やっぱりSUVならアウトドアにガンガン使いたい!
トヨタ ランドクルーザー(ダカールラリー2020 参戦車両)
SUVは、近年ではそれ自体を所有すること自体がステータスと化している部分があるように見受けられますが、元々は人や物をしっかり積み込み、備わっている高い走破性で、僻地での業務や、アウトドアなライフスタイルを実現するための車であったはず。
しかし、近年ではSUV「的」スタイルの車でもヒットしてしまうことが分かったためか、二輪駆動しかラインナップされないモデルや、後席頭上や荷室を犠牲にしてまで流麗なスタイルに特化したクーペSUVなど、そんなんじゃアウトドアに使えないよ!と思うものもしばしば見受けられます。
そんなヤワなSUVじゃ物足りない、室内スペースにも余裕があり、走破性も諦めないSUVが欲しいあなたにおすすめの、アウトドア向けSUVをまとめてみました。
アウトドアにもガンガン使えるSUV、最新おすすめ5選
■【スズキ ジムニー】通れない道を探す方が難しい?!本格クロカン
スズキ ジムニー
その愛くるしいデザインが大好評となり、発売から2年が経過した今でも1年以上の納車待ち期間が発生すると言われるジムニー。
しかし、デザインの魅力だけでなく、クロカン四駆としてラダーフレームやローレンジを備えた四輪駆動システムなどを備えた走破性重視の本格派SUVであるのが、本来のジムニーの姿です。
そのため、大型のSUVでは躊躇してしまう細い道や、二輪駆動の軟派SUVでは到達できないような悪路の先の目的地にも余裕で到達できてしまうその魅力は、もはや軽クロカンSUVがジムニーしか存在しない現在、替えることのできないものとなっています。
スズキ ジムニー
さすがに定員乗車時には荷室はミニマムで、普段のお買い物の荷物すらちょっと苦しいほどのスペースしか確保されていませんが、そこは割り切って2人乗りとして扱えば、VDA方式で352Lのフラットで扱いやすいスクエアさが魅力の荷室となります。
その荷室フロアはグレードによって樹脂製の防汚タイプとなっており、アクティビティで汚れてしまった荷物の積載もなんのその。
また、やや段差ができてはしまいますが、後席を格納して前席を後方に倒せば長めの荷物も積載できますし、マットなどを敷くことで車中泊も可能そう。
ガンガン使い倒してこそかっこいい道具感も相まって、どんなアウトドアシーンでもサマになる存在感がジムニーの魅力でしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,725mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 0.66リッター 直列3気筒ターボ | |
WLTCモード燃費帯 | 13.2〜16.2km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 1,350,000〜1,705,000円 |
■【ダイハツ タフト】スカイフィールトップから星空眺める車中泊!
ダイハツ タフト
1代で大人気を築き上げたクロスオーバーSUV、スズキ ハスラーに対抗すべく登場したダイハツ タフト。
先ほどご紹介したジムニーと比べると本格度は薄れますが、それでも190mmの最低地上高に余裕のあるアプローチ/ディパーチャーアングルを備え、4WD車もきちんと設定があるなど、軽ならではのコンパクトサイズも合わせて狭い道や荒れた道でもグイグイ入っていける魅力を備えています。
特に4WDはブレーキLSD機能となる「グリップサポート制御」を備えるなど、電子制御を積極的に活用した現代的アプローチが特徴的。
今や軽自動車にまで装備されるようになった電動パーキングブレーキの標準装備によって、ロングドライブでも快適な全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)の用意がある点も、アウトドアで遠くまでお出かけした際は嬉しいポイントですね。
ダイハツ タフト インテリア
そんなタフトは、モノコックボディのスペース効率の高さにハイトワゴンの余裕ある全高、スポーティに絞り込んだりしない角ばったキャビンによる室内の余裕はハスラーの美点。後席はスライドこそしませんが、足元の余裕もたっぷりで普段使いにもぴったりの使い勝手の良さです。
そして何よりの飛び道具が、軽自動車として非常に異例な全車標準装備のガラスルーフ「スカイフィールトップ」。面積としては前席頭上に留まりあまり広くはありませんが、追加料金なしで豪華装備が体感できる点は軽自動車として画期的です。
広々とした車内で車中泊し、スカイフィールトップから星空や月を眺めたりしても、またとない経験ができそうですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 0.66リッター 直列3気筒157,500ーボ/直列3気筒 | |
WLTCモード燃費帯 | 19.6〜20.5km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 1,230,000〜157,5000円 |
■【トヨタ RAV4】タフさ満点!先進の四駆システムでオンオフ制覇
トヨタ RAV4 アドベンチャー
乗用車系のコンポーネントを活用しつつも悪路走破性も重視するという、クロスオーバーSUVとしては異例とも思える姿勢が特徴的だった初代を持つRAV4。現行モデルとなる5代目でもその姿勢は継承されており、なんとモデルレンジ中にシステムが異なる3種類の四輪駆動システムを備える点が特徴的です。
その中でも特徴的なのが、上級グレードに装備される「ダイナミックトルクベクタリングAWD」。走行状況に応じて前後トルク配分を制御するだけでなく、後輪左右のトルクを独立制御し、旋回時の車両安定性を高めるという、普及価格帯のSUVとしては非常に豪華なシステムとなっています。
また同システムは、二輪駆動時にはドグクラッチを活用したディスコネクト機構を備え、より優れた低燃費性能にも貢献。オフロードでの走行性能向上とオンロードでの効率向上、どちらも実現した欲張りなシステムです。
トヨタ RAV4 ハイブリッド
