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飛び石で傷ついたクルマの修理はどうするの?保険は適応される?

飛び石で傷ついたクルマの修理はどうするの?保険は適応される?

みなさんは飛び石を知っていますか?飛び石は、クルマに小石などの石が当たって傷をつくることです。今回は、その飛び石について修理できるのか、保険が適用されるのかについて説明します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


飛び石って何?

ボディのキズ

ボディのキズ

飛び石とは読んで字のごとく、運転中に前方から飛んできた小石が自車のフロントガラスやボディに衝突する現象のことです。

多くのケースは前走車のタイヤに踏まれた石が跳ね上がったり、タイヤの溝に挟まっていた石が何かの弾みで外れて飛来するのが主な原因です。

そのため砂利の多い道や舗装されてない道路はもちろん、通常の市街地内での公道でも十分起こりえます。高速道路や車線の多い国道など、高速で走るシーンでは特に石が高く跳ね上げられやすくなります。

加えてスピードが出ている分、フロントガラスへ直撃した際のダメージも一般道とは比べものになりません。

それゆえに、高速道路は飛び石が頻発する危険ゾーンと認識しておいた方が良いです。また輸送トラックをはじめとする大型車に関しても、注意が必要です。

車そのものが重たい大型車は、石を高く巻き上げる可能性が高いためトラックの後ろに走っている際に飛び石を当てられたという声をよく聞きます。

実際に飛び石がフロントガラスに当たった時、多くの場合は車内に影響がありません。この理由はフロントガラスに採用されている、合わせガラスという形式にあります。

合わせガラスは、2枚のガラスの間に薄い樹脂膜を挟み込んだ状態で貼り合わせた状態の特殊な構造のガラスです。

その結果、石が直撃してもひびが入るのは外側のガラスだけであり、内側にガラスや車内にまで影響をおよぼすことはごく稀です。

コーティング

コーティング

さらには外側のガラスも樹脂膜から簡単に剥がれないように作られています。しかし最初は気付かないほど小さな傷だったとしても、だんだん広がってくることが多いです。

ひびが入った直後は挟まっている樹脂膜がガラスを支えて、ひびが拡大するのを防いでいます。ただ時間や日数、走行距離が伸びるほどにひびの部分に力が掛かり傷口が広がってしまいます。

傷がついた直後は大丈夫ですが、日を追うごとに傷口が開いたり大きな亀裂へと発展する可能性があるため、飛び石の被害に遭ったら傷の大小に関わらず早めに修理に出すのが賢明です。

飛び石が起こる原因

高速道路

飛び石はなぜ起こる?

飛び石が起こる原因は、主に車が石を踏んで巻き上げたパターンとタイヤに挟まった石が飛来するケースの2つです。巻き上げられた石が小さく、低速走行時であればさほど被害は大きくありません。

被害が大きいのは交通量が多く高速走行を余儀なくされる場面であり、高速道路や国道などが圧倒的に多いです。

加えてトラックやダンプカーなどが砂利が大量にある場所を走行した後に、高速道路の走行時に一気に放出されるというケースも多く、山道付近や工事現場が近い高速道路も被害に遭いやすい場所と言えます。

また春先や秋など、雪がない一般道路にてスタッドレスタイヤが小石を巻き上げて被害を出すというケースもあります。

高速道路では80kmから100kmほどのスピードで走行している訳で、前方から勢い良く放たれた石を回避することはほぼ不可能です。

むしろ回避できるほどの優れた動体視力があったとしても、高速道路で急なハンドル操作を行えばさらなる交通トラブルを生み出しかねません。

対策を考えるのであれば、小石が跳ね上がる際の動きを知っておくことが大切です。前を走る車のタイヤ部から小石が放出される際は放物線を描き、ボディから落ちる場合には何度かバウンドします。

そのため車間を詰めて走った場合、アイポイントが路面に近く車高の低いスポーツモデルは被害に遭う可能性が高いです。

普通の乗用車であればバンパーやフロントグリルによって防げた小石を、スポーツモデルの場合は低いノーズが持ち上げてフードやフロントガラスへと転がってしまいます。

飛び石によるフロントガラスの傷

飛び石によるフロントガラスの傷

なおフロントガラスへの直撃に関しては、小石の重さとタイヤから放たれる際のスピードの関係で飛来する場所や角度が変わるため、共通して言えることは車間距離を取った方が事故率が減るということです。

