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知名度低すぎ?! ダイハツ キャストの魅力から激安中古相場まで解説

知名度低すぎ?! ダイハツ キャストの魅力から激安中古相場まで解説

軽自動車販売台数で例年1位を獲得するダイハツだけに、そのラインナップは非常に豊富。タントやムーヴといった知名度抜群の定番商品が多数あるためか、キャストはあまり話題に上ることがありません。しかしキャストは、内外装からメカに至るまでこだわりが詰まった実力の持ち主なのです。今回は、知名度の低さから中古車がとってもお得なキャストの魅力をご紹介していきます。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


あなたは知っているか… 隠れた実力派、ダイハツ「キャスト」

ダイハツ キャストスタイル

ダイハツ キャストスタイル

2021年現在、軽自動車市場の花形はスーパーハイトワゴン一色となっています。

普通車まで含めた国内販売台数で毎年1位を獲得し続けるホンダ N-BOXをはじめ、ダイハツ タント、スズキ スペーシアなど、全高が1,700〜1,800mm程度の高めのモデルは、各社がしのぎを削るガチンコ勝負の世界。

そんなノッポのモデルに比べると、ちょっと前まで定番商品だったハイトワゴン系の軽自動車は人気が落ち着いてしまっています。やはり室内の圧倒的な広々感や豪華装備を備えるスーパーハイトワゴンと比較してしまうと、どうしても見劣りがしてしまう部分も出てくるためでしょうか。

しかし、そんなに広大なスペースは必要ない、それよりも燃費などの効率性や乗り心地の良さ、スタイルを優先したいという方にぜひおすすめしたいハイトワゴンの軽自動車が、今回ご紹介するダイハツ キャスト。

鳴り物入りで登場したにもかかわらず、あまり大きなインパクトを残せず、今ではバリエーションが1つにまとめられてしまうなど不遇の日々を送っているキャストですが、その魅力を知ってしまうと、乗ってみたくなること間違いなしです。

ダイハツ キャストの歴史、個性爆発の3バリエーションとは?

ダイハツ キャストスタイル(中)、キャストアクティバ(右)、キャストスポーツ(左)

ダイハツ キャストスタイル(中)、キャストアクティバ(右)、キャストスポーツ(左)

ダイハツ キャストは、2015年9月に発売された時には「キャストスタイル」、「キャストアクティバ」、「キャストスポーツ」という性格の違う3バリエーションが存在していました。

しかし、2020年3月の改良を機に、王道のプレミアムベーシックに仕立てられた「キャストスタイル」のみの販売とされており、残りの2バリエーションは生産終了となってしまいました。

すでに中古車でしか手に入れられなくなってしまったキャストアクティバとキャストスポーツについて、軽くご説明していきます。

キャストアクティバ:大本命のSUV風モデルだったのにモデル消滅

ダイハツ キャストアクティバ

ダイハツ キャストアクティバ

本格的なクロカン車ではなく、トールワゴンをSUV風に仕立てた軽クロスオーバーSUVは、スズキ ハスラーの登場によって人気が再燃。乗り心地も使い勝手もトールワゴンらしく良好なのに、アクティブな印象の内外装はまさに流行の最先端で、ハスラーが人気となったのも納得ですね。

ハスラーの他にもジムニーというクロカンSUVもラインナップするスズキに対し、ダイハツは2012年にテリオスキッドを販売終了してからはSUV系車種を持っていなかったため、キャストアクティバが2015年に登場した時は大きな期待を持って迎えられました。

大型のフォグランプを備えるフロントバンパーなどをはじめとした車体下部の差異化、ラギッドな印象の15インチタイヤの装着などで、意外としっかりSUV感が演出されていたキャストアクティバ。

もちろん4WD仕様も設定があり、その上180mmという最低地上高で一定の走破性も確保されていましたし、明るいアクセントカラーが配されたインテリアも雰囲気充分でした。

しかし、本家ハスラーの牙城を崩すには至らず、2020年にはなんとモデル廃止となってしまいました。

入れ替わりによりSUV色を強めたタフトが登場して好評を得ていることを見るに、キャストアクティバは、市場からはやや中途半端な存在として受け取られてしまったのかもしれませんね。