その他のガソリン車ではダイナミックトルクコントロール4WDが装備されるほか、ハイブリッド車では電気式4WDとなるE-Fourを装備するなど、求める性能に応じて幅広く選べる豊富な選択肢が魅力的なRAV4。
アメリカナイズされたボディサイズは初代から見比べると驚くほどの成長っぷりですが、その分室内ユーティリティも大幅に向上しており、荷室容量はクラストップレベルの580Lを実現するなど、アウトドアギアを満載しても余裕です。
こんなオールラウンダーが四輪駆動仕様でも300万円以下からラインナップされているのですから、人気が出ないわけがありませんよね。
いい意味でオモチャっぽい、遊び心のあるエクステリアの親しみやすさも相まって、相棒として長く活躍してくれそうな実力が感じられます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,610/4,600mm×1,865/1,855mm×1,690/1,685mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 2.5リッター 直4ハイブリッド/2.0リッター 直4ガソリン | |
WLTCモード燃費帯 | 15.2〜21.4km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,493,637〜3,662,728円 |
■【三菱 デリカD:5】8人で未開の地へ到達できるアクティブミニバン
三菱 デリカD:5
SUVなのか、ミニバンなのか、分類に困る不思議な存在が、三菱の誇るオールラウンドMPV、デリカシリーズです。
現行モデルとなるデリカD:5は、モデルチェンジせずに廃止かと思われたところでフェイスリフトと搭載エンジンをディーゼルのみに絞る大幅改良で存続し、「ダイナミックシールド」による眼光の鋭さでコアなファンからの人気を引き続き得ています。
フォルムはミニバンのそれながら最低地上高は185mmを確保しており、開口部が大きくボディ剛性で不利になりがちなミニバンボディながら肋骨のような骨格がボディを取り囲む「リブボーンフレーム」構造によって高い剛性も確保しており、4WDロックモードも備える4WDシステムで悪路もへっちゃらです。
三菱 デリカD:5 インテリア
新たに大幅改良で高級感が増した室内は、2列目がベンチ仕様の8人乗り、キャプテンシート仕様の7人乗りの2種類を用意。大型クロカン車でも多人数乗車が可能な仕様が用意されている場合もありますが、8人が伸び伸びと乗車できる余裕と高い走破性能の両立は、デリカD:5ならではの特徴でしょう。
基本プラットフォームなどをキャリーオーバーした大幅改良によって、細部に至るまで熟成を進めることが可能になり、ディーゼルエンジン搭載ながら騒音レベル・振動レベルなども大幅に改善が進んでいます。
アウトドアの世界でもファンの多いデリカD:5なら、どんなアクティビティに乗り付けても尊敬の眼差しが得られることでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,800mm×1,795mm×1,875mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 2.3リッター 直列4気筒ディーゼルターボ | |
WLTCモード燃費帯 | 12.6km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 3,558,000〜3,974,000円 |
■【トヨタ ランドクルーザー】どんな道でも快適に走破できちゃう王者
トヨタ ランドクルーザー
国産SUVトップクラスの実力とステータス性を持つ本格SUVが、トヨタの誇るランドクルーザーでしょう。
他国のクロカン車にも同じ例が見られるように、軍用四輪駆動車をルーツに持つランドクルーザーですが、現代に至るまでのその乗用性能の高さと走破性能の高さ、それに周囲に何もない砂漠やジャングルでは一際重要になる信頼性の高さなどは、もはや世界でもトップクラスの実力を持っており、世界中にファンがいます。
現行モデルとなる200系では、ややボディサイズ的には持て余しそうな大型となっていますが、四輪駆動関連では電子制御も積極的に活用した究極の仕上がりで、踏破できない道はなさそうな本格派のオーラが魅力的です。
トヨタ ランドクルーザー ヘリテイジエディション(米国仕様車)
トヨタのフラッグシップSUVとなるランドクルーザーですから、走破性能を追求しているだけでなく、豪華装備の数々も魅力の一つ。グレードに応じてシートヒーターだけでなくシートベンチレーションも備えるなど、高級車としての一面も魅力的ですよね。
最も廉価なGXグレード以外では8人乗り仕様となるランドクルーザーは、家族も友人も揃って、悪路を乗り越えた先の目的地まで涼しい顔で到着することが可能。日本の誇る四輪駆動車の実力を体感できるオーナーの方が羨ましいところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,950mm×1,980mm×1,870/1,880mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 4.6リッター V型8気筒 | |
WLTCモード燃費帯 | 6.7〜6.9km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 4,388,000〜634,0000円 |
まとめ
シトロエン ベルランゴ アクセサリー装着車
アウトドアにもガンガン使えるSUVをご紹介してきました。荷室や室内の余裕がありつつ、ちょっとした岩場や未舗装路なんて朝飯前といった実力を持つSUVを使って、人の集まらない自然のもとでキャンプ… そんな休日は素敵だと思いませんか。
もちろん、SUVではなく乗用車であっても、シーンによっては利用可能とは思いますが、やっぱりSUVのアクティブなイメージは魅力的ですよね。どうせそんなSUVを選ばれるなら、いざというときにも頼れる高い性能の車を選びたいところです。