スバルの中古車の特徴
スバルは、車種は少ないけれどもスバリストと呼ばれる熱心なファンが存在するほど、個性的で高性能であることが特徴となっています。
中でも国産車では唯一の水平対向エンジンや、安全装備の「アイサイト」などは、スバルの技術力の高さを象徴しています。
今回はそんなスバルのラインナップの中からおすすめの中古車をご紹介します。新車での販売台数の多い現行モデルとその前モデル、さらに今では新車での販売が終了したものの魅力ある車種もご紹介します。
①インプレッサ・スポーツ
インプレッサ 2.0i-S
2016年10月に登場した5代目にあたる現行インプレッサは、排気量1.6Lと2.0Lの水平対向エンジンを搭載し、使い勝手と走行性能をバランス良く持ち合わせ、発売から4年目となる現在でも安定した販売台数を維持するスバルの主力車種となっています。
その高い評価は、「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことでも証明されています。
ボディタイプはハッチバックのスポーツと、4ドアセダンのG4がありますが、新車、中古車ともに人気が高いのはスポーツの方です。
インプレッサ スポーツは、新世代プラットフォームである「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初めて採用し、ボディサイズは、先代モデルに対して全長、全幅、全高、ホイールベースともにそれぞれ拡大したことで、居住性能が大幅に向上しています。
また、安全性能では、合計7つの乗員保護用エアバッグと強化された運転支援システムのアイサイト3は全車標準装備となり、その後も改良・強化され続けています。
■インプレッサ・スポーツの新車価格
インプレッサスポーツ
メーカー希望小売価格
グレード | 消費税込み価格 | 消費税抜き価格 |
1.6i-L EyeSight | 2,002,000~2,222,000円 | 1,820,000~2,020,000円 |
1.6i-S EyeSight | 2,240,000~2,464,000円 | 2,040,000~2,240,000円 |
2.0i-L EyeSight | 2,244,000~2,464,000円 | 2,040,000~2,240,000円 |
2.0i-S EyeSight | 2,486,000~2,706,000円 | 2,260,000~2,460,000円 |
※新車価格は2020年6月現在のメーカーメーカー公式サイトによるものです。
■インプレッサ・スポーツ現行モデルの中古車
2016年式インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
現行モデルのインプレッサ スポーツを中古車で選ぶ上で注意したいのは、2016年の発売以来、現在(2020年6月)までに数度の改良がおこなわれていることです。
2017年9月の改良(発売は10月)では、「アイサイト」に、夜間走行における歩行者認識性能を強化したほか、後退時自動ブレーキシステムを追加。
2018年10月の改良(11月発売)では、ブレーキペダルから足を離しても自動的に車両の停止を保持する「オートビークルホールド」機能が追加されています。
そして、2019年10月の大幅改良(2.0 L車は11月発売、1.6 L車は2020年初頭発売)では、フロントフェイスのデザインや、メーターが新デザインに変更されています。また、装備面では「アイサイト・ツーリングアシスト」が全車に標準装備されるなど安全性能が向上しています。
これらの改良年月やその内容を調べた上で、中古車選びをすることが重要になります。
■インプレッサ スポーツ現行モデルの中古車相場
2020年式 インプレッサ・スポーツ
インプレッサ・スポーツ現行モデルの中古車相場(消費税込)
2016年10月~2017年式 | 2018~2020年式 | |
1.6L | 70~198万円 | 70〜235万円 |
2.0L | 86〜258万円 | 100〜263万円 |
※2017年9月、2018年10月に改良、2019年10月に大幅改良されています。
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
■インプレッサ スポーツ前モデルの中古車
2014年式インプレッサ スポーツ
2011年11月に発表(12月販売)された4代目となる前モデルは、信頼感のある走りやハンドリングと高い安全性をベースとした、インプレッサならではのスポーティさを備えたモデルとなっています。
エンジンは水平対向1.6 Lと2.0 Lで、トランスミッションは「リニアトロニック」を採用、また2015年6月には「SPORT HYBRID」を追加設定。さらにアイサイト2も発売当初から搭載グレードが設定されています。
2013年10月、2015年10月に一部改良。2014年11月には内外装のデザイン変更やアイサイトの機能向上を含むマイナーチェンジを行っています。
現行モデルと比べても古く感じないデザインや、1.6Lと2.0Lクラスのハッチバック車として十分な走行性能と居住性能を備えた前モデルは、コストパフォーマンス抜群の乗用車といえます。
■インプレッサ スポーツ前モデルの中古車相場
2011年式4代目インプレッサ スポーツ
インプレッサ・スポーツ前モデルの中古車相場(消費税込)
排気量\年式 | 2011年12月~2013年 | 2014~2016年10月 |
1.6L | 20~126万円 | 25〜167万円 |
2.0L | 32〜154万円 | 38〜182万円 |
ハイブリッド | 2015年7月発売 | 70〜183万円 |
※2013年10月、2015年10月に一部改良。2014年11月にマイナーチェンジを行っています。
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
