トヨタの新型クラウン最新情報
■クラウンとは
現行モデルで15代目となるクラウンは、初代から一貫して日本の高級車としての車造りが行われてきました。豪華な内装とくつろげる広い空間の室内や、高級感ある乗り心地。そして常にトヨタ最新のテクノロジーを備えています。
そして、潮目が変わったのはレクサスブランドの登場からです。国内最上級量産車としての役割はレクサスのLSなどが担う事になり、そのイメージが浸透するにつれてクラウンに求められたのは新たなユーザーの発掘でした。
それは、高年齢化したクラウンユーザーに変わる若いユーザーです。12代目の通称「ゼロ・クラウン」、ピンクや空色のボディカラーや直列4気筒エンジンで驚かせた14代目と、徐々に進化させてきました。
そして、15代目の新型クラウンで一気に花を咲かせたのです。
■新旧クラウンの違いとは
2016年 14代目クラウン
旧型のクラウンが年齢層の高いユーザー向けのプレミアムセダンという性格であったのに対して、新型クラウンでは輸入車を好むような若い層にもクラウンを乗ってもらうために、ニュルブルクリンクで鍛え上げられた走行性能を持つ、スポーティセダンとして生まれ変わっています。
そして、デザインは旧型まで続いたベンツのトラウマとも言われた、メルセデス・ベンツ風の太いCピラーを持つノッチバックスタイルから、ついに別れを告げて、クラウン初となる6ライトのウインドウを備えたファストバックスタイルを採用しました。
また、予防安全パッケージは旧型クラウンの「トヨタ・セーフティーセンスP」から、新型クラウンでは第2世代型の「トヨタ・セーフティーセンス」に発展しており、その機能も向上しています。
そして、旧型クラウンにはなかった「コネクティッドカー」としての性能を持たせているのも、新型クラウンの大きな特徴となっています。
トヨタの新型クラウン最新情報
■新型クラウンのスペック(ボディサイズ・燃費・エンジンほか)
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,910mm×1,800mm×1,455~1,465mm | ||||
室内寸法(長さ×幅×高さ) | 1,980mm×1,500mm×1,185mm | ||||
車両重量 | 1,690~1,870㎏ | ||||
最大乗車定員 | 5名 | ||||
最小回転半径 | 5.3~5.7m |
■2.5Lハイブリッド | 直列4気筒2,487㏄ | ||||
エンジン最高出力 | 135kW (184PS)/ 6,000rpm | ||||
エンジン最大トルク | 221N・m (22.5kg・m)/ 3,800~5,400rpm | ||||
モーター最高出力 | 105kW (143PS) | ||||
モーター最大トルク | 300N・m (30.6kg・m) | ||||
燃費 | JC08モード 20.8~24.0㎞/L WLTCモード 18.2~20.0㎞/L |
■3.5Lハイブリッド | V型6気筒3,456㏄ | ||||
エンジン最高出力 | 220kW (229PS)/ 6,600rpm | ||||
エンジン最大トルク | 356N・m (36.3kg・m)/ 5,100rpm | ||||
モーター最高出力 | 132kW (180PS) | ||||
モーター最大トルク | 300N・m (30.6kg・m) | ||||
燃費 | JC08モード 17.8~18.0㎞/L WLTCモード 16.0㎞/L |
■2.0Lターボ | 直列4気筒1,998㏄ | ||||
エンジン最高出力 | 180kW (245PS)/ 5,200~5,800rpm | ||||
エンジン最大トルク | 350N・m (35.7kg・m)/ 1,650~4,400rpm | ||||
燃費 | JC08モード 12.8㎞/L WLTCモード 12.0㎞/L |
■新型クラウンのコネクティッドサービス
「MyTOYOTA for T-Connect」
新型クラウンが特に力を入れたのがコネクティッドサービス。車載通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。「ヘルプネット」「eケア」「コネクティッドメンテナンスパック」といったサービスに加え、「オペレーターサービス」といったカーライフを快適にするサービスも提供しています。
さらに、スマホアプリから目的地登録できる「LINEマイカーアカウント」や運転度合いをスマホで確認できる「MyTOYOTA for T-Connect ドライブ診断」といった新サービスも開始されます。
これらによって、コネクティッド機能によって、ドライブがストレスなく快適になることが期待されています。
■新型クラウンの「トヨタセーフティセンス」
新型クラウンには、第2世代型となる予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備しています。その主な内容は以下の通りです。
・歩行者検知(昼間・夜間)・自転車運転者検知(昼間)を行い衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」
・前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」
・同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」
・ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」
・先行車や対向車を遮光しながらハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム・(AHS)」
・道路標識をディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」
・パーキングサポートブレーキ(静止物、後方接近車両、後方歩行者)
・インテリジェントクリアランスソナー
・リヤクロストラフィックオートブレーキ
・対後方歩行者サポートブレーキ
■新型クラウンの内装(インテリア)
新型クラウン
新型クラウン
適度に囲まれたコックピットと開放感の両立により、運転に集中できる居心地の良い空間を創出しました。
シンプルで上質なつくり込みと先進デバイスによって、モダンな空間を表現し、触感、質感、動き、音、細部の見栄えなど、人の五感に響く感性品質にこだわっています。
