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【牽引免許 取得方法総まとめ】教習所、合宿で掛かる費用や条件 等

【牽引免許 取得方法総まとめ】教習所、合宿で掛かる費用や条件 等

牽引免許を取得したいと考えている方にとって、取得方法や費用などしりたい情報は多くあるのではないでしょうか。そこで今回は「牽引免許を取得することでどのようなことが可能になるのか」という点から説明し、どの免許をもっていれば有利になるのか、取得条件や取得に掛かる費用について等を合わせて、詳しく掲載します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


牽引免許とは?プライベートにも使える?

牽引免許とは、自走しない「車両総重量750Kgを超えるクルマ」を牽引する場合(主に、タンクローリー・トレーラー・キャンピングカーを運転する時)に必要な免許です。

特に大型車を扱う運搬会社や、高圧ガスを運搬するタンクローリーをもっている会社では必要になってきます。

プライベートでは、キャンピングカーや小型ボート、自転車、バイクをマイカーで牽引する時に使うと便利で、アウトドア好きにはもってこいです。

牽引免許は3種類

大きく分けると牽引免許は下記のように3種類あります。

牽引第一種免許

牽引第一種免許(牽引免許というと主にこれを指すことが多い)は、750kgを超える車両重量の貨物トレーラーなどを車両と連結して引っ張りながら運転する際に必要となる免許です。

牽引第二種免許

牽引第二種免許は、トレーラーバス(連結バス)などを運転し、乗客を乗せ、営業のために使用するために必要な牽引免許です。(トレーラーバスは、電車のように車両を連結させている車両のこと)

牽引小型トレーラー限定免許(ライトトレーラー免許)

750~2000kg以下限定の牽引ができる免許です。

このように牽引免許は3種類ありますが、牽引二種免許は「連結バス以外に取得の必要がない」ため、それ以外の用途で取得するのであれば「第一種牽引免許」を取得するケースが多いです。

牽引免許を取得できる条件は?

牽引免許を取得するための条件について記載します。

牽引免許の取得条件

必須免許として、牽引免許を取得するためには大型自動車免許、大型特殊自動車免許、中型自動車免許、普通自動車免許、これらのいずれかの免許を取得している必要があります。

その他の条件としては、普通免許と同様で、年齢は満18歳以上、視力は両眼 0.8以上、片眼0.5以上(眼鏡、コンタクトレンズ使用可)、深視力検査で誤差が2cm以下、色彩識別は、交通信号機の色が識別できる、聴力は10メートルの距離で90dbの警音器の音が聞こえる(補聴器で補った聴力含み)、自動車の運転に障害を及ぼす身体障害がないこと。

が条件となっています。

牽引免許を取得するためには、主に3つの方法がありますので、長所や短所を把握していきましょう。

①一発受験で合格する
手っ取り早く免許を取得したいのであれば、直接運転免許試験場で試験「一発受験」をして合格することです。

長所としては、費用が安くなることなのですが、極めて難易度が高いため合格率はとても低いです。しかし、技能卒業検定に合格したあとに適性検査(視力検査など)をクリアすれば、牽引免許を取得することが可能です。

牽引免許を取得するための環境(練習する環境)がなければ、教習所に通った方が費用を安くできるでしょう。そのため、独学だけで試験を受けることが必ずしも良い(費用を抑えられる)とは限りません。

②教習所に通い合格する
牽引免許を取得する一般的な方法は「決められた時間に検定を行い免許取得する方法」=「公安委員会より認定された公認自動車学校(教習所)に通う方法」です。

教習所では、はじめに適性検査(視力検査など)を受け、技能試験(12時間程度)を受けます。卒業試験を期間としては2週間前後(第一種牽引免許取得の場合は学科はない)で受けることが可能です。