②フォレスター
フォレスター
2018年6月にフルモデルチェンジ(発売は同年7月)された現行モデルの5代目となるフォレスターは、SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現したエクステリアと、快適な空間と取り回しの良さを併せ持つクロスオーバーSUVとなっています。
また先代に引き続き、エンジンには水平対向4気筒2.5Lに加え、フォレスターでは初設定となるハイブリッドモデルの「e-BOXER」が、最上級グレードのアドバンスに搭載されました。
水平対向エンジンと左右対称のパワートレーンで構成されたAWDによるスバル独自のシンメトリカルAWDは、低重心と重量バランスに優れ、あらゆる路面状況において、優れた走行性能を発揮します。
そして、安全装備では、アイサイト(ver.3)の各機能に加え、全車速域でハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御して運転を支援するアイサイト・ツーリングアシストを全車に標準装備しました。
■フォレスターの新車価格
フォレスター
メーカー希望小売価格
グレード | 消費税込み価格 | 消費税抜き価格 |
ツーリング | 2,860,000円 | 2,600,000円 |
プレミアム | 3,080,000円 | 2,800,000円 |
X-BREAK | 2,970,000円 | 2,700,000円 |
アドバンス(e-BOXER) | 3,157,000円 | 2,870,000円 |
※新車価格は2020年6月現在のメーカー公式サイトによるものです。
■フォレスター現行モデルの中古車
2019年7月に改良モデルが発売されていて、後席への荷物等の置き忘れを知らせるリアシートリマインダーとLEDライセンスランプが全車標準装備となっています。
その他には改良されていないために2018~2020年式において同様の内容になっています。また、
2.5Lモデルも「e-BOXER」モデルも大きな価格差がなく、好みのグレードが選びやすくなっています。
■フォレスター現行モデルの中古車相場
フォレスター現行モデル
フォレスター現行モデルの中古車相場(消費税込)
2018年式 | 2019年式 | 2020年式 | |
2.5L車 | 210~348万円 | 230~308万円 | 240~339万円 |
e-BOXER車 | 224~325万円 | 213~348万円 | 280~368万円 |
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
■フォレスター前モデルの中古車
2013年式フォレスター
2012年11月~2018年7月まで販売された4代目フォレスターは、SUVらしい力強い存在感を持つエクステリアに、水平対向4気筒2.0Lエンジンに加え、2.0L直噴ターボ"DIT"エンジン車も設定しました。
2015年10月(11月2日発売)にはマイナーチェンジにあたる大幅改良がなされ、フロントフェイスを刷新したフロントグリルを採用しています。また、アイサイトは、バージョン2からバージョン3へと進化し、安全機能を向上させています。
■フォレスター前モデルの中古車相場
2015年式フォレスター X-BREAK
フォレスター前モデルの中古車相場(消費税込)
2012(11月)~2014年式 | 2015~2018年式(7月) | |
2.0L車 | 60~215万円 | 70~266万円 |
2.0L直噴ターボ車 | 70~228万円 | 166~298万円 |
※2015年10月に大幅改良されています。
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
③レヴォーグ
レヴォーグ現行モデル 1.6GT-S EyeSight
レヴォーグは、2014年6月に発売されたステーションワゴン専用モデルで、ボディサイズは、生産を終了した5代の目レガシィツーリングワゴンより全長が短く、取り回しの楽なボディサイズとなっています。
エンジンは直噴ターボ仕様の1.6Lと、2.0Lをラインナップ。2.0Lエンジンは221kW (300PS)の最高出力と、400N・m (40.8kgf・m)の最大トルクを発生します。
全車AWDのみの設定で、1.6L車には路面や走行状況に応じて前後輪のトルク配分をコントロールする「アクティブトルクスプリットAWD」を、2.0L車には後輪へのトルク配分を増やした「VTD-AWD」を採用して優れた走行性能を発揮しています。
ステーションワゴン特有の、普段使いやアウトドアにも便利な居住性能と広い荷室を持ちつつ、WRX並みの走行性能も併せ持つスポーツワゴンがレヴォーグの魅力となっています。
東京モーターショー2019や東京オートサロン2020において、2代目のプロトタイプ「STI Sport」が公開されていて、日本での発売は2020年後半予定であることが公表されています。
また、2020年6月時点でスバルの公式サイトでは、レヴォーグの受注生産の注文受付を終了したことが記載されていることから、新車での現行モデルの購入は在庫のみとなっていることがわかります。
■レヴォーグの新車価格
レヴォーグ 2017年モデル
メーカー希望小売価格
グレード | 消費税込み価格 | 消費税抜き価格 |
1.6GT アイサイト | 2,915,000円 | 2,650,000円 |
1.6GT アイサイト スマートエディション | 3,003,000円 | 2,730,000円 |
1.6GT アイサイト V-スポーツ | 3,135,000円 | 2,850,000円 |
1.6GT-S アイサイト | 3,135,000円 | 2,850,000円 |
2.0GT-S アイサイト | 3,685,000円 | 3,350,000円 |
