トヨタ ハイエースとは?
トヨタ ハイエース バン DX
ハイエースは、1967年に初代が発売されて以来、過走行に耐えられる設計やエンジンなど貨物車としての性能が高く認められている1BOXタイプの商用バン、及びワゴン車です。
また、貨物運搬用としてだけでなく、幼稚園の送迎バス・タクシー・コミュニティバスといった旅客輸送用、さらに救急車・寝台車・現金輸送車・福祉車両といった特種用途のベースとしても利用されています。
そして、最近では安全装備や便利装備が充実したこともあり、ビジネスユースだけでなく乗用車として利用されるケースも多く、キャンピングカーのベース車としても用いられています。
ハイエース現行モデル
トヨタ ハイエース バン スーパーGL
現行モデルは2004年8月に登場した5代目で、すでに登場から16年以上という長寿モデルですが、現在でも1BOXタイプの商用バン、及びワゴン車クラスにおいてトップシェアを誇っています。
現行モデルでは、全長4.7 m以上の車種は全幅が1,880 mmのワイドボディ車となり、先代モデルより居住性が大きく向上しています。また、シフトレバーは全車インパネシフトとなり、運転席と助手席のウォークスルーが可能になっています。
そのほか、ダッシュボードのシボを変更したり、センタークラスターやシフトパネルなどにシルバーの加飾を採用して、それまでの商用バンにありがちな商用車然とした殺風景な室内から、洗練された空間となっています。
エンジンは2.8Lのディーゼルターボ、2.0Lと2.7Lのガソリンエンジン、ミッションは6ATと5MTをボディタイプによって搭載します。
さらに、2020年4月にデジタルインナーミラーを全車に、パノラミックビューモニターをAT車に、インテリジェントクリアランスソナーを「Toyota Safety Sense」装着のAT車にそれぞれオプション設定するなど、安全性能が向上しています。
ハイエースの魅力
トヨタ ハイエース 荷室
ハイエースの魅力は、なんといってもその快適で機能的なビッグスペースです。
広い荷室に様々な工夫を施し、積み降ろしのしやすい高さや広さの実現とに、使う人の負担を軽減する装備を充実させています。
また、バンの広い室内スペースは、アレンジ次第でビジネスにプライベートに幅広く活用することができます。
リアシートを利用していても大人が2人就寝できる長さがあるので、何も改良しなくても車中泊が可能です。
(例)バン・2WD標準ボディ・スーパーGⅬの荷室寸法
荷室長 | 3,000mm |
リヤシート通常使用時荷室長 | 1,855mm |
リヤシート前方スライド時荷室長 | 1,875mm |
リヤシート前方格納時荷室長 | 2,470mm |
荷室高 | 1,320mm |
荷室幅 | 1,520mm |
(2021年5月現在 トヨタ公式サイトより)
ハイエース現行モデルのラインナップ
トヨタ ハイエース スーパーGL ダークプライムII
ビジネスシーンでは低コストのグレードが多く利用されていますが、乗用車としても十分な装備と機能、そして高品質なインテリアのグレードがハイエースの人気を支えています。
もっとも人気があるのが最上級グレードとなるスーパーGLです。トリコットのシート地の運転席と助手席にフルオートエアコンが装備されます。もちろん「Toyota Safety Sense」は標準装備です。
特別仕様車「スーパーGL"DARK PRIME II"」は、」スーパーGLをベースに、ルーフ、ピラー、セパレーターバーがブラック色に変更され、スライドドアのスカッフプレートに車名ロゴ&イルミネーションを追加しています。
さらに、SRSエアバッグ+プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトを助手席にも装備し、ボディカラーには、特別設定色スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(オプション)を含む全5色を設定するなど魅力を向上させています。