ダッシュボードは、遠方配置の8インチディスプレイと手前側に配置した7インチディスプレイの2つを連携させた新開発のダブルディスプレイを採用。2画面化を活かしてインストルメントパネル上面を低く抑え、圧迫感の少ない開放的な空間創出にも寄与しています。
後席は足入れスペースを拡大し、足元の心地よさを向上。また、日本人の体型に合わせた座面形状の最適化により、疲労低減に寄与しています。そして、スポーティなホワイトを含む全4色の内装色を設定しています。
■新型クラウンの外装(エクステリア)
新型クラウン
新型クラウン
エクステリアでは、ロングノーズのFR車らしいプロポーションと、クラウンでは初となる6ライトウインドウの採用により、ルーフからラゲージにかけての伸びやかで流麗なサイドシルエットを実現し、ファストバック風のサイドシルエットとなっています。
また、新たに設定されたRS仕様には、流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプや、メッシュタイプのフロントグリル、サイドエアダムスカート、専用の18インチアルミホイール、4本出しエキゾーストテールパイプ、リヤスポイラー、ドアフレームブラック化などでスポーティ感をさらに強調しています。
さらにボディカラーでは、「ジャパンカラーセレクションパッケージ」を設定し、日本ならではの繊細な色域の6色を設定しています。
■新型クラウンのグレード別価格
RS仕様 メーカー希望小売価格(消費税10%込)
グレード名 | 駆動方式 | エンジン・ハイブリッド種類 | 車両価格 | |||
3.5RS Advance | 2WD | V型6気筒3.5Lハイブリッド | 7,034,500円 | |||
2.5RS Advance Four | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 6,127,000円 | |||
2.5RS Advance | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,907,000円 | |||
2.5RS Four | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,736,500円 | |||
2.5RS | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,165,000円 | |||
2.0RS Advance | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 5,698,000円 | |||
2.0RS | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 5,280,000円 | |||
2.0RS-B | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 5,093,000円 |
Gグレード メーカー希望小売価格(消費税10%込)
グレード名 | 駆動方式 | エンジン・ハイブリッド種類 | 車両価格 | |||
3.5G-Executive | 2WD | V型6気筒3.5Lハイブリッド | 7,320,500円 | |||
2.5G-Executive Four | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 6,440,500円 | |||
2.5G | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,725,500円 | |||
2.5G Four | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,945,500円 |
グレード名 | 駆動方式 | エンジン・ハイブリッド種類 | 車両価格 | |||
3.5S | 2WD | V型6気筒3.5Lハイブリッド | 6,352,500円 | |||
2.5S | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,071,000円 | |||
2.5S Four | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,291,000円 | |||
2.0S | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 4,834,500円 |
グレード名 | 駆動方式 | エンジン・ハイブリッド種類 | 車両価格 | |||
2.5S “C package” | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,252,500円 | |||
2.5S Four“C package” | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,472,500円 | |||
2.0S “C package” | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 5,032,500円 |
グレード名 | 駆動方式 | エンジン・ハイブリッド種類 | 車両価格 | |
2.0S“Elegance Style” | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 4,691,500円 | |
2.5S Four“Elegance Style” | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,513,200円 | |
2.5S“Elegance Style” | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,293,200円 | |
2.0S“Sport Style” | 2WD | 直列4気筒2.0Lターボ | 5,073,200円 | |
2.5 S Four“Sport Style” | 4WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,513,200円 | |
2.5 S“Sport Style” | 2WD | 直列4気筒2.5Lハイブリッド | 5,293,200円 |
※上記価格はトヨタ公式サイトより(2020年2月現在)
