日本カー・オブ・ザ・イヤーとは?
2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー スバル・レヴォーグ
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は1980年に創設された、その年を代表するクルマを選ぶ自動車業界の一大イベントです。
現在、一般社団法人 日本カー・オブ・ザ・イヤーが構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会により運営されており、イヤーカーは自動車ジャーナリストを中心に、最大60名の選考委員の投票によって決定されます。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考は、その年にデビューしたクルマ(厳密に言えば、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車)から、まず10台の「10ベストカー」を選び、その中から、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」や「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」などに該当するクルマを選びます。
■10ベストカーとは?
2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー
10ベストカーは、日本を代表する自動車ジャーナリストが選んだ、その年を代表する10台となります。その10ベストカーの中から、今年の「買い」のクルマはどれか、見ていきましょう。
- スバル・レヴォーグ
- トヨタ・ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス
- 日産・キックス
- ホンダ・フィット
- マツダ・MX-30
- アウディ・e-tron Sportback
- BMW・2シリーズグランクーペ
- BMW ALPINA B3
- ランドローバー・ディフェンダー
- プジョー・208/e-208
2020年「買い」の車 5選!
■スバル レヴォーグ|日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
スバル・レヴォーグ
今年発売された日本車で、最も注目されたのは、間違いなくスバル・レヴォーグ。SUV全盛時代のなかで貴重なスポーツワゴンとして、また、スバルの屋台骨を支えるモデルとして、各種メディアでも大きく取り上げられました。
結果、レヴォーグは今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。今年日本で発売されたクルマのなかで、最も印象的なモデルとして認められました。
では、レヴォーグは「買い」なのでしょうか?
間違いなく、「買い」です。理由は、「最新技術満載なのにお買い得!」と言う点です。
スバル・レヴォーグ
新型レヴォーグ、スバルの主力モデルのモデルチェンジという事で、大変気合の入った内容になっています。
まず、シャシーは最新の「スバルグローバルプラットフォーム」をベースに、「フルインナーフレーム構造」や「構造用接着剤」などの新技術を採用し、高剛性化と軽量化を実現しています。
さらに、最先端の運転支援システム「アイサイトX」を採用。GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握し、ハンズオフ等の運転支援機能を大幅に強化しています。
エンジンは、新開発の1.8リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載。最高出力177psを発生、最新技術リーン燃焼などの採用により、優れた環境性能も実現しています。
CB18 1.8L 水平対向4気筒直噴ターボエンジン
このように、技術屋集団なスバルの、ありとあらゆる最先端技術を詰め込んだレヴォーグですが、アイサイトX搭載のGT EXグレードで317万円からスタートと、非常にお買い得な価格になっています。
新型シャシー、新型エンジン、最新のアイサイトXと、開発費がたっぷりかかったと想像される新型レヴォーグなのに、300万円代前半からこの車を購入できるとは、日本のドライバーの皆さんは本当に幸せだと思います!
あなたも、まさに「買い」のスバル・レヴォーグを、次期愛車として検討してみませんか?
スバル レヴォーグのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,755mm×1,795mm×1,500mm | |
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ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,550kg | |
燃費 | WLTCモード 13.7km/L | |
エンジン種類 | 1.8L 水平対向4気筒+直噴ターボ | |
最高出力 | 130kW(177PS)/5200-5600rpm | |
最大トルク | 300N・m(30.6kgf・m) / 1600-3600rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | CVT | |
価格(税抜) | 3,170,000 円〜 |
2020年12月現在 スバル公式サイトより
■プジョー 208|インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞
プジョー 208 GT Line
今年、日本市場で発売開始された輸入車で、最も印象的なモデルに選ばれたプジョー208。
プジョー208は、「買い」のクルマなのでしょうか。
こちらも「買い」のクルマです。個性的なスタイリングと、スポーティな走りが、その理由です。
プジョー 208 GT Line
みなさんご存知の通り、プジョーのシンボルマークはライオン。プジョーはネコ科の車なのです。プジョーの最新モデルは、自らがネコ科である事を明確に主張するようになりました。
208は非常に印象的なマスクをしています。シャープなLEDフロントライトには、3本の明るく輝くラインが入っています。なんとこれは、ネコ科の動物の3本の爪をモチーフにしたデザイン。そして、ヘッドライトの下に細く延びるデイタイムランプは、ネコ科の動物の牙をイメージしています。
こんな、個性的で動物的?なデザインで、日本のコンパクトカーには求め難い個性を、208に与えています。
