かっこいいコンパクトカー5選！燃費、価格も

コンパクトカーとは自動車をカテゴライズした時のジャンルの総称の1つですが、法律でコンパクトカーの定義が定められているわけでは有りません。

各メーカーがディーラーで販売する際に「コンパクトカー」というカテゴリーを設け、「コンパクトカー」として製造した車種をラインナップしているというようになっています。

つまりメーカーが、「これはコンパクトカーです」といえばコンパクトカーとなるわけです。意外にもザックリしたものと考えておけば良いでしょう。

しかし多少の定義づけはされていて、5ナンバー規格のナンバープレートが装着される、軽自動車以外の車種はコンパクトカーと呼ばれる傾向にあります。「全長4,700mm以下、全幅1,700mm以下、全高2,000mmでエンジン排気量2,000cc以下」のクルマが5ナンバーとなっています。

各メーカーがコンパクトカーとして販売している車種はこれに該当するのです。ちなみにこれらの項目を1つでも超えると3ナンバー規格になります。

以前は5ナンバー規格だったけれどフルモデルチェンジで3ナンバーになったという車種を見かけますが、それは市販車に求められる安全性能が高くなったことや、排気量の小さいエンジンにターボチャージャーを装着する（ダウンサイジングターボ）ようになったことで自動車税額を減少させているということも関係しているのです。

軽自動車より大きくて3ナンバー規格の車種よりも小さいという立ち位置にある車種、それがコンパクトカーといえるでしょう。

軽自動車より大きくて3ナンバー車両よりも小さいのがコンパクトカーですから、乗用車の中ではどちらかといえば小さい部類です。そのためかっこいいデザインを追求したモデルは多くなく、街乗りでの実用性を優先した傾向にあるため、スポーツという側面で判断すればかっこいいと断定できるモデルは少ないでしょう。

つまり、「走行性能の高さを期待させるスポーツ色を比較的多く持った車両」は希少であり、それをかっこいいと定義できるのです。車高や全高が低いようなものや、スポーツグレードとして展開されているもの、そしてエッジの効いた鋭い顔つきのクルマ、などです。コンパクトカーなのにゴツいイメージがある車種もかっこいい部類に認定しても良さそう。

こんな感じの条件に一致した車種を5台見つけましたので、ご覧ください。

スズキ イグニスは昨今のSUVブームに影響を受けたかのようなSUVテイストが特徴的なコンパクトカーです。ボディサイズ及びエンジン排気量はコンパクトカー全体では特別大きいわけでもなく、軽自動車に近いコンパクトカーとなっています。

最上位グレードのHYBRID MFには写真のようにルーフキャリアが標準装備されています。これがあることでアウトドア色豊かなクルマへと大変身。コンパクトカーでお手軽にSUVに乗っている気分を味わいたいなら買いの1台です。

無骨さにほんの少しのスタイリッシュさが加えられたようなフロントフェイスはギラつき感があり、現行車の中ではかっこいい部類といえるでしょう。4つのすべてのグレードはハイブリッド仕様となっています。低燃費でうれしいですね。

トヨタ自動車を長きにわたって牽引したコンパクトカー ヴィッツに代わり登場したのがヤリスになります。現代的でスタイリッシュかつクールなところはコンパクトカーと比べても魅力的なデザインですし、トヨタの5ナンバーコンパクトカーとして初めてTNGAプラットフォームが採用された車種でもあるのです。先代ヴィッツ以上のボディやサスペンション性能を備えています。

ガソリンエンジンモデルとハイブリッドエンジンモデルの2種類に大きく分けられ、ハイブリッド車についてはカタログ燃費（実燃費により近いWLTCモード）で最大36.0km/Lを達成しているのです。かっこよくて燃費の良いコンパクトカーに乗りたいならこれもおすすめ。

長きにわたってホンダのコンパクトカーとして存在し続けているフィットは今年の2月にフルモデルチェンジとなりました。

先代モデルのGK型はエッジの効いたデザインにスポーツグレードのRSもあったりと、カッコ良さ的には現行モデルよりも優れていましたが、現行モデルは映画「スターウォーズ」に登場するストームトルーパーみたいな顔つきがちょっとチャーミングであったり、ステアリングホイールが2本スポークになっていたりと凝り具合が見受けられるので、これはこれでかっこいいでしょう。

価格帯はヤリスより高めですが、運動性能の高さはそれよりも優れていると評価されることもあり、ヤリスの購入を検討しているなら合わせてチェックしたい1台です。

フォルクスワーゲンのエントリーモデルに該当するup！は総排気量1.0Lのエンジンが搭載されたコンパクトカーです。

軽自動車よりもほんの少し高いエンジンスペック、軽ターボ車並の最大トルクに加え、何と言ってもフォルクスワーゲンというネームバリューを備えています。

新車価格は160万円台と一般的なコンパクトカーと同じくらいですから、購入価格は安いといえるでしょう。フロントエアバックとサイドエアバックも装着されているのでいざという時も安心です。

5ナンバーの小型乗用車モデルとして販売されているスズキ ジムニーシエラは、排気量1.5Lのエンジンが搭載され、最高出力と最大トルクも一般的なコンパクトカー以上のスペックとなっています。ジムニーよりよく走る「ジムニー」といったところです。

ジムニーと比べてスタート価格は30万円以上高くなっていますが、ジムニーよりもエンジンパワーの欲しい人におすすめの1台となっています。フェンダーデザインもこちらのほうがよりオフロード車らしくなっているのもポイントです。

人間誰しもが同じ感性を持っているとは限りませんし、嗜好が違えば好む・好まない物も変化します。今回はコンパクトカー でしたが、どういうクルマに憧れや魅力を感じるのか、これを機会に一度考えてみてはいかがでしょう。新たな自分の発見があるかもしれません。