苦手な駐車もラクラク!「バックモニター」とは
バックモニターとは、その名の通り車のバック(後方)を映し出すモニターとカメラのことを指します。ギアを「R(リバース)」に入れるとカメラが作動し、モニターで後方の様子が確認できるのがほとんどです。
基本装備として最初から備え付けられている車種もあればそうでないものもあり、装備されていない車種は別途購入することになります。
リアバンパーにカメラを設置し、ナビのモニターで確認できるようにしているのが主流となっています。ただ、専用モニターを利用することも可能です。
■バックモニターのメリットはここだ
バックモニターの最大のメリットは何といっても「後方が確認できること」にあります。
そもそも車には死角が存在してます。
その死角のうち前方や左右は、目視やサイドミラーなどである程度なくすことができます。
ただ、後方はそういったことがほとんどできません。
ですから、その点をサポートするためにバックモニターがあり、利用することで後方の視野が開け見えない人や障害物を避けることができるのです。
■あまりに安全・便利だから、新車への装着義務化も始まります
バックモニターによる死角部分の補助は後退時の安全性の向上に非常に役立つことは、一度使ってみると納得ですよね。すでに幅広い車種で標準装備されているバックモニターではありますが、法令としても義務化がされることが決定されています。
長年検討が進められてきた結果、2021年6月についに保安基準が改正され、バックモニターなどをはじめとした「後退時車両直後確認装置」の装備が、新型車を皮切りに順次開始されます。まずは2022年5月以降に登場する新型車から義務化される予定です。
後退時車両直後確認装置にはソナーセンサーなども含まれますが、バックモニターがより幅広い車種で標準装備となることは好ましいことでしょう。
バックモニターにも種類がある!それぞれの特徴まとめ
バックモニターの種類は大きく分けると、モニターとカメラが一式セットになっているものとカメラのみとのものがあります。
さらに、一式セットはポータブルモニター型とバックミラー一体型とに分けられます。
ポータブルモニター型はモニターが小さく設計されていることが多いので、ダッシュボードに設置できるスペースがある車をお持ちの方におすすめです。
逆に、そのようなスペースがないのであればバックミラー一体型がおすすめです。
こちらは、通常時はルームミラーとして使えるタイプやミラーの半分がモニターになっているタイプがあります。これならスペースがなくても問題ないです。
ただ、どうしてもモニターは小さくなるので、そこを考慮して購入してください。
ここまでは一式セットの話でしたが、ナビを持っている方はカメラのみの購入だけでいいでしょう。なぜなら、ナビをモニターとして利用できるだけでなく、一式購入するよりもカメラ単体の方が値段が抑えられるからです。
どのようなものがあるかというと、ナンバープレートの封印を利用するタイプやナンバーフレームと一体になったタイプなどがあります。
所有している車や好みに合わせて取り付けてみるといいでしょう。
ポータブルモニター型 | ダッシュボードに設置できるサイズ。 | |
---|---|---|
バックミラー一体型 | 通常時はルームミラーとして使える。 |
【2021年最新】種類別・バックモニターおすすめ商品
それでは実際におすすめのバックモニターを紹介していきましょう。
■ポータブルモニター型バックモニターのおすすめ商品
まずはポータブルモニター型から紹介していきます。
Jansite 4.3インチLCDモニター バックカメラセット
電源はシガーソケットから得るようになっており、またモニターとカメラも一本のケーブルで接続しますので、面倒な配線は必要ありません。
それに暗視機能が付いているので、暗い場所での駐車も安心です。
また、カメラ本体は防水仕様となっていますので、車体外部への取り付けが可能です。
値段が安いのも魅力ですね。
EKYLIN 7インチモニター バックカメラセット
画像は無線でモニター(シガーソケットかACCで給電)に飛ばしますので、カメラの電源さえ確保できれば車内の配線は不要です。
この製品がすごいのは、2台のカメラ画像を1つの画面に2分割で同時に表示できるところで、死角を減らすことができます。
また、「スーパーIRナイトビジョン」が搭載されており、真っ暗な所でも鮮やかな画像を得ることが可能になっています。
■ルームミラー型バックモニターのおすすめ商品
次にルームミラー型を見ていきましょう。
Yakry Y-05 HDバックカメラモニターセット
ルームミラーとモニターを兼用することが可能な製品です。
画像はより明るく鮮明になっており、また、バックカメラはガラスレンズを採用している上、補助用のLEDライトをカメラ本体に搭載しているので、暗い所でも画像の鮮明さは変わりません。
また、車の位置をラインで表示してくれる「ガイドライン」機能も搭載されていますので、駐車が苦手な方でも安心です。
■カーナビなどに繋ぐ単体バックカメラのおすすめ商品
続いて、カーナビと接続するタイプの製品です。
PORMIDO バックカメラ
約92万画素の高感度CCDセンサーを搭載したカメラで、暗い場所であってもバックライトのようなわずかな光さえあれば、明るく鮮明な画像を映し出すことができます。
また、リモコンでさまざまな機能の選択・切替ができる点も魅力です。
角度の調整も自由自在に行うことができ、取り付け後でも調節可能です。
パナソニック バックカメラ CY-RC90KD
約31万画素の高画質CMOSセンサの搭載に加え、明るさの指標F値が2.0と業界最高の数値を達成する高感度レンズを採用。
暗い所でもより鮮明な画質を得ることが可能になり、また、視野角も業界トップレベルの水準で、従来の製品よりも視認性が向上されています。
また、小型軽量で目立ちにくく、取り付けも簡単です。
バックモニターの取り付け方は?