プジョー 208 GT Line
では、走りはどうでしょう。プジョー208は、明快に現代のホットハッチであると言えます。傑作と評価される1.2L 直列3気筒ターボエンジンは、出力こそ100PSと控えめなものの、トルクは205N・mを1,740rpmという低回転域から発揮。
そのパワーは、アイシン製の8速ATを伝わって前輪を駆動します。このクラスのコンパクトカーで、8速ATという贅沢なメカニズムを採用している理由は、燃費の向上もあると思いますが、やはり、走りの質を高めるため。
プジョー 208 Allure
16インチタイヤ装着のグレード「Allure」は、乗り心地とクイックなハンドリングを絶妙なバランスで成立させた、実にフランス車らしい味付けになっていて、車にうるさい人でも納得の高いレベルに到達しています。
より高いレベルのハンドリングや、タイヤのグリップ求めるのであれば、17インチタイヤ装着の「GT Line」をどうぞ。どちらのグレードを選んでも、コンパクトカーとは思えないハイレベルな走りを楽しめる、いわゆる「ホットハッチ」を手に入れる事ができます。
コンパクトカーには燃費性能ばかり求められる今、ホットハッチと言えるのは、トヨタ・GRヤリスRSや、スズキ・スイフト・スポーツなど、限られたモデルになってしまいました。208は、フランスからやって来た、日本で買える貴重なホットハッチなのです。
小さい車が欲しいけど、走りの質には妥協したくないと思うあなたに、プジョー 208は「買い」の1台です。
プジョー 208のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,095mm×1,745mm×1,455mm | |
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ホイールベース | 2,540mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,160kg | |
燃費 | WLTCモード 17km/L | |
エンジン種類 | 1.2L 直列3気筒+ターボ | |
最高出力 | 74kW(100PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 205N・m / 1,740rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 8速AT | |
価格 | 2,360,000〜(税抜)/td> |
2020年12月現在 プジョー公式サイトより
■日産ルークス/三菱 eKスペース|K CAR オブ・ザ・イヤー
ニッサン・ルークス / ルークス ハイウェイスター
三菱・eKスペース / eKクロススペース
K CAR オブ・ザ・イヤーに選ばれた、ニッサン・ルークスと三菱・eKスペース。ニッサンと三菱が提携して生産してる、メーカーは違うけど兄弟車なこの2台は「買い」のクルマなのでしょうか。
このクルマも「買い」です。理由は、軽自動車でトップクラスに安全なクルマだからです。
軽自動車と普通車の装備差は、年々縮小しています。しかし、先進安全装備の面では、まだまだ差がある状況です。そんな軽自動車の世界の常識を変えたのが、ニッサン・ルークスと三菱・eKスペースです。
ニッサン・ルークス ミリ波レーダー
なんと言っても注目なのは、ニッサンの先進運転支援技術である「プロパイロット」が大幅にアップデートされた点です。新型ニッサン・ルークス/三菱・eKスペースでは、従来の単眼カメラのみで構成されたシステムから、カメラ+ミリ波レーダーの組み合わせという、普通車と同じレベルのシステムとなりました。
ミリ波レーダーの役割は、アダプティブ・クルーズ・コントロールを作動させている際に、前を走るクルマとの距離を測る事。ニッサンのミリ波レーダーの性能が素晴らしい点は、何と、前を走るクルマとの距離だけでなく、更にその前を走るクルマとの距離も図れる事ができるのです。
2台前のクルマとの距離は、前を走るクルマのフロアと道路の間という狭い空間でもレーダー派を通す事で測っています。こんな最新のハイテクレーダーを軽自動車にまで搭載してくるなんて、スゴイとおもいませんか?
2台前のクルマの動きを検知できるため、より速く先行車の速度変化をキャッチし、必要であれば自動でブレーキをかけてくれる、非常に安全性の高いシステムになっているのです。
ニッサン・ルークス アダプティブLEDヘッドランプ
それだけでなく、ルークス ハイウェイスターとeKクロス スペースのみの設定ですが、アダプティブLEDヘッドライトも用意されています。
ヘッドライトに内蔵されている発光素子が、カメラ画像から対向車や前走車を検知し、自動的に配光パターンを変えていくこのシステムは、他車への防眩になる他、歩行者の蒸発現象(対向車のヘッドライトによって手前の歩行者がみえなくなる現象)の低減にもつながり、夜間走行時の安全性が向上します。
このヘッドライトは、普通車でもまだ普及が進んでいない、先進的なシステムなのです。
ニッサン・ルークス
このように、普通車と同じ、いや、一部は普通車を超えるレベルの先進安全装備を備えるニッサン・ルークスと三菱・eKスペースは、間違いなく「買い」クルマです!
日産 ルークスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,780mm | |
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ホイールベース | 2,495mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 940kg | |
燃費 | WLTCモード 20.8km/L | |
エンジン種類 | 0.6L 直列3気筒 | |
最高出力 | 38kW(52PS)/6,400rpm | |
最大トルク | 60N・m(6.1kgf・m) / 3,600rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | CVT | |
価格 | 1,406,000〜(税抜) |
2020年12月現在 日産公式サイトより
■トヨタ ヤリス|10 ベストカー
トヨタ・ヤリス
長年親しまれた「ヴィッツ」から、ヨーロッパ市場で使われていた「ヤリス」に名前を変えたこのクルマは、「買い」なのでしょうか。
走りの質と、経済性を重視する方には、間違いなく「買い」のモデルと言えます。
ヤリスのハイブリッドモデルの特徴は、とにかく燃費がいい!という事。売れ筋グレードの「HYBRID G」のWTLC燃費は35.8km/L!