※新車価格は2020年6月現在のメーカー公式サイトによるものです。
■レヴォーグ現行モデルの中古車
レヴォーグ 2017年モデル
2017年7月(8月7日発売)にマイナーチェンジにあたる大幅改良を行っており、「STI Sport EyeSight」を除く全グレードでフロントグリル、フロントバンパー、LEDヘッドランプ/フォグランプカバーのデザインを刷新するとともにフロントフォグランプをLED化しています。
さらに、「アイサイト」に、全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作をサポートする新機能「アイサイト・ツーリングアシスト」をスバル車として初搭載しました。また新たに、後退時自動ブレーキシステムと、「アイサイトアシストモニター」が追加されています。
他の一部改良時よりも改良部分が大きいので、中古車選びにおいては、この2017年8月を区切りとして検討する必要があります。
■レヴォーグ現行モデルの中古車相場
2017年式レヴォーグ
レヴォーグ現行モデルの中古車相場(消費税込)
2014~2017年式(8月) | 2017(9月)~2020年式 | |
1.6L車 | 53~338万円 | 116~363万円 |
2.0車 | 90~297万円 | 186~406万円 |
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
④XV(エックスブイ)
現行スバルXV
2017年4月にフルモデルチェンジされ5月に発売された現行モデルは、都会的で洗練されたデザインとスバルの魅力であるSUVとしての走破性、そしてアイサイトによる高い安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUVとなりました。
2.0Lエンジンは直噴化され、1.6Lエンジン搭載車を設定。当初設定のなかったハイブリッドモデルは、e-BOXER搭載グレード「Advance」として、2018年10月に追加設定。そして、2019年10月の改良によって、2.0L車は全グレードe-BOXER搭載車となりました。
また、新プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」の採用により、操舵応答性と操舵安定性を向上し、AWDには走破性をさらに高める電子制御システム「X-MODE」を1.6i EyeSight以外の全車に新採用して走行性能を高めています。
さらに、「アイサイト(ver.3)」を全車に標準装備し、新たに車線中央維持機能」を採用するなど機能強化を実施しています。
■XVの新車価格
スバル XV Advance
メーカー希望小売価格
グレード | 消費税込み価格 | 消費税抜き価格 |
1.6i アイサイト | 2,200,000円 | 2,000,000円 |
1.6i-L アイサイト | 2,332,000円 | 2,120,000円 |
2.0e-Lアイサイト | 2,651,000円 | 2,410,000円 |
2.0e-Sアイサイト | 2,871,000円 | 2,610,000円 |
アドバンス | 2,926,000円 | 2,660,000円 |
※新車価格は2020年6月現在のメーカー公式サイトによるものです。
■XV現行モデルの中古車
現行スバル XV
現行モデルはe-BOXER搭載グレード「Advance」を追加設定した2018年10月と、2.0L車の全グレードがe-BOXER搭載車となった2019年11月がモデル選びのポイントとなります。
全体を通じて大きな改良はなく、e-BOXER搭載車か2.0Lと1.6Lの通常ガソリン車を選ぶかで判断されるといいでしょう。e-BOXERは人気がありますが、定評のある初期グレードの2.0L車をあえて選ぶのも面白いと思います。
■XV現行モデルの中古車相場
現行スバル XV
XV現行モデルの中古車相場(消費税込)
2017~ 2018(10月)年式 | 2018(11月)~ 2019(10月)年式 | 2019(11月)~ 2020年式 | |
1.6L車 | 130~228万円 | 166~231万円 | 218~260万円 |
2.0L車 | 129~286万円 | 175~267万円 | |
e-BOXER車 | 234~286万円 | 160~286万円 | 260~298万円 |
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。
■XV前モデルの中古車
2012年式スバルXV
2010~2012年にかけて「インプレッサXV」として発売されたモデルがありますが、「XV」として独立したモデルとなったのは、2012年10月にフルモデルチェンジされたこの前モデルからです。
デザインは、スバルのアイデンティティであるヘキサゴングリルやホークアイヘッドランプを採用し、SUVらしく最低地上高を200mmに設定。水平対向4気筒の2.0Lエンジンに加え、2013年6月にハイブリッドモデルが追加設定されています。
安全機能では、「アイサイト(ガソリン車はver.3、ハイブリッド車はver.2)」が書写別に設定されています。
また、2015年10月のマイナーチェンジにおいて、ヘッドランプ・フロントグリル・フロントバンパーのデザインを変更しました。
現行モデルに劣らないアグレシップなイメージを持つ前モデルは、価格も安くSUVの入門編として最適な車種といえます。
■XV前モデルの中古車相場
2013年式 スバル XV ハイブリッド
XV前モデルの中古車相場(消費税込)
2012~2015(9月)年式 | 2015(10月)~2017(5月)年式 | |
2.0L車 | 110~180万円 | 130~189万円 |
ハイブリッド車 | _ | 172万円 |
※中古車相場と文中の中古車価格は、2020年6月現在のレスポンス中古車検索によるものです。