キャストスポーツ:目指せ某ワークス?!稀少な軽ホットハッチ

ダイハツ キャストスポーツ

ダイハツ キャストスポーツ

スタイルとアクティバに1ヶ月遅れて投入されたキャストスポーツは、ピンストライプやリアクォーターピラー、ドアミラーに配された赤色がやる気を感じさせるスポーティな見た目が特徴的。

もちろん見掛け倒しではなく、専用チューンのサスペンションと軽自動車では異例の16インチアルミホイールの組み合わせで、やや背の高いトールワゴンながらコーナリング性能を追求しており、同社の2シーターオープンであるコペンの開発で培われたセッティングの妙が投入されていたそうです。

一昔前では様々なメーカーから登場していたカリカリチューンの軽ホットハッチですが、現在ではスズキからアルトワークス、ホンダからN-ONE RSが販売されている程度と、かなり選択肢が限られてきています。このことは軽ホットハッチ市場の縮小を意味しているに他ならず、キャストスポーツは登場時からその販売成績に注目が集まっていました。

しかしいざ登場してみると、ターボエンジンのパワフルさと高いユーティリティ性の融合は評価されたものの、1グレードのみの展開で車両価格が高めだったことや、マニュアル車の設定がないことなど、これといった強みを持たない点がネックとなり、販売成績はかなり低迷。

キャストのイメージリーダー的な印象もあったアクティバの生産終了が意外でしたが、スポーツのモデル廃止は残念ながら多くの人が納得したことでしょう。

キャストスポーツは、軽量ボディを武器にしたカッ飛びのアルトワークス、上級車顔負けの高級感を持つN-ONE RSなどのライバルに比べると、アクティバ同様に存在感が不足していたのかもしれませんね。

現在も新車で買えるキャストスタイル、その魅力

ダイハツ キャストスタイル

ダイハツ キャストスタイル

バリエーションを削減しつつも、現在も販売が続けられているキャスト。軽自動車のラインナップが豊富なダイハツだけにモデル廃止することもできたはずですが、キャストスタイルの販売が継続されているということは、何か強みがあるということでしょう。

キャストスタイルを積極的に選びたくなる魅力をご紹介していきます。

高すぎず低すぎない、扱いやすい全高

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル

なんといってもキャストスタイルの魅力は、普段使いにちょうどいい全高に抑えられている点が挙げられるでしょう。

1,600mmの全高によって、ヒョロ長すぎない安定感のある印象のフォルムでありつつ、室内のゆとりもしっかり確保。左右独立で240mmのロングスライドとリクライニングが可能なリヤシートによって、後席足元のゆとりと荷室空間をバランスさせることも可能です。

また、低めの全高は走行安定性の向上や空気抵抗や車重の低減にも寄与しており、キャストスタイルの乗り心地や燃費性能にも貢献しています。

上質な内外装デザイン!色使いにも注目

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル インテリア

さらに、キャストスタイルではシックな印象の内外装デザインも見所の一つ。前後に丸目を配したデザインですが、かわいさというよりは大人の上質感を感じさせる、日本車離れしたデザインといえるでしょう。

ダイハツお得意のデザインフィルムトップによる2トーンカラー仕様も似合うキャストスタイルの外観は、ギラついたデザインの多い近年の自動車業界の中では異例の落ち着いた表情が魅力的です。

室内では水平基調の伸びやかなダッシュボードと、グレードに応じて用いられるバーガンディやブラウンといった個性的な色使いも見所の一つ。

軽自動車では珍しいレザー調のシートも用意されるなど、上級な印象が極まります。

スマートアシストIIIで安心のドライブ

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル インテリア

デビューこそやや古めとなっていますが、細やかな改良が続けられているキャストスタイルの安全性能は見劣りしません。全車標準装備となるスマートアシストIIIによって、毎日のドライブでヒヤッとするシーンでしっかり危険回避を支援してくれます。