あとは、卒業後に交付された証明書をもち運転免許試験場に行き、適性検査を受けて合格すれば牽引免許が交付されます。

多少費用は掛かりますが、じっくり練習ができますので卒業試験の合格率は高いです。また、スケジュール管理など自分のペースで練習することが可能ですので、仕事をしながら取得を目指す方にはおススメです。

③合宿に通い合格する
最後に教習所で行っている合宿に参加する方法があります。合宿では短期間で効率よくできるようにカリキュラムを組んでいますので、費用は掛かりますが最短で7日程度で取得することが可能です。

短所としては、合宿の間に拘束される(宿泊することが義務付けられる)ため、身動きが取れなくなることです。

このように、それぞれの長所と短所を理解した上で、自分にあった牽引免許の受験方法を選択していきましょう。

立体感や遠近感を感じる能力「深視力」が必要

「深視力」とは立体感や遠近感を感じる能力のことです。

人の目は左右同じものを見ていても、微妙に右目と左目の位置の違いよってズレが生じます。このズレにより、両眼でものを見た時に距離感を感じることが可能になるのです。

クルマの運転で深視力を使う場合、カーブを曲がる時に接触するかどうかの判断や、クルマを寄せる距離の把握など、普段から意識することなく行っていることで重要です。

深視力は「深視力測定器」という機械で3回測定して、誤差が平均2㎝以下であれば合格するものです。固定された2本の棒の間に、動く棒が1本あり、その棒を動かして3本の棒の位置が全て揃ったと感じた時にボタンを押して誤差を測定するものです。

乱視や左右の視力が大きく違う場合などは深視力テストの合格が難しい場合がありますので、気になる方は眼科などに相談しましょう。

牽引免許を活かすためには「大型自動車の免許」が必要?

牽引免許には、クルマの大きさの区分はないのですが、運転することができるトレーラーの大きさは取得している運転免許の種類で決まります。

大型トレーラーの免許を有している方が取得する場合が多い

トレーラーが必要とされる場合、トレーラー運転手の求人の条件は、牽引免許だけではなく「大型自動車の免許」が必要です。(大型トレーラーの免許証をもっている人が、さらに大きなものを連結して運転するために取得する免許です)

そのため「牽引免許」+「大型自動車の免許」の組み合わせは、仕事で活用できる強みがあるといえるでしょう。さらにフォークリフトのセットがあれば、物流倉庫などさまざまな場所で使用することが可能ですので、おススメです。

運送会社によっては、配送のトラック運転手とフォークリフトの運転手の役割をしっかり分けている場合が多いく、そのため自分でフォークリフトを運転してトラックに自分で荷物を積み込むことはほとんどないかもしれません。

しかし、フォークリフトの運転免許をもっていると、このような運送会社では優遇してくれる場合があります。なぜなら「潰しが利く」からです。

合宿免許であれば、料金に宿泊費や食費が含まれ、交通費も支給されることもありますので一早く「牽引免許+α」を取得したい方におススメできます。

「運転免許(大型・中型・普通)」+「牽引」+「フォークリフト」のセットを取得する際の取得条件・おおまかな料金・日数については、下記となりますので参考にしてください。

大型免許の取得条件と大型+牽引+フォークリフト セットのススメ

大型免許の取得条件は、普通・準中型・中型・大型特殊免許のいずれかの免許をもち、免許停止期間を除いて、通算3年以上のドライバー運転経歴(取得期間が3年)が必要です。

おおまかなセット料金・日数については下記となります。

【所持免許】中型車MT(8t限定):28万円~42万円(14日~19日)
【所持免許】準中型車MT(5t限定):37万円~50万円(17日~21日)
【所持免許】普通車MT車:39万円~54万円(21日~22日)

準中型免許の取得条件 と 準中型or中型+牽引+フォークリフト セットのススメ

準中型免許は、2017年3月12日から改正道路交通法が施行され新設されたもので、「車両総重量3.5t以上7.5t未満」で「最大積載量2t以上4.5t未満」のトラックを運転したい方におススメです。