■新型クラウンの中古価格
クラウン S スポーツスタイル
2018年式:325~830万円
2019年式:359~726万円
まだ発売から1年と半年ほどなので、中古車価格もかなり高くなっています。特に、RS系の人気が高く、2.0Lターボ、2.5Lハイブリッドそして3.5Lハイブリッドのどの車種でも非常に高い中古車相場となっています。
全体としては2.5Lハイブリッドの販売台数が多いために、多くが中古車市場に流通していますが、価格的に高いのは3.5Lハイブリッド。販売価格が安い割には値落ち幅が少ないのは2.0Lターボとなります。
どのグレードも程度は良いものがほとんどで、新車よりも100万円以上安く買える可能性があります。新車では手の届かなかった上級グレードも、1年落ちの中古車なら買えるかも知れません。
マイナーチェンジが行われるまではこの高い相場は続くと思われますが、マイナーチェンジや大幅な商品改良がおこなわれると一気に中古車価格が下がる可能性があります。
したがって、中古車の新型クラウンを狙うならもう少し待った方が良く、手放すなら早めがお勧めという事になります。
※中古車価格はレスポンス中古車検索より(2020年2月現在)
トヨタ クラウン 中古車車検索 | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/assistance/usedcar/search/TO/S055/トヨタ クラウンの中古車を買うならレスポンス中古車。レスポンス中古車は、最大20万台以上の豊富な在庫から中古車を検索できます
■新型クラウン おすすめは特別仕様車“Elegance Style”
新型クラウンのおすすめグレードは、何と言っても特別仕様車の「S"Elegance Style"」で、2.5Lハイブリッドモデルの2WD車と4WD車に設定されています。「S"Sport Style"」という特別仕様車もありますが、この記事では「S"Elegance Style"」を一押しします。
外観はハイパークロームメタリック塗装の18インチノイズリダクションアルミホイール&センターオーナメントとメッキ加飾が施されたドアハンドルを装備されていますが、この特別仕様車の売り物は内装です。
トヨタ クラウン Sエレガンススタイル
新型クラウン特別仕様車「S"Elegance Style"」
その内装は、内装色で「ブラック」又は「こがね(キャメル系色)」の2色が設定され、シートにはスエード調素材の「ブランノーブ」と合成皮革の組み合わせを採用しました。
また、ドアトリム・インストルメントパネル・センターコンソールのサイドにはセーレン製のスエード調素材「グランリュクス」が採用され、センターコンソールパネルには新規設定となる「黒木目(欅調)」が採用される凝りようです。
標準仕様とは違った個性の内装はオシャレで、装備の割にはお買い得感もあり、新型クラウンを購入するなら絶対おすすめです。
■新型クラウンRS
クラウンRS
トヨタ クラウン RSアドバンス
従来のアスリートに変わるグレードとして設定されたRS仕様には、専用装備として、5本スポーク18インチアルミホイール&タイヤ、専用フロントスタビライザーによりロール剛性を向上。また、リニアソレノイド式AVSやリヤスポイラーを採用して走行性能向上に貢献しています。
さらに、2.0Lターボ車にはリヤパフォーマンスダンパーとリヤフロアブレースを追加し、優れた操舵応答性や、荒れた路面での振動感の低減を実現しています。
また、流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプ(フロント・リヤ)を設定したほか、メッシュタイプのフロントグリル、より低重心でワイドに見せるフロント下部のメッキモールや操縦安定性向上に寄与するサイドエアダムスカート、4本出しエキゾーストテールパイプなどを採用し、スポーティ感をさらに強調しています。
■新型クラウンの評価 レビュー 口コミ
スペックを当たると、リヤパフォーマンスダンパーとフロアブレースが追加されるほか、フロントスタビライザーは専用、サスペンションはリニアソレノイド式AVS、さらにホイール&タイヤは18インチが標準装着となっている。またドライブモードセレクトのモードと設定幅が広がるのも特徴だ。
走らせた印象は非常に“すっきり”としたものだった。1750kg(試乗車)の身軽さとボディ補強が効いているのは確かだが、決して型にはめられているようなところがなく、自然体の身のこなしが印象的だった。ステアリングの切る/戻すに対する反応、感触もしっとりとしており、乗り味のカドも十分に丸められ、スポーティながらしなやかな走りが保たれている……といったところ。
エンジン性能は245ps/35.7kgmと十分なものだが、例により洗練されたマナーの8速ATにより、シーンを問わず変速はなめらかで、アクセル操作に対する加速感も自然で、やや速めの加速を試せば、胸のすく加速感とエンジンの回転フィールも味わえる。
外観はフロント回りについては「見るからにクラウン」で、ディテールの凝り方は先代よりもこなれて見える。6ライト(レクサス『LS』もそうだが、厳密に言うと8ライトという見た目のビジーさが個人的には少し気にかかる)の採用で大きくイメチェンされたサイドビューは意欲的で、クラウンらしからぬ軽快さを醸し出している。
インテリアは、運転席ドアにトランクオープナーのスイッチを残しているほかは、デザイン的にはまったく新しいが、現代的なセンスでまとめられ、仕上げのクオリティにはまったく心配は要らない。
新型になって走行性能とクラウンらしさが増したのは確かなようです。従来のクラウンユーザーのとってはわかりずらいかも知れませんね。
初のクラウン、初のハイブリッドです。
まずは燃費、さすがはハイブリッドこのサイズで考えれば上出来だな!初満タン法で18.29いったあ!20狙いたいな
クラウンでも燃費を気にする方は多くなっています。でも、20㎞/Lも走れば満足できますね。
新型クラウン まとめ
トヨタの新型クラウン
新型クラウンの魅力をまとめると次のようになります。
①コネクティッドサービス
②先進の予防安全技術「Toyota Safety Sense」を標準装備
③6ライトのスポーティな外観デザイン
④高い品質を追求した内装
⑤魅力的な特別仕様車
新型クラウンは国産車としては最も高い車種ですが、例えばBMWの5シリーズやメルセデスベンツの上位クラスと比べてもけっして劣らない内容であることから、決して割高ではなく日本人にとってぴったりの車種と言えます。