前方の車両だけでなく、歩行者まで検知できる衝突警報/衝突回避支援ブレーキ機能は、一昔前ではコストへの影響が大きい軽自動車への搭載など考えられなかったような先進機能。

さらに坂道発進を助けてくれるヒルホールドシステムも全車に備わるなど、軽自動車だからといって先進装備を我慢する必要がないのはうれしいポイントですね。

ダイハツ キャストのスペック

【ダイハツ キャストスタイル G “SA III” 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)3,395mm×1,475mm×1,600mm
ホイールベース2,455mm
最大乗車定員4名
車両重量840kg
燃費WLTCモード:21.0km/L
エンジン種類直列3気筒ガソリン 658cc
エンジン最高出力38kW(52PS)/6,800rpm
エンジン最大トルク60N・m(6.1kg・m)/5,200rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッションCVT
新車価格1,310,000円(消費税抜)
(2021年3月現在 ダイハツ公式サイトより)

【2021年最新】ダイハツ キャスト 新車・中古車価格まとめ

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル

先述の通り、2021年3月現在で新車販売が継続されているのはキャストスタイルのみとなっており、大まかには最廉価仕様の「X“SA III”」、上級の「G“SA III”」、ターボエンジンとなる「Gターボ“SA III”」が主なグレードとなっています。

そのほか、レザー調シートやブラウン&ブラックのプライムインテリアなど内装の特別仕立てが特徴的な「プライムコレクション」や、シートヒーターや専用アクセントカラーとなるバーガンディを内装にあしらった特別仕様車「VS」が用意されています。

税抜新車価格帯としては、最も廉価なX“SA III” 2WDが119.5万円、最も高価なGターボ“プライムコレクション SA III” 4WDが158.0万円となっており、上級なデザインを備えた車としてはお買い得でしょう。

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル インテリア

キャストはあまり話題に上がらない車ではあるものの、販売期間が長めとなっていることから中古車市場でも充実の在庫が確認できます。2021年3月現在、約2,000台の中古車在庫が確認できるので、様々な仕様から選びやすくなっていますね。

税込中古車本体価格平均では112.9万円となっており、やや上級な値付けがされていたアクティバやスポーツを含むことを考えれば低めに落ち着いた価格帯となっているようです。最安では40万円台から確認ができます。

中古車市場では3バリエーションのどれが多く在庫されているかというと、スタイルが約1,100台、アクティバが約530台、スポーツが140台となっており、車両価格が低めに抑えられたスタイルが圧倒的に人気となっているようです。

3バリエーションの中で中古車で選びたいおすすめは?

ダイハツ キャストアクティバ

ダイハツ キャストアクティバ

キャストスタイルなら新車で購入もできますが、デビュー年度も古くなってきていますので、積極的に新車で買いたくなるような魅力も薄れてきています。そこで注目したいのが中古車のキャスト。

あまり知名度がないことも影響してか、キャストは年式や程度を考えると安めの値付けとなっていることも多いですし、それでいて在庫台数が多いのでお好みの仕様も見つけやすいことでしょう。

3バリエーションあるキャストの中でもおすすめしたいのは、キャストアクティバです。趣味性の強い内外装は所有欲をしっかり満たしてくれることでしょうし、高めの車高によって乗り降りがしやすいという隠れたメリットもあります。

もっと落ち着いた外観がお好みならスタイルもおすすめですが、どのバリエーションを選ぶ場合も、自動ブレーキが歩行者にも対応したスマートアシストIIIを装備する2017年10月の改良以降のモデルをおすすめしたいところです。

グレード名に「SA III」と入るのがスマートアシストIII装備車の目印となっています。

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まとめ

《画像提供:Response 》ダイハツ キャストスタイル

隠れた実力派、ダイハツ キャストについてご紹介してきました。

まだ新車で購入可能なキャストスタイルの落ち着いたスタンスも魅力的ながら、遊び心のあるキャストアクティバがモデル廃止となってしまったことは残念ですよね。

中古車市場で今後もしかすると人気が上昇するかもしれませんので、気になる方はお早めに探しておく方がよいかもしれませんよ。

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