最近の車、高くない?!軽が総額200万超えのケースも珍しくない
《画像提供:Response 》日産 ルークス ハイウェイスター
車両の前方や後方を常に確認して、もしもの瞬間には自動でブレーキをかけてくれる予防安全機能。高速道路などでハンドル操作や加減速操作をアシストしてくれる運転支援機能。さまざまな場所に標準装備されるエアバッグ。これらの最新機能が備わる現代の車は、快適性と安全性が非常に高くなっており、とても魅力的ですよね。
しかし、それらの最新機能が備わるということは、車両価格もこれまで以上に高くなっているということ。廉価な車両でも安全性などが飛躍的に向上しているとはいえ、近年では軽自動車でも上級モデルが人気で、支払い総額では200万円を軽く超えてしまうなんてケースも珍しくなくなってきているようです。
普通車の世界でも、近年はボディサイズの拡大傾向が止まりません。コンパクトカークラスでも3ナンバーサイズになっているモデルも多く、充実した装備もあって価格の上昇が続いているようです。
快適性や安全性に優れた最新の車が欲しいけど、新車は高すぎて…と思っている方も少なくないことでしょう。
しかし、リーズナブルな価格で最新機能をしっかり盛り込んだ「とにかく安い」車も、探してみればあるものです。
この記事では、価格が廉価なのに機能が充実したおすすめの車をジャンル別にご紹介していきますので、ぜひそれぞれチェックしてみてくださいね。
【ジャンル別】とにかく安くておすすめの車をご紹介!
ここからは、新車ながら車両価格が廉価で、それでいて機能面も充実したおすすめモデルを、ジャンル別にご紹介していきます。
豊富なラインナップでご紹介していくので、お気に入りの車がきっと見つかるはずです。
ご紹介していく車両価格は、税抜価格を記載しています。価格情報は2021年11月調べのものです。
■【軽・78.2万円〜】ダイハツ ミライース:燃費もピカイチ
ダイハツ ミライース
まさに「激安」といった印象もあるダイハツ ミライースは、最廉価グレードの「B」2WD仕様ではなんと70万円台の価格設定となっています。4人が乗れて荷物も積める新車とは思えない低価格っぷりに、ダイハツの企業努力の凄さを感じますね。
ホイールはキャップなしのスチール、ボディカラーもスカイブルーとシルバーとホワイトのみと、割り切った設定となっている「B」ですが、キーレスエントリーやパワーウインドゥ、マニュアルエアコンといった基本の装備はしっかり網羅。普段乗りにも全く支障がないことでしょう。
《画像提供:Response 》ダイハツ ミライース
残念ながら「B」には予防安全機能が備わりませんが、ひとつ上位の「B“SA III”」にグレードアップすれば、自動ブレーキや誤発進抑制制御機能など充実の予防安全機能パッケージ「スマートアシストIII」が標準装備されます。それでいて税抜価格は2WD仕様で84.2万円と、まだまだ格安です。
価格が安いだけでなく、ミライースはれっきとしたエコカーの側面も持ちます。WLTCモード燃費は25.0km/Lと、ガソリン代もしっかりと節約できそうな点は、ミライースの大きな魅力です。
ダイハツ ミライースのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,500mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,455mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 650kg | |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 658cc | |
エンジン最高出力 | 36kW(49PS)/6,800rpm | |
エンジン最大トルク | 57N・m(5.8kg・m)/5,200rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 782,000円(消費税抜) |
■【軽・118.0万円〜】ホンダ N-WGN:充実装備でコスパがスゴい
ホンダ N-WGN
先ほどご紹介したミライースからはややジャンプアップとなる100万円台の価格ですが、それでもホンダ N-WGNは、その充実装備を思えば驚くほどのバーゲン価格で販売されています。
N-WGNは、安全機能パッケージ「Honda SENSING」や電子制御パーキングブレーキを全車で標準装備するなど、普通車もビックリの装備内容が見どころ。もっとも廉価な「G・Honda SENSING」でも、エアコンはフルオートタイプ、ウインドウガラスは全周UVカット機能付きと、快適性能も抜かりがありません。
ホンダ N-WGNカスタム
全車標準装備となるHonda SENSINGは、夜間の歩行者検知や横断中の自転車の検知にも対応する高機能なもので、さらに渋滞追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールと車線維持支援システムも備わるので、高速道路などでは半・自動運転といえるほどの運転アシストも可能。
これだけの装備内容で118.0万円からという価格設定は、もはや軽自動車では敵なしと思えるほどのコストパフォーマンスの良さです。スーパーハイトワゴンのN-BOXが人気を博していますが、割安ながら装備で上回るN-WGNにも、ぜひ注目しておきたいところです。
ホンダ N-WGNのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,675mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,520mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 850kg | |
