エンジンブローとは
エンジンブローって何だろう?
エンジンブローは、車の心臓部であるエンジンに致命的なダメージを与えるトラブルの総称です。ピストンとバルブの干渉やクランクシャフトの焼き付き・固着などがこれにあたります。
一度エンジンブローが発生すると、修理費用が100万円以上になる事も決して珍しくありません。そのため、代金を支払う事ができず、愛車と泣く泣く別れることになってしまうという事態に陥るケースも少なくありません。
■エンジンブローの原因とは
エンジンブロー発生の原因はいくつか考えられますが、最も多いのはエンジンオイルの不足ではないでしょうか。エンジンオイルは、エンジン内部の部品の摩擦による熱の発生を防ぐとともに、金属パーツの摩耗も低減してくれます。
エンジンオイルは、エンジン内部を循環する血液のような物なのですが、その過程で極めて少量ずつ漏れ出す、シリンダー内壁とピストンの間の僅かな隙間から燃焼室に入って燃焼してしまうなどの理由で少しずつ減っていきます。
重要な役割を果たしているエンジンオイルが不足してくると、パーツ同士の摩擦熱が高まり、衝撃も大きくなります。この状態を放置すると、最悪の場合エンジン内部でピストンと吸排気バルブが衝突し、バルブが折れてしまうといった事態が生じます。
■エンジンブローになったらどうすればいい?
エンジンブローが発生したら、まずは車を安全な場所に停めましょう。
とは言え、エンジンブローが起きてしまった場合、車はアクセル操作に反応しなくなっているはずですから、惰性で進むしかありません。そのため、エンジンブローの起きた瞬間に、驚いて急ブレーキを掛けないようにしましょう。
一度、完全に停止した車はレッカー車を呼ぶか、周囲の人に力を貸してもらわなくては動きません。また、走行中に前後の状況を確認せずに急ブレーキを掛けると路面状況によってはスリップしたり、後続車に追突されたりする可能性も出てきます。
エンジンルームから白煙を吹いても、あわてずに周囲の状況を確認して、まずは車を安全な路肩へ寄せましょう。
エンジンブローの対処法
エンジンブローの対処法について知っておこう
ディーラーや民間整備工場などで定期的に点検整備を受ける事が重大なトラブルの防止に繋がります。
点検整備の際には、エンジンオイルの補充、または交換を合わせて行うようにしましょう。
■定期的にオイル交換をする
エンジンの種類によってエンジンオイルの交換時期は異なります。
普通乗用車(ディーゼル車)の場合、1年に1度の交換または10,000km毎の交換が目安となります。
普通乗用車(ターボ車)の場合、6ヵ月に一度の交換または3,000km毎の交換が目安となります。軽自動車のターボ車も同じです。
普通乗用車(ノンターボ車)の場合、1年に1度の交換または走行距離15,000km毎の交換が目安となります。軽自動車のノンターボも同じです。
※上記は目安です。悪路を走行する機会が多い場合は交換時期は短くなります。
■オイル交換の費用
ディーラーで交換する場合
なんと言っても、その車を作ったメーカーのお店なのですから安心感がありますよね。
ただ、カー用品店でのオイル交換に比べて料金設定は高めです。また、完全予約制となっているディーラーもあるようなのであらかじめ確認しておきましょう。
交換費用は3,000円~5,000円程度です。
カー用品店で交換する場合
豊富な種類から自分で選択でき、料金も手ごろなのがカー用品店の魅力です。
作業時間は30分以内である事がほとんどですが、交雑している場合は待ち時間が生じる事もあります。
交換費用は2,500円~6,000円程度です。
ガソリンスタンドで交換する場合
ガソリンスタンドはディーラーやカー用品店と比べて圧倒的に数が多いため、自宅近くのガソリンスタンドでオイル交換を頼めば、待ち時間を有効に使えます。
ガソリンを入れる際に、予約不要で作業してもらえるのも嬉しいポイントです。
交換費用は2,000円~4,000円程度です。
(オイル交換の費用については2019年12月現在のものです。)
おすすめエンジンオイルをご紹介!
■ゼロスポーツ チタニウムR SN 4.5L [HTRC3]
ハイパワー車用にブレンドされたオイルです。
お値段は少々お高めですが、それに見合って余りある性能でユーザーから高い評価を得ています。
低年式車のエンジン保護の効果も期待できます。
まとめ
定期的にメンテナンスしよう!
エンジンブローは一度起こると高額な修理費用の発生してしまいます。
思わぬ事故を生じさせないためにも、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。