さてバックモニターの取り付けですが、DIYが得意な方や車に詳しい方なら自分でやれば、費用も最低限で済みます。
ただ、そういうことがあまり得意でない方や詳しくない方の場合は、自分で取り付けるのは難しいかもしれません。
それに、無理に自分でやろうとすると、せっかくのバックモニターを壊してしまう可能性もありますので、カーショップなどでやってもらったほうが無難でしょう。
■カメラはボディ表面につける?開口部に隠す?車ごとに異なる
バックモニターを後付けする際に悩むところが、カメラ本体をボディ表面につけるのか、それともナンバー灯の脇などの開口部に隠すのかという取り付け場所の悩みでしょう。
近年の車では、バックカメラを装着しやすい設計となっているものも多いですが、少し前の車だと取り付けが面倒な場合もあります。また、バックカメラはある程度地面から高さを確保しないと見にくくなりますので、ハッチゲートやトランクリッドの構造によっては、ボディに穴を開けて取り付けする必要がある車もあります。
ナンバープレートの取り付けボルトにカメラを内蔵したり、メーカーエンブレムにカメラを内蔵したりといったスマートな取り付け方法もありますので、前もって十分に検討しておきたいところです。
■防水にも気をつけたい、カメラからモニターまでの配線取り回し
ハッチゲートやトランクリッドにカメラ本体を取り付けた後も、その配線の取り回しには気を遣いたいところです。開口部のふちに取り付けられている「ウェザーストリップ」と呼ばれるゴム製のシール材を押しつぶすように室内に配線を持ってきてしまうと、雨漏りなどの原因にもなりかねませんし、配線の断線も心配されます。
もともとハッチゲートやトランクには、電装品用のハーネスが通されている蛇腹状の部品が存在しています。破損しないよう気をつけながら蛇腹を取り外し、その中にバックカメラの配線を通すことで、防水性を維持しつつ配線にも優しい、室内への引き込みが可能です。
まとめ
近年バックモニターやドライブレコーダーを搭載する車はどんどん増えています。
自分だけではなく、周りの人の安全と命を守るためにより使いやすく、より高度になってきているこれらのアイテムを上手に取り入れて快適なドライブを楽しみましょう!
よくある質問
■バックモニターってどんな車にも付けられるの?
ナビなどが備わっている車ならバックカメラの購入のみで済みますが、バックカメラの映像を表示する機器がない車でも、後付けモニターとのセット商品などを導入することでバックモニターを利用できます。
■バックモニターの義務化、今乗ってる車もつけなきゃいけないの?
2021年6月の保安基準改正で登場した「後退時車両直後確認装置」の装備義務化は、対象が新型車となっているので、今現在お乗りの車にバックモニターが付いていなくても問題はありません。しかし、バックモニターは今現在販売されている非常に多く車にすでに装備されている便利な機能ですので、これを機に取り付けてみてもよいでしょう。
■バックモニターを買う!気をつけたいポイントはどこ?
バックモニターで重要なのは、モニターやカメラがどれほど後方を鮮明に映すことができるかどうかでしょう。特にカメラは、視野角やレンズ明るさなどの詳細スペックが公表されている場合も多いので、できるだけ明るく広い範囲が映せるものを選ぶとよいでしょう。