燃費 | WLTCモード:23.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 658cc | |
エンジン最高出力 | 43kW(58PS)/7,300rpm | |
エンジン最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m)/4,800rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,180,000円(消費税抜) |
■【小型・約126.8万円〜】トヨタ ヤリス:キビキビ走れる性能がイイ
トヨタ ヤリス
トヨタ ヤリスは、余裕のある普通車ながら、軽自動車を思わせる低価格から購入できる点がうれしい車です。先代にあたるヴィッツからは大幅にイメージを変更してスポーティな印象になったヤリスですが、廉価な価格はきちんと継承しており、「X“Bパッケージ”」では約126.8万円から購入可能となっています。
「X“Bパッケージ”」は予防安全装備なども省いた極端なグレードではあるものの、ひとつ上位の「X」グレードでも、1.0リッターエンジン車なら税抜132.3万円からと、まだまだ普通車として激安の価格帯。こちらは夜間歩行者検知にも対応するプリクラッシュセーフティなどを備えたトヨタセーフティセンスが標準装備されます。
トヨタ ヤリス
安かろう悪かろうではなく、独自の魅力が満載な点もヤリスの特徴。高剛性なボディと最適にチューニングされたサスペンションで、キビキビ走れて気持ちの良い走行性能が実現されています。
また、走りの良さに加えて燃費の良さもヤリスの特徴で、割高なハイブリッドはガソリンエンジン車トップクラスの低燃費を実現しているほか、リーズナブルな価格のガソリン車もクラスをリードする燃費性能を実現。割安な1.0リッターエンジン車は自動車税も安上がりで、維持費まで含めて節約ができます。
トヨタ ヤリスのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,940mm×1,695mm×1,500mm | |
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ホイールベース | 2,550mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 940kg | |
燃費 | WLTCモード:20.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 996cc | |
エンジン最高出力 | 51kW(69PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 92N・m(9.4kgf・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,268,182円(消費税抜) |
■【小型・136.5万円〜】スズキ イグニス:こだわりデザインで満足感
《画像提供:Response 》スズキ イグニス(海外仕様車)
先ほどご紹介したヤリスよりもさらに短めの全長ながら、しっかりと5人が乗れる普通車となっているスズキ イグニス。愛嬌のある表情などこだわりのエクステリアデザインもあってか、コンパクトなサイズでも堂々とした存在感があります。
もっとも廉価な「ハイブリッドMG」2WD仕様のスズキセーフティサポート非装着車で136.5万円という低価格ながら、全車でマイルドハイブリッド仕様となるイグニスは、燃費性能も侮れません。軽量なボディに熱効率向上を追求したガソリンエンジンとCVTを組み合わせ、その上マイルドハイブリッドを搭載することで、頼もしい走行性能も実現されています。
《画像提供:Response 》スズキ イグニス
プロテクター風の造形を取り込んだ前後バンパーや、180mmと余裕のある最低地上高もあって、コンパクトSUV的なアクティブ感も感じさせるイグニス。4WD車では、グリップコントロールやヒルディセントコントロールが標準で備わるなど、装備面でもSUVらしさが感じられます。
小型な車でもこだわりの強い車を多くラインナップするスズキの車だけに、イグニスも車内外にこだわりが満載で、廉価な価格設定ながら愛車として自慢したくなってしまうようなキャラクター性がうれしいところですね。
スズキ イグニスのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,700mm×1,660mm×1,605mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,435mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 850kg | |
燃費 | WLTCモード:19.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,242cc | |
エンジン最高出力 | 67kW(91PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 118N・m(12.0kg・m)/4,400rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 2.3kW(3.1PS)/1,000rpm | |
モーター最大トルク | 50N・m(5.1kg・m)/100rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,365,000円(消費税抜) |
■【SUV・約151.5万円〜】ダイハツ ロッキー:使えるSUVが安い!
