縦列駐車で気を付けたいこと
タント 駐車支援機能
縦列駐車に挑戦する前に気を付けておきたい2つのポイントがあります。
・ハンドル操作
・外輪差
上記の2つのポイントは、駐車する前にスムーズに操作したり、意識できるか確認しておきましょう。
■ハンドル操作に慣れる
まずはハンドル操作に慣れておきたいものです。自分が思っている方向にハンドル操作できているか確認しておきます。ハンドル操作を間違えてしまうと、自分が思っている方向とは別のところに車が向かってしまいます。
またハンドルを何回ほど回したかも意識していないと、予想外の車の挙動にびっくりしてしまうこともあるでしょう。正しいハンドル操作を意識するようにして、自分の意識とハンドル操作が一致するようにしていきます。
車の位置を意識するのも大切ですが、正しいドライビングポジションを意識して座り、正確にハンドル操作できるようにしておきましょう。
■外輪差を意識して運転する
縦列駐車がうまくできないケースでは、外輪差が意識できていないことも原因です。ミラーを見ても、前後の車と縁石の距離感がつかみにくくなってしまいます。ハンドルを何回も切っていると、さらに混乱してしまうこともあります。
それも、車体が移動するときに外輪差があるからです。外輪差とは、カーブを曲がる際の前輪と後輪が通る位置の差のことです。前進とバックでは、車の動きが異なるので、特に注意が必要です。
バックしているときには、前方が膨らむように車体が動くので、他の車にぶつけてしまうこともあります。次の見出しから解説するポイントを覚えながら、外輪差を意識してハンドル操作をしていきましょう。
縦列駐車のやり方
自動駐車システム
実際に縦列駐車をしていくステップをご紹介します。縦列駐車に自信がないのであれば、基本的なステップに沿ってハンドル操作していくとスムーズに駐車できます。
■1. 平行に車を止める
縦列駐車の前に、駐車したい枠より前の駐車枠と平行に車を止めます。特に車があるのであれば、Bピラーの位置をそろえるように駐車していくと、その後の操作がステップ通りになります。
後方から車が来ていないことを確認しましょう。もし周りの交通の妨げになる可能性があるなら、ハザードランプを付けておきます。周りの車もあなたが駐車したいことを理解してくれます。
前の車との距離をおよそ50cmほどに調整して横につけましょう。
■2. ハンドルを左に切ってバック、後ろの車が右ミラーに映ったらハンドル操作
横の車と平行に止めることができたら、ハンドルを左に切ってからバックします。バックし始めると、車体の前方が通路側に振り出される形になるので、道路の交通状況に注意します。もし車の往来が激しいのであれば、車が途切れるまで停止しておくと安心して駐車できるでしょう。
バックし始めたなら、通路側に注意を払いながら、右のドアミラーで後方を確認します。バックしていくと自分の車の後部と共に、後方の枠か駐車されている車が見えてきます。このタイミングでハンドルをまっすぐに戻しましょう。
覚えておきたいのは、右のドアミラーに枠と後方の車が見えてきたらハンドルをまっすぐにすることです。
■3. ハンドルを戻してバック
タイヤがまっすぐになるようにしてから、バックしていきます。周囲に注意しながらバックしていき、右の後輪が駐車枠を踏んだタイミングで停止しましょう。
右の後輪が駐車枠を踏んだタイミングで、左前のバンパーは前方の車に近づいていることでしょう。このタイミングで一回停車します。もし左前方が前の車に近づいているか心配であれば、一度車から降りて目視で確認しましょう。
自車の左前と前方の車の距離ばかりに注意していると、車体後部と縁石の距離の確認がおろそかになりがりです。セダンやステーションワゴンのような後方が長い車体の場合はよく注意しておきましょう。
■4. ハンドルを右に切ってバック
停止したタイミングで、今後は右側にハンドルをいっぱいに切ります。ハンドルを目一杯切ったならバックしていきます。このとき自車の左前方と前方の車が、一番接近するので接触に注意しましょう。
タイミングによっては後輪や車体が縁石側に接触します。またハンドル操作のタイミングが早いと車体を寄せられないので注意しましょう。
車体の前方と後方の位置に注意しても、うまく駐車枠に入らない場合は、「3」のタイミングが悪かったということです。一度ハンドルをまっすぐに戻してから、車体の位置を調整して再挑戦しましょう。
■5. 駐車枠と平行になればハンドルを戻す
駐車枠と平行になるまでバックできれば、一度車を停止させてまっすぐにハンドルを戻します。ハンドルがまっすぐになったなら、前後の位置を調整しましょう。
モニターなどがあれば車の位置調整も簡単にできますが、装備されていないなら慣れるまで目視で確認するのもよいでしょう。
もし「4」で車を寄せても、縁石側に十分に車体が寄せられていないのであれば、前後に切り返して寄せられます。
数回切り返しをすれば、ちょうど真ん中に車体が来るように調整できるでしょう。まずは焦らないことです。斜めになってしまっても、切り返せば問題ありませんので、落ち着いて操作しましょう。
動画で縦列駐車のコツをチェックしよう
縦列駐車のポイントを抑えたなら、動画でコツをチェックしておきましょう。縦列駐車で苦手だと感じがちなポイントや攻略するためのポイントを見ておくとよいでしょう。
【動画で縦列駐車の方法をチェック】
出典:JAF
縦列駐車をサポートしてくれる技術や装備
パノラミックビューモニター
車の装備によっては、簡単に縦列駐車できるようにサポートしてくれます。装備が充実している車が増えていますが、主にパーキングセンサーとカメラが助けになります。
■パーキングセンサー
パーキングセンサーは車の前後に設置されたセンサーです。障害物を感知すると、車両と障害物の距離を段階的に音で知らせてくれます。
段階的にブザー音が鳴るので、衝突を防いてくれます。うっかり目視がおろそかになってしまったときでも警告音で知らせてくれるので安心です。
特に車体後方が長いタイプの車であれば、後ろや角の確認が難しいのでセンサーがついていると安心ですね。
■リアカメラやトップダウンビューカメラ
リアカメラはシフトレバーを「R」に入れたタイミングでモニターに後方の状況を表示してくれるものです。バックの際には、ガイド線付きの画面で、駐車をサポートしてくれるのがポイントです。
ガイド線がついているので、車がどのような動きをするのか、予測しやすくなります。特に曲がりながらバックするときには、後方の車との距離やスペースが気になりますが、可視化できるので安心です。
装備によっては車を真上から見下ろしたように、トップダウンビューの機能があるものも。360°全体を見渡せる、アラウンドビューモニターや360°ビューモニター(メーカーによって名称が異なる)があると死角になる部分がなくなるので、さらに安心です。
グレードやオプション装備、場合によっては後付けのパーツによって装備されているのか異なります。もし縦列駐車が不安であれば、これらの装備がある車を選ぶと安心して運転できるでしょう。
まとめ
縦列駐車をマスターしよう!
縦列駐車のポイントや気を付けたいコツなどをご紹介してきました。苦手だと感じるかもしれない縦列駐車を成功させるには、焦らずにハンドル操作すること。また失敗したのであれば元の位置に戻って再度ハンドル操作することです。
この記事でご紹介したポイントを抑えて、縦列駐車に成功する確率を上げられるでしょう。カメラなどの装備も活用しながら、縦列駐車にも挑戦してみてくださいね。