1月の「アルファード」「ベルファイア」以降、搭載されているのが、デンソーの「Global Safety Package」です。「単眼カメラ」で画像認識し、「ミリ波レーダー」で距離や動作きの解析、機械学習のデータとあわせて解析し精度が高いレスポンスを提供します。
以前のバージョンに比べ、カメラのレンズやイメージセンサーの精度が上がり、夜間でもハッキリした映像が撮れるようになり、レーダーの放射角度を広げ、電波を発する仕組みや受け取り方を調整することで、並走する車のような2つの物体歩行者を検知しやすくなりました。大きさも従来より6割小型化されています。
ミリ波レーダーのほうがレーザーレーダーより、天候や速度の幅でより汎用性が高く性能が良いです。レーザーレーダーも歩行者にも対応していますので、どんな状況で運転するかを踏まえて選べば良いでしょう。
トヨタセーフティセンスが搭載されている車種まとめ
トヨタ アルファード/ヴェルファイア
すべての技術に対応しているのが、アルファードやヴェルファイア、カローラスポーツ、クラウンで、これらの車種は最新の技術に対応しています。
一部実装一部オプションの扱いなのが、カムリやプリウスのようなセダン、C-HRやハリアーといったSUVです。先行車との間隔を保つレーダークルーズコントロールや実装される傾向にありますが、車線はみだしアラートやヘッドライトの調整はオプションとされていることが多いです。必要な機能を選べるからお得感があります。
また、アクアやヴィッツといったコンパクトカーは搭載可能ですが、オプションの扱いです。予算に合わせて完全に選択できるのが魅力です。
まとめ
トヨタセーフティセンス
いざというときもしっかりサポートしてくれるから、安心して運転に集中できる。そんな心地いいサポーターを愛車に乗せてみませんか?
気になったら、試乗してぜひとも効果を実感してみてください。