準中型免許の取得条件は、普通免許と同じく18歳以上で、かつ視力が両眼で0.8以上(片眼0.5以上)、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえ、深視力検査での検査(3回の検査)で誤差が2㎝以下でなければいけません。

おおまかな費用・日数については下記となります。

準中型免許:13万円~23万円(所持免許が普通車MT車の場合、6日~7日)
中型免許:16万円~26万円(所持免許が普通車MT車の場合、8日~10日)

・牽引の費用:11万円~18万円(6日~8日)
・フォークリフトの費用:4万円程度(1日~2日)

・準中型免許のおおまかな費用の目安(準中型+牽引+フォークリフト)は、28万円~45万円

・中型免許のおおまかな費用の目安(中型+牽引+フォークリフト)は、31万円~48万円

大型の場合とは違い「準中型免許(中型)+牽引・フォークリフトのセットでお得」というものは、なかなかないようですので「お得なセットがあるか」まずは確認しておきましょう。もしない場合、それぞれの免許とは別に取りますので、それぞれ費用が掛かると考えておくと良いでしょう。

普通免許の取得条件と普通+牽引+フォークリフト セットのススメ

もし、運転免許を取得したことがない人であれば、はじめは「普通免許」か「準中型免許」を選択し、経験を積んでから「中型」or「大型」へステップアップするといいでしょう。

普通免許の取得条件は、18歳以上で、かつ視力が両眼で0.8以上(片眼0.5以上)、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえ、深視力検査での検査(3回の検査)で誤差が2㎝以下でなければいけません。

普通免許は2017年3月12日の道路交通法改正後に、運転できる車両の「車両総重量」や「最大積載量の上限」が小さくなりました。詳細はこちら。

おおまかな費用・日数については下記となります。

所持免許なし:20万円程度
・普通MT車(17日前後)
・普通AT車(15日前後)

・牽引の費用:11万円~18万円(6日~8日)
・フォークリフトの費用:4万円程度(1日~2日)

全てを取得するおおまかな費用の目安は、それぞれ別に取得し「35万円~42万円」となります。しかし、お得になるセットをしている可能性もありますので、はじめに確認しておきましょう。

牽引免許の取得に掛かる費用・料金は?教習所に通うべき?

上記でも説明したように、引免許のみの試験であれば、教習所に通う場合、約11~18万円、合宿であれば約12万円~16万円の相場となります。

一発試験での取得であれば7000円程度ですみますが、「牽引のコツを学ぶ」という点では、教習所に通うことが今後のドライバーとしての経験値となりますので、絶対的におすすめです。

牽引免許の難易度は?難しいってホント?

牽引免許を取得するには「普通免許」「準中型(中型)」「大型免許」など、いずれかを所持していることが必須の条件です。

牽引免許は、とくに「牽引第一種免許」と「牽引第二種免許」とでは、難易度に大きな差があります。

平成29年の「運転免許総計(警察庁)」のデータによると、牽引第一種免許の合格率は83.1%(うち82%は指定自動車教習所の卒業者)となっています。ですが、牽引第二種免許の合格率は21.7%となっており、免許を取得するまでに平均4回程度受ける人の割合が高いです。

技能試験で最も難しいと言われているのが「方向転換」で、約7割の方がここで失敗しています。

そのため、牽引免許を取得するまでの間(試験を受けるまでの間)に「方向転換」の気を付けるポイントなどシュミレーションし(シュミレーション用のアプリもある)対策を取ることがいいのではないでしょうか。

まとめ

今回は「牽引免許を取得することで、どのようなことが可能になるのか」分かりやすく掲載しました。牽引免許を取得すると仕事の幅が広がり、トラックドライバーとしてキャリアアップをする可能性が広がります。また、牽引免許をもっているとプライベート(アウトドアなど)の趣味など充実させることも可能です。

この機会に一発試験や教習所に入校など自分にあった方法を選び、牽引免許取得にチャレンジしてはいかがでしょうか。

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