カタログ値でも十分に驚きですが、ヤリスのハイブリッドがスゴイのは、実際にユーザーが普通に走って記録する実燃費が、30km/Lを超える事がある事。
この実燃費は、日本で販売されているクルマでは当然No.1。ヤリス ハイブリッドに乗っていると、ガソリンスタンドに行くのを忘れてしまいそうです。
トヨタ・ヤリス
驚異の燃費性能を持つヤリスですが、今のヤリスはただ燃費がいいだけのつまらないエコカーではありません。豊田章男社長が唱える、もっといい車を作ろうよ!と言う呼びかけにトヨタのエンジニアはしっかりと答え、走っても楽しいクルマに仕上がっています。
先代のヴィッツから、走りの質を大幅にレベルアップさせるために、新開発のコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム“GA-B”を採用し、車体の捻り剛性を30%以上!も向上させています。
さらにサスペンションの取り付け剛性など各部の補強も抜かりなく、ライバルのヨーロッパのコンパクトカーにも引けを取らない走りを手に入れています。
スタイリングも、トヨタ車とは思えない大胆なデザインで、個性を主張します。ボディカラーは、赤と黒、青と黒のようなツートンカラーも選択出来、大胆なデザインのボディを彩ります。
トヨタ・ヤリス
大型な人でも、自然なドライビング・ポジションが取れるようになっており、走りと言う点ではコンパクトカーとは思えない仕上がりです。
リアシートはボディをサイズを反映してそれほど広くはありませんが、普段は1〜2人しか乗らない、という人にとっては、トヨタ・ヤリスはまさに「買い」のコンパクトカーです!
トヨタ ヤリスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,940mm×1,695mm×1,500mm | |
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ホイールベース | 2,550mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,060kg | |
燃費 | WLTCモード 35.8km/L | |
エンジン種類 | 1.5L 直列3気筒+モーター | |
最高出力 | 67kW(91PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m) / 3,800〜4,800rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 電気式無段変速 | |
価格 | 1,936,000〜(税抜) |
2020年12月現在 トヨタ公式サイトより
■ホンダ フィット|10 ベストカー
ホンダ フィット ホーム
7年ぶりにフルモデルチェンジされたホンダ・フィット。ヴィッツあらため、ヤリスの永遠のライバルであるフィットは、「買い」なのでしょう。
できるだけコンパクトなクルマで、何でも済ませてしまいたいと思う方には、フィットは「買い」なクルマです。
フィットの特徴は、何と言ってもその室内の広さ!前席重視のヤリスと、そこが明確に違います。
スタイリングも、ギュッと引き締まったヤリスに比べ、フィットはボンネットとキャビンが滑らかに繋がった、ミニ・ミニバンのようなフォルムになっています。
そのミニバンのようなフォルムと、ホンダ独自の運転席の下に燃料タンクを置く「センタータンク・レイアウト」によって、コンパクトカーでは並ぶもののない、広い室内を実現しているのです。
ホンダ・フィット ユーティリティ モード
広い室内は、大人4人が乗っても全員快適に過ごせます。また、荷物を載せる場合は、リアシートの背面を倒す「ユーティリティ・モード」にすれば、前後に長い荷物を軽々と飲み込みます。背の高い荷物を載せる場合は、リアシートの座面を跳ね上げる「トール・モード」を使えばOK!
ホンダ・フィット トールモード
純粋な室内空間の広さだけを比較すれば、軽自動車のスーパーハイトワゴンの方が広いかもしれません。しかし、フィットは、その広大な室内空間を、全高:1,550mm以下という機械式立体駐車場に入るサイズで実現しています。これは、都市部で大きな利便性の向上につながります。
全高が1.6〜1.7mになる軽自動車のスーパーハイトワゴンは、機械式立体駐車場に入れる事ができません。駐車場に困っているスーパーハイトワゴンを横目に、フィットのユーザーは楽々、機械式立体駐車場を利用できるのですから。
ホンダ・フィット インテリア
コンパクトカーで重要な経済性でも、フィットに抜かりはありません。フィット e:HEV HOMEのWLTCモードは、28.8km/L。ヤリス ハイブリッドの35.8km/Lには敵いませんが、それでも十分にいい燃費です。
機械式立体駐車場を利用する機会が多くて、人も荷物もたくさん乗せるけど、できるだけコンパクトなクルマが欲しい!という欲張りな方に、フィットは「買い!」の万能車です!
ホンダ・フィット
ホンダ フィットのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,515mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,530mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,180kg | |
燃費 | WLTCモード 28.8km/L | |
エンジン種類 | 1.5L 直列4気筒+モーター | |
最高出力 | 72kW(98PS)/5,600〜6,400rpm | |
最大トルク | 127N・m(13.0kgf・m) / 4,500〜5,000rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 電気式無段変速 | |
価格 | 1,880,000〜(税抜) |
2020年12月現在 ホンダ公式サイトより
まとめ
日本を代表する自動車ジャーナリストが自信を推薦するクルマ、それが日本カー・オブ・ザ・イヤーの「10ベストカー」です。あなたのクルマ選びにも、「10ベストカー」を参考にしてみませんか?
きっと、選んだクルマの満足度が上がると思いますよ!