「スーパーGL"DARK PRIME II"」ビジネスにはもちろん、荷物をたくさん積んでのアウトドアにも、通常の街乗りでも乗用車として十分な内外装といえます。
■ ハイエースのグレード名と車両価格
トヨタ ハイエース バン スーパーGL
ハイエースにはルーフ形状、ボディの幅、乗車人数の違いなど多くのタイプがあります。DXを例にとっても、標準ボディ、ワイドボディ、ルートバンがあり、さらにルーフ形状では標準ルーフ、ハイルーフ、フロアも標準とジャストローがあります。
また、乗車人数でも3人、2/5人、3/6人、3/6/9人乗り、ドア枚数も5ドアと4ドアとあり、エンジン種類も含めると、DX1グレードだけでもその数は多彩です。
さらに今回ご紹介するバン以外でも、各種特装車、福祉車両、10人乗りのワゴンや14人乗りのコミューターも設定されています。
したがって、下記のグレードと価格は、公式webサイトに記載されている代表的なグレードのみとなります。
【トヨタ ハイエースバン】グレード名と車両本体価格(消費税抜き)
グレード名 | 車両本体価格 (消費税抜き) |
---|---|
スーパーGL(2WD・2.8Lディーゼル・標準ボディ・標準ルーフ) | 3,309,091円 |
DX(4WD・2.8Lディーゼル・6A/T3/6/9人乗り) | 3,141,818円 |
DX(4WD・2.8Lディーゼル・6A/T・5ドア 3人乗り) | 3,001,818円 |
スーパーGL“DARK PRIME Ⅱ”(2WD・2.0Lガソリン・標準ボディ) | 2,936,364円 |
DX(2WD・2.8Lディーゼル) | 2,901,818円 |
DX“GLパッケージ”(2WD・2.0Lガソリン6A/T・5ドア 3/6人乗り) | 2,353,636円 |
DX(2WD・2.0Lガソリン・6A/T・標準ルーフ ジャストロー3/6人乗り) | 2,310,000円 |
DX(2WD・2.0Lガソリン・6A/T ルートバン) | 2,133,636円 |
ハイエースバンの中古車相場
2017年 トヨタ ハイエース バン 2WD 2800ディーゼル DX
ハイエースは商用バンとして中古車市場では非常に人気があり、10年以上経過していても高値で取引されています。
特長としては、乗用車のように外観のデザインや細かな仕様よりも車本来の耐久性が重要視されるので、年式よりも走行距離やメンテナンス状態で価格が決まることが多く、低年式でも高価格になることもあります。
また、海外では日本以上に評価が高く、国内では商品価値が無くても開発途上国向けに輸出されるケースもあり、相場が高値となる原因のひとつとされています。
【トヨタ ハイエース】中古車相場
生産期間 | 車両本体価格(消費税込み) |
2020年5月~生産中 | 382.3万円 |
2019年10月~2020年4月生産モデル | 400.2万円 |
2017年12月~2019年9月生産モデル | 316.9万円 |
2016年6月~2017年11月生産モデル | 237.0万円 |
2015年1月~2016年5月生産モデル | 202.2万円 |
2014年4月~2014年12月生産モデル | 192.4万円 |
2013年12月~2014年3月生産モデル | 181.8万円 |
2012年5月~2013年11月生産モデル | 160.1万円 |
2010年7月~2012年4月生産モデル | 137.7万円 |
2008年9月~2010年6月生産モデル | 130.3万円 |
2007年8月~2008年8月生産モデル | 119.2万円 |
2005年11月~2007年7月生産モデル | 120.6万円 |
2004年8月~2005年10月生産モデル | 101.6万円 |
(2021年5月現在レスポンス中古車検索による)
まとめ
建設業界では「独立して仕事を始めるならまずはハイエースを手に入れろ」といわれるくらい、ビジネスシーンでは欠かせないハイエース。現在ではアウトドアに最適なギアとしても注目されています。
ミニバンやSUVでは物足りないと考えている人は、ぜひハイエースも検討してみて下さい。