車高やノーズ先端が低い車種、フロントガラスが大きいモデルは特に注意が必要ということを覚えておいてください。

飛び石で傷ついたガラスを修理する方法

ポリッシャー

ポリッシャー

被害が小さくてひびが拡大せず運転に支障のない位置である場合、樹脂製の充てん剤を傷口に染み込ませるだけで済む可能性があります。

自動車用品店などで補修のためのリペアキットが販売されており、軽いものであればそちらで足りる場合もあるでしょう。

しかし自身で修理する場合は補修のための充てん剤をしっかり染み込ませたり、施工にコツが要るため注意して行ってください。ひびが大きい場合、その箇所に関わらず視界が遮られる恐れがあり大変危険です。

そもそも車検の際に、損傷した場合に運転者の視野が確保できていることや容易に貫通されないことがフロントガラスに求められる条件であり、ここが引っかかって車検に通りません。

そのため修理工場やディーラーに持ち込んで診断してもらった際、フロントガラスの交換を推奨されることが多いです。

自分で修理する場合にかかる費用

修理費用は車種によって異なりますが、ガラス代や工賃を含めて最低5万円以上は必要となる様です。フロントガラスは特にその車種の専用品であることが多く、また面積も広いため高額になりがちです。

ウィンドウリペアと呼ばれる修理で済む場合においては、費用はおよそ10,000から15,000円程度です。

しかしガラス交換を余儀なくされる場合は50,000から100,000円程かかる場合があります。軽自動車やコンパクトカーであれば、ガラスの面積が小さくなるためもう少し安くなります。逆にSUVやミニバンなど、ガラス面積が大きい車種ほど高額になると覚えておきましょう。

ボディの場合は軽い傷であれば部品の交換は行わず、修理で済ませる場合がほとんどです。修理費も10,000円前後から数万円ほどで収まり、軽い引っかき傷であれば数千円で済む場合もあります。

バンパーやボンネットに大きな損傷を負った場合、自身で修理するのは不可能です。錆の原因となるため板金やパテの埋め込みといった特殊な作業が必要で、工賃も含めておよそ30,000円程度かかります。

修理に保険は適用されるの?

ポリッシャー

ポリッシャー

修理費用が高額となった場合、加入している車両保険で補うことも可能です。ただ気をつけたいポイントとして、保険会社の免責分は自費負担であることが挙げられます。

損害の一部に関して保険会社が負担する義務を負わない分を免責と呼んでおり、等級によって自己負担額が異なります。

たとえばフロントガラス交換の場合は、その費用から免責額を引いた分だけ保険会社が負担するという仕組みです。さらに契約期間内の車両保険金請求が2度目以降となると、免責額は引き上げられてしまいます。

加えて車両保険を使用すると、翌年度の保険の等級が上がるという点にも注意しなければなりません。つまり支払っている保険料が高くなって、負担が増えることとなります。

これらの情報を踏まえて検討した結果、車両保険を使わず全額自費で修理した方が得になるという場合も十分考えられます。

修理工場やディーラーの担当者に見積もりを依頼して、契約している保険会社に相談するのが無難です。

飛び石で相手に責任を取ってもらうことはできるのか

ボディコーティング

ボディコーティング

多くの場合は飛び石は自分の過失ではなく、前方の車から飛んできて起こる被害です。自分で修理依頼を出してその費用を出すのは理屈としておかしい、石を飛ばした前方の車に責任があるのではと考えるのは自然の感情と言えます。

しかし飛び石を起こしたのが前方の車とは限らない上に、相手に過失があるということを自ら立証する必要があります。さらに既に走り去った相手を探し出して損害賠償を要求するとなれば、非常に困難です。

まとめ

ポリッシャー

ポリッシャー

飛び石の被害は、車種や場所の問題もありますが一番の要素は運によるものと言えます。そのため最も効率が良いのは、被害に遭遇する確率を減らすというのが最大の予防法です。

車間距離を十分に取ること、トラックやダンプカーなどの大型車の直後には極力付かないことが方法として挙げられます。

もしトラックの後ろに付くことを余儀なくされた場合は、こちらもしっかりと車間を取ることが最善策です。

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