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イモビライザーとは?仕組みや解除方法を解説|合鍵・スペアキー作成についても

イモビライザーとは?仕組みや解除方法を解説|合鍵・スペアキー作成についても

こちらの記事ではイモビライザーについてイモビライザーとは何かといった基本的なことから始まり、その仕組みや解除方法、後付けできるのかといった情報についてまとめて掲載しています。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


イモビライザーとは?

イモビライザーは車両が盗難されないようにするための防犯装置の一種です。

イモビライザーを装備した車は、単純に鍵を偽造したとしてもエンジンを始動することは不能となります。10年ほど前までは国産車としては高級車や一部の車両にしか装備されていませんでした。

しかしその後、世界的なイモビライザーの標準装備化の流れもあり国内でも普及が進み、新車へのイモビライザーを装着することができる車種は現在では9割を超え、意識はしていなくても実はイモビライザー装着車に乗っている場合が少なくないと思います。

世界的には、EU諸国やカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、中東湾岸諸国などでは法制化によりイモビライザーの装着が義務付けられています。

日本ではまだ議論されている段階で、完全な義務化には至っていません。

イモビライザーは盗難防止機能として長けてはいるものの、完全な装置ではなく、ガラスを割られたり車両ごと運ばれてしまうと盗難されてしまいます。

リレーアタックによる盗難手口

また、電子的な防犯装置なため、イモビカッターという装置を用いて無効化した上で盗難に至るケースも少なくありません。

盗難に効果はありますが、近年は電子デバイスにより電波を傍受して一瞬で車を盗むリレーアタックという手口の盗難も増えているので、アナログな防犯対策も再考されています。

他のキータイプも知っておこう

かつては車の鍵といえば、ギザギザの金属製のものが当たり前でした。

しかしキーレスと呼ばれる遠隔操作で鍵の開錠、施錠が可能なリモコンキーが現れました。
その後は鍵の電子デバイス化が進み、イモビライザーキーも登場します。

そして最新のものでは鍵のボタン操作も必要無いスマートキーが広く普及してきています。
鍵を失くしてしまった場合や、スペアキーを作ろうとした場合に自分の車の鍵のことを良く知っていないといざという時に困ってしまうことがあります。

主な鍵の種類を解説しますので、参考にしてください。

リモコンキー

これは最もメジャーなキータイプです。

鍵に二つのボタンがついていて、開錠と施錠をすることが出来ます。

基本的にはエンジンの始動は、金属製の鍵で始動するタイプがほとんどです。

昔はテレビのリモコンの様に赤外線を使って車に信号を送っていましたが、現在は電波式が主流となっています。

鍵とリモコンキーユニットが別になったキーホルダータイプなどもありました。
現代ではこのタイプはもう古い鍵と言えるでしょう。

スマートキー

スマートフォンの様に、現代の電子デバイスを形容する言葉となった「スマート」という名を冠した鍵です。

最近は軽自動車から高級車まで多くの車がこれを採用しています。国内で初めてスマートキーがオプション採用されたのは2000年登場の3代目セルシオでした。

簡単に説明するとポケットやかばんにこのスマートキーを入れておけば鍵穴に鍵を入れて回したり、場合によっては一切ボタンを押すこともなく車の鍵を開けてエンジンを始動することが出来る鍵です。

従来の鍵と決定的に異なることは車両と鍵が双方向に通信をすることでノータッチでの施解錠を実現しています。(車種によりドアノブ付近のボタンを押す場合もあり)

これにより鍵をしまったまま車を使うことができるため、非常に便利な鍵と言えます。

鍵本体はカード型や四角や楕円の小型のタイプが多く、従来の金属製の鍵を緊急用に内蔵している場合がほとんどです。

登場初期には鍵を持ったまま同乗者が降りてしまい、その後エンジンを切ったら再始動が出来なくなるなどのトラブルもありましたが、現在はエンジンがかかったまま鍵が車から離れると警報音を鳴らすなど工夫されています。