ダイハツ ロッキー
見るからにタフさを感じさせるSUVながら、「L」2WD仕様では約151.5万円からという格安な価格設定が特徴的なのがダイハツ ロッキーです。付加価値が高く、専用装備も多くなりがちなSUVは価格帯も上昇しがちですが、ロッキーは200万円を大きく割り込む低価格がうれしいですね。
5ナンバーサイズに収まる扱いやすいボディサイズのロッキーですが、SUVだからこそ期待したい室内のユーティリティ性はしっかり確保。前後席の間隔や荷室容量がしっかり確保されているので、荷物を満載してのドライブでもゆとりが生まれます。
ダイハツ ロッキー HEV
新たに登場したハイブリッド「e-SMART HYBRID」搭載車の燃費の良さもロッキーの注目ポイントではありますが、廉価な価格設定がうれしいのはガソリンエンジン車。2WD仕様では1.2リッター、4WD仕様では1.0リッターターボと性格に合わせて使い分けられたパワートレインは、軽量なロッキーのボディを力強く加速させます。
SUVだからこそ期待したいアクティブなイメージや使い勝手に優れた機能はしっかり満たしつつ、コンパクトなサイズだからこそ求めたい経済性の高さも両立したロッキー。価格の安さも相まって、SUVでトップクラスの売れ行きを示していることも納得ですね。
ダイハツ ロッキーのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,525mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 970kg | |
燃費 | WLTCモード:20.7km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 1,196cc | |
エンジン最高出力 | 64kW(87PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 113N・m(11.5kg・m)/4,500rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,515,455円(消費税抜) |
■【ミニバン・約169.0万円〜】トヨタ シエンタ:7人乗れて低価格
《画像提供:Response 》トヨタ シエンタ
多人数が一度で移動でき、ファミリーにもぴったりな3列シートのミニバン。大型な上級モデルでは価格が高くなりがちですが、扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトミニバンであるトヨタ シエンタは、3列シートの「X」ガソリン車2WD仕様でも約169.0万円からという低価格設定となっています。
「X」系グレードはトヨタセーフティセンスがメーカーオプション設定にとどまる上、サイド/カーテンエアバッグは全車でオプション設定にとどまるなど、安全性能面ではやや遅れも見られるシエンタ。どちらもオプションで忘れずに追加しておきたいところですね。
《画像提供:Response 》トヨタ シエンタ
シエンタの3列目シートは、使わないときは2列目シート下にすっきりと収納できるので、フラットな荷室が確保でき、荷物を満載するのにもぴったり。お買い物やレジャーのお供にも使いやすく、多彩な使い勝手が魅力的です。
さらに低価格を追求するなら、2列シート仕様のファンベースを選ぶという手もあります。3列目シートを廃して荷室の使い勝手をさらに高めたファンベースなら、「ファンベースX」ガソリン車の2WD仕様で約165.3万円からと、より廉価な設定になっています。
トヨタ シエンタのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,260mm×1,695mm×1,675mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,750mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,320kg | |
燃費 | WLTCモード:17.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 80kW(109PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 136N・m(13.9kgf・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,690,182円(消費税抜) |
まとめ
《画像提供:Response 》スズキ アルト 新型
とにかく安くておすすめの車をジャンル別にご紹介してきました。安全性能や燃費性能に妥協することなく、予算を下げても車選びが可能なことがお分かりいただけたはずです。
軽自動車からミニバンまで、充実の最新機能を体感することができるこれらのお買い得車。気になった車があれば、実車をぜひチェックしてみてくださいね。
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よくある質問
■新車の価格って年々上がってるの?
近年は自動ブレーキなどの安全機能が廉価グレードまで標準装備されることが一般的なことや、軽自動車では豪華装備が備わるモデルに人気が集まっていること、普通車ではサイズ向上などが続く傾向などが組み合わさって、さまざまなセグメントにおいて車両価格は少しずつ上昇しているようです。
■軽自動車と普通車、維持費の違いは大きいの?
新車価格としては差が小さくなってきている感もある軽自動車と普通車のコンパクトカーですが、維持費面で大きく差があるのは自動車税額でしょう。軽自動車税額は軽自動車が10,800円なのに対し、普通車は排気量1リットル以下でも自動車税額は25,000円と、軽の2倍以上。保険料や高層道路料金なども軽自動車が安上がりになるケースが多く、総合的な維持費の安さが軽自動車の大きな魅力となっています。