これにイモビライザーの機能が加わったタイプも多く存在します。

イモビライザーの仕組み

イモビライザーを搭載した車の場合、なぜ単純なスペアキーではエンジンが始動できないのでしょうか。

その仕組みは電子的に鍵と車が通信をして照合する手続きを経ていることにあります。

従来型の鍵はキーシリンダーに対して物理的に鍵の形状が一致することでエンジンのセルモーターの電気スイッチをONにしてエンジンを始動していました。

イモビライザー付きの車両は車両側のイモビライザーコンピュータとイモビライザーキーに内蔵された電子部品(トランスポンダー)のキーID情報が一致しないと通電させない構造になっているのです。

このIDは数百万通りのIDを相互に連携しており簡単には解読できない仕組みになっています。

ですが、万全とも思われるイモビライザーもセキュリティ上の欠点は多く、整備モードや専用の電子デバイスによって無効化したり、車両側のユニットごと交換してしまうことであっさりとエンジンを始動して盗まれてしまう事件も多発しています。

イモビライザーの点滅は防犯機能を高めてくれる?

イモビライザー搭載車はメーター周辺やインパネ周辺にセキュリティがONになっていることを知らせる赤いランプが点灯する場合があります。

これはユーザーに施錠状態を知らせるためだけでなく、犯行に及ぼうとする者への警告として有効です。

無理に開錠したりエンジン始動を試みると警報音を発する場合もあるため、イモビライザーが装備されていない車種よりは装備されている車種で警告ランプが点灯している場合の方が圧倒的に抑止力はあると思われます。

しかし現代の窃盗団は事前に盗難車種の情報を徹底的に調べ上げ、専用の電子デバイスを用いて犯行に及ぶことが多く、メーカー側の盗難対策と犯人達はいたちごっこのような関係にあります。

イモビライザーの合鍵・スペアキーはつくれるのか?

イモビライザー搭載車のスペアキー(合鍵)をつくる場合には、物理的な金属製の鍵だけではなく、このID照合に関わる電子部品も新たな鍵に登録する必要があり、専用の機材を用いて解析して設定する必要があります。

車によっては車側のセットアップも必要で、ディーラーでしか作成できない場合もあります。

一般的には数百円でスペアキーを作ることが出来ますが、イモビライザー付きの場合やスマートキータイプの場合にはスペアキー作成に数万円の費用が掛かります。

紛失すると従来の鍵のようにJAFや専門業者を呼んでも簡単には鍵が開けられないデメリットにもなっています。スペアキーは必ず事前に作って保管しておいた方がいざというときに対処が可能です。

後付けする方法

後付けタイプのイモビライザーキットも販売されています。

機構は簡単で、純正で採用されているようなID認証システムの親機と子機で構成されています。
車両側のスターター回路に割り込ませることで、子機(鍵)とID照合した場合のみ通電を許す構造です。

1万円を切る価格から販売されており、DIYで装着したり、車以外の建設機械やトラクター、バイクなどに付けることも可能です。

装置そのものは電子デバイスながら電気的には簡単な仕組みです。

しかし純正採用のイモビライザーは窃盗団により車種ごとに緻密に解析されている場合が多く、むしろ想定外のこのような社外の後付けイモビライザーの方が効果的な場合もあります。

しかし原理的には親機の位置がバレてしまうとハーネスを短絡してつなぐだけで解除となってしまうため、簡単に見つけられない位置に装備したり防犯対策を二重、三重に施す必要があります。

まとめ

イモビライザーが優秀でも最も強調しておきたいことは万全な防犯対策は無いという事です。

スマートキーではない古い車に後付けタイプのイモビライザーやセキュリティシステムを追加した方が、簡単に盗難出来ない場合が多いようです。

相対的に、レクサスなどの最もセキュリティシステムの進んだ高級車の方が専用端末により一瞬で開錠とエンジン始動が為されるなど電子デバイス一辺倒の対策は脆弱性が指摘されています。

車両盗難はより巧妙に高度化、ハイテク化されていますのでハンドルロックを付けたり取り外す、見
えないところに別途始動スイッチを設けるなどアナログな手法の対策を重ねることで盗難されにくくなります。

防犯カメラの設置やGPSの搭載など二重、三重の対策をすることで盗難を遅らせたり犯人逮捕につながります。

本格的な防犯対策は専門のセキュリティ装置施工業者などに相談してください。大切な愛車、守るためにも物理的な対策を含め、検討してみては如何でしょうか。

盗難防止に関する情報はこちらもチェック

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